analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

シングルアンプの計画

2023-02-28 00:07:44 | MfD‐6 (三極管アンプ)

パワーアンプの各段の測定をしてて思った。

三百Bアンプに入力トランスを付けたらどうか?

310Aの出力が足りなく、もう少しゲインが欲しい気がしてた。

しかし過去記事を見たら電圧は十分だったようだ。

ただ、電源トランスが少し足りない。

なので電圧増幅段を替えて、入力トランスで少し手伝わせたら・・・。

今の差動プリを使えるのではないか?

 

でもWEケーブルで揃えたPR‐300プリが使えなくなる。

インターステージトランスが有れば・・・。

でもDS‐3000を鳴らす力は無いんだろうな、と考えるといまいち気が乗らない。

もう少し考えよう。

 

20230226

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シングルアンプの改造5 交流点火 (importance)

2020-11-22 00:03:44 | MfD‐6 (三極管アンプ)

※ 新規投稿編集画面の背景が白の為、実際の画面との使いづらさが出てきたのでテンプレ変更します。

 

310Aのヒーターを交流点火に変更するのは簡単だ。

整流回路を取っ払って抵抗で落とすだけ。

勘で10Ωの抵抗を付ける。

電圧を測ると0.4Vしか上がらない。

なんで?抵抗を反対側にも付けなきゃいけない?

交流点火のヒーターはトランス巻き線の始まりと終わりに抵抗入れてるのをよく見るんだよな。

もう一個低い抵抗値にしてみよう。

・・・外してみたら、なんと10Ωではなく100Ωだった。

12Ω、15Ω、20Ω、100Ωを組み合わせて電圧を測り、最終的に9.2V程になった

この辺で止めておこう。

310Aのスクリーングリッドの抵抗は390kΩで92Vほど出た(左テスター)。デカすぎるので100kΩまで下げて40V程になったので戻して70Vほどにした。

 

これでセッティングしてみた。

念のためテスターを繋ぐ。

スライダックのつまみを回し、電圧を上げていく。

ちと低いな。

AC80V程になったがグリッド電圧40V?

ここは70V程になるはずだが、間違えたかな。

もどして電圧測定。

なんと初段のプレートが320V。

おっとなんだこりゃ。

グリッド抵抗を換えるだけじゃだめだ。

電源のドロップ抵抗を2.2kΩから10kΩに変更した。

グリッド抵抗は300kΩの抵抗に1MΩをパラって

これで230kΩ。

どうせなら、という事でグリッド電圧の目標を85Vにした。

一般にはこの辺が良いらしい。

実際には83.8V、プレート電圧は141V程になった。

良い感じかも。

 

もう一度セッティング。電圧を上げるとまたグリッドが40Vほどにしかならない。

何かおかしい。

CDを掛けながら電圧を上げてるのだが、音は出てるんだ。

はて。

入力抵抗は、付いてるな。

 

もしかして、プリの出力にDC出てない?

測ってみたら40Vほども出てる。

なんだこりゃ。

 

取り敢えずDAPを繋いでパワーのみで鳴らしてみる。

右の音が小っちゃかったがケーブルの端子をぐりぐりしたら直った。

 

音は、普通の音になった。つまらない。

これなら6SL7の薄いが 「はかない」 感じの音も良かったのではないか。

でも不思議なんだ。

小さい音量でも聴くに堪える。

6SL7の時は、「もっと音量を!もっと。」と言う感じだった。

なんかインピーダンスの不整合が有って不満があったんだなと思う

いまの91B型は詰まらない。・・・そうか?つまらないか?

なんか、圧倒的「標準の音」ではないか?

不満か?いや、まったく不満は無い。

「ちゃんと音が出てる」

2時間くらい掛けたか、最初有ったハムはだいぶ小さくなった。

もしかして、リファレンスな音?

少し声が曇ってる感じだが、多分個性の音。

ストレスなく、ふわっでもなく、さらっ、でもなく、普通に音が出る。

水墨画の様?

コーラスも心地よい感じは少ないが、しっかり、ちゃんと出てる。

オーディオ的には詰まらないかもしれないけど、アンプ設計者にとってはこの上ない音なのでは?

 

うわー、この音聴けて良かった。

6SL7で終わらず310Aにして良かった。ロシア管だけど。

 

20201112

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シングルアンプの改造4 直流点火の確認

2020-11-20 00:03:59 | MfD‐6 (三極管アンプ)

ヒーター電圧が低いけど、310Aのプレートもカソードもそこそこ電圧が出てる。

 

取り敢えず、電源トランスのヒータータップを6.3V二つのシリーズにしてみた。

電源電圧が75Vほどでヒーターが10Vになった。

ドロップ抵抗を調整してヒーター電圧は9.1Vほどに出来た。

ドロップ抵抗の両端電圧は16Vほど。

この抵抗は、ヒーター電流を二本で0.64Aとして10W必要になる。

ドロップ抵抗を75Ω・75Ω・100Ωのパラとしたが、それぞれの対容量が心許ない。

 

プレートが145V、スクリーングリッドが119Vほど。

SGが高すぎだ。

 

でもこれで音が出るか?トップグリッドの断線も気になる。

 

プリを持ってきて、恐る恐る仮に音出ししてみた。

CDを回しながらパワーの電圧をスライダックで上げていく。

最初、ジーと小さいがハムが有る。

なんと、音が出た。

6SL7がキラキラ、ふわあっとした感じだが、こちらはまともな音。もっと肉付いた、締まった音だ。

取り敢えず感触は良い。すぐに電源を切った。

 

 

 

ちょっと確認

ヒーターは6.3Vタップを二回路シリーズにしてる。12.6V3A。

倍電圧で26.2V1.5A。

落としてヒーター電圧9.1V

差が17V。大体ヒーター巻き線は高めの電圧が出る。

 

参考にしたHPの回路では6.3Vの倍電圧12.6Vでヒーター電圧10Vを取るので差が2.6V。電流を0.32Aとすると0.83W。

二巻き線を使う、というか巻線電圧を上げると急に容量が大きくなる。

初段のヒーターはノイズが減れば直流点火もどんな音するか?と期待したが、なんか難しいっぽい。

 

20201112

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シングルアンプの改造3 初段ヒーター調整

2020-11-19 00:02:13 | MfD‐6 (三極管アンプ)

出力管のグリッド抵抗を取り付けた。

 

もう一度電圧測定をしてみた。

初段プレート144V、グリッド119V。

 

そしてヒーターが4.8V(画像は無い)。

ヒーターがおかしい。半分だ。なのに310Aの動作は良さそう。

 

ヒーターが半分。

半分・・・・あれ?そういや参考にしたHP記事はアンプをモノラルで組んでいた。

もしかしたら電流が足りないのかもしれない。

必要は0.32Aが二個で0.64A

巻線は3A、倍電圧で半分となれば1.5A。

1/4でも足りるのに、なんか計算が有るんだな。もう少し調べねば。

 

そういえばグリッドキャップを外すときG1のキャップが回ってしまった。

断線して無ければいいが。

 

倍電圧は失敗かな。

 

20201109

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シングルアンプの改造2 回路

2020-11-17 00:03:19 | MfD‐6 (三極管アンプ)

ではパーツの取り付け。

 

回路は一般的な91Bと言われるもの。

ただ、正確な回路はまだ見てない。初段が310A二段だとか言われている。

グリッド電圧もここは取り敢えず70Vほどとし、あとで調整する。

出来れば85Vほど欲しいのだが、電源トランス持つかな?

※この回路は未完成です。真似することは勧めません。

 

 

元の回路(初段6SL7のもの)はこれ。

 

初段周りのラグの位置を少し変更し、配線の都合上 (WEの配線材の手持ちがない) 左右対称に近い形になった。

勘違いもあり同じことを三回やり直したりした。

この場合五極管接続は、三極間のSGに抵抗とコンデンサーがぶら下がってるだけ。

乱暴な言い方だ。

思ったほど面倒でもなかった。

 

早速、と言っても風呂入って夕飯食べて、電源投入、っと思ったが、あれ?アース落としたっけ?

電源のアースは電圧増幅のアースから信号線のマイナスを通って・・・・

今回トップグリッドなのでグリッドキャップのとこでマイナスの配線ちょん切ってた。

危ない危ない。

スピーカーのマイナスを入力端子に繋ぐ配線が残ってたのでそれを配線。

ウエスギ式!

いや、私のは正確には違うかもしれない。

 

それでは電圧測定。スライダックを繋げる。

初段のグリッド、カソード(左右)、にテスターをセット。

初段のカソードの電圧が上がらない。

ヒーターのとこにテスターを繋ぎ変え、再度。

電源75Vほどでヒーター電圧が3.5V?低すぎだな。これでやっとカソードが0.6Vほど出た。

が、電源が1.5A近く流れてる。6SL7の時は0.9Aだった。

 

出力管のカソードを参考に測ってみたら80Vでた!(60Vのはず)

なんだこれ?

 

一旦電源落とす。

 

良く見たらこれのグリッド抵抗が無かった。

 

 

 

今日はここまでか。

20201109

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シングルアンプ改造

2020-11-14 00:02:26 | MfD‐6 (三極管アンプ)

では開始。

今のシャーシーのUS(28mm)ソケットの穴を広げ、UZ(32mm)ソケットが取り付けられるようにする。

ラグを取り付ける。

310Aのヒーター整流回路を組む。

さて、設置場所に困った。

釣りをしながらなので、こんなもんか。

20201108

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三極管アンプ22 SP-50を鳴らしてみて。

2019-05-15 07:27:33 | MfD‐6 (三極管アンプ)

300Bシングルアンプの使い道を探すためにSP-50を鳴らしている。

のだが、このスピーカーを鳴らすと、どうしても高音寄りとなってしまう。高音の音離れ、キレは素晴らしく良いのだが、それに低音がバランスしない。どうしても我慢ならない。

ダメか。もしかしてスピーカー、欠陥?

 

SP-50に、試しにメインのアンプEL34PPmonoを繋いでみた。

鳴り方が全く違ってきた。

まず、音の勢いが違う。思い出した。私がプッシュプルに入り込んだのは、この音を聴いたからだった。声や高音になんか異質な感じがかぶさるのだが、このエネルギー感はやめられない。さらっと薄く(300B)なく、肉感がある。

低音はまだまだだが、聴けなくはない程度に出るようになった。

プリはPR-300なのでどうかと思ったが、結構良い。

もしかして、プリってスピーカーを選ぶ?いや、選ぶのはパワーだな。パワーとスピーカーの組み合わせ、相性。・・・そうか?いいアンプはどんなスピーカーでも鳴らすんじゃないの?

 

ボリュームのつまみも少しだけ回すだけで大きい音量が出た。

スピーカーの能力を出し切った満足感が有る。

 

ふと思った。このパワーはスピーカーを選ばない。

DS-3000もそこそこ鳴らす。苦手なスピーカーは無い様だ。

対して他のアンプ、TA-FA7ES、300Bシングルなどは合うスピーカーが有ったり合わないスピーカーがあったりする。

もしかして、駆動力なのかな?なんて思う。

駆動力、そういや、AX-1200のBTLや、TA-FA7ESもDS-3000を鳴らすな。

低音で言えば、この二つがうちでは最高だ。

最初の頃は、透明な音を目指した。次第に柔らかい音を出す音を目指した。

最近はこの駆動力。ちゃんと鳴らすこと。それを目指している。あちらが立てばこちらが立たず、ではなく、すべての音が出る。これだ。

硬い音でもいい。追求していけば柔らかい感じになると思う。だがキツい音はだめだ。

そうなるとどうしてもPPが欲しくなる。

その結果が現在だ。

 

ついでにサブウーファーに使ってるstereoTYPEも繋いでみた。

こりゃ普通の音だ。何の変哲もない。

いたって普通の真空管アンプの音。

TA-FA7ESにそっくりだ。

右chにぼそぼそノイズが乗る。真空管終わりかな?

こないだmonoの真空管を新品に交換したから、その反対の古い方、多分ミューラード、をこっちにもってくか。

どうも高域に無機質な、パサついた感じが乗る。酸化金属皮膜抵抗を多用したからだとは思うが。

見てるとこの抵抗を使ってる人、結構居るんだよな。まあ、高容量の抵抗ってこれくらいしか今は無いからかもしれない。

ダメって程では無くて、気になる、程度。

思えば昔はこのような違いは許されなかった。

今は、「これも有りかな?」って思う。

回路の不完全さの方がよっぽど大きい問題に気付いたからだ。

不完全な回路で質の良くない部品は音質に影響する。のか?

 

もしかしてこのアンプ、もっと高級な部品使うともっと化ける?

 

偉そうに言ってるけど、私の技術なんて大したことは無い。

結構いろいろ体験してきたが、まだまだ分からないことがある。

SRPP。

ブートストラップ。ミラー効果。

インピーダンスと周波数の関係。

内部抵抗。カソードフォロワー。

まだまだ訳の分からないものがある。

どこまで行けるかな?

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三極管アンプ21 また、また。

2019-05-02 00:01:19 | MfD‐6 (三極管アンプ)

特に大改造とはいかなかったが、小変更で少し変わった。

6SL7は定数変更でもう少し利得が取れるかも知れない。

しかし、ネットで回路例が見つからない。SRPPが多いのだが、こいつはヒーター・カソード間の耐圧が超えるため、バイアスを掛けねばならない。この細工は最初のプリでやったが、よく分からないでやったため、どうも次にやる勇気が起きない。

数少ない6SL7のパラ使用の回路を見つけた。そこでは入力1.1Vで6Wと、今回のアンプに非常に近いものだった。安心したので、もうこの回路を弄ることは無いかも知れない。

しかしこの真空管、人気無いんだな。互換で6N9S、5691が有るらしい。構造は12AX7とそう変わりないのに電極の支持方法が良くないとか。私も最初はEL34と並ばせるのはMT管ではなく少し大きい6SL7を選んだっけ。もうそのアンプはMT管の物に代わってしまったけど。

少し手持ちが有るのと。6188なんてゆう管なんかも有ったりして、どうすっか?

 

これに合わせスピーカーケーブルを電線にした。ただ、バナナプラグを取り付けた。安価なものだが。

やはりこのアンプに合うのはAR-4Xだと思う。

最初の一声は、籠った、高音の無いものだった。あれ?変だな。CD一枚ほど聴いたらこなれてきた。

DS-3000はある程度音量を上げないと満足が得られない。

しかし小型スピーカーは小さい音でも良い感じになる。

このアンプは軽い振動板が良いのだと思う。もしくは能率の良いもの。

ああ、透明で切れの良い音だ。何のストレスも無くふっと音が出る。

この組み合わせは家では最高だと思う。

トランスは150mAでMAXなのだが、何とか持ちこたえてる。ほんのり暖かい。夏はもう少し熱くなるかな?

もしかしたらEHでない真空管を使ったら、もう少し楽な動作なのかもなんて妄想する。

うーんこうなるとEL34のシングルアンプもまた聴きたくなる。

いま、だいぶ前に買ったアニメのサントラを掛けているが、その当時にトリップしたような気になる。

照明がちとまぶしいような、そんな感じの懐かしい気持ち。

よくこんなCD買ったものだ。大切な宝物。

もう少しこのシステムを聴き続けよう。

 

後日、音量を上げてみたが、最大出力は変わらないようだった。少しがっかり。

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三極管アンプ20 初段定数変更

2019-05-01 00:03:45 | MfD‐6 (三極管アンプ)

では初段6SL7の動作点を変えてみる。といってもロードラインが手に入らなかったので、動作例とかを参考に勘でなのだが。

 

まず、前回入力抵抗を変えたので、周波数特性が変わったかどうか測ってみる。

見づらいが、線は二本有る。何故か変わらない。ほとんど誤差範囲だ。なんであんなに音が変わるのだろう?

高域の伸びはまあ、我慢できるとこまで来たような。それでも10kHzで下がり始め。-3dBで13kHzというところか。この辺の限界かなとも思う。横の広がりが一回り変わった。

 

 

それでは本題。まず、現状では0.775V(0dB)入力で31.1V。これを上げたい。まあ、目標は60Vなのだが、それは無理と思う。45Vくらいまで上がれば変化が分かるのではないか?そんな期待がある。

カソード抵抗を2.2kΩから1.3kΩにする。これはこの回路の元になったHPで6SL7の説明をしていて、2.2kΩではなくなぜか1.3kΩだったのを使わせてもらった。

戻すかもしれないので3kΩをパラって1.3kΩにした。

0.775V入力で34.6V。もう少し期待してたが、まあ、1割ほど上がった。ここでプレート電圧が160.0Vから126.2Vに下がっていた。これを上げたらもう少し上がるか?カソード電圧は1.446Vまで下がった。

 

電源のドロップ抵抗を33kΩから22kΩに下げた。

電圧は145.3V。160Vにはもう少しだが、この辺でまあいい。

カソード電圧は1.669Vまで戻った。

それでは電圧測定。

35.0Vまで上がった。

 

ちなみに動作例では0.83Aの入力での記載があるので測ってみた。

電圧は38.0Vまで上がる。

 

これで音出し。

音像に濃さが出てきた。

以前の無機質で純粋な、幽玄っぽい音も良かったが、EL34PPmonoに近付いた。

躍動感も出てきた気がするが、HPの300Bアンプの設計で述べられてたカソード抵抗を上げると音が死ぬ気がする、というのを読んだからかもしれない。

それでも5極管のとは全く違う。

 

まあ、なんというか、DS-3000をねじ伏せてる感じがしないんだよな。枠内できれいに鳴っている、というかな。

昔聴いたEL34のシングルとはまた違うんだよな。

あれも幽玄だったが、もう少し実在感が有った記憶がある。

 

 

一応、出力と歪を測ってみた。

3.3W at 0.775V。

5%歪み時6.7W at 1.179V。

5%ひずみの出力は上がってんじゃん。ほんとけ?間違ったかな。

まあ、でも感度が悪いのはまだまだだな。下がってんじゃん。おかしいな。でもプリでいっぱい音量上げてやればいいのかな?

あんだけ弄ってこれだけ?って気もするが、まあ、いい勉強になった。

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三極管アンプ19 初段について調べた。

2019-04-30 00:00:11 | MfD‐6 (三極管アンプ)

もう一度例の300Bシングルの設計法を読ませていただいた。

カソードの電圧は前段のドライブ電圧となる。

ということは、どうなん?

いま、出力段のカソード電圧は63V程。ということは前段の出力電圧(カップリングコンデンサの後)で30V程だから半分くらいしかスイングして無い?

この出力を上げてやれれば、もう少し出力が上がるかも?

何せ出力段は一応7~8Wになるハズなんだ。

ドライブ段がいっぱいいっぱいだったとすると歪も悪いはず。そうなれば、アンプ全体の歪みも減るかもしれない。

なにせ6SL7はパラにすると強力にドライブ、ってどこかのHPに有った。

 

出力段がそうなら、初段のカソードが1.8V程。入力が0.775dB(0VU)だとすると、これもつじつまが合う。

参考に、このカソード電圧を上げ過ぎると、死んだような音になる、とも有る。

ならこのカソード抵抗を下げて電流を流してやれば、ドライブ電圧上がらね?後でやってみよう。

 

と、以前苦労した、入力のグリッド抵抗。いま、これが220kΩ程になっている。

これって変じゃね?

幾つか6SL7パラの初段の回路図を拝見した。中には250kΩVRと100kΩバランスVRパラで70kΩ程、というのが有った。

なら100kΩにしてみよう。

言われてみれば(誰も言ってないが)入力抵抗が200kΩってなんか中途半端な気がしてた。

折角だからA&Bにした。もうこいつは30年くらい経つもの。抵抗値を測ったら、110k、107kΩだった。まあ、10%だから良しとしよう。なんせ前は220kΩだったから、半分だ。

 

音を出してみた。

やった。これだ。

前は高音が落ち気味だったが全体のバランスは良かった。

今回はフラットな気がする。

あとで周波数特性を測ってみよう。

なにより横の広がりが出て、こじんまりが無くなった。

ただ、今は夜中なのであまり音量を上げられない。

明日、もう一度鳴らしてみよう。

まあ、前回に薄い感じというか、蒸留水的な音だ。もう少しコクが欲しいでもない。

DS-3000は無機質な鳴り方なので、相性は良くないかもしれない。

古典な署名スピーカーなら良いのかな?よく分からんけど。

後は、メインのEL34PPmonoにも還元すること。

まあ、他にも企みは有るのだけれども。

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三極管アンプ18 内部抵抗

2019-04-29 00:05:53 | MfD‐6 (三極管アンプ)

うーんよく分からない。

 

ネットより、

増幅率μはグリッド電圧の変化が何倍になってプレート電圧の変化として現れるかの比。

内部抵抗Rpは、プレート電圧の変化をプレート電流の変化で割った抵抗値

μは真空管固有の値。

真の増幅度Aはμ×{RL÷(Rp+RL)}  (RLとは負荷抵抗 Rpとは真空管の内部抵抗)

測定・計算すると、μが34.6、内部抵抗が10MΩ以上、と現実離れしている。

 

ネットで調べると、μは70、内部抵抗は44kΩとなっている。

 

 

ここでおかしいのは、内部抵抗。カソードの電流が小さすぎで内部抵抗が上がってしまう。こいつはカソード電圧とカソード抵抗値より算出してる。合ってるか?ということで、カソード抵抗とコンデンサを外し、電流を測ってみた。0.00047Aとなった。

これによりμが40.1、真の増幅度11.6より出力電圧は9V。これだと小さすぎ。

入力0Vacの時のカソード電流を0.000000002A、入力0.775Vacの時、実測した0.00047Aacを0.00014Aacに補正すると真の増幅度が40.1となり、出力電圧が31.1Vacとなる。この時内部抵抗は66kΩ。

うーん数値が微妙に違うが、こんなところであろうと思う。

ピッタリにはならないが、なんとなく電圧増幅段が見えてきた。

 

 

今まで出力電圧と思ってたのはDCで、ACなのだった。こいつが分かったのは大きい。

今まで電圧増幅段は、なんとなく数字は見て来たが、実際に測定してみて、電圧増幅段の出力電圧は30倍でこんな感じ、というのが見えてきた。

ただ、なんで動作例と今回参考にしたCR類の値が微妙にうのが分からない。一度動作例通りにしてみて聴いてみるか。

 

そのためにも周波数特性を計測しておいた。

電圧増幅団の定数変更によって何が変わるか?出力は計測済みなので周波数特性が変わったら確認するためだ。

これを見てびっくり。低域が思いのほか伸びている。

広域はこんなもんかもしれない。

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三極管アンプ17 これで良いのか?

2019-04-28 00:05:37 | MfD‐6 (三極管アンプ)

三00Bシングルアンプを鳴らすのだが、不満は「もう少し広がらないのか」だ。この回路で良いのか?というのが付き纏う。

出力4W程。一般的には8W程になるらしい。

元回路のHPを何回か見直しているが、出力が記載されていない。条件として2A3が無調整で刺さることで、動作点とかはあまり考えて無い様だ。プレート損失が超えなければ良いとか言っていた。。

 

良い情報があった。某真空管アンプメーカー(ビルダー)の三00BSの設計の仕方。こりゃ参考になる。

 

初段等だが、三00Bはカソード電圧が自己バイアスの場合70V程になる。依って前段のスイング電圧(=ドライブ電圧)は70V程ほしい。

 

フーン。そういう事なのね。増幅のロードラインのグラフの小さいサイン波はそういう事なのかな。

じゃあ、うちのはどうなの?測ってみるか。

ここで、基準出力は、入力0.775Vrms(0dB)で測るらしい。歪が5%ではないの?

これで測ったら、4Wat3%歪み。おお、5%で測ったときとあまり変わらない。

じゃあ、この0dB入力の時、初段の出力電圧は、33Vac程になった。半分か。出力が半分なので初段も半分で良いという考えかな。

多分なんで出力半分にしたか?というと2A3も挿せる、という大前提が有るからだな。

初段6SL7の動作例を見ると、この条件で近いのは、増幅器率は40倍。0.775V×40は約30V。へえ、そうやって設計すんのか。

 

 

ただ、某偉そうなHPの中に、

真の増幅度=μ×{RL÷(Rp+RL} RLとは負荷抵抗 Rpとは真空管の内部抵抗)

とある。これでやってみる。

※終わって気が付いたが。これは増幅率μではなく増幅度Aだ。

 

μ=70   RL=100kΩ   Rp=44kΩat250V(WEBより)とすると、

70×(100000÷(100000+44000)=48.6なのだが、実際のプレート電圧より各値を算出し内部抵抗を算出してみる。

6SL7のRkは2.2kΩ、Ekは1.2VよりIkは0.55mA、Epは150V-1.2Vより(HP設計値)

内部抵抗は(150V-1.2V)÷0.00055A=272,800Ω。(←💀この考えが間違っていて、以降の計算は役に立たない。6SL7がパラなのを忘れてた)

依って70×(100000÷(272800+100000)=18.8

0.775Vの18.8倍は14.6V?低いな。半分だ。

・・・そうか、これは入力信号が0の時の事なのかな。

0dB入力で各値測ったらどうなのかな?

 

では、入力に0.775Vacを入れて測定してみよう。

 

Rkは2.2kΩ、Ekは1.820VだったのでIkは0.827mA。 

Epは159.5Vだったので、

(159.5V-1.820V)÷0.000827A=272,800Ω。 

これより内部抵抗Rpは190602Ωとなる。

 

依って真の増幅度は70×(100000÷(190602+100000)=24.1

18.7V?まだいまいち。

う~ん、真の増幅度、内部抵抗の計算がおかしいかな。

 

内部抵抗

真空管のプレート電圧159.5V

プレート電流0.000827A

よって抵抗は192802Ω・・・高いな。直流だからか?

交流なら・・・やめよう。

 

 

おっと、検索してたらこんなの出てきた。

増幅率(μ)=プレート電圧変化率(V)÷バイアス電圧変化率(V)

プレート電圧変化率は、(159.5V-161.9V)/159.5=-0.0151

バイアス電圧変化率は、(1.847-1.820)/1.847=-0.0148

依って1.01。あれ?

バイアスって、カソードの電位でない?

入力電圧増加率で考える。

2.4/0.775=3.1。

 

 

内部抵抗をネットで調べると 44kΩ。

 

う~ん、なんだ良く分からない。

・・・・6SL7ってパラじゃね?

 

・・・。

二本分でやってた。あほだった。

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三極管アンプ16 NS-690Ⅲを鳴らしてみる

2019-04-27 00:05:33 | MfD‐6 (三極管アンプ)

もうだめもとでNS-690Ⅲを鳴らしてみた。寝床の部屋だ。

っと、なんだ?バランス良く鳴るじゃないか。

再度秋元薫。この人のアルバムはこの一枚らしいが、シャンバラというグループにも参加してたらしい。早速ヤフオクで落としたが、まだ来ない。

 

なんで良く鳴る?部屋か?って、ソースはウォークマン直接接続だ。もしかしてインピーダンス?調べたらウォークマンのヘッドフォン出力は16Ωだ。これか?プリアンプは600Ω程有るはずだし。

試しに初期型のTAC-1typeを繋いでみたが、あまり変わらない。なんで?部屋の影響なんだろうな。

この時はピラミッド型の低域が雄大な鳴り方だ。声とかも特に自然で「これで何が不満なの」という感じの鳴り方だ。このスピーカーは真空管によく合う。アンプが良く鳴ってる。

じゃあなんで?とトランジスタのBTLにしてみた。

・・・なんだ全く違うじゃないか。音場がどん、と広がった。ただ、音色はつくり物っぽい。低音は少し引っ込み、ピラミッド型からフラットになり、高音も繊細になった。格が違う、感じ。

もしかして、300Bの音、ってこれか?こんなもん?音色はとても自然だ。ヴァイオリン・声なんてこれじゃなきゃ、って感じがする。リアルとか艶っぽい感じは無いのだが、少し乾いた感じで心地良い

しかし音場を望んではいけないのか?イメージ的には

こんな感じである。

バランスはピラミッド型。BTLはフラット。音楽を聴く人はピラミッド型が良いのかな?オーディオ的にはフラットが良い?

私は包み込まれるような音場が欲しい。音色はこの次なのだが、トランジスタのようなつるんとしたものはダメだ。

なので300BSに打ち込めない。

 

もしかしたらプレート電圧を上げたら・・・なんて考えもするが、以前聴いた300Bの音も広がりは無かったようだった。大体大きいスピーカーで鳴らしてるひとばかりの様で、音場なんて気にしなくても十分広がるのだ。

 

NS-690Ⅲとはマッチングが最高なのだが、もしかしてスピーカーを選ぶんかい?って言うか、部屋?

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三極管アンプ15 不調?

2019-04-26 00:02:59 | MfD‐6 (三極管アンプ)

普通に試聴してたら、音像が左に寄った。

はれ?気のせい?

と思ったら、また寄った。

なんだろ?こないだOPTの配線を8Ωにしたときなんか有った?

ちょっと電圧を測定してみた。

特に問題ない。

ってことは、ただの配線接触不良?

その後鳴らしたが特に問題ない。

まあ良かった。

 

ちょっとしたことで、AR-4Xをトランジスタアンプで鳴らしてみた。TA-FA7ESだ。 

なんという、音場が広がった。球ではスピーカーの前に二次元的に広がったが、石ではスピーカーを中心に球状に広がる。なんだこの鳴り方は、という感じ。音色の質感はイマイチなのだが、この音場は凄い。 

あれ?この組み合わせは初めてだったかな? 

良い感じだ。 

それに比べると、三極管アンプは、なんか違う。 

手抜きはイカン、間違ったかな?三極管アンプ。

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三極管アンプ14 ARを鳴らす

2019-04-25 00:08:20 | MfD‐6 (三極管アンプ)

それでは本命、AR-4Xを繋いでみる。

あれ、こんな音だったっけ?

って、OPTが16Ωのままだった。

今回は配線を外しトランスを外してちゃんとやり直した。OPTをよく見ると。⑤側が∔となっていた。今回8Ωにするので③に結線するのだが、こちらを∔にした。

この時線が千切れた。このワイヤ、鉄か?

磁石に当ててみたがくっつかない。

 

2.5kで16Ωは1番と5番

2.5kで8Ωは1番と3番(画像は8Ωへ戻す途中、3番と5番)

2.5kで8Ωは1番と3番

 

 

それでは音出し。

なんて言うんだろ?音一つ一つが浮き上がる。EL34PPmonoの浮き上がりよりもっと軽く、そして純粋な音。これを聴くとEL34PPmonoの音はなんか、違うんじゃないか?そう思えてくる。

しかし、前に聞いたほっこりした感じは無く、少し乾いた感じになった。

 

試しにLPを掛けてみた。

LCRフォノイコからPR-300プリに繋いだ。

この小宇宙、DS-3000より良いかも。決定的に小さいのだが。

これを聴くと、ⅢLZってどんな音だろう?そう考えてしまう。

小慣れてくると、LPでは大分乾いた感じだ。

 

チャイコフスキーのくるみ割り人形では例の「ズン」はそれらしいのは出るが、部屋を鳴らすほどのエネルギーは無い様だ。三極管だ仕方ない。

色気も何にもないただ鳴っている。LPはダメだな。PR-300のフォノイコ使ったらまた違うのかな?

 

こうなるとキモは配線か?

W.E.の鉄線?異質なものを繋ぐのはダメか?同じ配線材を使ったこのPR-300じゃなきゃダメなのか?たまたまこのプリをW.E.配線材で改造したが、これが無かったら、変な、間違った感想してたかもしれない。

「やっぱ三極管アンプはちぐはぐなアンプ」とか。

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