analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

プリの整流管交換

2021-04-30 00:03:57 | プリアンプ

コンデンサーインプットにした時、両チャンネル電圧を測っておいた。

Lchの電圧が20%ほど全体に低い。

整流管を交換したらほぼRchと同じくなった。

此方は一気に電圧が上がるが、Rchはだらだら上がっていく。もうこっちも長くは無いかな。

思えば整流管を交換した記憶ってあまりない。

monoで組んでるから負荷が低いのだと思う。

整流管の手持ちも心許なくなってきた。

試聴した結果は何か異質な感じがするのだが、次はダイオード整流も考えている。

聴き比べなければ判らんと思う。

カソードのパスコンと同じだ。パスコンの方が大事だが。

ちらっとネットで見たら、市場に6X4はまだ有りそう。値段も上がって無いし。

 

20210419

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ピンケーブル断線

2021-04-29 00:03:59 | ケーブル

パワーアンプのハンダやり直しとかをして、音出ししようとしたが音が出ない。

ハンダ間違えたか?電圧測定しても問題ない。

プリを左右入替えたら音が出た。

ケーブルが断線ぽい。

オルトホンの8N‐AC1000。

ピンプラグのとこでコードに力掛けると導通あり。

内部の断線か。

首の被覆が短くなって芯線が見えてた。

ホット側は切れてるはずだがコールド側が外れない。

ピンプラグが解体出来ないのだ。

ピンを叩いたらへっこんだ?

もう無理やり引きちぎった。

このピンプラグはもう使えないな。

手持ちに単品のピンプラグが二つある。

6N‐RCA2

7N‐RCA1

能書きにはホットピンに6N、7Nを使っているという

通常この部材は銅合金だと思うのだが。

そうすると、8N‐AC1000は8Nなのか?

今ではもうわからない。

ケーブルとピンは多分スポット溶接。

バスコークのようなクニクニの充填剤が付いている。酸化防止か?

ピンのカバーがどうしても外れない。

まあ残念だが、ピンは交換となると思う。

 

万力で挟んで強引に回してみた。もう駄目になっても良い。

外れたのだが、なんと逆ネジだった。

傷が付いてしまったが、このまま捨てるのは勿体なく思えてきた。

マイナスの金具は銅とは思えないんだよな。銅と真鍮の合金?曲がるけど結構硬い。

センターピンの抑えの白いテフロン?がゆるゆるだ。これでは差し込むときピンが中に押されてしまう。

抑えにエポキシを塗って、ピンプラグ内にもエポキシを充填した。

これでずっこけてしまったらもうお終いだ。

その時は諦めて別売のピンプラグに交換しよう。

 

202100413

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歪っぽいのはもしかして(歪っぽい8/8)

2021-04-28 12:01:48 | キツい音を取りたい

歪っぽく聴こえるCDが有るため、対策をしてきた。

もう根拠はないが、時期的にチョークインプットが原因か?などと思えてきた。

コンデンサーインプットに戻してみたが変わらない。むしろ酷くなったようだがこれは耳がそれに慣れてしまって注意がそこに行ってるからと思う。

今は三極管のパワーアンプにモノラインアンプでだが、試しに三栄無線のキットプリを繋いでみた。

若干だが歪んでいる。なんで?スピーカー?

CDプレーヤーをエレキットからソニーに換えてみた。

まだ少し残っているが、歪はだいぶ減った。

はれ?こいつ?

もしかして、CDの録音かCDプレーヤーの劣化だったり・・・。

CDも買ってから30年近いかも?

プリはさんざん弄って問題無いと思う。いや、少し不安はあるかな。

エレキットのCDプレーヤーも20年位経ってるかも?

真空管も寿命かな?

他に問題あるCDも無いようだし、他のCDはこんだけ鳴ってるんだよな。

後でトランジスタアンプで鳴らしてみようか。

取り敢えず歪っぽく聴こえる対策はここで終了しよう。

いったい今まで何やってたの?って感じ。

もう病気だな。

 

20210419

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フェイスブックを見てたら(歪っぽい7/8)

2021-04-28 00:09:35 | キツい音を取りたい

フェイスブックは創業者がザックしか残って無く、しかもその奥さんが中華ときたのは関係ないが、検閲をしている。ただのプラットフォームなのにそんなことしていいのか!と、最近は投稿はしなくなった。TWITTER、YOUTUBEと共に滅ぶべきと思う。

 

閑話休題。

その顔本で記事を見つけた。

交流ループのインピーダンスを下げることでも、再生音に影響するという。

これだっ、と思い、トランスのタップを250Vから320Vに戻し、電源電圧調整した。

電源インピーダンス低過ぎか?なんて思ったが、これでもなかった。

あ~あ、ハマった。

因みにチョークインプットは整流管の上流側のトランスにあまり影響を与えないので良いらしい。

ああ、今更。プリもフォノイコもほぼコンデンサーインプットじゃん。

 

20210417

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地味な対策(歪っぽい6/8)

2021-04-27 12:04:24 | キツい音を取りたい

回路を弄る手は尽きたので、真空管の脚ミガキ、OPTの消磁をしてみた。

下画像右側は処理前。左は和光テクニカルのメタルクリーナーで磨いた後、脱脂。

その後、真空管ソケットの穴に、二つに割いたつまようじにクリーナーを吹いてグリグリした。

つまようじの先端が折れ、穴に詰まったが何とか抜き出した。

 

 

その後、OPTの消磁を行った。

一回目、グンっと引っ張られたので3回ほど繰り返したが、あまりやらない方が良い。

断線したか?とも思ったが、音は出ている。

 

後で知ったが真空管の脚の汚れはノイズ、OPTの帯磁は高域の減衰らしい。

音もあんまり変わった気がしない

 

参考に三百Bの管面温度は105℃、(ロシア管)三百十Aが85℃。

低いな。合ってるか?

 

20210415

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三極管アンプ再登場(歪っぽい5/8)

2021-04-27 00:05:09 | キツい音を取りたい

三極管アンプはもういいかと思ったが、今のメインのプリを繋いで音がきつくなるか、確認しようと思う。

今回は電気だ。

っと、その前に三極管アンプの似非91B型(MfD‐6)はスピーカー端子を追加しよう。

取り付けた8Ω端子にスピーカーを接続した。金色の丸いのがそれ。

これでAR‐4Xを鳴らしたら、なんとまあ肌触りの良い音。

やっぱりメインの真空管アンプ(LfD‐1とMfD‐3.2)は歪んでる。

三百Bがもてはやされてるのが分かった気がした。

だいぶ良くなったとはいえ、この音を聴いてしまうと、ね。メインのアンプはまだまだだな。

試しに16Ωにしてみたらこちらの方が良い?。前に音場が来る。

スピーカー端子の±を入れ替えたら前に来た。

なんで?ARのスピーカーは8Ωなんだけどな。

 

しかし音量を上げると例の中高音の歪っぽい感じが有る。

原因はプリか。

パワーをウェストリバーに繋いだ時は全く感じなかったもんな。あまり音量上がらなかったけど。

 

試しにプリのOPTを10kΩから20kΩに替えてみたが変わらない。

 

さて、どうしたものか。

先日コメントを頂いたが、その時は5687の電流を10mAと有った。

今は13mA超だ。これを10mA程にしてみるか。

電圧を調整して、10.3mAとなった。

これでダメなら困ったな。以前は無かったからなんか問題が有るはずと思う。気になったのは3月くらいからだからその時の変更と思う。

 

 

終端抵抗か。

プリのOPT二次側に620Ωの抵抗を付けてみたが、余計ひどくなったようにも感じる。

 

20210413

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パワーのRg交換とハンダやり直し(歪っぽいその4/8)

2021-04-26 12:04:23 | キツい音を取りたい

アルファの5.1kΩが出てきた。

そう言えばこの抵抗はパワーの12AU7のグリッド抵抗Rgのために買っておいたのだった。

これを交換してみよう。ビシェイの抵抗では音がきつくなってるのかなと思った。

一緒に各ハンダを吸い取って盛り直した。

今回は機械的な事になる。

 

ハンダが鈍い色をしている。これじゃあ40年前のアンプのハンダと同じだ。(ちょっとピンボケ)

修正後。

少し前にアンプの冷却に加湿器の蒸気を直接アンプに吹きかけてた。

今思うと多分これでハンダの表面が曇ったのだと思う。

それに出力管カソード抵抗は結構熱が掛かる。それで収縮を繰り返しハンダクラックが出来てないか?と思った。

音出しはまだ歪っぽい。

ただ、音は少し滑らかになった。

ビシェイよりアルファの方が(私には)音は良いと思う。下画像真ん中辺の薄青い抵抗。

 

 

一個思いついた。

出力管のソケットがぐらぐらだった。

ソケット押さえ金具はネジを締めすぎると曲がるほど、ねじ押さえ部とシャーシの間に隙間が有る。ここにワッシャーを噛ましてたがいつの間にか緩んでた。

ワッシャーを外してみた。

歪は少し減ったが、もう少しなんだな。

 

そういえば以前真空管をフローティング、と言うのが流行った。と思う。

私はダイオードを浮かしてみたが、なんかの度に「ちりっ」とスピーカーから音が出た。

配線を触っても音がした。

以降、フローティングはやらなくなった。

配線が動くのは良くないと思う。

 

20210413

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波形を見てみた(歪っぽいその3/8)

2021-04-26 00:09:30 | アンプ

歪率を見た限り問題無さそうだが、波形がおかしいと思う。

以下全部1kHzにて観察した。

 

線が複数ある。

プリのみの矩形波が変形(sag)。

プリとパワーを繋いで測定すると矩形波が変形。

最後のこれがひどい。

一個一個波形を見るとそんなに悪くないんだよな。

アッテネーターボックス単体の波形。

これは線が2本見えるが、アースを外したら薄い線が消えた。

さすがに矩形波は綺麗。

アースの取り方に不安が有ったが、大丈夫そうだ。

次にパワー単体の矩形波。

なのにプリとパワーを繋ぐとおかしくなる。

 (再)。

 

うーんなんだろう。

オートバランス回路とバランス出力は相性悪いのか?

んなワケないか。

どうしようもない(藁をもつかむ思い)ので終端抵抗を付けてみるか。

ラジ技の定数にしてみる。グリッド抵抗を82.5kHzと終端抵抗20kHz。

交換したら変な線は前にもどったんだけど、実はこの時5687のカソード抵抗のハンダもやり直した

なので、グリッド抵抗が原因ではない気がしたので4.7kΩに戻した。

 

 

この変な波形はオシロの接触不良だったかもしれない(何回もグリグリやったんだけどな)が、ハンダ不良が原因だったとも思う。どっちだろう?

いままではハンダ不良なんて気になんなかったんだけどな。腕が落ちたかな?システムの感度が上がったからだと思うのだが。

一緒にバランス接続をアンバラに戻した。

 

音出ししてみたが、良くなったかなー?っと思ったが、やっぱだめだ。

ハンダ付けに自信が無くなってくる。

 

20210411

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測定してみた(歪っぽいその2/8)

2021-04-25 12:09:12 | キツい音を取りたい

ヴァイオリンの高音が歪む件、測定してみた。

まずは歪。

3%で17Wほど。前は18Wほどだからそんなに変わらない。

ネットで調べたが、発振と歪の関係が出てこない。

もっとも今はNFBはを掛けてないので発振する事は無いと思う。

 

そして波形を見てみた。

発振器の信号を入れてみる。

システムは昨日のまま。

波形を見てみた。

なんか、線が複数見れる。ならば、とチェックCDを掛けてみた。

線が少し減ったかな。念のため、発振器の信号を直でオシロに入れてみた。

少しふやけてるけど綺麗なもんだ。

矩形波も見たが、酷いもんだった。

発振器で周波数を変えて実際にスピーカーから音出して聴いて見たけど、歪んだ感じは4kHz位と思う。が、確証もないし気のせいかもしれない。

 

発振器の代わりにチェックCDで音出ししながら波形を見たが、波形におかしいのは無い。

63Hzで後ろの襖が共振。

https://youtu.be/2WY1rAwWVXo

80Hzで入り口のガラスが共振。

https://youtu.be/PFqfcPNMbHo

どちらも4W程出てるので実際には結構な音量だ。

音楽を掛けながら電圧を測ると0.1Wほどにしかならない。

 

20210410

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置き方を変えてみた。(歪っぽい1/8)

2021-04-25 00:02:54 | キツい音を取りたい

(以降、最後はがっかりな記事が続きます)

 

メインの真空管アンプで鳴らすと、AR‐4Xが三極管アンプより劣った鳴り方になる。

ハムが少しある。っと言ってもEL34PPULアンプではほぼ無音なのだが、気にすると少し聴こえる程度。

今の置き方は、

アッテネーターボックスがプリアンプの電源トランスの上。

パワーを二つ並べると、RchのIPTのすぐ脇にLchのチョークが来る。

パワーの電源トランスの上には少し距離が有るがプリのOPTが有る。

まあ、どれも問題になることは無いと思うが置き方を変えてみようと思う。

と言うのも、電力伝送はプリ~パワー間のケーブルを長くしても良いのでは?と思った。

むしろ伸ばさないと勿体ない?

プロの現場ではバランス伝送が・・・と書き物を読んではいたが、伝送ラインを測定していてそういう事か、と思うようになった。

置き方でハムと、ついでに音が変われば・・・などと思った。

 

最初は酷い音でダメか、と思った。

ハムはほんの少し小さくなったようだ。ただ、キツさが取れない。

キツいというより歪んでるな。これが今回の問題

いつも出る訳ではなく、チャイコフスキーのセレナーデ(BIS盤)を掛け、ヴァイオリンが強く弾くときになる。

今のところこのCDのみだが、弦を鳴らす基準に結構しているのでちと気になる。

RCAケーブルを赤白のやつから8Nにしてみたが、少し落ち着いた程度。まだ駄目だ。

っと、今まだ桜見れるとこあるか?などとネットを見ながら30分ほどで、歪っぽいのが取れてきた。

ヴァイオリンは本来キツい音なんだ、などと言い訳をしながらなんとか聴けるようになった。

 

 

ちょっと邪魔なので棚を使って置いて見た。

音は少し良くなったかな?変わらないかな?くらい。

Rchは最初音が小さいが1時間ほどすると良くなる。

プリの電源を入れっぱなしにしてパワーを後から入れると、左右の音量のバランスは良い。

RchとLchを単独で鳴らした。

単独のまま、スピーカーを左右入替えた。

プリのRchの歪が酷い。

 

20210409

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訂正

2021-04-24 14:41:57 | トランス

前回上げた投稿内で、計算ミスが有りました。

パワーアンプIPT一次側 電力 を電圧÷電流で計算してしまってました。

依って一次側と二次側の電力比が変わってきます。

訂正前(一番下の欄)

訂正後

傾向が変わります

大変申し訳ありません。(グラフを作っていて気が付きました。)

 

 

そして測定結果をグラフにしたもの

横軸はRg(kΩ)

縦軸は、それぞれの値、グラフ右寄りの線が上から

  • 緑線:Rg(kΩ)とIPT一次側電圧(V)
  • 黄線:試しに一次側電力と二次側電力の比。(電力の傾向がグラフにできなかったため。今回訂正した)
  • 青線:IPT二次側電力
  • 茶線:一次側電流(黄色線:一次側電力が重なっている)
  • 赤線:試しに一次側電力と二次側電力を掛けてみた。(電力の傾向がグラフにできなかったため)

 

ここで,Rgが600Ωから8kΩまでは変化が大きいが、

Rg60kΩの辺りからほぼ横ばいになる(安定かなと思う)。

測定した結果、Rgが8.2kΩ程でIPT一次側電流が1.67mAとなり、(1Vで)600Ωとなる点となる。

 

一つ疑問。トランスは電力を大きく使った方が良いのか、小さく使った方が良いのか?というのが出てくる。

確かIPTのタムラA‐8713は定格4W。

余り小さい電流で使うと銅損・鉄損に埋もれてしまう気がするが、小さい方が歪が小さいのでは?

なんて考えてしまう。

 

ただ、これらはトランス単体で考えたことであり、アンプとして考えると・・・

泥沼だ。

私の手に負えない。

 

20210424

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測定

2021-04-24 00:04:07 | トランス

先日トランスの測定をしていて、20kΩ:600Ωのトランスの定格昇圧比の5.8にならなかった。

https://blog.goo.ne.jp/soruboseinn/e/3132cb7c49bc7e8cd59ac8c09bb38bd9

これはパワーの12AU7のRgをもっと大きくすればIPT(タムラA‐8713)の昇圧比が大きくならないか?と思い、それを今回試してみようと思った。

 

Rgの代わりに100kΩと不明Ωの可変抵抗器を用意して、ワニ口で繋いでIPTの電圧測定をしてみた。

プリとパワーをRCAケーブルの代わりにDMMの1012で繋いでプリのみ電源入れる。

発振器でプリの入力に信号を入れる。

これで600Ωの部分(プリ出力)を1Vになるよう調整しながら可変抵抗器を

600Ω、1kΩ、5kΩ、8.2kΩ、10kΩ、50kΩ、100kΩ、190kΩ、240kΩ、14.3MΩ、解放(下図青抜きの部分)

に変えてパワーアンプIPT二次側の電圧を測定してみた。(下図赤い矢印)

 

これによると、5.8Vを超えることは無かったが、結構近い値になったと思う。

5.7V以上になる時のRg抵抗値は200kΩというところか。

下図赤の囲みは上が抵抗値、下が電圧値。

解放は、計算の便宜上100Mという数字を入れてます。

 

約5.6V以上で見れば100kΩだ。

これって、二次側巻線半分10kΩの10倍。

ここでラジ技の記事を思い出した。

「20kΩの少なくとも4倍は欲しい」

これはターミネート抵抗の値の事と思ってたが、電圧比5.8に近付ける為に高負荷にしろ、という事なのか?

・・・小信号がノイズに埋もれないためにプリの出力を大きくした方が良いのか?

ならば一次と二次の電圧比ではなく電力比ってどうなの?

二次側の電力を算出するために二次側の電流値を計算するが、二次側の電圧を半分にしRgの抵抗値で割って二倍した。

Isec=(Esec/2)÷Rg×2

(トランス二次側の電圧を半分にし、Rgで割った値を電流値とした)

これに電圧を掛けて電力とした。

(電圧の二乗÷Rgでも良いが、電流値を実際に見てみたかった)

一次側の電力は、一次側の電流は実測とし電圧1Vを掛けた値とした。

これで比率を出してみた。

結果はRgが大きいほど一次と二次の電力比が小さく、Rgが小さいほど大きくなる。

・・・なんだこれ。予想の逆だったが、どっちが良いのだろう?

 

上図の一番下の段だが、電力比は変化が大きすぎなので単純比較が出来ないと思う。

 

 

 

ここで、気になることが出来た。

ラジ技の元設計の値、Rgを82kΩ、終端抵抗を20kΩとしたらどうなのか?

電圧を測定してみると、二次側5Vとなった。今までの電圧の測定結果から、多分Rgとして60kΩになると見た。(計算は17.6kΩ位になるはず?)

(これは可変抵抗器の誤差などで予想が外れる。)

このために可変抵抗器ではなく固定抵抗に換えて測定し直した。

それと82kΩ+20kΩ固定抵抗の時の信号入力電圧をそのままに可変抵抗器に換え、600Ωのラインの電圧が1Vになるように可変抵抗器を調節、その抵抗値をDMMで測定、8.9kΩとなった。

これは計算通りじゃん。合わせてデータ取りのため、20kΩを外した82kΩ、先日代えた5.1kΩでも測ってみた。

 

これでデータに傾向が割と出てきた。

のだが、Rgは大きい方が良いのか小さい方が良いのか、の結論は出なかった。

 

 

 

ヤバい、パワーの出力を測らないとダメか?

Rgの違いによるゲインは関係ないと思ったのだが。ボリュームが効くか効かないか程度の違いかと思ってた。

っとすると、高抵抗の場合、一次二次の電力比は取れないが大きい電流で送った方が良いと思う。そうすればノイズに埋もれるようなことは無いのでは?

 

歪はRgの抵抗値に依らず、2%歪の時出力は大体10Wちょっとになった。あんま変わらないと思う。

という事で、初速度電流等を考慮して、Rgは5.1kΩに戻した。

 

20210419

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測定の問題点

2021-04-23 00:04:59 | トランス

パワーアンプの12AU7のグリッド抵抗Rgの値を変えて色々測定してみた。

その前に、その間で起きた問題点を上げて置く。

 

 

① 最初、サイン波ではなく矩形波で、パワーのIPTの一次側を1Vに固定して二次側を測定してしまった。

その間DMMの、1009(ACは平均値)と1012(RMS値)での値の違いが出た。

平均値meanは(2/n)= 0.637

実効値RMSは1/√2 = 0.707

ざっくり言うと、サイン波の場合RMS値の一割減が平均値、か。

これが矩形波であると、クレストファクタ(波高率)は1になる。

という事は矩形波では1009でも1012でも同じ値が出る。

ハズ。

DMMを平均値表示の1009の場合。

下二段の上が矩形波、下がサイン波なのだが、うーん左のRg抵抗値が高いとそこそこ近いが、右側の抵抗値が低い方は差が出てしまう。

DMMを実効値表示の1012で測定してみた。

此方の方がRgは抵抗値が低いと大きめに出る。

数値からの判断はできないが、1012で電圧測定をした方が良いように思う。

 

 

 

② UA‐3Sの接続方法によって測定値が変わってしまう。

(1)標準の測定

プリとパワーは画像右下の1012で接続し電流を測定する(表示は1.42mA)

UA‐3SはプリのOPT二次側に接続する(表示は1V)

左下1009はパワーのIPT一次側に接続する(表示は1.000V)

 

(2)UA‐3Sを上記状態からパワーのIPT二次側に移動してみる。

左下の1009の測定値が0.666V、右下の1012は2.24mA、UA‐3Sは2.5V程になった。

UA‐3Sの内部抵抗の影響かと思う。

 

 

(3) (1)の標準状態でUA‐3Sの赤黒端子を入れ替えると電圧が下がる。

左下の1009は0.915V

UA‐3Sは0.9V程

右下の1012は1.29mA程にそれぞれ下がった。

UA‐3Sの測定端子は赤をHOT側にした方が良いようだ。

 

 

 

③ Rgの抵抗値を色々変える為に可変抵抗器を使ったが、左右が揃ってなかったりして抵抗値が思うような値になっていなかったようだ。計測結果がリニアになっていなかったので、固定抵抗で測定し直した。

画像は可変抵抗器を10kΩに合わせ、パワーOPT二次側の電圧が5.75Vとなった。

 

 

 

④ ゲインを測るため、プリ入力サイン波測定のため入力に1012を接続し測定。18mV。

パワー出力にはUA‐3Sを接続しパワーの電源を入れたらプリの入力電圧が18mVから13mVまで下がってしまった

 

 

 

 

以上、測定結果の記事の前に記しておく。

 

20210418

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SP‐50を引っ張り出す

2021-04-22 00:08:50 | SP‐50

スピーカーのARをどかしてサンスイのSP‐50を出してきた。

アンプの8Ω出力を使うため、アンプはEL34PPULのミューラード型に交換。MfD‐4。

電源を入れたら電源トランス一次側で1.4Aほどまで上がって焦った。

ステレオタイプなので当たり前か。

最終的にはほぼ2A。

鳴らしてみると、下よりの音がでた。もっとパリッと鳴ると思ってたが、ほの暗い感じになった。

あれ?

低音も結構バンとなる。量感は十分だが、ARはもっと下のブォンが出たが。

アンプとの組み合わせも在り想像してたより全く反対の音が出た。

音色と言うか肌触りはARの方が良いな。

MfD‐4のまま、AR‐4Xに戻した。

なら、という事でメインの真空管アンプも使ってみた。

 

 

今回鳴らしてみて、検討にまずSP‐50は音色が良くないので外す。

EL34PPULも音色がきついので外す。

この二つは音色が共通な感じだ。

 

よってAR‐4Xで三極管アンプとメインのアンプの比較になる。

三極管アンプは音色が良い。歪感がなくビロードの様な心地よい。これがタノンイで出る音が良いと言われるのが想像できる。

EL34PPTmono(メインの真空管アンプ)では‐PPULよりは音色はきつくないが三極管アンプよりは張っている。良く言えばHiFiと言う感じ。ただ、ヴァイオリンが強奏になるとキツい感じもある。

どちら?となれば三極管アンプを選ぶのだが、メインのDS‐3000となると話が変わる。

三極管アンプは神経質になり物足りないが、‐PPTmonoではHiFiに濃いめの音色が乗り、私好みの音になる。

 

以前は音色を重視してたが最近は音場・低域の出方を見ている。

低域を少なくすれば中域の明瞭度が上がる。が、これは本来の音ではないと思うようになった。これをやるのはちゃんとした、まともな音出しおよび設計・製作が出来てからやることと思う。

 

あと、三極管アンプはSP端子を追加して8Ωを使えるようにしよう。

 

20210408

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三極管アンプにAR・・・

2021-04-21 00:03:43 | スピーカー

91Bをまねたつもりの三極管アンプMfD‐6.1を今は鳴らしている。

ロクハンがイマイチになってしまったので、AR‐4Xを鳴らしてみた。

最初は「あれ?」って感じだったが、すぐに本領を発揮した。

コントラバスのブンッって音を聴くと、ロクハンはやっぱ低音が物足りないなあ。

そして中音、この肌触りが良い。ビロードと言うかマリモと言うか。

刺激的な音を出さない。

残念なのが音量。もう少し欲しいところだ。

・・・OPTが16Ω端子だったかもしれない。

ヴァイオリンも良い感じ。

多分うちでは一番ウェットに聴こえる。

あれ?こんなに良かったっけ?

 

スピーカーを立ててみた。

本来は横がメーカー推奨らしい。

なんとこれで低音が減った。と言ってもバランス的には良い感じか少し足りないか、って程で、前のは大分低重心だった。

代わりに音場が少し広がった。

 

今まではこんな変化は分からなかった。

音が良いのだが、8Ωのスピーカーに16Ωのアンプ出力。

音が良ければ良いハズなんだけど、気分的に許されない。

オーディオマニア(自分)のアホなところ、なんて思ってしまう。

 

20210407

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