ゼネラルトランスのPMF 5P 10k600CTをプリのOPTとして使ったが、低域特性が良くなかった。
定格を確認する。
F特10Hz~40Hz。
一次インダクタンス 330H at 20Hz。
一次許容Dc電流 100mA 二本分。
大きさを比べてもNP‐126とほぼ同じ。小さいことは無いと思う。
これを確認して購入を決めた。
さぞかし良くなると思ったのだが。
何か使い方間違えてるのかもしれない。
20240609
ゼネラルトランスのPMF 5P 10k600CTをプリのOPTとして使ったが、低域特性が良くなかった。
定格を確認する。
F特10Hz~40Hz。
一次インダクタンス 330H at 20Hz。
一次許容Dc電流 100mA 二本分。
大きさを比べてもNP‐126とほぼ同じ。小さいことは無いと思う。
これを確認して購入を決めた。
さぞかし良くなると思ったのだが。
何か使い方間違えてるのかもしれない。
20240609
トランスの材質、これに拘ってきた。
アモルファスのF‐5006。まだ使ってない。
ファインメットのFM‐45P‐5k
と TSM。
ちょっときつい感じがあるかも。
アイエスオーのはパーマロイか。まったり系
入手するときは、最高の素材で、と考えてきた。
でもだからと言って音が良いわけではない。
使い方もあると思うが、最近は拘らなくなった。
素材よりも使い切れるかどうか?
良い素材使っても調整がし切れてるか?
そこが問題なのだと思う。
高価だけどマッチングできないトランスと、
安価でも使い切れるトランス。
そちらが楽しい。
20240603
ルンダールのLL1689は公称3.5k:600とあるのだがこれが混乱のもとだった。
9+9:4より、昇圧比2.5+2.5:1
インピーダンス比は6.25+6.25:1
よって3,750+3,750:600か。
センターで分割しないと15k:600。
仕様書にソースインピーダンスは15kともある。
なるほど、10kと20kの間か、なかなか渋い選択だ。
いままでこの確認をしてきたが、どうもはっきりしなかった。
理解が追い付かなかった。
NP‐126より昇圧比が低くてTSMより高い、がイメージ出来てなかった。
インピーダンス比25、昇圧比5。これだ。
NP‐126は33.3、5.8。
・・・伝送ラインを600Ω(からやや低い)にするんだったらTSMではなくA‐8713でも良かったな。
グリッド抵抗を大きくできるなら増幅度を上げれるかもしれないし。
ただA‐8713はハムを引くんだよな。
このルンダールLL1689を選んだ理由はライントランスでは昇圧比が一番大きかった。
正式には9+9:1+1+1+1だった。
この1+1+1+1は直列につないだ場合。
平列にするとなんか良くないイメージが有った。
20240525
終端抵抗について、前にインピーダンスの問題ではないか?というようなことを記述したが、少し加えたい。
インピーダンスを下げ、5687の負荷を適正にするものと認識した。
であれば最適な負荷になるようなトランスを選定したほうが良いのでは?
日本にはライントランスがなぜか20k(または10k):600の物が多い。
ある程度のインピーダンス(巻線比)が有れば抵抗で何とかなる。
これ以上の高インピーダンスの物は見つからない。
あの後インピーダンスの低いルンダールのトランスを使ったが、結局終端抵抗は付けた。
・・・そういえばこれを外した音は聴いてないかも?
アレ?
外すのは簡単なので鳴らしてみた。
おっとこっちが良い。
っとすると、やはりインピーダンスの関係かな。
鮮度が上がった感じ。
楽器と楽器の間が埋まった感じ。
終端抵抗のRMGの音が出てたのかな?
でも変化は微小。この音を聴かなかったら問題なかった。
一つ欠点は音場が上に広がらない。
20240525
トランスの使い方でやり残したことを考える。
今一番気になるのはフォノイコの段間で、20k:600のハシモトトランスの一次側をパラで使っている。
これは設計者に因れば、低域の周波数が一番いい、ということだ。
まあプロの方がそう言ってるのだから間違いはないと思うのだが、少し考えたい。
トランスの二つの巻線はパラって使うと低域周波数が良くないと思う。
これは今まで何回か試した。
F特が良くなく、聴いた感じも力が無い、という記憶が有る。
少し調べると、トランスの巻線を並列で使うとインダクタンスが下がる。
低域が無くなるのではないか。
このフォノイコのRIAAをちゃんとするため、苦労したんだよな。
よってフォノのこの段をプッシュプルで使ったらどうか。
気がかりなところだ。
と、こんなことを書いてるが、
フォノイコのOPT二次側をパラにしたら?という興味もある。
インピーダンス比が上がり、マッチングが取りやすくならないか?
先ほどと同じようにインダクタンスが下がり、低域も無くなりそうだ。
これはやめておいたほうが良い。
20240520
前回の記事で、プリのIPT二次側を6k(片巻線)とした。
これってどうなの?
どうも10kが頭から離れない。
EDさんからのコメントを見直した。2020年10月だからもう四年近くにもなる。
20k:600のトランスの一次側を分割するのだから10k+10kじゃないの?
なんで5k+5kになるんだろう?
A級PPの場合だが、これは巻線比から考えるらしい。
20k:600だからインピーダンス比は5.8:1。
センタータップで使うと一次側は2.9+2.9。
よってインピーダンス比は2.9の二乗は8.4。
600Ωの8.4倍は5,040・・・
そういうことか。
四年近くかかるとは。
あの時は「そんなもんかー」っとしか思わなかったんだな。
っとすると、プリのIPT二次側は5k+5kが良い。
今は6kだからまあいいところだ。
ここを10k+10kとし、フォノイコの終端抵抗をもう少し小さい抵抗値にしようと思ったけど、やめておこう。
ん?でも5kにしたらもう少しF特が良くなったりするか?などと妄想しては見る。
20240519
トランスの終端抵抗について、ぼんやり考えることが有る。
終端抵抗は、信号の反射を吸収するための物らしい。
が、最近思うようになった。
トランスで受け渡しをしている時、トランスの下流側に終端抵抗を付ける。
そうすると上流側のアンプの負荷が重くなる。
うちの場合、真空管の負荷が重いほうが良いようだ。
負荷を重くしようとすると、終端抵抗無しの時は後段のトランスのインピーダンスが大きくなりすぎ最適インピーダンスから外れる。
よって後段のトランスを最適で使いつつ、前段の負荷を重くするには終端抵抗が有ったほうが良い。
前段のトランスを下げて(最適)、後段も下げて(外して)使うか。
前段の負荷を上げて(外して)、後段も上げる(最適)か。
ならば前段も後段も同じトランスを使えば良いのでは?
(私は色々なトランスを使ってみたくて同じものは買わない。これが遠回りな原因でもあるのだが。)
なのでNP‐126がもう一組欲しいとも考える。
けどこれ買うなら他の・・・と考えてしまう。
で、思ってしまったが、フォノイコには終端抵抗を付けていないのだ。
フォノOUTには3.5k(多分):600のルンダールLL1689を使い、
プリのINにはタムラのA‐8713を使っている。二次側抵抗は9kΩ程の抵抗を使ている。
これが気になっている。
ルンダールに1.2kの抵抗を付けると負荷が重くなりすぎるので、タムラの二次側をもっと大きな抵抗に・・・
あれ?もう十分な抵抗値だ。これ以上上げるとこのトランスの美味しいところから外れるんじゃ・・・
取敢えずこのままが良いらしい。
過去記事を探したら終端抵抗付きで出てきた。
今まで・・・ - analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)
何やら良い感じだったらしい・・・記憶にないな。
いま書いてて思ったのだが、できれば終端抵抗無しで使ったほうが良いのか?
パワーのIPTには5k:600のTSM、
フォノのOPTには3.5k:600のルンダール。
最適負荷に合わせた巻線比のトランスの選定・・・
パワーのOPTは真空管に合わせてインピーダンスを決めてるんじゃないか。
・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
20240518
さてその音は。
トランスらしさの音は無くなった。SNも良くないと思う。
けど、このこのはじけるようなエネルギー感は何だ?
何となくヴァイオリンの音色は少し違う。けど嫌悪感は無い。
音場感は凄いのだが前と何か雰囲気が違う。
そうだ、「臨場感」だ。
その場にいる感じだ。
残念なのはやはり低音。
ベースギターは良く聴こえるのだが、その下が少し寂しい。
エネルギー感はトランスを付ける前、フォノが終段SRPP、プリのIPT無しの時が一番「オーディオ的」に良かったと思う。
けど今思い出すとなにか他人事のような鳴り方だ。
あれ以上は無いと思ってたが、今は・・・
前の音は聴いた後の感想が苦痛だった。
今はまた聴きたいと思う。
一つ、終端抵抗について。
信号の反射が起きるのでそれを吸収するために使うらしい。
けど私のシステムのような数mのケーブルでは起きないらしい。
ではなんでこんなに音が変わるのか。
・・・以下は私の想像です。悪しからず。
フォノイコの負荷はプリのIPT一次側のインピーダンスによる。
雑誌などを読んでるとたまに負荷側から見た、という表現がある。
フォノイコの出力インピーダンスだ。これがプリに影響することが有るのではないか?
フォノイコの出力インピーダンスは?
フォノイコの5687の内部インピーダンスを3.2kとして計算すると242Ωとなった。
これがパワーの動作に影響してるのではないか。
・・・なんか違うかもしれない・・・
このインピーダンスを600Ωにするには内部インピーダンス6kくらいの真空管を使えばいいのでは?
この値の真空管は・・・12AU7のパラ?
ここまで引っ張ってきてなんだが、なんか忘れてるような気がする。
20240403
今までは計算も測定もなしに勘で定数を決めてきた。
プリのIPTは5k:600なのだが、何かこのトランスはもう少し高く使ったほうが良い気がしてる。
ここは単に真空管のグリッド抵抗の値の問題かも?とは思う。
それで今は12kとしている。
多分高低のバランスは良いのだが、あと一声調整が行けそうな気がしてる。
フォノイコのOPTに終端抵抗:7.5k、2.4kを付けてみたのだがなんかいまいちなんだ。
今のプリのOPTには1.2kを付けてばーんと広がったのだが、フォノイコにはこれは来ないのかなぁ。
で、でだ。
少し計算してみる。
伝送ラインが600Ωになるようなフォノイコの終端抵抗は?
1kちょっとになった。
抵抗をワニ口で付けて、これで音出ししてみた。
はじめはあまり興味ない、ってな姿勢で聴いたが、あれ?良くない?って感じた。
正面から聴くと「はまった」感じだ。
エネルギーが漲る感じがでた。
多分1kΩの終端抵抗が効いたと思う。
20240403
実際にはそんなことは有り得ないらしいが、批判覚悟でいま感じてることを書いてみたい。
トランスが狭帯域になるのは増幅側で使うとき。
他からエネルギーを貰わないでトランスが増幅効果が有るのは周波数帯域が狭くなるからと思っている。
そうしないとエネルギー保存の法則が成り立たない。
実際には銅損・鉄損が絡むらしいがどうも周波数レンジがかかわってるように思う。
反対に減衰方向でトランスを使うとレンジが伸びる。
よってこのアンプが狭帯域に聴こえないのはそのせいもあるかと思う。
カートリッジの昇圧トランス:増幅
フォノイコの段間トランス:減衰
RIAAの受け=終段のIPT:増幅
終段のOPT:減衰
プリのIPT:増幅
プリのOPT:減衰
はえ、同じ数もさることながら増幅減衰を繰り返してる。
要素の一部でしかないが、今の音を作っている要因。
わはは、楽しい。
20240403
鳴り方を分析してみる。
まず一番に感じるのは、なんていうか、テクスチャ?音の肌触り?すごく丁寧、って感じだ。
丁寧に掬って純度を上げる、そんな感じだが、犠牲もある。
空気感が希薄だ。
NRを掛けたように音を取捨選択したような?
本とはこれを求めたいのだが、なんでこれを求めるの?と問うた時広がり感を感じるためと、ディテールが分かるから、と今思った。
広がりは今のこのエコー感でも感じる。よって今でも良いのでは?(これもありか?)と考えるようになった。
そしてトランス多用の弊害、レンジが狭くなること。これは実はあまり感じない。
高域がどこまでも伸びきる、とか低域が地響きのように、は確かに無くなった。
でも良いではないか。
この中音が有れば。
今はそんな感じ。
CBSソニーのサントラLPは録音が悪いと思ってたが、鳴らし方が悪かったか?
今はそんな気でいる。
20240403
プリのIPTの二次側に色々抵抗を付けてみた。
10k、2.4k、1.8k、18k、30k。
IPTはTSMの600:5kなので2.4kが良いとこだと思うのだが、これだとプリの5687のグリッド抵抗が低すぎないか?
と不安が付きまとう。
まあ、ECC99の時は600Ωなんて使ってたが?
30kとしたところでやりすぎに感じた。後ろの30kATTと合わせて20kとなるハズ。
これはIPT5kの4倍になってしまう。
しかもどうやらこの抵抗を大きくすると音量が大きくなる。2.4kで前と同じくらいか。
あてにはならないが、感で15kを目指そう。
30kに20kをパラって12k。
これでどうだ。
鳴らしてみたら良い感じかも。
馴染みが進んだか、高域も伸びた感じになった。
低音は正直もう少し欲しいが、今回のこのトランスの調整では最高の出方と思う。
これでNFBを掛けたらもう少し良くなるのか?なんて考えもするが、PPでどうやって掛けるか想像できないし、差動にNFB要らないんじゃね?とも思う。
20240403
先日フォノイコにOPT(12k?:600)を付け、プリの入力にIPT(600:5k)を付けてみたが、低音が無くなってしまったようだった。
この時のプリのIPT二次側には2k+2k(その前は10k+10k)程の抵抗を付けてた。
音量調整の30kATTがそのあとに付くので実際は1.8k+1.8kになると思う。
これで聴いてみたが低域は少し良くなったか?って程度で高域が落ちてしまったようだ。
負荷が重たいハズなのでまあこんなもんか、と思ってた。
ここで2kの抵抗を18kにしてみた。これでどうか。
下の回路図の右半分がプリで1,800Ωと1,800Ωの抵抗。
左半分がフォノイコでOPT二次側に7.5kの終端抵抗を付けてみた。
音出ししてみたら、高域がさらに落ちたように聞こえた。
変だなーっと思いつつ、トランス二次側のセンターをグランドに落とすのを忘れてた。
落としたらナント音ががっくんと小さくなったのでやめた。
7.5kの抵抗を2.5kにしてみた。この辺から低音は変わらないまま中音にエネルギーが出てきた。
この抵抗は、プリとパワーを繋ぐときにプリのOPT二次側に1.2kをパラったら音がガラッと変わったのでやってみた。
この次はプリのIPT二次側の18kの抵抗を30kに替えてみた。
高域は強くなったように思うが、低域はほとんど無くなってしまった。
あれ?っと思ったが、これでいいんだと思った。
負荷が軽くなるとLL1689は高域にピークが出来るんじゃなかったか?
ここでフォノイコのOPTに付けた2.5kの終端抵抗を外してしまった。
なんかあまり変わらないんだよな。
今思うと18k辺りが良いようだが高域が物足りないんだよな。
20240402
一向に実現する気配がないが、パワーを組直すと思う。
それに合わせてOPTを少し変えようと思う。
OPTのコアは大きい方が低域が出る、そんな話を聞く。
私の使ってるBW-PP-5kはコアとコイルの間に隙間が有りこれではコアを励磁できないのでは?と考えた。
手持ちにコアの材料が少し残ってたからだ。
何に使うのか疑問だった。
ちょっと調べると、コアが大きすぎると飽和するというのが有るらしい。
巻線に電流が流れて磁界が発生しても励磁が大きすぎると逆に発電してしまうとかなんとか。
このOPTは巻線がプッシュとプルで対称らしい。
だからロスが無くシングルのような音がする。とかなんとか。
そしてコアの板と板の間に絶縁紙を挟んで積層する。
コアと巻線の間に隙間が有り、つまようじを突っ込んで押さえているが、どうなんだか。
昔のラジ技誌を再度読み直す。
このトランスは、コアを少なくして励磁が少なくなるようにしてるという。
その方が音が良いと。
コアを小さくするとQ(磁界を抵抗で割った値)が大きくなる?という仮説を立ててる。
が、測定しても変わらなかったと。
ならばコアをもう少し大きくしようか、と考えている。
20240201
今のところ、プリのOPT二次側には1kか1.2kΩ、
パワーの二次側は15kΩ。これが良い。
試しに終端抵を1kとしてプリとパワーを繋いでF特を測ると、パワーの初段Rgは3.2kΩくらいで低域端の15Hzは-4.4dBとなった。-3dBには及ばないが前回の-5dBよりはいい。
ただし今は低域も十分に出ているのでそんなに気にすることは無いと思う。
最後に終端抵抗にセメント抵抗を使ってみた。
TAKMANの20W1kΩ。
これはだいぶ昔、スピーカーのATTの代わりに付けたことが有ったが、カサカサでどうもダメだった。
これがどんな音を出すか?
結果は悪くない。
カサカサは高域だけで、それがシンバルの良い感じの乾きになっている。
中音のピアノはピーンと張り出し気味でなんか違うかな。
でもオーディオ的には良い感じだと思う。
音楽聴く気になれないかも。でも黙ってたら判らないレベル。
三百Bのカソードに使ってたけど、良いのか?
まあ、今は定数が決まったかな、ってとこ。
20231110