ロクハンスピーカーがイマイチになってしまった。っと言ってもそこそこは良く鳴ってるのだが、以前はもう少し良く鳴ってたような気がする。ま、あの時はバスレフの箱だったからかもしれないが。
一個やってないことがある。アンプのスピーカー端子の16Ω。
P‐610AJは16Ωだ。
アイエスオーのFX‐40‐5は以前片方の音が出なくなった。外して置いたが、先日インダクタンスを測っても左右で違いが無かった。数日前抵抗(導通)を測っても左右で違いが無い。
端子部分の結線が外れてたのかな、とも思うので、解体して確認した。
配線は全部繋がってるようだ。
ちなみに本体はピッチのようなもので埋もれている。
〇ックスのトランスOYシリーズは良く切れる、なんてことは何度もネットで言われてるが、アイエスオーのトラブルは皆無だ。
ちなみに今まで使ってたソフトんのOPTも開いてみた。裸だが、トロイダル型だ。巻線はずいぶん少ないように思う。
FX‐40‐5をEL34PPstereoタイプに移植した。
配線はULなので結構めんどくさい。
電圧を測ったら問題無かった。Rchの出力段カソード電圧が少し低いが、よく考えたら真空管がミュラードだな。Lchのエレハモは電圧が高めに出る。
よおーっし。音出しだ。
Rchが出ない。あれ?出力段しか電圧測ってなかったから電圧増幅か位相反転段かな?
真空管を入れ替えたが未だ出ない。
そいやOPT変えるまで音出てたんだから、電圧増幅・位相反転段は問題無いな。
一回サイン波入れてみるか。
問題無い。へ?なんで?OPTの二次側がダメ?なわけ無いか。
そうか、スピーカー端子がすっこ抜けたんだ。変わったファストン端子の多分110シリーズ。
差し込んで再度音出し。が、また出ない。
また抜けてた。
カシメて接続、今度は音が出た。
カシメて結線してる最中、箱に顔を突っ込んでるのだが、その時の低域のエネルギーが凄い。箱を前後ひっくり返して聴いている。
最初、勿体ぶって8Ωで鳴らした。これで何が悪い?という鳴り方だ。
それでは16Ω端子に繋ぐ。
こいつだ。このエネルギー感だ。
8Ωの時は手足の指先まで血が巡ってない感じ、と言うか、なんか「鳴り切ってない」感じがする。
EMINENT(1.8Ω)を40Ωのトランスで昇圧した時のような。
そういえば最初のDL‐103FLもこんな感じだったな。
アンプの出力インピーダンスとスピーカーのインピーダンスのマッチングに付いて、おしgooでも質問したことが有るが、単純に出力の違いだけでは無いと思う。
インピーダンス の マッチング はF特でもない、出力でもない、電力を100%送る何かがあると思う。
これはもしかして、とDS‐3000でも鳴らしてみた。
なんと、鳴り切ってるじゃないか。
けど、なんか不自然かな。各音がちぐはぐのような。
作り物の音っぽい。
オーディオ的快感は有るのだが。ちょっぴり安心。
FX‐40‐5だった。このOPTは私の中ではスタンダード。ラジ技のBW‐5k‐PPに替えたときは、抜けの悪いOPTだな、と思ったが、今ではバランスの取れた良いOPTだ。
他のOPTののように無機質でパリパリではない。ちゃんと肉付きがある。バタ臭い感じまでは行かない。日本のトランスだ。
しかしこのトランス、安価かったな。二十年ほど前に購入したが、もっと購入しておけば良かった。
ゼネラルトランス、春日無線、東映などもほとんど変わらない価格でやってるようだが、もう少し価格を上げても良いと思う。アイエスオーのトランスは現在復活したらしいが、現在ではこのくらいの価格には成るのかな?と思う。おいそれとは買えないが。
なんにせよ、FX‐40‐5が生きててよかった。