analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

ラインアンプの低域を伸ばす方法(10)ライントランスを単体で測定してみる (importance)

2020-05-31 14:03:45 | LfD-1

前回三台のトランスのF特を比較したときに、F特測定法の回路図がアイエスオーの物に載っていたのを見て思い出した。

それを使ってTSMのトランスを測定してみた。このトランスは5kΩ:600Ωという事でヤフオクで購入。前からF特の測定をやってみたいと思ってたが、やり方が分からなかった。

 

※今回は1kΩより下の低域のみ測定した。

 

 

①トランス一次側巻線と発振器の間の抵抗器はrp=Zp/2なので、手持ちの関係から2.4kΩとし、二次側は600Ωとした。

F特は、下グラフ赤い線。

F特は良くない。出力インピーダンスを測定しみたら、750Ωとなった。

F特を良くするにはどうするか。この抵抗を替えてみよう。

 

 

②半分の1.1kΩにしたら、出力インピーダンスは360Ω。

F特は下グラフ青い線。一番良いが、それでも低域端で-3dBを切る。

 

③試しに①の2倍の5kΩでやったら、さらに悪くなった。上グラフ緑線。出力インピーダンスは1452Ωと高くなった。

 

以上から、真空管の内部インピーダンスが低ければ低域が伸びる。しかし出力インピーダンスも下がってしまう。NFB量を増やすと低域が改善されていくことから、NFBを掛けることは回路のインピーダンスを下げる、ということは真空管の内部抵抗を下げるのと同じことになるのだろう。

 

 

 

電力伝送は600Ωでの受け渡しが一番効率が良いという。ならば二次側インピーダンスZsが600Ωとなる一次側の抵抗Zpはいくらなのか?この抵抗を探るために100kΩの可変抵抗を取り付け、探ってみた。

 

結果はほぼ2kΩ。

グラフにこの時の曲線を追加してみた。

上グラフの低域側、真ん中辺り青緑線(赤線のすぐ隣)だが、2.4kΩに近い。

 

 

 

Ⅰ.rpとRL(Zp)が同じ時に効率が一番良い、と言われている。

ならば一次側負荷インピーダンスZpの最適値は2kΩと考えるか?

効率がいいというだけで、トランスのインピーダンス変換は設計通りの一次側を考えると、Zpを5kΩとして、

rp2kΩ:Zp2.5kΩ(PPなので半分)=Zs600Ω、ということか?rp=Zpとならないのだが。

この辺はイマイチしっくりこない。

取り敢えず最適インピーダンスが2kΩというのは分かった。

トランスの規格5kΩ:600Ωというのも、「こんな感じ」と思えるようになった

 

Ⅱ.トランスのインピーダンスと周波数の関係については、rpが低いほど周波数特性(低域)は伸びる方向に行く。しかしZsが下がってしまうのでここで600Ωと規定すると一次側rpが2kΩとなり、その時のF特が上グラフ青緑線(低域側真ん中辺、二本近くなっているものの片方)。

これが定格の周波数特性という事だとしたら、あまり良くないな。

周波数特性を良くしようとrpを下げるとZsも下がってしまう。上手くいかないな。というかrpを2kΩで使った時のF特がこれ、と決まってしまう。定格ってこういう事?

 

前回NP-126、HL-20k-6、FM-10k-600のF特を重ねたグラフにTSMを追加してみた。

一番下の黄緑色の線。ありゃりゃ。

 

 

いやあ、トランスが少しずつ分かってきた。

っと言っても、使い方を探ってるだけで、歪とかヒステリシスなんちゃら・・・ネガティブな部分は全く分かんないんだな。

道のりは長い。

 

20200515

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釣行29

2020-05-31 01:20:10 | 釣り

またまた来た。今日は4時を少し回って仕掛けを投げた。今日は延竿ではやらない。

5時半回っても小さい当たりしか来ない。

バスロッドの方で少し大きい当たりが来て、その後魚が跳ねた。

針を外したようだった。

餌を交換した。

6時を回って今日はダメかな?と思い餌を交換しようと竿に近づいたらグイっと引いた。

「来たっ」

リールを巻くと手ごたえが無い。

不意に引かれた。

バレてない。

ゆるゆる引くが、力強い。

ラインが5号では心許ないので、ラインを送る。

岸の茂みに潜られたが、少しずつ引く。

ようやく姿を見せた。

いつものサイズだ。

タモの使いが慣れてなく取り込みに苦労した。

持ち上げようとしたらずっしり。

サイズを測ったら、71cm。過去最高だ。

顔がかわいいし、ひれも小さいので固有種の野鯉かと思ったが、肩が盛り上がっている。残念。

やはりここは固有種が居たんだろうな。ただ、上流の水沼ダムで鯉を放流したら、そいつが落ちてきてもおかしくない。

ここは大きいのが居る。

7時前だが納竿とした。

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ラインアンプの低域を伸ばす方法(9)ほかのトランス検討

2020-05-31 00:02:07 | LfD-1

もうやることはやった感が有る。

出力インピーダンスと低域の両立するにはOPTを替えるしかないのか?

市販の他のトランスのF特を検討しよう。

 

ハシモト HL-20k-6 (ラジ技誌で使われたフォノイコの段間トランス。) 5k (S) :600でのデータ。

アイエスオー NP-126 10k (PP) :600でのデータ。

ゼネラルトランス FM-10k-600 10k (S) :600でのデータ。

この三機種のデーターシートを読み取って、F特を重ねてみた。

なんと、NP-126の低域が一番良さそう。上グラフ薄い青い線。

ハシモトとゼネラルトランスは似てる。赤線と緑線。

みんな似たものかと思ったが、結構違うのね。浅はかだった。

まあ、基準信号等条件が同じでは無いようなので単純比較は出来ないが、私の聴いた感じと何となく似てる。納得。

フォノイコはRIAAのCR定数を変えられるのと、NFBが設計で10dBと多めにしてるので段間トランスのF特は多少は容認できるのかもしれない。

そう考えると、NP-126はラインアンプに戻すのが良い。ラインアンプはあまり小細工しないで裸の特性で勝負できたらなぁ、と思う。

 

20kΩ:600Ωのトランスなら何でもいいと思ってたが、適材適所って有るのかもしれない。

もっと早くに見ておけばよかった。

 

 

 

 

 

 

20200514

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釣行28

2020-05-30 07:32:23 | 釣り

何回通ったか、今日ようやく鯉が掛かった。

まあ、足元でばらしてしまったが。

 

4:00から始めた。昨日は肌寒かったが、今日は少しマシかな?

今日は細かい当たりが無い。ウグイもいない?ダメかな、思った。

5:00少しすぎにラインが緩んだ。手前に戻ってくるのはウグイかな。

餌を付け替える。灰色のバッテンは動物系の練り餌。

薄青のバッテンは植物系の練り餌、サツマイモ。

サツマイモは業務用でベトナム産。これは崩れなくてしっかりしている。

味見したが、おいしい。匂いもいい。

オレンジのラインの当たりから駆け上がりになっていて浅い。右側は深さ2mくらいある。

黄色丸は木が沈んでいて枝が水面から出てる。

駆け上がりより左に投げてたが、

ミスって青いバッテンに落ちた。

5:35頃、不意に竿先が曲がった。

初ヒット・・・いや、二回目。

ここでは焦らずゆっくり・・・バレた。

なんという。このむなしさ。

鯉は危険を仲間に知らせるという。

帰るには少し早いので、ダメもとでもう一投。

すぐに来た。今回は針掛かりを確認して一回合わせた。

ゆるゆると引く。

右岸に向かう。多分此処の鯉はみんなそうだ、深い方に住処が有るのかな?

岸近くに潜りそうだったが何とか戻して反対岸へ。その後少しずつ寄せた。

途中鈍い金色が見え、確認できた。

大きさはいつもと同じか?少し残念。

足元に来た。やはり大和だな。顔が気持ち悪い奴だ。

頭の大きい魚雷の様なやつ。腹も膨れている。

なんか大きい。80cmくらいあるかな?、いやいや、遠慮して70cmくらい?

と、足元でばれてしまった。

サイズ測れないのは残念だが、まあ、いい。

しばらくそこにいたので撮影だけした。

やっとこ花園川で出合えた。

在来種を期待したが、まあいい。

塩田川の奴はぎゅんと走るが、ここのはおっとりだ。

そして川幅が有ると楽しい。気持ちよい。

塩田川は有っても幅5mくらいだが、ここは10mほどは有る。

まさか今日がその日とは

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ラインアンプの低域を伸ばす方法(8)NFB量変更

2020-05-30 00:01:51 | LfD-1

NFBを換えてみる。


NFB 4dB弱(抵抗15kΩ)

NFB 7.8dB(5.6kΩ)

この間で調整しようと思う。



現状7.7kΩで5.4dB。この時出力インピーダンス372Ω。今は音基準にするとこの辺かと思うのだが、4dBの時は出力インピーダンスが600Ω程になっていた。あのときは低音は少し寂しいが、音色が濃かったように思う。

 

音は良いのだが、出力インピーダンスを600Ωに近付けたい。

ここが気になって聴く気にならない。

 

F特の低域を良くするためにNFBを変えるとすると、あとはOPTを変えるしかないのかなぁ。

出力インピーダンスもNFB量も両方見ながらいろいろやったが、

      ●NFB4dB(音基準)で出力インピーダンス400Ω位・・・音はまあ、良いのだが(出力インピーダンスをもう少し上げたい)何となく気になる。

  ●出力インピーダンス600Ω(電気基準)でNFB2dB・・・低音が寂しい。

出力インピーダンスと音質(低域)は両立難しい。

 

 

 

ここでパワーアンプを繋いでF特を測定してみた。

70kHzにピークが有る。補正が足りないのかな?

でもピークが出るトランスってどうなの?

なんかこのトランス、合わないのかなぁ。

 

 20200512

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ラインアンプの低域を伸ばす方法(7)NFB7.2dB

2020-05-29 18:05:33 | LfD-1

もう一声調整する。

抵抗を10kΩ(NFB4dB弱)、15kΩ(NFB2dB弱)を試した。 聴いた感じは前者は低域がもう少し欲しい。 後者は低域が出てきてその下の低域が少し寂しい。

この間でもう少し調整をやってみる。

10kΩと33kΩパラで7.7kΩ位になる。交換してみた。

 

NFB量7.2dB、出力インピーダンス372Ωとなった。 これで

F特を測定。下グラフの赤い線。思ったより低域が悪いな。

これで聴いて見よう。音出しをしてみた。

超低音は良いのだが、低音が寂しくなった。

 

20200512

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5687 DATA

2020-05-29 13:00:09 | 真空管

 

 

Ep (Vdc):250

Eg(Vdc):-12.5

Ip(mAdc):12

rp(≒kΩ):3

gm(m℧):5.4

μ:16

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アンプ自作でスピーカーを思う

2020-05-29 12:02:05 | システム

三極管シングルアンプはどうも・・・。

と言うわけで私が作るアンプは多極管PPになる。でもなんで?

使ってるスピーカーがDS‐3000だからである。

国産機がバカにされた時期にできた機種である。

なら、鳴らしてやろう。偏屈根性。

日本人なら日本のスピーカーが合うはず。

 

・・・タイトルなんだっけ?

こうやって初期の目標を見失う。だから文章が纏まらない。

 

スピーカーだ。

なんでこのスピーカー使ってるんだろう?

高校の先生に「プロ用スピーカーはいい」と聞かされた。いわば憧憬のようなものか。

なんで雑誌のリファレンスに放送局用のスピーカーを入れないのか?

そこまでしなくても良いものはある。

評論家にそんなスピーカーを持つ人は少ない。

 

サウンドトップス誌(廃刊)でリファレンスにDS‐3000を使ってた。よく読んでた雑誌なので、リファレンススピーカーにあこがれた。

当時3ウェイ全盛期に4ウェイ。私はその当時他と少し違うものを好んでた。ユニットが一個多いので高性能。何とも短絡的な考え。今ならそのまとめが大変な故、こんなスピーカー選ばない。

中古ショップで見つけたとき、ほぼ買う、とその場で決めていた。音なんて聴かずに直感で。

 

・・・もう30年になろうかとしている。

 

他のスピーカーを聴いたことが無い訳ではない。海外の高級機も聞いたが、DS‐3000と入れ替えて満足するか?と考えたとき、不要と答えが出る。

 

スピーカー以外あれこれ変えてきた。

このスピーカーを鳴らしきるために。そういう人生もあってもいいのではないか。

今では自分なりに満足している。

「そのスピーカーならあのアンプが良いと思われる」なんて声も聞こえてきそうだ。

分からないでもないが、私の求める音はこれなんだ。

いやいや、頑固になったものだ。

愛着もあるし。

 

というわけで、その人が持つスピーカー、聴き方:どんな音楽を掛けるか。それによって使うアンプが決まってくる。

DS‐3000にシングルアンプは力不足。

中音の透明感は落ちるが、多極管PP。

え、三極管PP?それはこれからの目標とさせていただこう。

いくら三極管シングルが良いと言っても使ってるスピーカーに合わなければ評価はそれなりになる。

種類は少ないが、あてがったアンプから導き出した答えがこれ。

いやあ、我ながら良い音なんだな。

でも実は音ではなく電気的なマッチングの良さを聴いてるんだが。

 

 

 

 

 

20200507

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ラインアンプの低域を伸ばす方法(6)NFB再挑戦

2020-05-29 06:02:01 | LfD-1

今回まで行ったラインアンプの低域対策を挙げてみる

① 組み上げた最初はNFBの配線を間違えたので NFB 0dBで聴いて見た。最初なんで特に印象が無い。

② その後NFBを掛ける。NFB抵抗 Rf 3.9kΩ、補正 200pFにてNFB 5.8dB。出力インピーダンスZoが252Ω。

③ 次にRfを10kΩにした。補正は200pのまま。これでNFB 2.8dB。Zo 420Ω。まあ、いい感じかも。でもだんだん低音がもう少し欲しくなる。

④ そしてOPTをNP‐126からTSMに入れ替える。トランスの一次インピーダンスを10kΩから5kに下げることによって出力インピーダンスが少し上がらないかな?と目論んだ。NFBは2.8dBのままなのだが、出力インピーダンスは576Ωとさほど上がらなかった。

⑤ 続いてカップリングコンデンサーを0.047μFから0.1μFにしてみたが、音もF特も変わらなかった。

⑥ ここで初段12AU7のカソードパスコンを取り付けてみた。ゲインが少し上がってNFB量が少し増えたようだ、聴いて見ると低音がほんの少し増えたようだ。 この辺が限界かなと思った。

⑦ 後は試しに5687の方のパスコンを外し、出力インピーダンスを見ながらNFBを増やそうと思ったが、出力インピーダンスはほとんど変わらなかった。音は良くなったが、低音は変わらなかった。

⑧ 5687のカソードパスコンを取り付け、NFBの量を少し増やそうと思いRfを10kΩから15kΩに増やした。ここで発信してしまい、NFB抵抗をはずし、5687のカソードパスコンをそのまま残した。発信は修まり音は大まかに言って変わらないのだが、F特が悪くなってしまった。

試しにカップリングコンデンサーを0,2μFにしてみた。F特の低域が全く変わらなかったので外してしまった。

下グラフ低域の一番悪い緑線。

 

 

 

ここでやっと現実に戻る。気を取り直してRfを30kΩ×2から、100kΩ+180kΩパラ≒ 15kΩ に変更した。出力インピーダンスを600Ωに近付けたらどうなるか?これを前から試してみたかった。補正も100pF二本パラだったのを一本外して100pFにした。NFBは2dB程になる。これで通常の少し大きめの音を出すと結構良いんだなー。でも爆音に近付けると低音の無い・痩せた感じになる。 もう私の知る限りの手は打った。これだけやってもF特が変わらないので、OPTの問題かな?とも思う。

残るは仕方ない、NFBを増やそう。 手持ちの抵抗が無いので5.6kΩにした。これでNFB量は7.8dB程になった。 測定してみたら低い方が上がり、カーブが自然になった。

下図赤い線。

これで試聴する。

最初はアニメのサントラなんぞでアンプを暖める。普通の音量では低音はあまり変わらない。中高音は裏の方の楽器が聴こえ始めた。ただ、少し押さえつけられた気もしないではないが、先入観なしに聴くとこれはこれで良いのかもしれない。

春の祭典を爆音で聴いた。

低音が出た。これだ。少し中音に被ってる気もしないではないが、聴感上はほぼフラット。その下の低い方は聴こえない。多分出てるのだろうが前ほど気にならない。

そして音色が濃くなった気がする。マッチングが良くなった?これの前は、インプットトランス付きのパワーアンプをOPT無しのプリアンプで鳴らしたようであった。広がりが強調され、全体に薄くなったような音。ただし今回は低音が強い。

いやあ、久しぶりに手に汗握るような音を聴いた。近所に文句言われないか?ウーファー大丈夫か?アンプ気絶しないか?そんなハラハラもあったが、何年ぶりだろう。

 

いま、NFBは7.8dB程だ。抵抗を5.6kΩから10kΩ程かもう少し小さいモノにして・・・8kΩで多分NFB 6dB程か?にすればいいのではないか?

ミューラード型でNFBを外した時に出た音とは少し性格が違う。あのときは各楽器が好き放題鳴ってた。今回の春祭は統制が取れてる。

 

このシャイーという指揮者、すんごい潔癖な人みたい。一分の隙も無い。こういう機械的?な演奏でも快感は得られるんだ。

 

やっと先が見えてきたかも?

 

 

 

 

 

 

20200511

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釣行27

2020-05-29 03:00:49 | 釣り

今日は餌の食わせにサツマイモの煮た物にした。寄せ・食わせとも植物性にした。

もう一つは一本針で、サツマイモを鯉無双で包んだ。

釣れるぞ は動物性で、においが独特。イソメをイメージさせる。

ちょいちょい細かい当たりが有る。これは期待できる?

また、六時ころ、当たりが有った。そしてラインが弛んだ。

手前に来るなんておかしい。上げてみると30cm弱のウグイだった。

ちゃんと口に掛かってる。この魚、サツマイモ食うんだ。

 

がっくり来た。

 

 

ちょんちょんくる辺りはウグイだ。今までの当たりはマボロシか?

いやいや、以前は確かに鯉のはず。根掛かりを引き戻したり、竿を倒す力は鯉だと思う。

あのときは・・・動物性の餌?

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フィルムコンを解体してみた。

2020-05-29 00:05:14 | パーツ

先日ダメにしてしまったフィルムコンを解体してみた。

黄色い外装テープをはがし、両サイドのリード端子を固めている樹脂を外す。フィルムをはがしてみると、透明フィルムの両面にアルミ箔を張り付け巻く。巻き始めは前と後ろのアルミ箔をずらしている。0.1μFで2m位の長さ。箔、フィルムの作りはすごい安定。こんな薄い均一なものとは凄い。

ASCのコンデンサが良いと言われるのは、巻き方がきっちりだから、とか言う。というので一回見てみたかった。ASCでないので意味ないが。

今回見て思った。音質に影響あるのはアルミ箔の品質ではないかと思うのだが。。

 

 

 

 

 

 

20200506

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超低域について。

2020-05-29 00:02:06 | その他

ここで私がいう超低域とは多分30Hzくらいであって、音ではなく地響きの様な、部屋を揺るがす低音。実際のホールとかでは聞かれなく、大型車が市道を走って出る響きや、映画などで聞かれる地鳴りのようなものとして考える。

実際測ったものではなく、システムの聴感のイメージをF特にしてみたものが下図。

 

DS‐3000の周波数帯域は25Hz~40kHz。

タノンイさんの有名なスピーカーは50Hz~20kHz±4dB(K3808)。

これだけ見れば低域が正確なのはDS-3000だ。だから音が良いとは言うつもりはない。

私は「ずん」という地響きのような音が出ないと満足できない。此れには50Hz以下が伸びてほしい。

出るものは出さなければいけない。

(中音に被る)不要な低域をカットして・・・いいのか?

中音のために低域を切る。やはり出るものは出さないと。

タノインの「署名」スピーカーで火の鳥を掛けてもらったことが有る。

低域が無い。空振った。幽霊のような音だった。

これでは火の鳥ではない。これ聴いてどうなの?私は詰まらない。

 

以前は中域「声」を大事にするあまり低音は無い方が良かった。最悪ウーファー―外してミッド・ハイのユニットだけで鳴らしても良いかと思うときもあった。アンプの設計を始めてからそりゃ遺憾と思うようになった。

 

今の私のシステムではトランスを使ってる時点で帯域が制限されてるのだが、それでも満足に鳴る。そりゃもう少し伸びてれば良し、だが。

それ以上に低音が無い「署名」。

そういえば、ウェストミンスターもそうだった。

アンプ設計で、不要な帯域をカット、それでいいのか?それってエンジニアのすることか?

今の私では「まともな」アンプさえ作れないのに「音」を作っていいのか?

 

いま、鳴らしているのだが、低音が弱くてその下の超低音がズン、と響く。おしい。

もしかしてウーファーの位相反対でないか?

逆にしてみたら、低音が全くなくなった。戻した。

 

 

 

 

 

 

20200507

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ラインアンプの低域を伸ばす方法(5) NFB再調整と出力IMP

2020-05-28 18:04:10 | LfD-1

先日カソードパスコンをタンタルに交換したとき、NFBを10kΩに戻した。その後30kΩを2パラにして2dB程を狙った時はいい加減な取り付けをしたので他の信号を拾ってしまったのかな? 上手く行かなかった。

今回はもう一度挑戦する。 抵抗値は100kΩと18kΩのパラで15kΩちょいとした。

これで出力インピーダンスが600Ω程にするのが今回の狙い。NFBゼロで出力インピーダンスが1300Ω位だが、ちょっと掛けただけで半分以下に下がってしまうんだ。 F特は悪くなるが、インピーダンスのマッチングが最良になるはず。この音も聴いて見たかった。 インピーダンスマッチングは多少の融通が利くらしいのでまあ、問題無いかもしれないが、一度聴いて確認しておきたかった。 此れなら手持ちに有りそうだ。 ちょうどタクマンかな?小さい抵抗が有った。 取付。

夜遅いので音が出るかだけ試す。これをやらないと気になって眠れなくなる。 音は出た。 のだが、ラジヲが聴こえる。しかも二つ。英語の奴と日本語のやつ。 ま、いいか。小音量だが、音が痩せずしっかりしてそう。

っと、また一個思いついた。 パワーの入力トランス、二次側に20kΩの抵抗抱かせてたっけ? あれ外したらどうなるんだろう? 前にはずしたときに感度が上がったから、何かしらこうかはあるとおもうのだが、今入力インピーダンス600Ωだし、次段の12AU7に何か影響しちゃうのかな? どんななるか、試してもいいかも?

 

 

 

 

 

 

20200609

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NFB・インピーダンスについて思うこと

2020-05-28 12:01:36 | アンプ

私がオーディオ関係の雑誌を読み始めた’90頃は、NFBについては良く言われて無かったように思う。

「NFBを掛けなければならないアンプは・・・」などとも読んだような記憶がある。

 

 

「音のバランスが良くなるが、音抜けが悪くなるというか、元気がなくなって平面的な描写になりがち」

というのはNFBを掛けたアンプについての記述だが、我が意を得たり、と思った。きっとこの人はNON‐NFBアンプばかり作っているんだ、と期待したが、ほかの製作記事を見るとほとんどNFBが掛かってがっかり。三百BアンプにまでNFBを掛けていた。

 

 

3年ほど前、発振に苦労した事が有った。ミューラード型位相反転を使ったパワーアンプでだ。

もうどうにもならなくて、NFBを外したら私好みの音が出た。それ以来アンプからNFBを外した。故上杉氏は、NFBは14dBと言ってたらしい。ただ、晩年はNON NFBも作っていたので私は得意になっていた。

 

それ以降、NFBはいらない、と思うようになった。

 

 

今のアンプは、パワーの入力側に、プリの出力側にトランスを使っている。どうしてもF特の低域が良くない。それがNFBを掛けると改善される。ただし、どうも人工的のような、CDのような音になる感じだ。そこが気に入らない。

と思っていたが、コメントを頂いた方に教わり、調整をしながら音が良くなっていく。

ある時、NFBを掛けても、「これだったらいいんじゃね?」というとこまで来た。NFBを掛け、終端抵抗をあれこれやって、忘れてたOPT二次側のアースを取った時だ。

 

 

少し前、パワーアンプの出力段には、すっとカソードパスコンを付けてなかった。つけると全体に電解コンデンサーの音になり、それが許せなかった。なぜみんなこのコンデンサー付けるのだろう?と不思議だった。

最近パワーアンプでカソードパスコンを取り付けたら出力インピーダンスが下がったことが有った。これでスピーカーが鳴りだした。電解の音が残ったが。此れって回路インピーダンスを下げることではないか?

https://blog.goo.ne.jp/soruboseinn/e/ae92a15dca3727cfc25240807748ba5b

 

そんな訳で、NFBを掛けて、適正な回路インピーダンスにする必要が有るのではないか?と、最近は考える。いくら電解の音が嫌だと言っても、適正な回路定数でなければそれは不良・欠陥だ。

 

今、プリアンプの調整をしているが、OPTを換えたら低音が出なくなった。低音の伸びるNP‐126はRIAAカーブを出来るだけ正確に作るためにフォノイコに持って行った。中音のきれいなTSMのトランスは、プリに使う。

NFB量を変え、高域補正をして音を聴く。それはプリの出力インピーダンスを無視してきたやり方だった。6dBほどかけると、F特は良い感じになるのは分かった。

 

あとやり残したのは、最近パワーアンプの入力インピーダンスが見えてきたのでプリの出力インピーダンスを600Ωに近付けたい。のだが、それが難しい。

トランスはある程度融通が利く。プリの出力インピーダンスが300Ωでも音は出る。黙っていればこれが一番良い音、そう思うことが有る。

しかしだいぶ前パワーアンプの入力にトランスを付けた後、低音が出なくて苦労した事が有った。位相ずれのような広がりが出て、それに目がくらんだ。OPT付きのプリにして以降、インピーダンスが気になるようになった。目の敵、そんな気もする。

最近は前ほどインピーダンスの意味が分からない、という事は無く、何となく見えてきた。と言っても前のインピーダンスに対する嫌悪感が無くなった、って程度。

 

 

 

「NFBは万能ではない」

素性の悪いアンプはNFBを掛けても良くならない。・・・そういう事か。なんとなく分かった気がする。

 

 

 

歪率が良くたって、音に影響ないだろ。真空管アンプは歪の集まりなんだから・・・

F特が伸びてなくても、聴いて判んないだろ。どうせ人間の聴覚は・・・。

インピーダンスってナニ?音に関係するの?

若いころはそんな言い訳をしていた。

 

そんなことを言う前に、まともなアンプを作れ。今までの私のアンプは欠陥だらけだったんだ。ごくまれに製作記事に近いように組んだ時もあった。今のサブ機だ。今まで解体しないで手元にあるので、まともに出来た機器なのではないかと思う。音は良くないが、安定・まともな音がする。

いろいろ寄り道をして、まっとうなアンプを組んだことが少なかったように思う。なので今は測定・試聴を繰り返し、アンプの製作をする。まともなアンプを作るために。

 

音が良くても数値の良くない機器は、気に入らない。その逆もすぐ解体してしまう。

両方揃って納得がいく。そういうものを残していくと思う。

とにかく測定して音を聴き、「アンプとはこういうものか」というのを理解していきたい。まだまだ始まったばかり。

もうしばらく回路の勉強をしていこうと思う。

回路定数を変えたり、音作りをするのはそのあとだ。

 

 

 

 

 

 

20200507

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ラインアンプの低域を伸ばす方法(4)失敗

2020-05-28 00:01:20 | LfD-1

以前、低域改善のため、初段12AU7のカソードパスコンを取り付けた。これは上手くいった。

そして回路の出力インピーダンスを上げてNFBを増やそうと思い出力段5687のカソードパスコンを外したが、出力インピーダンスはあまり上がらなかった。

それで少し聴いていたが、低音が物足りない。中音はきれいなんだが。

 

そこで5687のカソードパスコンを復活させることにした。

U7はタンタルにしたので、こちらもタンタルにしようと思った。

今ついてるのが nichicon MUSE 35V220μF なのだが、220なんてタンタルの持ち合わせは無い。ストックを探したら、NCCとスプレイグの35V100μFが出てきた。

少し容量少ないがこれらをパラって使おう。25V100μFもあるが、これは初段に使うために取っておこう。

どうせならNFBも変えてしまえ、と少し焦ってしまったが、これが後にとんでもないことになった。

NFBはいま10kΩを使ってるので12kΩ位にしたい。しかし手持ちがなく18kΩと思った抵抗は180kΩでNFBが全然掛からなかった。次に30kΩをパラって15kΩにした。これはNFBが2dBほどに下がったが、出力インピーダンスが600Ω程になり、目論見が上手くいった。先日パワーアンプの入力インピーダンスを測ってから、一度ラインアンプの出力インピーダンスを600Ω辺りで鳴らしてみたかった。

では音出し。

最初パワーのスイッチを入れてすぐパキン?と変な音がした。そして10秒ほど経ちスタンバイOKとなるとノイズがひどい。発信してるかの様。一応音は出てるのを確認して電源を落とした。

さて原因は何だろう?

NFBとパスコンを同時に換えてしまったので原因探るのが大変。

 

 

以下、トラブル多発。

 

発振器で1kHz入れてみたが問題無さそう。

5687のカソード電圧を測ると30V。前は14V弱だったじゃないか!タンタルコンが死んじゃう。このコンデンサー、不良は短絡なんだ。真空管が暴走する。

すぐに電源切る。ってもさっきサイン波入れてしばらく電源入れてたんだ。25Vのコンデンサーにしなくて良かった。

少し観察すると、先日交換したカップリングコンデンサーに穴が開いている。はんだごてを当てちゃったな。

抵抗を測ると73Ω。

箔を溶かしてしまい短絡させたんだな。おかげで出力段にDCが流れた。

はんだごてを当ててもASCなら箔までは行かない。VISHAYのフィルムコンは、すごい熱に弱い。予備は無いのでASCを取り付ける。

ここで真空管ソケットのピンが出張ってるのに気が付いた。

ピンを押し込もうとしたらびくともしない。しかも二つ割のピンを広げてしまった。配線を外してピンをくるくる回したら戻った。多分中にナットが埋め込まれてて、振動か何かで回ってしまったんだな。・・・でもこのピンは真空管の足と繋げてたんで回るはずない。多分ソケット内部にナットが埋め込まれてて、それがなんかの拍子に回ったのかな?

 

 

タンタルコンデンサーを外して容量を測ったが、問題無さそう。私のDMMは100μFまでしか測れない。まあ、大丈夫だろう。

 

NFBは30kΩの抵抗をパラった方法がいい加減だったのでハムを拾ったかもしれない。ここは10kΩに戻した。

 

合わせてボリュームボックスの配置を変えた。その際ケースアースを繋いでみた。

 

これで音出ししたら上手くいった。と言っても電解コンデンサー有りの時の音に戻った感じ。低音の量感はもう少し欲しいが、まあ、聴けなくもないところへ来たかな?

ただ~し、中音が変わった。すごく丁寧な鳴り方になった。

麗しいとか華麗なとか装飾はないが、エネルギーが抑えなく出てくる感じ?音量を上げるときつい音も出すが、タンタルが馴染むまで様子見よう。

音場もクリーンになった。霞が取れたというより一音一音がはっきりした、そんな感じ。奥行き感も出てきた。春の祭典では暴力的な低音楽器があるが、ティンパニと大太鼓が聞き分けられるようになった!真ん中と左に位置が変わるのも分かる。へえ、こんなになってたんだ。今までは「ドンドン」しか認識してなかったようだ。

 

スプレイグとNCCのタンタルコンデンサーはそっくりだ。封の樹脂の色が違うが、製造は同じかな?なんて思う。

 

 

 

 

 

 

 

20200506

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