フォノイコに関してはなんで組み始まったんだっけなぁ?
確かSMEの3012Rのシェルコネクターに穴を明けアーム内部配線をカートリッジからフォノイコに直結したときか。
その時にはシェルコネクターの穴が原因でキツい音を出してたのをフォノイコか?と別回路を組んだのが始まりだったと思う。
最初はマッキンC‐22のイミテーションを長らく使ってたが、どうも抜けが悪い気がした。
次にCRタイプを組んでみたが、素直な音に感じた。ただ、音量が小さく全体にクリーミーな感じだ。試験的に組んだのでパーツも安価で良いもの、フィルムコンなどを使ってた。
どうせならNFタイプもということで有名な回路を真似たやつも組んだ。
なるほど豪華でキラキラ、これは嵌ってしまうな、と思った。ただ、ちょっと非現実的な音にも思えた。
CR‐NFは何となく予想が出来たので手を付けなかった。
後は何か、と探したらLCRというのが出てきた。当時はフォノイコ用のインダクタがちらほら出てきたとこで、ノグチの格安のインダクタに飛びついた。これがイマイチだった。ダメではない。段間トランスがダメだったのだ。
しかし諦めずにあれこれやった。最終的には段間トランスを換えたら良くなり今に至る。
初段はE80Fというあまり馴染みのない真空管で、多分5極管接続。次段12AU7でハシモトの段間トランスをドライブ、インピーダンスを下げてRIAA回路からECC99のSRPPの出力となる。
SRPPは音は良いのだが、回路的に上段と下段が非対称のようであまり好きではない。
ここは単純に一段増幅のパラにしても良いかと思っている。
それから初段の三極間接続化もしてみたい。
しかし今の音で不満が無いのでいずれ、ということになる。
電源周りは春日無線のトランスを多用している。
配線材はアクロテックの6NAWG22か18。
信号の流れを優先したのでパーツの配置がイマイチだが、今だったらもう少しマシなレイアウトに出来ると思う。
整流は6X4、小さめの容量のコンデンサーを使ってコンデンサーインプットとチョークインプットの間位か、にしている。
私には珍しく段間トランスに行くコンデンサーにフィルムコンをパラってバイパスみたくしている。
シャーシーはちょっと変わったことをしてみた。
鈴蘭堂が廃業してタカチが商品を受け継いですぐのころこのSLシャーシーを入手。
右が金色で左が銀色。電源スイッチも合わせた。
昔だったらこんなこと許せなかったはずだが「こんなことも出来るようになった」と思いたかっただけだったと思う。
オーディオ的な対策はほぼなし。
このころ回路に興味を持ち始めて、回路で音が変わるのを知り、パーツの音の違いには興味が薄くなった。
それでもコンデンサーにはオイルを使った。
私のシステムの中核をなすものと思っている。
20240111