analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

NS‐690Ⅲのその後

2021-08-24 00:04:43 | NS‐690Ⅲ

そろそろDS‐3000のミッドハイを組まないと、とも思うのだが、NS‐690Ⅲがとても良く鳴っている。

ソフトドームと言うとハードドームより落ちる・格下、と言うイメージが有ったがとんでもない。

アンプが間違ってた。

ソニーのTA‐FA7ESとのマッチングが良い。アンプの個性が無くスピーカーそのままの音って感じ。

ヤマハのAX‐1200も良いが、少しチリチリ感が有り曖昧なところが有る。

どれも古い機種だったがオンキョー、アキュフェーズ、サンスイとはイマイチ。

私の好みも有るが、駆動力のあるアンプが良いようだ。

 

ピアノが良いとされているこのスピーカーだが、私はいつも疑問に思ってた。

どうもクリアに抜けない、少し厚くなる感じが余計と思ってた。

それが大分落ち着いた。

小音量で曇ってコジンマリ、と言うのも無くなった。

何より機器を弄った変化が分かりやすくなった。

ただ、このピアノ安っぽくね?っと思ったが、ビルエヴァンスはアップライトピアノを使ってるようだ。

後でグランドピアノの曲を掛けてみよう。

 

 

ユニット防振で余計な音が無くなった分痩せた感じになった。高域も伸びてない気がする。

アッテネーターで少し持ち上げたら厚くなるかな?

右のTWのレベルを上げたが音が出てない。つまみをぐりぐりしても全く出ない。

TWのマグネットを外してみた。

マグネットを押さえるネジを締めると音が出なくなる?

フレームを指で押さえながら音が出る場所でネジ締めで対処。

SQと違いこちらはシビアだ。

 

 

そうするとウーファーとの繋がりに違和感が無いでもないが、聴けない程ではない。

アルミむき出しのユニットフレームがウォルナット仕上げのキャビにマッチして無いようだが、それも良いではないか。

以前に銅色で染めた感じが良かったが、純正色を尊重しよう。

良いスピーカーだ。

 

20210814

コメント

スピーカーの防振 ツイーター

2021-08-22 00:01:33 | NS‐690Ⅲ

NS‐690Ⅲのスコーカーの対策は上手く行った。

598のクラスは超えたかと思うが、じゃあその上の12万クラスは?と言うとどうなの?って感じ。

この辺はコストの問題があるので高級機だからやっているとも言えない。

スコーカーだけやってツイーターは?

なんか片手落ちのような気がしてた。

明日DS‐3000のミッドハイが到着する。

この際だからやっておこう。

センターポールには穴が開いてない。振動板裏に詰めたグラスウールだけで吸音だ。

ここにブチルは憚れるので、レゾナンスチップを付ける。ブチルは止めた。

剥がれて落ちたら?

多分ビビり音がすると思う。まあ、吸音材で押さえられてると思うからそんなことも無いようだが。

TWはエネルギーが小さい(ハズだ)から大丈夫でしょう?

左右やってもそんなに時間はかからなかった。

 

最初の音出しは片方だけやって両方聴き比べた。

TWに耳を当てるとおお、やった方はクリアになった。

やって無い方はじょりじょり感が有る。

こりゃ期待できる。

両方鳴らしたら、高域がカサカサ、乾いた。

ハヤマッタか?と思ったがLP一枚ほどで落ち着いてきた。

今までは中音しか聴いてなかったようだが、像が上に伸びた感じで前にも来る。

横の広がりは無理かと思ってたが、出てきた。

価格程の音は出てないと思ってた。ずっとだ。

一般には評価が高いスピーカーなので、私の個体だけがダメなのか?っと思ってたが、二組使ってたのだ。そんなことは無い。

 

このスピーカー、漸く実力発揮したと思う。

後はウーファーなのだが、つながりが良くない。

が、ウーファーは私には手の入れようがないんだよな。

 

20210813

コメント

バックキャビティ

2021-08-10 00:02:28 | NS‐690Ⅲ

NS‐690Ⅲのスコーカーの防振を行ったが、個人的に大成功と思っている。

スピーカーからの音離れが良くなり、音が漂うになった。

今までは一個一個の音がそれぞれ鳴っていた感じ。

大分前 時々耳にした、組んだだけ・設計失敗の様なスピーカーの音。

NS‐690Ⅲの音が失敗とは言わないが、「もう少し良くなれば」っと思ってた部分がこれである。

スコーカーに耳を当てると「みーん」と鳴ってる感じが幾度もした。

NS690Ⅲその3 - analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

古くは7年前か言ってた。上記記事の最後から二行目。

ユニットに耳を近づけても聞こえなくなった。

 

鉄を反射した音は、グラスウールでは完全に消せない。

ふと思い立ったのだった。

 

 

 

他のサイトで「バックキャビティ」を検索したが、詳しくは出てこなかった。

反対位相の音は出さない方が良いハズなんだが、なぜ反射するような金属で組むのか?

 

しかもこのバックキャビティ、NS‐690Ⅲのスコーカーは外磁型ポールピースの真ん中に穴が開いててマグネットの裏に容積を持っている。

DS‐3000のミッドハイは極小。ポールピースの穴は無く、振動板とポールピースの間の空間のみ。

ここは「ノーチラスチューブ」でも有る通り音を減衰させるために容積が必要と思うのだが、有名な375ドライバーにはほぼ無い。しかも吸音にスポンジを使ってるそうな。

375のバックカバー内側にブチルゴム貼ったら面白いと思うのだが、後ろの音も含めて375なのかな。

 

っという事でバックキャビティの疑問は晴れなかったが、うちでは長年の不満が解消された。

 

ソフトドームにはパルプコーンウーファー

ハードドームにはカーボンコーンウーファー

相性が有るらしい。

スコーカーのソフトドームは、どんなに対策しても「肉感」のようなものが残る。

ミッドハイのハードドームは対照的にカラっと鳴る。

この中間が有ればどうなんだろ。

あった。DS‐8000はボロンスコーカーにパルプコーン。

音速合わないのかもしれない。

 

20210801

コメント

NS‐690Ⅲ さらに対策(失敗)

2021-08-09 00:03:55 | NS‐690Ⅲ

どうせならと、さらにスコーカーフレームの防振をした。

カーペットのような材質。

これで鳴らしてみた。

保護ネットにもブチルゴムを細く切って貼ってみた。

 

 

音が死んだ。

指向性が良い高域は吸収されなかったのか、「チーン」という音は少し聴こえるようになった。

 

やりすぎなので、カーペットのようなものは剥がした。

5mm位の厚さが有り、必要な音まで吸収してたようだ。

 

ネットを見てたらNS‐690Ⅲの取説が出てきた。

ユニットフレームはオーディオ用のアルミ合金を使ってるとかなんとか。

なんかアルミにしては軽い気がしてた。

やはり防振はやりすぎのようだ。

やるとしたらテフロンテープを少し張るくらいかな。

 

少し鳴らしたが、良い感じだ。

保護ネットの影響もないみたい。

暫くこれで行こうか。

ああ、これの上級機NS‐1200と勝負したくなって来た。

(あれってベリリウムをソフトドームに替えて違うキャビに入れた?)

ソフトドームにしては良い感じになって来たと思う。

 

 

正直、このスピーカーは1980年代の598にも劣ると考えてた。

あれらはハード系の振動板でレンジも広く、広がりも出てた。

二万も高いので何か優れてるものがあるはずだが見当たらなかった。

音はピアノがきれい、と言うだけで他にないソフトドームの希少性?で持ってたが、正直不満が有った。

何とか先が見えてきた感じだ。

満足。

 

20210731

コメント

スコーカーの防振 音出し

2021-08-08 00:33:13 | NS‐690Ⅲ

NS‐690Ⅲの音出し。

手を掛けた割にあまり変わらなかった。

ウトウトしてしまい、聴き直すと変わってた。

少し抜けの悪いような感じは残ってるが、細かい音が出てる。

ソフトドームはまだこんな能力秘めてた。刺激的な音は出さない。

DS‐3000のボロン化チタンはもう少しパリッとなる。

 

自然な感じになった。

何故か低音が出るようになったかも?

ミッドの音圧が下がったようなのでアッテネーターで上げたがバランスが悪くなった感じは無い。

ダメでも戻せないぞ、という気持ちでやったが戻す気はさらさら無くなった。

何と上手く行ったようだ。

 

一日ほど経ったらさらに自然になった。

先日メインには成りえないとか言ったが、これなら行けるかもしれない。

一音一音が漂うようになった。

前のは声や楽器が一個一個独立して鳴ってたのを寄せ集めた要だったが、今は一つのステージで皆一緒に鳴っている。

全体に「わーん」という響きも出てきた。

 

そう、「全体」にまとまりが良くなった。

 

声に乗ってた癖のようなものが大分落ち着いた。「みーん」というような、個性を強調するような・・・表現が難しい。

DS‐3000がパリッとしてるのに対して、こちらは とろっ?ほくっ?だ。

言ってるほど濃くは出ておらず、ほんのり。

 

こうなるとツイーターもやりたくなる。デフューザーを外す。

ネットワークもコンデンサーを換えたい。

アッテネーターは固定抵抗に置換え。だけどこれはパワーアンプの入力ボリュームと似ていて、個性として有っても良いのではないか。

折角だからスコーカーのフレーム、振動板の周りに何か反射を抑えるものを少し張りたい。

そして保護ネットにブチルゴムを貼って防振。

モニター系にするには内部配線を替えるか。

でもこれやるとNS‐690Ⅲの個性が無くなると思うので迷う。

 

 

結構やるとこある。これ等は後程だな。

保護ネットはもう少し聴いてから付けよう。

 

以前雑誌でマグネットをブチルでぐるぐる巻きに・・・っとあった。

前の個体でやったが、効果は全く分からなかった。

ネットワークを分割してバイワイヤ、なんてもやったのに、今の方が全然良い。

 

2010730

コメント

スコーカーの防振

2021-08-07 00:01:02 | NS‐690Ⅲ

NS‐690Ⅲをもう少し何とかできないか?

病気である。

スコーカーをばらした時、中にグラスウールが詰まってた。

逆位相の不要音を吸収するため、かな?

でも充分では無いと思う。

どうせサブなんだし、思い切ってブチルゴムを貼ってしまおう。

 

 

保護ネットを外すため、ゴムリングを少し持ち上げ、アセトンを流し込む。

昔はトルエンを使ってたと思ったが、誰かにアドバイスを貰ってこれにしたんだった。

10分ほどでふやふやになったので、綺麗にはがす。振動板の埃も落とす。

バックキャビティのカバーを外し、内側にブチルを貼る。

 

マグネットにはヴォイスコイルのすぐ内側とヨークの穴に貼る。

 

穴には上手く貼れないので、セパレータを剥がさず輪っかにし差し込んで広げる。

我ながら頭使ったが、20年前はこんな事思いつかなかったろうな。

 

これで組み直す。グラスウールを詰め戻す。

ヴォイスコイルは問題無さそう。

けっこう早く終わったのでサイン波を直接入れてヴォイスコイルの位置を合わせようとしたが、ルーズにやっても大丈夫なようだ。この手間を省くとコストに影響が出ない。良い設計だ。

途中から電圧を上げても音量が上がらなくなった?

発振器の600Ω出力に8Ω負荷は重すぎかな。

 

音出しは後日。

 

ヤマハではユニットを動物の鳴き声で呼ぶ。

スコーカーって、カッコ悪いと思ってた。

パイオニアのミッドレンジという呼び方がいいなあ、っと思ってた。

しかしそれだとウーファーはローレンジになってしまう。

筋が通らない。

ならスーパーウーファーってなんだ?

この辺にしておこう。

 

20210730

コメント

NS‐690Ⅲのユニット

2021-08-03 00:04:16 | NS‐690Ⅲ

吉田スピーカーリペアサービスさんのHPを見てた。

NS‐690Ⅲのウーファーはマグネットの接着がよく剥がれるという。

ヨークとマグネットにボイスコイルが挟まれて動かなくなることが有る。

私のなんて三回は引っ越ししてるので脱落してもおかしくない。

そういえば私のはDL103FL購入時にウーファーを交換してるんだ。

確か30年ほど前になるか。

NS‐690Ⅲの発売が1980頃だから10年後くらい。

もしかしたら接着剤が改善されてるかもしれないな。

綺麗なもんだった。

配線はファストン端子を少し潰してキッチリ篏合させた。

 

スコーカーは?

これも綺麗。

バックキャビティが付いてた。

端子はハンダ付け。

 

ツイーターは?

全く問題無いね。

これも端子はハンダ付け。

 

ネットワークも見て見た。

 

電解コンデンサーは交換したいところだが、容量が特殊で手に入るのかな?

 

エッジは7~8年前に自分で張り替えた。オークションで落とした物だが、ウレタンだと思う。

この時はほったらかしにしてた時が有ったので、エッジの寿命は10年か。

 

っとおもったが、このスピーカーの個体は二代目だった。

ウーファーのフレームが綺麗だからエッジ修理で購入した奴を移植したのかも?

 

まだ大丈夫だ。

 

20210726

コメント

NS‐690Ⅲはメインスピーカーになれるか

2021-08-02 00:02:54 | NS‐690Ⅲ

DS‐3000が使えなくなったらどうするか。

そんなことをたまに考えてた

それに近いことが起きてる。

将来NS‐690Ⅲを小粋に鳴らそう、なあんて考えてた。

その時がもう来たか?

若いころはオンキョーのプリメインA‐7で鳴らしてたが、決して満足な音は出てなかった。

今はどうか。

あの当時は考え付かなかったような音が出てる。

NS‐690Ⅲの性格はほんのりで、性能をほぼ出してるのではないか?

でも、だ。

DS‐3000が聴きたくなる。

この欲求・懐かしさが怖い。

 

NS‐690Ⅲはメインスピーカーには成れ得ないと思う。

機器の違いをあまり出さないからだ。

このスピーカーのキャラで鳴らしてしまう。

ああそうか。私のスピーカー選択の基準はそこだ。

「無個性」

 

 

ユニット修理に支払うお金に足してDS‐A1を買うか?

と思うのだが、DS‐3000のミッドハイ無しなんてどうする?

ゴミにもなんないぞ?

DS‐3000の一番の価値はミッドハイ。

代替が効かず、修理も完全復旧は出来ない。

その次はツイーター。

ミッドローとウーファーは予備が有る。

ドームの予備は中々出てこなかった。

30年近くも鳴らしてきて、愛着が無い訳ない。

最近のアンプ調整は、いかにこのスピーカーを鳴らすか、になっている。

もしか、

ビクターのSX‐900Spilits

か、

オンキョーのScepter5001

なんかが手に入ったらDS‐3000は どかしちゃうかもしれない。

今回修理に思い切ったのは、ネットワークだ。

定数がオリジナルだが、使ってるパーツが凄い。

オイルコンデンサーと空芯コイル。JRM特注抵抗。

ちょっと手放せない。

懐かしさに我慢できなくなると思う。

アンプの種類を替えたら「こんな音が有ったのか」という事がいくつも有り、現在のシステムが組みあがった。

多分スピーカーを替えてもそうなると思う。

けど、DS‐3000と添い遂げるのも良いじゃないか。

趣味のライフワークの様になって来た。

 

20210725

コメント

スピーカーをNS‐690Ⅲにした

2021-08-01 00:02:54 | NS‐690Ⅲ

DS‐3000のユニットを壊してしまったので、ユニットを全部外してどかした。

そしてNS‐690Ⅲをセッティングした。

アンプは同じヤマハのAX‐1200(単発)だ。

ヤマハらしいエレガントトーン。少し艶っぽくて空気感のようなものが無く抜けがイマイチだが、音像重視で心地よい。

低音も良く弾む。少し単調だが頑張ってる方かと思う。

高域はあんまり伸びてない。

 

 

BTLにしたら、もやが晴れた。奥行き感が少し出たかな。

先の単発使用も十分だが、これを聴くとね。

ただ、なぜか左に寄るんだよな。片方のアンプのバイアスが狂ってるのかな?弱ってるのかもしれない。

 

もう少し高域を伸ばしたいな、と思いスピーカーのATTを回してみた。

右のツイーター、鳴ってない。

ありゃりゃ、掃除しなきゃ。

二年くらい前にやったんだけどな。

開いて見たけどそんなに汚れてない。

クリーナーで掃除して、ATTのつまみを外してATTのシャフトをマイナスドライバーでくりくり回した。

TWが鳴り始めた。

少しジャリっとしてるけど少し鳴らせばこなれると思う。

 

音が真ん中に来た。

少しだけパリッとした。

なんか音数増えたかも?

おお、良い感じになった。

 

相変わらず声には独特の肉感が有る。マスクをして歌ってる風ではない。

細かい歌い方なんて分かるようになった気がするが、もう少し抜けてほしい。

独特の厚さのようなものがある。

これが全体を支配してるのか、高域も厚め、低域も弾力がある。

SP‐50よりはAR‐4Xに近いがあちらはスポンジのような質感、こちらは・・・・羽毛では無く綿の重い布団って感じ?

ああ良くまとめたもんだ。

 

性能を引き出そうとケーブルを付属の赤白からエースケーブルの8Nにした。

輪郭が曖昧になり、漂う感じが出た。

 

20210725

コメント

再びNS‐690Ⅲを鳴らす。

2021-04-16 00:01:21 | NS‐690Ⅲ

こないだはすぐに戻してしまったが、DS‐3000をチェックする間 NS‐690Ⅲをもう一度鳴らす。

今回はDS‐3000をどかしたので、メインの位置に据えてみた。

アンプはTA‐F555ESXⅡ。

前から思ってたが、この組み合わせは良いと思う。

690Ⅲの癖を押さえながら個性を上手く出している。同じヤマハのAX‐1200もエレガントトーンで良いのだが、それだけだ。

DS‐3000だとオーディオ的には良いけど無個性ぶりが詰まらない。

組み合わせの妙。

相性って有るもんだ。

同一メーカーのシステムにはかなわないとずっと思ってた。

アッテネーターはツイーターが -2dB。スコーカーがNORMAL。

低音の出ないスピーカーと思ってたが、低い方は良く出てる。

チェロの帯域はもう少しふくよかであって欲しいが、このスピーカーのユニットには無理だろう。

三世代にわたって下のクロスが800Hzから変わってない。

でもその音が良いんだ。

音の仕上げに上手な人が居たんだと思う。

それではと、メインの真空管システムで鳴らしたが、なんかキレが悪い。ツイーターのアッテネーターを上げてみたが、バランスが良くなっただけでなんかイマイチ。

ならば、と三極管アンプを持ってきた。

さぞかし良く鳴るぞ?と思ったがつまらない。

あれ?

その後のヤマハはスペック競争・素材競争に明け暮れとんでもない方向に行った。NS‐1000Xなどがその例だと思う。このころはタンテやCDプレーヤーは良かったが、スピーカーやアンプはいまいちだったと思う。YSTも良いと思うが、私にはやりすぎ。そうか、サブウーファーには良いのが有ったっけ。YST‐SW1000だったか。

その後、ソフトドームに戻ったが小さいスピーカーで頑張ってるようだ。

思えばずっとオーディオを続けてるのはヤマハとアキュフェーズぐらいではないか。

マンラツとデノンは外資になったらしく新製品は出てるのか?

テクニクスは一旦空白期間が有ったし、他はブランドが消滅など寂しい限りだ。

そういえばエソテリックも頑張ってる。

オーディオがつまらなくなったのは、デジタルが出てきたこと。自分で手を入れられなくなったことと思う。

もちろんそうで無い、キカイの苦手な人と言うのも多数居るわけで、そういう人には良いかもしれないが、「機器に入れ込む」ことは期待できない。

日本にとって音楽は無くならないもの、生活を豊かにするものと思う。

音楽を聴く余裕のない国の人もいるが、日本はそうではない。

そういう意味では恵まれている。

一つ不思議なのは、歌う事を専門にする人が見当たらない。

最近は歌って踊れて、歌詞も書く、楽器も弾く。

歌うだけではやっていけないのかもしれないが、物足りない。

薬師丸ひろ子が出たときは私には衝撃だった。

こんな素人っぽい歌い方の人がなぜ売れる?

この人がヘタウマのはしりだったのではないか?

いや、今聴くと流れるようなフレーズはこの人ならでは物が有り、きっと練習したんだろうなとは思う。

ただ、リズミカルな、スタッカードなんかは・・・。

そういえばマイケルジャクソンは上手いとは思わないな。テクニックは有ると思うが勢いで行ってしまう。

シーナイーストンは声の出し方が上手い。聴いてて心地よい。

マドンナは聴かせ方が上手い。

驚いたのはプリンス。なんじゃこりゃと思った。

皆30数年前の物ばかり。

音楽に対しての考えが変わった頃。

そういえば私もオーディオは自作に走った。

これも業界には良くない。

いや、言いたいことはそれでは無く、30年前と同じことをやってて続いたか?

時代の波、片付けるのはちと寂しい。

流行り廃りの波は有ると思う。

 

20200402

コメント

NS‐690Ⅲについて その2 欠点

2021-04-13 12:04:38 | NS‐690Ⅲ

昨日からしばらく鳴らしてるのだが、もう少しまとまると思うのだが・・・。

昨日は良いとこばかり書いたが、もちろん欠点もある。

耐入力 60W。

決して足りなくはないが、大きめの音量で鳴らすとうるさくなる。

いわゆる爆音の域だが。

ちょっと絞ると良い感じになる。

そしてスコーカーが「みーん」となる感じが全体にある。

多分これが個性で、乾いた感じにならないとこだとは思う。

おかげで(?)声がバーンと来て小さい音は聴きづらい。

細かいことは気にすんな、と言ってるよう。

高音も伸びてるという気はしない。結構太めの高音かも。

低音は量感はあるようだがあまり感じない。その下のズンは感じる。密閉の低域かな。

音色は結構単調。

こんだけ並べると「ひどいスピーカー」なのだがとんでもない、全体のまとまりが良い。

最初は物足りない音なのだが、しばらく聴いてると味が出てくる。

そんなスピーカーと思う。

 

20210328

コメント

NS-690Ⅲについて

2021-04-13 00:03:11 | NS‐690Ⅲ

久しぶりにヤマハNS‐690Ⅲを鳴らしている。

最初からDS‐3000と差が無いのに驚いた。

高域は針金を弾いた感じの音がするが少しして落ち着いた。

細かい音を追求するとそりゃ色々出るけど、大枠では良いところをいっている

 

不思議なのは部屋の明るさ(光度)がどんよりしてきた。

全体の大きさより中心に切り込んでいく。ステージを遠くから見るというよりステージに乗っかって奏者一人ひとりに近づいている感じか。

内向的?

これがこのスピーカーの特徴だと思う。

思ってたほどソフトドームの個性は気にならなくなった。

以前は低域が中高域より分割された鳴り方で繋がりが悪かったが、低域の量感が出るようになり下支えが出来、つながりも悪くない。

 

トランジスタをやめてメインの真空管システムにした。

さわやかな鳴りっぷり。

いつまでも聴いていたくなる。

トランジスタと何が違うのか表現できない。

 

 

 

 

今見るとデザインが秀逸。

以前はウーファーに対してスコーカーが貧弱、などと思ったが、デザイン的にレベルアッテネーターでバランスを取っている。

アメリカンウォールナットのオープンポア仕上げと凝っているが、ユニットフレームの色が異質なんだが。

ウーファーのフレームはキャビの横幅ギリギリまでと、キャビの容積を出来るだけ小さくしてる。

ターミナルなんてバネ式だが、当時はこれが一般だった。

 

90年少し前に流行った59、800スピーカーとどうしても比較してしまうのだが、こちらが格上と思いながら音には引け目を感じている。

ぱっと聴きはあちらの鳴りっぷりに耳が行きがちだが小編成の弦楽などを掛けると独自の世界が開ける。

 

ウーファーはスプルースコーン。スプルースとは繊維の事かと思ってたが、松科の樹木で唐桧などがその中に含まれるらしい。コーンは言ってみれば 紙 だ。

多分これがソフトドームとバランスを取っている。

1000Mも似たようなコーン紙を使っているが、その後に出た1000Xなどがカーボンコーンに行ったのは良く分かる。

でもヤマハの紙コーンは優秀だったんだろうな。

 

レベルコントロールがスコーカーとツイーターに有る。

NORMから+2以上になるが、これじゃ増幅じゃんか、ずうーっと不思議だった。

多分スピーカーのシステムとしての能率は一番悪いウーファーで決まる。

スコーカー・ツイーターはそれより大きいからそれを絞ってるだけ。

必要悪で以前はバイパスしてたが、今はこれも含めてNS‐690Ⅲの音と思う。

 

 

今の個体は二代目だが、かれこれ40年にもなる。

ネットで探しても出てこなくなった。

使ってる人はもう居ないのかな。

シリーズの変更は、乱暴に言うとキャビ。

ユニットは基本変えず、製造上の仕様変更のみと思う。

この時の部品の入手状況によりネットワークも変更。

 

良く1000Mと並べられるが、ほぼ別物と思う。あちらは表向きのヤマハの代表作。此方は隠れたシリーズ。ビクターもソフトドームをやっており評判は良いが残念ながら聴いたことが無い。

ソフトドームで超高級機って無いな。おのずとユニットに限界が有るのかな?っと思ったらそうそうATCと言う凄いスピーカーが有る。PMCもそうだ。

知ってる限りだがソフトドームはヤマハとビクターが ’73に発売してる。これ以前の情報は有るのかな?

 

20210328

コメント

小さめのスピーカーで鳴らす。 その2

2019-08-12 00:02:29 | NS‐690Ⅲ

折角だからP-610も鳴らそうと思ったが、端子がゆるゆるだったので止めた。

そんでヤマハNS-690Ⅲを持ってきた。

しばらく鳴らしてなかったからどうかと思ったが、結構鳴ってくれた。

300Bなためか、以前のイメージとはちょっと違う。690Ⅲの鳴り方ではない。ずいぶんあっさり目だ。

横の広がりは無い。相変わらずだ。しかし中低音のベースみたいな音が聴こえる。初めてだ。下のクロスオーバーは800Hzであるが、ここには密度の薄さのような感じがある。DS-3000の4ウェイに対してのイメージ(言いがかり)なのだが、そうでは無かったようだ。800Hzと高いだけでウーファーがカバーしてたようだ。

声は薄いマスクを掛けてるような、けれども良いイメージが有ったが、なんかいまいち。

音像が右に寄る。ツイーターかなと思ってアッテネーターを回したら、+1くらいの一部しか音が出なくなった。多分錆びてるんだ。もう大分長い間掃除して無いな。

開いてみたが、あまり汚れてない。一応綿棒で乾拭きしてぐりぐり何回か回して取付け。

音出ししたら何とか調子戻った。ツイーターに耳を当てて聴くと、掃除した方が澄んだ音に聴こえる。結構効果あんな。以前は音質劣化が嫌で直結したことも有ったが、これはこれで690Ⅲの音なんだ。

’80発売か。もう40年近い。以前交換したエッジもまだ弾力あるしまだいけそうだ。反対のアッテネーターも掃除しようか。

なんか鳴らし切ってないような気がして、メインのMfD-8.1を繋いでみた。

そうだよ、これこれ。300Bは電流が足りない?能力を出し切ってない感じなんだ。

だんだん高域の濁りが気になってきた。

こっちもアッテネーターの掃除をしよう。

音出しして別物になった。って、NS-1000Mになった訳ではない。

エレガント。ヤマハビューティ。

ちょっとHIGHのアッテネーターを絞ってみるか。

全体に濃いめになった。相変わらず空気感は出ない。

でもちょっと今までのイメージでは無い鳴り方だな。

高級なミニコンポ?

悪くはないが、これだとメインで鳴らそうとは思わないな。

DS-3000が有るから、お遊びで鳴らしてる。もしかしたらもっとチューニングで追い込めるかもしれない。

スタンドを換えて

スピーカーケーブル変えて

アッテネーター上げて

・・・

まあ、でも鳴らしは済んだ感じにはなった。

アッテネーターも含めて音づくりのような気がする。

 

音量上げて鳴らしてみた。 

 

音場が広がった。でも、いつものようにこのスピーカーの範囲だ。 

スピーカーの外側には広がった。広がらない。しかし、スピーカーの少し後ろに音場が出来る。これは初めてかもしれない。 

・・・うーんイマイチなんだよな。どうしてだろう?今までの調子のいい時はこのスピーカー、もっとエレガントに鳴るんだよな。なんかもっさりしてる。良いんだけど普通のスピーカーになってしまう。 

スタンドかな? 

スピーカースタンドをDK-5にしてみた。 

もっと低域寄りになって、余計パッとしない。うーんおかしい。 

あまり聴く気になれない。 

やめ。

コメント

NS690Ⅲその9

2017-08-12 17:51:54 | NS‐690Ⅲ

 

低音が鳴らないと言われてるNS690Ⅲ。私もかつてはそうだった。中高音のソフトドームと低音のスプルースコーンが別物で鳴ってる感じだった。それがいま、TA-FA7ESの駆動によって素晴らしく鳴っている。アンプそのものの原因というより、アンプとの相性のような気がする。AX-1200では足りなかった。10万以上のアンプでなければ無理と思う。それでもAU-α907iでは鳴らなかったと思う。

キャビネットはアメリカンウォルナットのリアル化粧で、オープンポア仕上げ、とのこと。ベースはパーチクルボードだが、仕上げが良い。ヤマハの木工技術。ユニットがアルミダイキャスト、アッテネーターが艶有りのプラスチックでキャビの仕上げとマッチしてないが、30年も見てきたんだ、これはこれで良い。

以前はこのソフトドームが嫌いだったものだ。ツイーターとあまり変わらない大きさ。どうもウーファーに負けてる感じがした。実際音は中音が勝っていたのに。

まあ、良くは鳴っているが、個性は無くなってしまった気もする。ヤマハトーンってどんなんだっけ?ベートーベンのピアノを掛けると思い出すかな?

 

アッテネーターがもうだめだ。ダイヤル位置によって音が出ないところが有る。まあ、私には不要な物なので取っ払ってもいいが、ヤマハに敬意を表して残しておく。後でばらして掃除しよう。

 

今回最も変わって、満足してるのは低音だ。中音との音量的なバランスが取れた。末広がりだがスケール感が出てなんとも心地よい。以前は「どんどん」としか聞こえなかった低音の音階も分かるようになった。ただ、輪郭は弱く、エコー感が凄くなった。おかげで歯切れの良い低音ではないと思う。下の方もずっと伸びてる感じは無い。地響きのような音ではない。

 

高音の空気感、繊細さは真空管の音を聴いてるのでだいぶ後退してるように聴こえる。ポップスはちょっとつまらない感じか。クラシックは良い。

 

せっかくなのでスピーカーケーブルをアクロリンクの単線にしてみよう。LPなので昇圧トランスか、MMのポジションでスルーで鳴らしてみよう。

コメント

NS690Ⅲ その8

2017-08-04 11:59:58 | NS‐690Ⅲ

NS690ⅢをAX-1200に繋いで鳴らしてから3日目。昨日は一晩中で電源を入れっぱなしにした。電源切り忘れとも言う。今日は電源投入後、左の音が出ない、右の音が途切れる、というのが有って難儀した。CDをちょっと大きな音にして鳴らしたりしてたら左右出るようになった。

細かい雰囲気も出るようになって、ウォーミングアップ終了か。音が固いというか、なんか不自然。作り物の音のようである。これでは音楽に入っていけない。なんだ?

若しかしたらEL34PPmonoがとんでもないとこに行ってしまったのか?それに聴きなれてAX-1200がこう聴こえるのかもしれない。

まあ、AX-1200もこのクラスにしたら鳴ってると思うが、音色が変。と言ってる間に右チャンネルが出なくなった。もしかしてトランジスタが終わってるのか?電流流すと目が覚めるがそのうち息切れ?

純正組み合わせは期待したほどではなかった。

ああ、こうなるとハードオフにあるTA-FA7ESが欲しくなる。555ESLではなく。

コメント