5687の内部抵抗rpを上げた状態で調整してみた。(またかよ)
実はこれは前にもやったことが有る。
rpは計算上3.4k~3.5kになった。
トランスのインピーダンスをこれで割ると1.8程になり、少し過負荷のような気もする。
ここで疑問が出てきた。
5687のrp算出で、rp3k時Epを250Vと参考にするときと、rp2k時Ep180Vの時では値が変わってきてしまう。
Ep・Ipの現状を特性曲線に落とすとバイアスが0.5V程変わってしまうが、バイアスには目をつむり特性曲線からrpを出してみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/51/e5b01885bb547631c2ff291ed1fa168a.jpg)
20V変化すると5.75mA変わるので結果は3.48kΩ。
まあまあ良いところだった。
で、
負荷をrpの1.8倍、これを2倍以上、できれば3倍にしたいと思いパワーの初段12AU7のグリッド抵抗Rgを大きくした。
結果は2が精一杯だった。
Rgを上げてもパワーのIPT二次側(=U7のRg)電圧が上がらなくなり、一次側のインピーダンスが大きくなっていった。
プリの出力管5687の負荷はrpが3.5kならOPT一次側は10k程は欲しくなる。現用NP‐126は一次側を公称10kΩで使っているが、片巻線なら2.5kΩとなる。
これを4倍も上げるのは不可能ではないが、やらない方が良い。
TSMの5k:600のトランスが有るが、これは低域が伸びてないようだ。
内部抵抗と最適負荷抵抗はこうやって決めるのか。
真空管のrpを下げて使うのはなぜ?と思ってたが、その方が真空管の音が良いからと思ってた。負荷より低めで使えるから、だと思う。
先日NP‐126を単体で測定したとき、一次側に繋ぐ抵抗を10kΩではなく2.4kと小さくした方が低域の周波数特性が良かった。
そして今回はプリの負荷を600Ω固定抵抗でも最初測ったが、あまり意味がない。
出力インピーダンスが200Ωとかになったが、パワーを繋ぎ、プリのOPT一次側を変える為に二次側(プリの出力インピーダンス)を変えてしまう。
後段から考えると、プリの出力インピーダンスは変わってしまうので測定は無意味だった。
ただこれはうちの中でやってる場合で、他の600Ω入力のパワーアンプなどに繋ぐには400Ω程の固定抵抗をつないだ方が良い。
コメントをだいぶ前に貰っていただいていたが、ようやく納得した感じだ。
あとはやはりプリのOPT一次側の電流電圧実測から計算したインピーダンスの値が合わない。7k弱になるのだが、負荷インピーダンスから計算した値よりかなり大きい。
いままで動作点はこれを参考にやってるが、どうも値が怪しい。
真空管のプレート~カソード間の電圧を測ったが、電圧は出てこなかった。
最後にプリのOPT一次側センターの電流を測ってみた。
8μA。出力を1Vにした時なので、この時にOPT~真空管プレート間では0.4mA弱出てるハズ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/12/36/bc321d6d67c7d5aeab777d79fab18d6b_s.jpg)
思ってたよりかなり小さい。
壊れてんか?っと思ったが、出力を5倍にしたら161μAになったので、取り敢えず良いのかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/18/59/00f797799b46714ffccbad0c48dbcc46_s.jpg)
おお~真空管直列だ。
今までプリの出力インピーダンスをON‐OFF法を測って見ていたが、これが勘違いの元だった。
OPTを10kΩで使うと低域が厚くなる。
20kΩで使うと高域が伸びる。
20kはプリの出力インピーダンスが低く出るのでOPT一次側が低いと思ってた。電流と電圧を測って高いインピーダンスを出していたが、見てはいたが頭に入ってなかった。
10kはプリの出力インピーダンスが20kの時よりも高めに出たのでOPT一次側が高めに出ていると思ってた。
負荷が高インピーダンスだと高域が伸びる、と逆じゃん、とずっと思ってた。
そゆことか。
ええぇぇぇぇぇ・・・
・・・とすると、10kでOPTを使ってきたが、20kにした方が良いのか?
これは後程だ。
終わったと思ってたのに。
20210620