ラインアンプとATTボックスにしてた時は100kΩの可変抵抗を使ってたのだが、調整の具合は良かった。
それを30kΩのアッテネーターに交換したら、小音量の調節が大雑把になった。
前回NFBを外したので少し音が大きくなった。
一ノッチじゃ音が小さく、二ノッチにすると途端に音が大きくなるので夜は鳴らしにくい。
抵抗を噛まして小さくできないか?
信号側に抵抗を噛ますのだが、セレクターなどは使いたくない。
入力ジャックとセレクター間にしよう。
追加する抵抗値は20kΩにすれば50kΩになる。
抵抗値は倍までは行かなくても、音量は半分くらいになってくれれば良いのだが。
これで音出ししてみた。
全く小さくなってない。
なんで?
幸い手元にこのアッテネーターの回路図が有る。
1MΩ?抵抗値が何かおかしい。
計算してみたら、30kΩ(56kΩと65kΩのパラ)は常時接続して、これに色々な抵抗値の物をパラって抵抗値を下げている。
へえ、今の今まで知らなかった。
切替の接点は3パラだが、それでも極力信号を通さないようにしてるんだ。
多分これを設計したのは金子英男と言う人だ。
こだわりが凄い。
さて、なんで音量下がらない?
減衰が一番大きい時はこうなる。
一ノッチ上げるとこうなる。
簡略するとこうなる。
減衰が小さい時はこうなる。
はて、なんか問題有るの?
前から気になってた減衰量の計算をしてみようか。
抵抗値はいったいどうやって計算するのか?
幸い30kΩATTの最大減衰量は80dBとある。
入力に1Vacを入れ、各抵抗の電圧を計算する。
計算式は20Log10(電圧比)に依る。
30kΩの場合、80dBになったので計算は合ってると思う。
試しに20kΩを追加した場合の最大減衰量は、84dB。これってあまり変わってないのか?
因みに100kΩの減衰量ってどのくらいになるのか?やってみたら90dBになった。
10dBも下げてやらないといけないのか。
ならば20kΩを100kΩに交換してみよう。
デールの巻線を使ってたが、どうせ必要悪なので同じデールの金属被膜にした。
これで鳴らしたら、やっと音が小さくなった。
前の二ノッチの音量が四ノッチになった。
もっと大きな抵抗でも良いな。
真空管アンプのプリには250kΩ(-98dB)なんてのを使うことが有る。
この位にしても良いかもしれない。
抵抗を探したら、高抵抗のものはほとんどカーボンだ。
入力1はA&Bの300kΩにした。DMM測定では350kΩ位に上がってる。使う予定が無いのでこれにしてみる。フォノ用。
入力2はRMGの1/2W240kΩ。CDはフォノより少しゲインを上げてみた。
入力3はデールの金皮243kΩ。キンピらしからぬ滑らかな音色なので入れて置いた。予備。
それにしてもマイクロボルトオーダーのところに切替接点は大丈夫か?と心配になる。
デジタルアンプの利点はこんな処にありそうだ。
本来はアンプのゲインを調整するのだと思う。
グリッドリーク抵抗を小さくする?
パワーのIPTの二次側に暫定的にターミネート抵抗を付けるかと思ったが、インピーダンスが変わってしまうんだった。
出力管の電圧を変える?以前やった筈だがあまり音量は変わらなかった気がする。
今の私には入力ジャックに抵抗を付けるのが良いと思う。
昔はゲイン調整でここに可変抵抗が付いてた。
TA‐F555ESXⅡにも入力に抵抗が挿入してあった。
ぱりぱりと思ってたデールの金皮が思ったより滑らかな音だ。
中々面白い。
20211008