analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

EL34PPmono 発振3 このさきどうするか。

2019-06-02 00:09:02 | MfD‐4 (Mullard)

いま、NFB無しでARを鳴らしている。

空気感、空間感は希薄なのだが、そこで鳴っている実在感が半端ない。とんでもなく良い音だ。今までは細工された音像だったが、手つかずでそのまま出てきたようだ。

低音なんて、トランジスタに近付いたようだ。締りはさすがに下回るが、弾力感、末広がりな感じは素晴らしく心地よい。

50年前のこのスピーカーからこんな音が出るのか。

高音は一応出てるようだが、上まで伸びてる、という感じは無い。この、上の方のエネルギー感が低域に行ってしまったかのよう。かといっていまのところこのバランスで不満は無い。

何よりこのAR-4Xを鳴らし切ってる感じが凄い。これはどのトランジスタアンプでも出なかった。

真空管オーディオフェアで聴いた大西さんのKT-88PPアンプに近付いた気がした。やっとこのエネルギー感が出るようになった。今まではNFBで殺してたんだ。そういやNFBってそんなもんじゃなかったか?逆相の信号を入力に入れて歪を消す。

となると、NFBが憎たらしくてしようがない。今のこのままでいけないか?

少し気になってるのが、夕べ電源トランスが少しあったかくなってたこと。触れないまでも行かないが、夏場はもっと熱くなる。もしかしたら電流が増えてる?そりゃそうか、増幅率上がってんだもんな。

もしかしたらまだ発振してて、それで電流食ってるのかもしれないし。まあ、これから見て行こう。

 

 

手持ちの書籍で発振について調べる。

①まず、NFB無しでも発振は起こりうる、と。出力信号が入力に飛びつく場合は入力信号線をシールドする。まあ、私のアンプは入力から出力まで一列に並んでるので、これは無いと思われる。

 

②電源のブロッキング現象

信号の電流変化により前段が振られる。これは出カップリングの強化で対策できる。

これは大きいコンデンサを入れてるので大丈夫かと思う。

 

③初段の高gm管で発振も有るらしい。

初段の12AX7にはプレートからグリッドに5pのセラミックコンデンサが入っている。知らなかったのだが、これは一種のNFBらしい。これでも発振を防止できると。

 

参考に、出力管のグリッドにも寄生発振防止の抵抗も入れてある。これらにより上杉氏も発振には気を使っていたんだな。ただし、このセラコンが入ってるのはTAPシリーズでこのアンプだけの様である・・・。

出力管のプレートにも寄生発振防止用の抵抗を入れる場合が有るらしいが、今まで製作例では見た事が無い。よっぽどというか、ギターアンプ用で無いの?なんて思う。もし万策尽きたらやるかもしれない。

 

 

 

気になるのが、出力管のプレートよりスクリーングリッドの電圧が高いこと。

ウルトラリニアは一種のNFBともいわれるが、元の回路図の電圧はSGの方が電圧が低いのでなにかおかしいのかもしれない。

 

それから電源の時定数だが、正直分からない。CとRで計算されるがその数字から「どうなの?」が分からない。

ただ、電源のドロップ抵抗を入れたか外したかを過去記事で探したが、ちょうど外した時にも電圧が振れていた。

後はプッシュとプルでOPTのP1とP2の配線を入れ替えてみる、くらいか?

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