私が中学校の時、姉が高校の先生からカセットテープに録音してもらったという曲。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団
ストラヴィンスキー 火の鳥
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5f/c1/208ca7edfba54b6e8de9c8a611ac8cc3_s.jpg)
何回かこのブログで述べているが、この曲がクラシックの中で一番好きだ。
廃盤になっていて、現在は入手不能。中古のLPを手に入れた。
オーマンディ指揮のでなくてはならない。
他もアバド、ドラティ、バーンスタインなど聴いたがどれもイマイチ。
ジャケットの有名なブーレーズは残念ながら聴いてない。
上三人とオーマンディは曲想が全く違う。他の三人はどれも似たり寄ったり。
なので聴いたことのない物は探さなくなった。
それほどオーマンディのは突出している。
というか、変わっている。
多分楽譜通りには演奏して無い。演出過多だと思うが、私の好みに合っている。
一番気にするところは、魔王カスチェイの凶暴な踊り だ。
出だしのところは普通、バン、か、ダンなのだが、オーマンディはダンーに続いてズヒューンっと吹け上がる。
ここが堪らない。多分楽譜にはない部分だが、それに惚れ込んだ。
そしてここの低音は、下まで伸びてなくてはならない。
多分古典なスピーカー、名機と言われるものはここが出ないと思う。
私が古典スピーカーに興味が無いのはこのためでもある。
そのためにこの変な声(マルチウェイスピーカーの出す声)を聴くのか?
と言われると困ってしまう。
やはり前提条件で、この低音が出てて、それでいて声が良くなっているもの、を探す。
・・・話がオーディオに行ってしまった。
火の鳥を時々鳴らしているが、ハマった時、じわっと汗が出て、鳥肌が立つ。
最近はもうこんなことは少なくなった。
綺麗な声を聴いててこのような経験は無い。
迫力に包み込まれている時がその時だ。
好きなクラシックはベートーヴェン、バッハ、モーツアルトでもない、ストラヴィンスキーなのである。
なので大っぴらには言ってない。
ここぞというときはこのLPを掛ける。
そんな訳で交響曲はあまり好きではなかった。
でも最近は聴くかな。
20201031