私が中学校の時、姉が高校の先生からカセットテープに録音してもらったという曲。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団
ストラヴィンスキー 火の鳥

何回かこのブログで述べているが、この曲がクラシックの中で一番好きだ。
廃盤になっていて、現在は入手不能。中古のLPを手に入れた。
オーマンディ指揮のでなくてはならない。
他もアバド、ドラティ、バーンスタインなど聴いたがどれもイマイチ。
ジャケットの有名なブーレーズは残念ながら聴いてない。
上三人とオーマンディは曲想が全く違う。他の三人はどれも似たり寄ったり。
なので聴いたことのない物は探さなくなった。
それほどオーマンディのは突出している。
というか、変わっている。
多分楽譜通りには演奏して無い。演出過多だと思うが、私の好みに合っている。
一番気にするところは、魔王カスチェイの凶暴な踊り だ。
出だしのところは普通、バン、か、ダンなのだが、オーマンディはダンーに続いてズヒューンっと吹け上がる。
ここが堪らない。多分楽譜にはない部分だが、それに惚れ込んだ。
そしてここの低音は、下まで伸びてなくてはならない。
多分古典なスピーカー、名機と言われるものはここが出ないと思う。
私が古典スピーカーに興味が無いのはこのためでもある。
そのためにこの変な声(マルチウェイスピーカーの出す声)を聴くのか?
と言われると困ってしまう。
やはり前提条件で、この低音が出てて、それでいて声が良くなっているもの、を探す。
・・・話がオーディオに行ってしまった。
火の鳥を時々鳴らしているが、ハマった時、じわっと汗が出て、鳥肌が立つ。
最近はもうこんなことは少なくなった。
綺麗な声を聴いててこのような経験は無い。
迫力に包み込まれている時がその時だ。
好きなクラシックはベートーヴェン、バッハ、モーツアルトでもない、ストラヴィンスキーなのである。
なので大っぴらには言ってない。
ここぞというときはこのLPを掛ける。
そんな訳で交響曲はあまり好きではなかった。
でも最近は聴くかな。
20201031