analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

ラインアンプのNFB (解決編)

2020-06-30 20:04:39 | LfD-1

三極管アンプを鳴らしたら、思いのほかいい音が出た。

6CA7ならもう少し良く鳴るぞ・・・。

(そりゃ三極管アンプにしか出ない音もある)

 

少しやる気が出た。

丁度EDさんからコメントを頂いた。

「初段のカソードパスコンの取り付け位置が間違っている」

 

この位置は以前もやってみたのだが、発振したんだった。しかしあの時はデカップコンのアースを忘れてた時じゃないか?

 

早速変更して信号を入れようとしたが、やっぱり駄目だった。無信号で電圧が3V以上出る。

 

もしかして、NFBを掛けると歪が上がるって、PFBになってないか?

OPT二次側の配線を入れ替えた。

これで電源を入れても出力は出ない。

なんと。

 

 

歪も測定した。NFB無しの時には1%以下なのに、NFBを繋ぐと1%超える。という事は、終段5687の上と下で電圧が違うはず。

測定したら、三倍ほど違う。

あれ?これってデカップコンのアース取った時に直ったんじゃなかったか?

 

なんかおかし・・・・あれ?NFB掛ける位置が間違っている。初段12AU7の上の管に掛けるのを下の管に掛けてる・・・。

 

これかぁあぁ。

 

NFBを掛けると音が悪くなる原因。

あ~恥ずかしい。

EDさん、ごめんなさい。

下図は間違えた回路。取り敢えず直す。

 

最初、NFBの抵抗を3kΩにした。補正のコンデンサーは470pF。

 

 

これでF特を測定したら、高域が持ち上がった。下の線はNON NFB。

 

 

これでNFBは14dB掛かる。ピークが60k~70kHzなので、多分OPT一次側に27kΩと100pFを繋ぐ奴だ。

ちとやり過ぎかと思い、10kΩに変更。NFB7dBとなる。

もう片方も修正し、これでF特が良い感じになり、歪も0.15%まで下がった。

 

 

音出し。

少しおとなし目だが、これなら大丈夫そうだ。

 

と言いながら今まで失敗してきたのでもう少し鳴らす。

CD2枚ほど鳴らしたが、最初の頃と印象は変わらない。

中音のキツさもどこかに行った。

音場は広くなり変わらない。低音の量感はそんなにないが、しっかり出てる感が有る。

 

印象としては、何となくトランジスタアンプの鳴り方に似てる。これが第一印象。

統制が取れてるが、大人しいとか、元気が無いという事は無さそう。

多分、これがNFBの音「効能」だと思う。

なるほど。

歪感が無くきれいな音だ。

 

ただ、NON NFBの音がダメか?というとそうではないと思う。

元気な音、躍動感はあちらの方が良いと思う。

ただ、音場が狭く、下の方でごちゃっと鳴っているイメージ。

このNFBの音を聴くとそう思えてしまう。

真空管らしさはあちらの方が出てる気がする。

もう少し鳴らしてからもう一回NFBを外した音を聴いて見たい。

あとはLPをもう一度鳴らす。歪っぽかったイメージが有る。

 

今は三極管アンプと交互に鳴らしている。

思ってた程の差は出てない。

 

 

 

 

 

 

 

 

20200630

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久しぶりに三極管アンプ

2020-06-30 00:06:18 | パワーアンプ

ラインアンプのNFBが上手くいかない。

煮詰まってしまったので気分転換をする。

久しぶりに三00Bアンプを持ってきた。

これは初段のゲインが足りないみたいで大きな音が出ない。

電源トランスは以前、ラインアンプに転用として外したままだった。

ついでだから、手持ちのPMC-150Mにしてみる。

元についてた電源トランスはLH‐150で、B電源用に300V150mAが有るが、PMC-150Mは350V150mAになる。

幸い取付穴が同じで加工無しで交換できた。

電圧は最初上がらず、電流容量が上がらないとダメか?と思ったが、交換するドロップ抵抗を間違えてた。

これで初段6SL7のプレート電圧が130Vから200V近くに上がったが、音量はあまり変わらなかった。

電圧測定時、スライダックで昇圧したが、たまに「チキッ」と音がする。

また電解コンデンサーか?と不安になり、スライダックでACを90Vに抑えて鳴らす。

内部を確認したが良く分からない。

電源のフィルターコンデンサーは外装を剥がしてしまったので耐圧が分からないが、設計では500Vとなっていて、当時の私は規格は守ってたはずなので良しとした。

6SL7のソケットのプレート端子が金物に近かったので、念のため外した。一応そのあとは音が出てないようだ。

 

最初のテストはNS-10MMで行った。

メインの6CA7PPで鳴らすと、もっさりした音を出したが、この三極管アンプではクリアーな音を出した。これは・・・

DS-3000でも鳴らしたが、鳴り方は以前と変わらなく、薄い、透明だけど物足りない感じだ。

これまではパワーに直接DAPを繋いでたが、プリを通したら普通のアンプの音になった。

なんでこんなアンプが評価されるんだろう?

タノンイならいい音を出すのか?と思ったが、それならうちでは高能率の山水のSP-50を繋いでみた。

この組み合わせは今までやってなかった。

しかしこれが当たりだった。

SP-50はメインの6CA7PPでも元気のよい音を出していたが、三極管アンプでも独自の世界を現した。少しパリッとしてるが、大げさだがタノンイのスピーカーで出た透明な音場を再現した感じだ。

いたが、いやあ、びっくりした。このスピーカーの使い方、間違ってた。

これならDS-3000と対極な音になる。

面白いサブシステムが出来上がりそうだ。

 

 

 

 

 

20200626

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NFBの音、インピーダンスマッチングの音

2020-06-29 00:03:03 | アンプ

ラインアンプにNFBを掛けると力が無くなるような音になる。

パワーアンプとのインピーダンスマッチングが取れてないからのように思う。

パワーアンプの入力トランス二次側終端抵抗を24kΩを10kΩに換えてみた。

これで力がかなり戻ってきた。ただ、透明感が少し後退した気もする。

念のため、F特を計ってみた。

低域は15Hzで2dB切った。高域の減衰が早くなった。

下グラフ、赤い線。黄色はNFB 0のもの。

いま、NFBが3.6dB掛かっている。これを2dB弱にしてみる。

そしてパワーの終端抵抗を12kΩに上げてみた。

これだ。此れならいけそうな感じ。CD一枚ほどかけだが、もう少し、力が欲しい。

終端抵抗を11kΩにした。

 

 

うんこれだ。このバランスならいい感じだ。

2時間ほど掛けている。なんか中音のキツさが気になってきた。それに、前ほどの力感が無いように思う。

 

 

 

少しまとめると

ラインアンプのNFBを3.6dB、

パワーアンプの入力トランス二次側終端抵抗を24kΩ→10kΩ

ラインアンプのNFBを1.9dB、

パワーアンプの入力トランス二次側終端抵抗を10kΩ→12kΩ

パワーアンプの入力トランス二次側終端抵抗を12kΩ→11kΩ

 

と変更してきた。

 

変更してすぐの音は良いのだが、聴き終わった後味が良くない。

なんか変だ。

 

この記事を書いていて気になった。

ラインアンプのOPT二次側のDC電圧を測定したら、5mVとなっていた。

これってどのくらい電流が流れているのだろう?

ハシモトのライントランスは43Ω

アイエスオーは57Ω

ゼネラルトランスは27Ω

NP-126に流れる電流 I =0.005÷57=0.09mA

タムラのA-8713は確か許容電流が10mAだったと思う。

どう見ても10mAには程遠いが、もしかして、これが直流磁化に関係してないか?

じわじわ音が弱くなって行ってる気がする。

少し気分転換をしよう。

 

 

 

 

 

 

20200628

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ラインアンプ 再度NFBを確認する

2020-06-26 00:02:14 | LfD-1

※昨日の記事、波形の右肩は「左肩」の間違いです。

https://blog.goo.ne.jp/soruboseinn/e/309e15d0b209a1bc123c0f375809e827

 

 

NFBを掛けると音に力が無くなる件、試しにNFBの補正コンデンサーを510pFから100pFにしてみる。何事も実践だー。

 

100pFと言えばセラミックコンデンサーしかない。

それからNFB量だが今、1.6dB程しか掛かってない。これをもう少し掛けれないか?

NFB抵抗には、今東京光音のRN型を使っているがもう少し小さい抵抗にしてみよう。

2.2kΩから1kΩに換えたが、ほとんどNFB量が変わらない。

思い切って470Ωにした。

これでやっと3.6dB程になった。

F特測定では特に代り映えしない。

下図赤がNFB3.6dB、緑がNFB無しだ。はて、NFB掛けたら高域が落ちた?

歪は0.22%(!)で良いところに行っている。

ゲインは33dB、出力インピーダンスは252Ω。

となった。

 

 

 

これで音出しだ。

やはり音に力が無い。中音は綺麗なんだが張り出してしまう。以前のNFB 1.6dBと変わらない。

ただ、これを聴くと、NON NFBは中音が少し粗いのかなぁなんて気もする。

 

 

 

余談だが、以前のブログでNFBを調整してた時、②で「全量戻る」なんて言ってたが、初段U7のカソードには3.9kΩと180Ωをシリーズで付けて、その二個の抵抗の間にNFBを戻してるので全量にはならない。

https://blog.goo.ne.jp/soruboseinn/e/eefd1a4c0a5716f159b85704931e8ac5

(こんなことにも気が付かない、けどこれでまた経験値が上がった。)

 

 

 

これがNFB3.6dBの時の波形。問題無いと思う。

 

 

 

 

 

 

20200624

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10kの変な矩形波

2020-06-25 01:51:47 | プリアンプ

先日NFBを掛けたとき、右肩がつぶれた変な波形が出てきた。

 

この波形はどんな意味を持つのか?

などと考えたが、単純にオシロの異常のようだった。

CH2の方がおかしい。

つまみ類が利かなくなり、CH1の方を外したら直ったようだ。

お騒がせいたしました。

 

 

 

 

 

 

20200624

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ラインアンプ 鳴らしている 続き

2020-06-25 00:09:42 | LfD-1

ラインアンプとパワーアンプをバランス接続に戻した。

音出しまではちょっと心配だったが、出てきた音はNFBを掛ける前に戻った。やはりこちらが正解だと思う。

「躍動感が有る」

これはCDでの印象。音楽を聴くというより、電気特性を聴いてる感じでもある。それでもある種の快感は有る。

LPを掛けると音量がそんなに変わらないが、急に躍動感が無くなる。以前はLPの方が音量は小さかった。中音が少し歪っぽいが、タンテの軸受けをいじってしまったからのような気もする。確かDENONのタンテでは無かったように思う。

 

 

とは言ったものの去年からはとんでもない進化をしてる。

CDはBGMか、機器のテスト、ぐらいにしか期待してなかった。

前のLPはCDより良かったが、今はLPの方が調子が悪いかもしれない。フォノイコのトランスを変えてレンジが広がってしまい、アラを出すようになってしまったようにも思う。

いくつかアドバイスを受けたし、気になってることもあるので近いうち調整したいと思っている。

 

 

前回NFBの抵抗を交換したときの画像とF特を載せておく。

 

20200622

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ラインアンプ 鳴らしている

2020-06-24 00:03:15 | LfD-1

ラインアンプ(プリ)にNFBを掛けてから鳴らしている。

三日で実質10時間ほど。

なんかイマイチなんだ。

パワーアンプを鳴らしきっていないというか、力が無いというか。

ヴァイオリン単体で鳴らすとぽっと浮き上がり、周りを寄せ付けない感じで良いのだが、管弦楽などを聴くとどうも中音に寄った感じになる。

40Ωのカートリッジを2Ωの昇圧トランスで鳴らした感じに似てなくもない。

力を出し切ってない。

 

 

ネットでNFBについて少し調べたが、 「NFBによって音が悪くなるのはお前に技術力が無いからだ」 と言われてるようで悲しくなる。

 

 

 

少し検討し直してみよう。

まず、現状ラインアンプについて。

NFB 1.6dB。

NFB抵抗(RN75 2.2kΩ)補正コンデンサー(SE510pF)

ゲイン34.9dB

出力インピーダンス378Ω

出力トランスの時定数31.7

段間の時定数24.9

 

これ以降はもう一度NFBについて勉強し直さないといけないなぁ。

 

たかだか2dB弱で問題なんだから何か他に問題あるのかな。

電源の関係かな?電解コンデンサー沢山付けたし。

 

 

もう一回前に戻してみた。

NFBを外して、バランス接続にする。

音出し。

やっぱこっちだ。部屋の空気を動かしてる感じがする。

NFB有りの方はなんかおかしい。音圧感が無い。

 

此れなら録音してみて違いが出るかな?と思いデジカメのMOVIEで撮ってみたが、ヘッドホンで聞いても違いが分からなかった。

 

 

 

 

 

 

20200621

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ライントランス購入 (importance)

2020-06-23 00:04:38 | PhfD‐3.2

前から気になってたライントランスを入手した。

 

ハシモト HL‐20k‐6。

こいつはLCRフォノイコの元設計になったものに使われてたもの。

変圧比1:0.18と有る。あれ?NP-126は1:0.245と違うな。

ま、いいか。

 

うちには他に

タムラA‐8713、TD-2、TF-3

アイエスオーNP-126

ヤフオク5k-600

不明600Ω:600Ω

などが有る。

 

 

前から気になってたが、なかなか踏ん切りがつかなかった。

今回セールという事で、思いのほか安く手に入った。

(消費税、やめてほしい)

今回LCRフォノイコのRIAAカーブグラフにIECカーブを重ねてみて全然低域が足りない事を思い知った。っと言っても20Hz以下なので聴感は余り変わらない。しかしグラフを見てしまった以上放ってはおけない。

最近は聴感と測定値が納得しないとばらしてしまう。どちらか一方では満足しない。

早速開梱した。

 

 

 

本当はトランス単体で測定しようと思ってたのだが、一次側シングルで使うときの測定法には電流計とコイルと電池をシリーズで繋ぐようになっている。

のでやめた。

ケースは真っ黒ではない、深ーい緑?嫌いじゃない。

詳細を眺めてみると、組付け精度が結構良くない。チャイ製?

取り付けに掛かるのだが、ねじ穴が合わない。新たに掘った。

結構スンナリ付いた。

RIAAカーブを作ってみたら、思ったより20Hz以下は上昇しないようだ。

下グラフ赤線。青線はヤフオクフォノとあんまり変わらない。

赤線15Hz以下は下を向いていてちょっと不満だが、音は問題ないと思われる。全体を眺めると上出来ではないか。

この辺はもしかしたらトランスのインピーダンスがズレているのかもしれないと思った。後で測ってみよう。

 

 

早速音出し。テストにEMINENTは勿体ないが仕方ない。

最初の一音、端正。カラーの水墨画?以前聴いたシェルターのカートリッジの音を思い出した。

二時間ほど経ち少し慣れたかな。個性が無くなった。と言ってもつまらないではなく、ちゃんと鳴っている。

ああ、もっとふやけた感じかと想像してたが、至ってまともだ。これはこれから使うのに候補になる。

段間トランスをHL‐20k‐6に交換して鳴らしてみた。

高低域のバランスは高域が勝っているが、他のフォノイコと変わりないので良いのかなと思う。

低域(ドラム)が強調されてるLPを掛けてみた。

3曲目「INDIANA」出だしのドラムソロが心地よい。

少し古いが満足な音が出た。しかも崩れたり破綻が無い。

いやぁ~いいわ。

 

トランスの音は・・・。

このトランス、特徴少ない。

どっちかっていうと冷ややかで私好み。

少しノイズリダクションを掛けたような詰まった感じがするが、特に気にするほどでもない。

タムラのようにふわーっと浮き上がる感じの対極、って感じ。

いやあ、さすが山水のトランスって感じ。

もっとふやけた個性の強いトランスという、勝手なイメージを持っていたが、サンスイのアンプの音が納得できそう。

聴けて良かった。満足。

 

20200609

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ラインアンプ なんかおかしい?対策

2020-06-22 00:01:25 | LfD-1

NFBを掛けたら音が変わった。歪も増えた。

 

良いか悪いかは別として、F特の低域が盛り上がってる。

 

ちょっと気になることが有るので確認する。

此れってNFBが低域にかかってない : U7パスコンの位置がおかしいのか?と思った。

上側U7のカソードパスコンのマイナス側はアースに落としていたが、3.9kと180Ωの間に接続した。

これで歪を計ろうとしたら、出力電圧が12V以上になった。多分発振した。

 

 

発振なら、OPT二次側の配線を入れ替えてみた。

発振はしなかったが、歪が倍になってしまった。

此れでもない。

カップリングコンデンサーにブラックビューティを使ったのが間違いかな?と思いASCに入れ替えたが変わりない。

 

NFB掛けて歪が5%なんて言うのは尋常でない。NFBはU7の上管に掛けてるんだから、出力管5687のグリッド抵抗の電圧に差が出るんじゃないか?と思い発振器を繋いで測ってみた。

上管グリッドAC電圧。

下管グリッドAC電圧

ありゃりゃ、倍以上違う。

ついでにOPT二次側DC電圧も測ってみた。

これは前回とあまり変わらない。

グリッドAC電圧が違うという事は、グリッド抵抗を間違えたかな?

いやいや、バランス試した時は歪が小さかったんだ。NFBを外して測定してみたら、上管下管とも似たような値になった。

 

なんか、NFBに問題ありそうな・・・っとここで初段デカップリングコンデンサーとブリーダー抵抗のマイナス側配線忘れに気が付いた。

此れかっ。

こないだ初段U7のパスコンの抵抗パラを外した時、忘れたんだ。

でも良く音出てたな。

まあ、U7の電圧が上がったのは不思議だったが、ブリーダー抵抗に流れなかった分なんだ。

ACが対アース電圧が必要なのかは解らないが、一応回路になっているみたい。

カソードパスコンが220μとデカップコンの22μで242μFになったのかな。

それでも低域の盛り上がりは理解に苦しむ。

まあ、いい経験をした。(新しい回路発見!)なんて思ったが、馬鹿っぽい。

今読んでるアンプ設計の本でも「初段のデカップリングコンデンサーは無い方が良いかもしれない」なんてなのを見たし。

そのうち納得できるようになるだろう。

 

配線を追加(戻し)して各測定。初段の電圧が下がったので調整。

5687グリッドAC電圧も良さそうだ。

差は1%か。OPT二次側DC電圧も少し増えたが良いところだろう。

ここで波形を見てみた。1kHzの矩形波。

入力信号と出力信号1kHz。綺麗なもんだ。

10kHz出力信号。配線ミス前よりはきれいなのかな?

オーバーシュートでない、立ち上がり鈍化?なんだろう。

入力・出力を重ねてみた。

まあ、問題ないだろう。

サイン波もさらっと見てみたが、綺麗なもんだ。

 

一応、回路図の最終型を載せておく。

 

20200619

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NFBの復活 (失敗編)

2020-06-20 19:05:09 | LfD-1

先日5687の動作点を変えたとき、音場が狭くなって音が詰まってしまいNFBを外してしまった。

もう一度試してみる。

ネットで探したが、バランス接続のNFB掛けた回路なんて出てこない。

 

 

① まず、現状を確認。各電圧、F特、この時の入力電圧は38mVと変わらなかったが、歪が1kHz・10V出力で0.2%とさらに下がってる(ほんとかよ、測定ミスかも)。

ここで、回路図を訂正しておく。

初段U7の上側カソードパスコンが、3.9kΩ抵抗ではなく180Ω抵抗にパラに表記してあった。正式には3.9kΩの方だ。

 

 

 

② 前回NFBを掛けないつもりだったのでカソードに付ける180Ωの抵抗を外した。それを戻して、NFB調整用として33kΩを介してOPT二次側上から戻した。

(そのつもりが、180Ωのところに33kΩを付け、NFB調整の抵抗は無しにするという間違いを犯している。下図。そして前回U7のパスコンは抵抗から離して単独でアースポイントへ変更した。)

(此れでは出力全量戻すことになる。)

ここで測定すると、入力電圧が0Vにもかかわらず、出力電圧は3V近く出た。

入力電圧(発振器出力)を上げると出力電圧がゆらゆら動きながら下がっていった。

 

 

 

③ OPT二次側の出力は、センタータップを基準にして入力と同相と逆相の信号が二次側両端の端子から出ている。②の上側の端子のみだとすると上下の信号に差ができると思い、下の端子からも繋いだ。歪率測定をしようとしたが入力信号ゼロで3V程出力し、入力信号を増やしたら出力信号が小さくなった。

(上記②からさらに間違い)

 

 

 

④ おっかしいなー、と思ったら、NFB抵抗の位置を間違えてた。

バランス接続をやめたが、NFB抵抗を忘れてたのに気が付き、もう一度挑戦、バランスに戻した。これで歪率を測定しようとしたが、出力信号を測るメーターがゆらゆら。

一旦やめよう

良く考えたら(良く考えなくても)OPT二次側を短絡させてる。

 

 

 

⑤ バランス接続をやめて、以前の接続にし、NFB量を調整した。

 

NFB抵抗無し NFB 0dBの時、歪0.7%1kHz

NFB抵抗33kΩ NFB量0.7dB 歪 0.9%1kHz

NFB抵抗10kΩ NFB量1.8dB 歪 未測定%1kHz

NFB抵抗4.7kΩ NFB量3.4dB 歪 5.12%1kHz

 

F特はNFBが増えると高低域が持ち上がる、という結果になった。これは初めて。

カソードパスコンをバイアス抵抗と分離したため、低域にはNFBが掛かってないのかな?

高域は補正を入れてないのでOPTの影響で持ち上がったのかな。

高域の補正だけ付けて音出ししたら・・・

楽しみだ。

手持ちを探し、抵抗はVISHAY4.7kΩ、コンデンサーは双信510pとした。仮付けだが、勘弁。

水色が補正無し、赤が高域補正有りで良い感じとなった。

念のため、という事で10kHzの矩形波をオシロで見てみた。

入力信号

出力信号。なんか縦線が変だ。初めて見た。

両方重ねた。こうやって見るとずいぶんイビツだ。

 

 

 

それでは音出しだ。

最初は広がるけど薄い感じだなー。けど一時間も鳴らすと「どわっ」と広がった。各楽器が浮き上がり、こちらに飛んでくる。一番変わったのは声かな。奥の方で歌ってたのが、こちらに出てきた。

鳴り方で言うと何となく電気的にこちらが正解、のような気もするが、どうも歪っぽい。

勘で2k~3kHzあたりだと思うが、ずいぶん強調されてる気がする。

レコードの針に綿埃がくっついて歪んでるようなチリチリした感じもする。

なぜか大音量にする気が起きない。低音はもっと太い感じを期待したが、思ったほどではない。ただ、末広がり(富士山型)には近づいてこちらの方が好ましい。それでいて解像度が上がってる。聞きなれたLPからベースギター鳴ってたの?っていう新しい発見もあった。ここは素直に凄い。

 

 

NFBが3.4dBで歪率が5%以上って、なんかおかしい。

っと、左スピーカーから異音が出てきた。

バチっとかジジ、っとか、ズボボっともする。

真空管が終わりかけたときのようにも感じる。不意に音が小さくもなるので、片ユニット終わったか接触不良?のような気もする。

我慢してれば温度が上がって導通が良くなり・・・もう一時間以上鳴らしてるぞ。

そのうちキュルルルとか、ギューン(?)とかいうようになったので今日はここまでにした。

NFB掛けたのに歪が増。なんだろう?

真空管かU7カソードパスコンか。

調査だな。

(※のちに配線ミスが判明)

 

20200618

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位相の確認~バランス伝送

2020-06-20 00:05:05 | プリアンプ

バランス伝送について調べてみた。

XLR端子は

1:アース

2:ホット

3:コールド

 が基本のようだ。たまに例外が有るが、1がアースというのは変わらない。

 

ネットなどを検索するとトランスによるバランス伝送は、トランス中点をアースに落とす場合と落とさない場合が有る。

 

それでは実験に入る。

 

① 現在はセンターは繋がず、トランスの二次側、一次側が10kΩになる二次側600Ωの端子にRCAケーブルのプラスとマイナスを繋いでみた。そして、信号をフロートさせる(以降の実験)ためにアースを外した。

 

これで念のため、★F特を測定してみた。(★マークは下方のF特図参照)

結果は以前とあまり変わらなかった。

鳴らしてみるとハムが出てきた。

なんかうちのプリは、OPT二次側アースに落とすとハムが減るみたいだ。

 

 

② ここで、プリの二次側の巻始めと巻き終わりは、パワーアンプの入力トランス一次側の巻始めと巻き終わりに何か関係あるのかな?そう思った。

めんどくさいが、一回確認しておこう。

Lchのプリ側OPT二次側のみ配線を入れ替えた。

下図は元の配線。

それを入れ替える。

★F特は低域が少し良くなったが、誤差範囲と思う。

そして、感度が悪くなった。左右のスピーカーで鳴らすと音が小さくなった気もするが、断言はできない。その程度。数字で8dBかな。

これで音出ししてみたが、さすがに位相が逆だ。

すぐにLchのみスピーカーケーブルのプラスとマイナスを入れ替えた。

片チャンずつ鳴らしてみたが、特に問題無さそう。

まともになったが、ハム(多分50Hz?)は右と左の位相が逆のようだ。

しかし全体になんか変?

もどそう。

 

 

③ 戻すついでにプリ側のみ、OPT二次側のセンタータップからアースに落としてみた。

これは上記②と違いが分からない。ハムが減るかと思ったが・・・。

本来受け側のパワー入力トランス一次側のセンターも落とすらしいので、なんか気分が悪い。

 

 

④ パワーも入力トランス一次側のセンターをアースに落とした。

ハムが減った。何故にか反対のチャンネルはほぼ気にならない程度にまで。

これは両方鳴らしても音の違いが分からない。

F特も測ってみたが、あまり変わってないようだ。

低域端が「ぴろん」と跳ねてるのは以前のNFB有りの物。その下の塊は今回の物。

みな似たり寄ったりだが、その中で一番良いのは最後のプリーパワーともバランスの物だ。

片方づつ鳴らしてみたが、裏の方で歌ってるコラースらしきのが聴こえる?

ノイズが減ったのかな?よくわからない。

高域も出てる気がするし。なんせ左右で特性が違うアンプなんで、言い切れない。

 

のでRchも④で行こうと思う。

 

 

 

バランス伝送の利点はケーブルに乗ったノイズは打ち消される、だ。ならセンターをアースに落としてプラスとマイナスの信号に分けないと意味ない。

ケーブルを長くしても音質が劣化しない(らしい)。インピーダンスが下がったからノイズを受けにくい。

・・・なんて偉そうなことを言っているが、つい先日まで自分で言ってて良く分かってなかった。

こういう事か。

ネットで調べた結果は、以前はセンタータップでアースしたものが主流だったとか。

最近は使われなくなった。何故か?と問うHPも有ったが解るかーい。

いや、アースに乗ったノイズが信号に乗る?でも打ち消されるよな。

もう少し調べたら、変換器が使われる、アンバランスも繋がれる、とかで不都合が出るらしい。

私は大丈夫だ。バランス伝送なんて、一機種しかない。

 

 

バランス伝送(のはず)で鳴らしている。

なんか、声が良い。

マスクを外したような。

以前ほどバカでかい音像ではなく、こじんまりしてる。

全体に切れが良くなったというか、少し薄い感じもしてる。

単体の音、特に中音がこちらに飛んでくる。

ただ、豊かさが無くなった気もする。

かといって戻す気はさらさら無い。

このSN感は気のせいじゃあないと思う。たかだか70cmくらいのケーブルでノイズ拾ってた?そんなことは考えづらい。

が、電源ケーブルも一緒に這っているので否定はできない。

今では不満ではないが、声がもう少し上の方から聞こえると心地よい。

これは音量上げれば解決できるのだ。

ああ、音が良すぎて改造が億劫になった。

これで良いじゃん、という思いが有るからだ。

しかし勉強のため、もう少し(果てしなく)実験は続く。

はずである。

 

20200616

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本日の戦利品

2020-06-19 00:02:30 | アンプ

部品を注文した。

5W2.7kΩ KOA SPR5C 特殊電力被膜抵抗 電源用

1.5W 2.2kΩ RN75E 東京光音 パワーアンプ12AU7のRk

16V470μF ・ 35V220μF ニチコン FG(Fine Gold)

 

ラインアンプの整理をした。

電源ドロップ抵抗は5W5kΩと、3W1kΩと1.2kΩのパラ。

此れだと5W5kΩセメント抵抗に3.4Wほど掛かってしまうので2.7kΩ×2に変更した。

画像黄緑色の緑色の抵抗二個。

パラってたU7のカソードの抵抗とコンデンサーを分けた。

U7ドロップ抵抗の変更による電圧調整。

 

前回電圧降下でやめた5687のカソード抵抗に3.3kΩをパラって計250Ωにする。

 

入力のマイナス線を変更。

 

グリッド抵抗の足を短くし取付直し

 

など。

 

F特、歪率、各電圧にはほとんど変化はない。あ いや、5687の電流値が少し上がった。12mAを少し超えるようになった。

 

Rchも実施した。

 

こちらはU7の電圧がおかしい。

63V掛かるはずが55V程にしかならない。

前からだったので、少し調べてみた。

カソード電圧が高めなので、まずはカソード抵抗を計る。

3.9kΩで問題ない。

なら真空管か?と思いU7を入れ替えても変わらない。ここで問題が有った。同じエレハモの真空管に入れ替えたが、これがダメだったようだ。

電源の整流管の後の電圧が微妙に動くので、整流管、5687と入れ替えたが変わりなし。

U7のデカップコンとブリーダー抵抗を外して測定したが問題ない。

カップリングコンデンサーがリークしてるのかと思ったが、大丈夫そうだ。

はて?

もう一度U7の真空管を交換した。今度はJJにしたら大体近い値になった。

電源の電圧もそんなに動かなくなった。

ついでに確認した。

出力10Vの時、カソード電圧はどのくらい動くのか。

実際は10Vなんて爆音過ぎて現実にはないと思うが、この時6Vから0.1V程しか変わらない。パワーアンプの時は30Vが5Vくらいは増えたのだがな。これはロードラインがどのくらい動くのか?を知りたかった。

少しだけ音出しをしてみた。少し薄い感じになった気もしないでは無いが、気のせいだろう。

 

20200615

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ラインアンプ、これからどうしよう

2020-06-18 00:02:39 | LfD-1

ラインアンプについて、確認したいことが有る。

今はパラっているU7パスコンとカソード抵抗を分ける。

そのために少し配置を変更する。

 

動作点を変更。

現在Ep150V、Ip12mA程なので、14mAにふやしたらどうか、なんて考えてる。電源が持たないので替えるか?

 

電源のドロップ抵抗値の再考。

5kΩのセメント抵抗が熱くなるので、もう一個の抵抗と合わせて調整する

 

カップリングコンデンサーの購入。

BB(蜜蜂ではなく黒美の方)も試してみようか

 

現在NFBを外してるので、OPT二次側の位相の確認。

 

そしてNFBの復活。

 

 

まあ、興味というか、これやったらどうなるか?というのを見てみたい。経験値を上げる?

現状を基準として比較して、ダメだったら戻す。

 

 

 

 

パワーアンプ

カソード抵抗を600Ωに戻し、整流管を5U4GBに戻す。

これによって内部抵抗が増加して出力インピーダンスが上がらないか?

最近は4.6Ωなので、5Ω以上にはしたいところなのだが。(DS3000公称6Ω)

これを期待してる。

 

20200612

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妄想

2020-06-17 00:02:27 | アンプ

※以下は私の妄想なので本気にしないでください。

 

真空管の電極は絶縁=抵抗無限大。

だけど電流は流れる。

なのでインピーダンスが無限大ではないが、高インピーダンスになる。

ここに少し導体を入れてやったらインピーダンス下がんね?

そこで出来たのが半導体。インピーダンスが低いので電流が流れるわ流れるわ。

 

 

最近スピーカーを駆動するのには、大電力が要る、そうかんがえる。

電力増やすのには電流を流してやればよい

なんてノリで開発されたのがトランジスタ。

 

私の妄想。

 

真空管否定してどうする?

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来た。 (importance)

2020-06-16 12:01:07 | プリアンプ

色々改造を試みたが、上手くいかず中途半端な状態だったラインアンプ。それでも一応完成の域には達してると思った。

 

動作点を変えた。

 

Rkは最初250Ωでやろうとしたが、U7のプレート電圧が上がらなくなってしまい270Ωとした。

初段の電圧を見ながら調整し、最終的に Ep:153V、Ik:11.7mA、Ek:6.3Vとなった。

これで内部抵抗は計算上3.4kから2.5kΩ程に下がった。出力インピーダンスは260Ω程になった。

周波数特性を測定したらEDさんがおっしゃった通り改善された。
下のグラフの緑線(曲線の方)。
 

ここで音出ししてみる。Lchが終わり、Lchのみで音出ししながらRchの部品交換をした。低域がしっかりし、中音(声)などが濃い目で鮮やかになり「これはっ」っと思ったのだが、Rchも鳴らしてみると広がりが一回り小さくなり、スピーカーの天板の上方から聞こえてた声の位置が真正面:ツイーターの高さになってしまった。

こりゃいかん。音が詰まってしまった。

CD一枚とLp2枚ほどかけたのだが、ざらつきは収まったのだが、音場(広がり)は変わらなかった。

これは耐えられない。

 
 
 
出力インピーダンスは260Ω程なので600Ωには2.3倍程になってしまうと思ったので、一旦NFBをはずしてみた。結果460Ω程になったので1.3倍ほどに下がった。
F特は下グラフの赤線で、前より悪くなっている。
 
音の広がりは戻ったが、動作点を変える前とどうかとなるとちょっと自信がない。もう少し鳴らしてみないと。
 
歪率を測定したところびっくり。
10V出力で2%以上だったのが、100Hzで0.7%、100Hzと1kHzで0.5%以下に下がっていた。
 
変更前は下図。
 
Ep-Ip線図で下の方、歪が多いのだ。それで持ち上げた。
今頃こんなことに気づくなんて。
ロードラインがこういう風に使えるんだ。前回電流を増やしてrpを下げたが、ここまでは行かなかった。すばらしい。
 
 

 

 

 

CDを掛けているのだが、自分の中ではとんでもない音がでている。(はたから見れば?かもしれないが)
振動板が空気をとらえたようだ。今のを聴くと今までは薄っぺらい音だった気がする。
ヤマハのNS-1000MをマークレビンソンのNo531(だったかな?)で鳴らした音をハイファイ堂で聴いたのを思い出した。
DS-3000は定位を出すスピーカーと言われていたが、ようやっと出た気がする。
 
いや、前にも定位は「出た」と思ったことが有ったが、今の比ではない。
奥行きの深い感じが出る。
 
そして、さすがに聴きなれた(飽きた)CDから今まで聴こえなかったコーラスが出た。
右わき腹から背中へ「ぞくっ」ときた。
音楽聴いて鳥肌が立つなんてもう十何年も無かった。一時はもう来ないだろうな、いい音に麻痺して、などと諦めてた。
 
この音の感じ、再生音とは思えない。生の音を聴いたのを思い出してるような感じ。
決して現実のリアル、ではない。
 
もはや、私の手に負えない。
 
 
5687のRkなんて酸金抵抗だ。電源のドロップ抵抗はセメント抵抗だ。こんなんでもこういう音が出る。
そういえば音が変わったのには結構時間が掛かった。
今ならNFB戻しても良いかも?
後でやってみよう。
 
20200608
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