analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

ならばLL1689では? その8/11 低域端基準で測ってみる

2023-05-31 00:02:04 | 測定関係

LL1689をどうやって使うか?

昇圧比は2.3(公称2.25)だと思うが、一次インピーダンスが分からない。

プリとパワーを繋いでパワーのグリッド抵抗を仮に可変抵抗器にして、16Hzで出力が一番高いインピーダンスを探す。

パワーの出口で基準1kHzで0.5Vとし、可変抵抗器をゼロから上げていった。

この時16Hzの出力がゼロから上がっていってまた下がった。

可変抵抗を回すとゲインが変わるので都度0.5V(1kHz)に合わせ、その時の16Hzの電圧を読む。

この16Hzの出力電圧が0.44V(抵抗値がある一定の範囲でこの値になる)の時の可変抵抗器の抵抗値が高めの時156.1Ωだった。

0.44Vというのは基準0.5Vに対して-1.1dBだ。

計算では0.28Vで-5dB、0.32Vで-4dB となるので、ここは目標が-3dBとしてた。

今までの一番良い時が-3dBだった、ということもある。

それにグリッド抵抗が160Ωというのは現実的ではない。

トランス一次側が二桁Ωだ。

 

手探りでやってきたが、なんかこの辺がこのトランスの限界のような気がする。

 

20230514

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ならばLL1689では? その7/11 パラ使用

2023-05-30 00:02:01 | 測定関係

LL1689の一次側600Ω、二次側7.5k+7.5kとしてF特を測定してみた。二次側は色々変えてみたが結果はどれも似たり寄ったり。

それで一次側をシリーズからパラにしてみた。

9+9:2なので、片方の昇圧比は4.5。よってインピーダンス比は20.25。二次側は一次側7.5kより370Ω。だと思う。

F特を測定したらあまり良くなかった。

下グラフ緑線。

見込みは無いが・・・もしかしたらパワーを繋いだら良くなったりして、などと妄想した。

 

パラはやっぱりだめか。

 

20230514

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ならばLL1689では? その6/11 F特を見てもわからず

2023-05-29 00:02:31 | 測定関係

F特測定で、トランス単体測定で結果が良いがプリとパワーを繋ぐと良くない。

これは今までもあったが、NP‐126とA‐8713の相性が悪いと考えている。

今回LL1689を測定してきて上手く行きそうな感じがするのだが、上手く行かない。

プリ単体で測定

 

プリとパワーを繋いで測定。

(縦軸のレンジが違うので注意)

プリとパワーを繋ぐと低域端が-5dB。

何が悪いのか、と、LL1689が良く分かってないことが分かった。

巻線のインピーダンスが分からないのだ。

 

 

前に一回考えたが、もう一度考える。

定格の9+9:4が巻線比ならばインピーダンス比は片巻線 5 となる。

PPで15kらしいが、片巻線7.5kΩ。これより二次側は1.5kとなるはず。

上グラフは一次側600Ωが高域の伸びた緑線。

他の重なった線は一次側を 200、400、1,200、3,000Ω と変えたものだが、高域が少し盛り上がる。

負荷が軽すぎか?

 

 

ここで、ダウンロードした仕様書をもう一度見る。

1689.PDF (lundahl.se)

PP仕様では15kΩ、これは前にも見た。シングルでは?3kΩまたは3.5kΩだった。

私の認識では、一次巻線が7.5kが二つならPPで3.25kΩ。

シングルなら15kΩだ。

シングルとPPが逆っぽい。

 

 

さらに注意書きもある。

表で使用されているソース インピーダンスは、周波数応答が損なわれない限り、推奨される上限を示しています。
ソースインピーダンスが低い場合、共振ピーキングが発生します。二次抵抗を使用することで軽減できます。

上グラフのプリ単体が分かりやすいがあれはNP‐126のデータだ。

下グラフがLL1689単体の物で、黄色線は一次側に100Ωを付けたもの。

100kHzにピークがある。

これが多分終端抵抗で消えるんだろうか。

 

以上よりソースインピーダンスが15k(PP)と記載が有るのでこれが上限と思われる。

この時は3.5kΩ。

シングル使用では15kではないか?

 

20230514

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ならばLL1689では? その5/11 F特測定

2023-05-28 01:20:46 | 測定関係

前回の測定で、7.5kが負荷として良さそうに感じた。

これで再度確認のためLL1689単体のF特を測定してみた。

黄色線は以前測定したもの。負荷は7.5k、入力抵抗は600Ω。

今回負荷を10k、7.5kとして測定。

負荷を7.5kのまま入力抵抗を1.2kにした。

これはもう重なった一本の線で、どれも変わり映えしなかった。

 

なんかおかしいんだよな。前と同じ条件で測定しても結果が違う。

一回二回ではない。

再現性が無い。

ドツボにはまった感じ。

でも前ほど絶望感は無いんだよな。

なんか間違いがあるように思う。

それが分かればあるいは。

 

20230512

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ならばLL1689では? その4/11 情報整理

2023-05-27 00:02:49 | 測定関係

LL1689についてもう少し深堀してみる。

サイトの情報として、

9+9:4

入力インピーダンス 15kΩ

他のもあるが、今回の物に関するのはこれくらい。

 

 

再度LL1689を測定してみた。

一次側を600Ωとして、二次側の抵抗R2を変えて測定してみた。

問題は低域なので周波数は16Hzをチェックする

このトランスの定格インピーダンスが知りたいのだ。

 

左から一次側抵抗、二次側抵抗、昇圧比、一次側電圧、二次側電圧、電圧比

一次側電流、二次側電流、一次側電力、二次側電力、一次側電力、二次側電力、電力比

定格の9+9:4より昇圧比2.25

左から6列目Vratioは、左から2列目25kで2.232(Ωout)。

左から2列目7,860ΩではVratioは2(Ωout)。この辺から昇圧比があまり上がらなくなる。

どこまで上がるか?っと思ったが、2.3以上にはなりそうにない。

定格の2.25は公称値で、実際は2.3ってところか。

下グラフ、赤線は昇圧比dB(横軸は二次側抵抗値R2)。

青線は電圧比(横軸は二次側抵抗値R2

上グラフ赤線より10kΩ以上で値は変わらなくなる(横一直線)。

これより負荷抵抗は10kか?

入力インピーダンスの15kの半分で7.5kか。

 

解析を続けます。

(公称値と言うのは16Hzでの値ではないかもしれない)

 

20230511

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最適で使う方法?巻線のパラ使い

2023-05-26 00:05:20 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

今までの記事を見直して、考えた。

np-126は二次側1.5kがいいのだが、それに合わせられるトランスがない。

 

ルンダールの二次側200Ωに合わせる方法はないのか?

そういえば管球王国誌で、600:600のトランスを150:600で使っていた。

A-8713は一次側パラにして150Ωで使ったらどうか?

 

パワーについてる今のIPTはNP‐126だ。こいつは⑤と⑥に出力を繋ぐと150Ωになるハズ。

もしかしてこれが上手く行ったら?

音を聴いてガックリ。

なんか薄い感じ。

F特を測ってみたら全然だめだった。

下グラフの青線。

少しネットで調べたら、

コイルの並列接続は、インダクタンスが下がる、とのこと。

なるほど。

もしかして、トランスのF特を追求すると、公称のインピーダンス値が一番良いのかもしれないな。

 

20230515

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プリとパワーのトランスを入替える その6/6 鳴らしてみた

2023-05-25 00:05:45 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

プリのOPTをLL1689、パワーのIPTにNP‐126を10kタップ・グリッド抵抗は5kで使っている。

これで鳴らした。

特別良くなった、という気はしない。

う~ん。

NP‐126を20kにしてみた。

これも10k使いとそんなに変わらない。

10kも20k使いもF特はほぼ同じだった。

 

グリッド抵抗を5kから8.2kに替えてみた。

これもあまり変わらなかった。

しばらく鳴らしてるのだがなんかこじんまり。部屋に充満する感じにはなってないと思う。

今の設定・定数はナシだな。

ここまでやってきてアレだが。

 

20230507

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プリとパワーのトランスを入替える その5/6 少し考える

2023-05-24 00:01:50 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

測定して、大体の数字が見えてきた。

しかしまだいまいち見えてないところはLL1689の巻線比。

一次インピーダンスは11,040Ω。電流電圧測定より。

二次インピーダンスは504Ω。オンオフ法により。

以上よりインピーダンス比21.9、昇圧比4.7。

 

メーカー公表値9+9:4(センタータップの場合だと思う)によると二次側600Ωの時一次側13kとなる。

13,000÷600よりインピーダンス比は21.7。

昇圧比は4.7。

9+9:4を18;4と見ると昇圧比は4.5で上の測定値と合いそうなのだが、センタータップではないのか?

9+9:4という表記をもう少し考えよう。

 

 

 

そして負荷をどうするか?

プリのOPT、LL1689は二次側200Ωで使うのがF特的に良かった。

2.5分の一

そのためにはパワーのグリッド抵抗を下げなければならないが5kより下げて12AY7は大丈夫なのか?

LL1689には下げたほうが良いが、NP‐126には上げたいところだ。

先日測ったLL1689の二次側インピーダンス200Ωというのに測定ミスが無かったか?

この辺も確認したいと思っている。

 

20230506

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プリとパワーのトランスを入替える その4/6 測定してみた

2023-05-23 00:02:03 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

プリは出力管5687にOPTルンダールLL1689の差動増幅。

パワーのIPTにアイエスオーNP‐126(10kタップ)、12AY7(Rg5.1k)、EL34PP(T)、ラジ技誌OPTキットBW‐5k‐PP。

これで決まりか?

あと一個残ってるのはパワーのIPTを10kではなく20kで使うこと。これは簡単にできる。

F特を測ったがなんと、10kの時とほとんど変わらない。

各部の測定をしてみた。

パワーアンプ部

初段12AY7のグリッド抵抗は5kΩとした。

これにより(?)入力インピーダンスは800Ω。先日のNP‐126単体測定時のデータより電圧比は2.5。

参考に抵抗置換で入力インピーダンスを測定したら742Ω、伝送ラインの測定し769Ωとなった。

これら三つのインピーダンスより大体770Ωと見る。

 

プリアンプ部

オンオフ法で測定した出力インピーダンスは504Ω。

逆算すると5687の内部インピーダンスは3.5k程。負荷はこれの3倍程の11kΩになる。

OPT一次側インピーダンスは11k、二次側インピーダンスは504Ω。よってインピーダンス比は21.9。昇圧比は4.68となる。

LL1689は9+9:4という情報が有るのだがそれによると昇圧比は2.25になり大分差があるんだよな。

 

LL1689の昇圧比が低いと思ってたがそうでもないみたいだ。

 

20230506

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プリとパワーのトランスを入替える その3/6 失敗談

2023-05-22 00:02:00 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

トランスを入替えるとき、オカシイことが有った。

パワーのIPTをLL1689にした時に低域が暴力的に出てきた。

F特を測って愕然。

200~500Hzが盛り上がってた。Rgを8.2k(緑線)と12.5k(黄色線)。

これらと青線は10kにディップがある。

何だこりゃ。

(まともな赤線は以前の物)

トランスを外して確認してまた愕然。

抵抗の接続が間違ってる。

 

 

この後、プリにLL1689を取り付けたときもグリッド抵抗をどれにするかを決めるために測定しててまたおかしくなった。

また間違えた。

下画像は修正後。

 

トランスはプッシュとプルで違うとF特が変わるんだ。

ま、こんなことが有った、というだけ。

 

20230506

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プリとパワーのトランスを入替える その2/6  鳴らしてみる

2023-05-21 00:01:59 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

プリのOPTはLL1689。

パワーのIPTはNP‐126を10kタップで使う。パワーのグリッド抵抗は5k。

鳴らしてみたが、良いんじゃない?

 

聴いてると見る見るうちに低域が瘦せてる気がしてきた。

たしかLL1689の電流値は18mA。

今は8.3mA流してるが、仕様では片巻線でのことだと思うので問題ないと思う。

ただ、床を這ってくる地鳴りのような音が有るので良いかとも思う。

ここは前とは大違い。

音色は普通。なんか面白くない。

A‐8713を使ってた時のような、さめざめした感じとか、NP‐126のトロっとしたところとか、個性が欲しいところだ。

オーディオ的には良い感じなのだが。

 

もう少し聴いてみよう。

 

20230506

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プリとパワーのトランスを入替える その1/6

2023-05-20 07:43:30 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

パワーのIPTをルンダールのLL1689にしてみたが、音色が変わったが概ねタムラのA‐8713と同じと思った。

初段グリッド抵抗を変えるという手もあったが、とりあえずプリに使ってるNP‐126とパワーのLL1689を入替えてみることにした。これで見込みが無かったらトランスを戻し、初段グリッド抵抗を変えてみるつもり。

LL1689は出力側:セカンダリの低い巻線の方が200Ωと思っているのでこれで出されたらNP‐126の入力側が低すぎになる、

LL1689の負荷、パワーの初段のグリッド抵抗をいくらにしようか?これによってプリの5687負荷がどのくらいになるか?Rgを低めにしてNP‐126の特性が悪くなりそうだが?

 

プリとパワーを繋いでF特を測る。パワーの初段グリッド抵抗を変えてみた。

上グラフの高域が山になっている緑線はRgが20kΩ。100kHzに有る小さい山もこれに入る。

0kから70kまで横に移動してる青線は7.5k。

低域の一番悪いものは12.5k二つと先の20k。

最後に5kが赤線。今回は低域を重視してこれにする。

っと言っても20kで-2dBだ。

低域端の15kで-5dBほどだからもう少し良くなってほしかった。

 

今はパワーのNP‐126を10kで使っているので下げてもいいが、プリの5687が過負荷にならないか?

後で測定してみる。

 

20230506

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ハムの種類

2023-05-19 00:02:52 | その他

以前、847という方にコメントで頂いたが、気になったのでもう一度ハムについて調べた。

ハムの種類としては

1、マグネティックハム

2.マイクロフォニックハム

3.ラジオ周波数干渉ハム(RFI)

4.グラウンドループハム

5.ヒーターハム

が有った。

 

 

マグネティックハムは以前チョークを重ねたりして測定してみた。

プリのハム ④ 磁性体を挟んで測定 - analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

おかげで私のハムはトランスが原因だった事が分かった。

もちろんその前にグランドラインを詰めていたのがあったからだが、それをしてなかったらお手上げだった。

 

 

マイクロフォニックハムについては多分真空管の共振。

なぜかたまにプリのATTを回すとクリックに合わせて「カンカン・・」と音がする。

今のプリもそうだ。

高増幅の時に鳴る物と思ったが、そうとは限らないらしい。

まあ、あまり影響もなさそうだから後で管の防振をやってみようと思うが?

 

 

RFIというのが良く分からないが、前にCDを掛けててラジオが聞こえたことが有った。

これじゃないか?

これもなるときとならない時が有って今は落ち着いてる。

 

 

ヒーターハムはあまり問題視してない。

私は直流点火をやらないので若干のハムは大目に見てる。

それより直流点火の押さえつけられたような、躍動感の無い作り物っぽい音が好きではない。

これは私の使ってるスピーカーが躍動感の無い音なのでそれをリカバーさせてる。

 

 

いま思えば上出来だ。

以前は音楽が鳴っててもハムが聞こえてた時もあったし。

 

20230506

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ならばLL1689では? その3/11

2023-05-18 07:22:32 | 測定関係

前回パワーのIPTをLL1689にした。

プリの負荷を大きくしたら低域が寂しくなった。

戻したら低域が分厚くなった。

これならトランジスタアンプに匹敵すると思った

F特を測ったらとんでもないものだった。

これは何かおかしい。

トランスを外して見て愕然、抵抗の接続を間違えてた。

正確には下画像左の抵抗は黄色線のように接続する。

修正して音出ししたら前の低音に戻ってしまった。

ガックリ。

 

パワーのグリッド抵抗を7k程に下げたらもう少し良くなるかと思ったが、今までのことを思い出したらこの辺が限界か?っと思えてきた。

 

なのでプリのOPTとパワーのIPTを入替えてみようと思う。

 

20230505

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ならばLL1689では? その2/11

2023-05-17 00:04:55 | 測定関係

プリのOPTにアイエスオーNP-126

パワーのIPTにルンダールLL1689、グリッド抵抗に12.5kを使っている。

これで求めてた低音が出てきた気がする。

が、高音が落ちてる。

なのでパワーのグリッド抵抗を12.5kから20kにしてみた。

これで鳴らしたが、低音が減った。

でもA-8713の時よりは良いと思う。

20kにする前の暴力的な分厚さは無くなってしまったが、その代わり高域が伸びた。

これだと高低ほどほどに、言い換えれば中途半端。

だがバランスはとれてると思う。

あそこ伸ばせばここが引く、なかなか上手く行かないなぁ。

 

F特測ったらプリとパワーのトランスを入れ換えて見るか。

 

もう一度確認のため、パワーのグリッド抵抗を12.5kにしたら、低域が厚い。高域が伸びてないがこちらが良い感じ。

迷うなぁ。

 

20230504

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