analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

TA‐F555ESXⅡでレコードを鳴らした。

2021-02-13 00:04:33 | TA‐F555ESXⅡ

このアンプも修理が終わって2カ月ほど鳴らしている。

だいぶ調子が出てきたと思う。

最初はもっと暴力的とも思える鳴り方だったが最近は上品になった。

FA7ESに似てきたが、こちらの方が部屋に音が充満するチカラがある。

古いレコードの方が雰囲気出るようだ。

 

 

レコードを掛けてみる。

トーレンスで103FLを昇圧トランス無しのアンプ側40Ωで受ける。

 

 

NENAを掛けてみた。

だいぶ古臭い感じだ。マスクを掛けたような声、付帯音のある低音。

音色も全体に統一されたような感じが有って、単一になる。

 

フルトヴェングラーの第9を掛けている。

’54のバイロイト。

先日真空管で鳴らしたら位相ずれがひどく聴こえて耐えられなかった。

しかしこいつは良い。

元々音色は単一なので、全体に躍動感が出てきた。

位相ずれの変な感じはあるが、真空管で聴いたほど違和感はない。

以前聴いた感じにそっくりだ。

以前はこの演奏、鬼気迫る感じで凄いと思ったものだが、今日聴くとフルトヴェングラーが

リラックスしてるように聴こえる。

 

そういえばもう一枚あった。

こいつはMONOだと思ったが、これも疑似ステレオのようだ。

’51録音。

此方は少し緊張してるようだが、鬼気迫る、と言う感じではない。

 

 

YOUTUBEでフルトヴェングラーのベートーベン第4を聴いた時はショックを受けた。

私の持ってるLPは52年録音だが、YOUTUBEで43年録音を聴いたら圧倒された。

この人の全盛期は40年代なのかもしれない。

 

20201229

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アナログをF555ESXⅡで鳴らしてみる

2021-02-08 00:02:16 | TA‐F555ESXⅡ

昨日からTA‐F555ESXⅡで鳴らしている。

今日、ちょっとアース部品を買ってきたので長ーいアース線を作り、メインのアナログシステムを繋いでみた。

片側はピン端子、反対側はワニ口にした。

ゾノのフォノケーブルはアース端子が外れるようになってるので、ここにピン端子を挿す。(部)

浮いた基板を直してから初めてなのと、EMINENTを鳴らすのも始めてだ。

 

タンテに乗っかってたレコード、古今集。

少し手間取ったが、何とか鳴らすことが出来た。

なんか、懐かしい。

BASSをブーストしてるが、ドン、とか、バン、と言う切れの良い低音じゃない。

ンバン、と鳴る前に「ン」と溜めがある。

声も横向いてるようで、全体にカーテンが掛かってるような抜けの悪さが有る。

 

ああそうだ。中学の頃、トリオのシステムで聴いてた音を思い出す。

それでも部屋に充満しようとする音場はこの機種の能力だと思う。

 

20201225

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F555ESXⅡの音が変わった?

2021-01-17 00:05:22 | TA‐F555ESXⅡ

TA‐F555ESXⅡを4日ほど前から一週間ぶりに鳴らしているが、音が変わってしまっている。

低音が無くなり中音がスピーカー天板より上に定位する。

解像度が上がり高域が聴こえるようになった。

一般的には「馴らし」が済んだ音だと思うが、低音ががくっと減った。

これは電解コンデンサーの容量抜けかと思った。

電源の18,000μFと10,000μFがダメになったら面倒か、このアンプ諦めるかだな。

だが電源のコンデンサーがダメになればノイズが出る。

低音が出なくなるのは信号ラインのコンデンサーだ。

これは先日全部交換した。

 

 

 

アダプター入力端子を使って鳴らしているのだが、音が左に寄るようになった。

DIRECTをONにすると直るので、DIRECT以前、TONE・入力セレクター周りかと思ったが、DIRECTにしてもなるようになってしまった。

少し前の修理ではLchがおかしかったのでLchはほぼ解る範囲で全部部品交換を行ったが、Rchは音に問題無かったので敢えてそのままにした。Lchのための基準の状態を残したかったからだ。

 

なのでRchのダイオードもLchと同様交換しようと思う。

左側の黄色丸。

交換後の電圧は7.78V。前は7.80Vであまり変わってない。このツェナー7.4Vなんだけどな。

Lchと同じなので良しとする。

 

念のためオフセットを調整。

なぜか20mVにもなってたので15mV近辺に合わせる。

電源電圧はスライダックでテスター読み100Vに合わせる。

スライダックに付けた電圧計では94Vほど。

電源回路の電圧が高いのは、この所為だ。

東電の電圧が100Vのところに107V来てる感じ。

電源を入れるたびバイアスが上がっていくのだが、かなりの時間通電してみた。

適当なところで合わせて置いた。

 

20201204

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F555ESXⅡのアダプター端子

2021-01-16 00:03:26 | TA‐F555ESXⅡ

この機種の雑誌の評価に、アダプター入力にすると音質が上がる、と有った。やってみよう。

その前にジャックも磨いて見た。

先日PHONOの基板修正時ジャンパー線を見て、これじゃーなーっと思った。これらを省略できる。

早速やってみた。

 

おお、想像以上の変わりよう。

高域の不満だった空気感が出た。

こりゃ良い。

けど、接触が悪い。

音が途切れる。

アダプタースイッチ掃除だ。向きを確認しておく。

解体すると、なんか飛んだ?

あぶねーあぶねー、この機種はびっくり機構が多い。

 

球コロ探して組付け。

端子もメタルクリーナーで掃除。

接点のメッキ取れたかも?

今回は接点グリスも塗った。

 

鳴らしてみた。

音質よりも接点の安定性・音が途切れないのが気持ちいい。

けど低音の量感が無くなったっぽい。あれ?

 

20201203

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TA‐F555ESXⅡ PHONO接触不良

2021-01-15 00:04:30 | TA‐F555ESXⅡ

TA‐F555ESXⅡでレコードを鳴らそうと思った。

Lchが出ない。

Rchとピンジャックを入れ替えたらRchの音が出る。

RCAプラグをぐりぐりしたら音が出た。

他のブログで見た、この機種でよくある基板のハンダ不良か?と思った。

解体して基板を見てみたが大丈夫っぽい。

RCAジャックを外そうかと思いリアパネルを外す。

TUNERのジャックと共通なのでTUNERをのハンダを外してからPHONOのハンダを外したら、パターンが浮き上がった。

近くに穴が有ったので単線で繋いだ。

 

トーレンスのタンテに電音の103FLと回転シェル。

アンプはMC(40Ω)ポジション。

スピーカーはNS‐10MM。

これでスピーカーの存在が無くなる。

音離れが良いとこうなる。

どのスピーカーが鳴ってるか分からない。

真空管ではこうはならない。

 

20201121

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TA‐F555ESXⅡ 音

2020-10-31 00:02:42 | TA‐F555ESXⅡ

このアンプを鳴らして10日程になる。

ツェナーを換えてからだ。

もう交換したトランジスタも慣れてきてるだろう。

今までは良い面ばかり述べてきたが、この辺で不満な点も合わせてみようと思う。

 

まずは良い点。

スピーカーの駆動力。

スピーカーの能力を発揮させてると思う。

カートリッジのマッチングを間違えた昇圧トランスで鳴らしたような欲求不満的なものは全く感じられない。

これはソニーの共通する点だと思う。

FA7ESでも最初聴いたとき感じた。

しかしF555ESXⅡはそれをも凌ぐ。

昔オンキョーのM‐506を聴いた時の低音に近い。

空振ったようなところが無い。ウーファーが全面で空気を押してる感じがする。

 

あとは音色か。

低音はブルンブルン、という感じが出てる。

そして中音はトランジスタの中だが多彩だ。

つるんとしたところが無い。

なのでいつまでも聴いてられる。

 

 

そして不満点。

これはダメだ、というところまでは行かなくて、もう少しこうであればなぁ、という事

一番は中音の抜け。

定位が曖昧なんだ。声がどこにいるか分かりづらい。

空気感も出にくい。ステージの広さとかが分かりにくく、天井方向が低い。

これ等に依り、ヴァイオリンソロがあまり良く聴こえない。

主に聴くのは大編成の曲。弦バスがブンブン言うやつを主に聴くようになる。

あとは低音の身が薄いというか、二次元で鳴る。奥行きが無い?

ズンという超低域はそこそこ良い感じだが、ドンという量感が出ず、薄い板のバンという響きに聴こえる。

これを求めるのは酷なことで、今のこの音でも一般には出ない。

音量を上げても凄みは出るが、部屋を揺るがすようなエネルギーは無い。

大音量にしても迫力が少し乏しい。

 

 

良いのか悪いのか分からないのがヴァイオリンの響き。

結構きつめで飛んでくる。

普通の石アンプなら聴けたもんじゃないのが、このきつめの響きが心地よい。

ただ、どんなヴァイオリン・奏者の音もこれ一色でまとめてしまう気がする。

もう少し潤ってほしい気もするが、本来ヴァイオリンってこんな音なのかな?なんて思ったりもする。

 

 

とか言いながらもう10日も鳴らしている。

悪くない証拠だ。真空管を鳴らそうという気が起きない。

もう一個、良いところを思い出した。

フォノイコだ。

大体のプリメインに付いているフォノイコは、CDより落ちる。

一回りこじんまりしてしまう。それが不満だった。

F555ESXⅡはCDと対等な音が出る。

今シュアのVxMRで聴いているのだが、不満無く行ける。

2SK147、プラスマイナス電源、OPアンプなのだが、使ってるパーツが良いのか?

ただ、ジャズだけは、なんか違う。

いづれにしてもBEST TRANSISTER AMPになった。

トランジスタアンプの認識が変わった。

 

20201027

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦44 まとめ2 (importance)

2020-10-28 00:01:29 | TA‐F555ESXⅡ

一度まとめておきながら性懲りもなくもう一度まとめる。

TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦34 まとめ - analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

 

 

今回の異常の原因はA‐Class段基板のヒューズ抵抗が幾つかおかしかった事。

そしてQ402、Q403のB-E間のツェナー。

こいつがおかしかった。これの交換でオフセットが安定してきた。

Rchの2AS985、2SC2275も確かではないが、飛んでたかもしれない。

バイアス・オフセットの半固定抵抗は軒並みダメ。

他のトランジスタ、スピーカーリレー、電解コンデンサーは交換しなくても音は出たと思う。

ただ、これらを交換したことによって音質はかなりリフレッシュした。

FA7ESらと比べても、鮮度感は落ちてない。

外観も結構整備して、なかなかの仕上がりとなった。

なんといってもいじる前の、元の状態が良かった。

ボリュームなどは綺麗だし、へたな完動品よりは状態は良い。

修理をおえて、低音も深いし変なきつさも無くなった。

トランジスタをこんなに長く鳴らしたのは初めてではないか?

いつも2~3日で飽きるが、このアンプは心地よい。

ダイヤトーンとも合う。

合間見て、外観を組み上げよう。

 

今回交換した抵抗類。

そしてコンデンサー類。

トランジスタ―類。

電解コンデンサーは交換した方が良い。容量・絶縁が有っても何かおかしい。ハンダ付けかもしれないが、交換後は電圧を見ててなんか状態が良くなった感じがする。

抵抗はまあ、大丈夫だろう。

トランジスタも変なことをやって無ければ大丈夫だろう。

出力のリレーは最悪掃除でもよかった

今回は手抜き無しのほぼREPAIRE COMPLETE。

 

 

実際に掛かった金額は諭吉さん6人分か。

悪いとこだけの交換だったら一万も行かない。どれだけストックを持ってるか。今は部品代が上がってしまって都度注文ではやっていけない。

そして工賃。

修理というのはやはりそれなりに掛かってしまう。

どこまでやるか。それも問題。

そしてアフター。これが一番問題。

私の性格上、ちゃんと動いているか気になってしまう。

 

他のサイトもかなり参考にしたが、「こんなのも交換するの?」というのがかなりあった。

商売でやってたんちやうか?

なんて勘ぐったりもしたが、どれも間違いはなかった。

それでもダイオードの交換は無かったなぁ。

 

 

正直トランジスタアンプは私のシステムのメインには成りえない。

どうしても音色がつるんとしてしまう。

よって二日も聴くと飽きてしまう。

けど今回F555ESXⅡを聴いて、少し変わった。

相変わらずメインにはしないが、前ほどすぐ飽きるというのが無い。

内部が見えてきた、愛着がある、というのもあるかもしれない。

 

20201022

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦43 仕上げ3

2020-10-27 00:04:22 | TA‐F555ESXⅡ

しばらく鳴らしているが、問題無さそう。

オフセットが少し揺れるが良いのかな。

音楽を掛けてて、音量が上がると50mVとか、あるいはそれ以上出てる。

もしかしたらACを読んでるのかも?

ACで読むと600mV位出てる。これで大体0.05W。

こんなもんだろう。

 

先週の金曜に入金した分のパーツが珍しく来ないので、木曜にメールで確認したら、翌日到着してた。

若松通商、廃業したかと焦った。

 

早速取り付け。

A‐Class段基板の100V22μFと1μFのコンデンサーをそれぞれ一個ずつ、左右チャンネル交換した。

これでこの基板のコンデンサーは全数交換になる。

残るは抵抗だが、こいつらは大丈夫だろう。

 

 

 

はやる気持ちを抑え、電圧測定をする。

オフセットは問題ない。

今回交換したコンデンサーの一つ、C403(100V1μF)はQ402・Q403の2SC945のカスコード接続の物で、ベース電圧を安定させる為の物と思う。コンデンサーのプラス側が+7.4Vになるはずで、測定してみるとRchが7.92V、Lchが7.72Vとなった。

 

もう一つのC408(100V22μF)はマイナスがオフセット電圧でプラスはアースに落ちているから、オフセットが出たときのフィルターかなと思う。

測っても仕方ないのでQ408の2SC3514のエミッタ電圧を測ってみた。

設計ではー7.8VのところRchはー7.87V、Lchはー7.78V。

こんなもんだろう。

ツェナーダイオードは細かくVzが分かれてるので、もっと精度が出るのかもしれない。

Rchはオフセットが安定してたので手を入れなかったが、ツェナーを交換した方が良かったのだと思う

でもLchが良くなるまでいじらないことにしてたのだった。

 

 

ここでオフセットを測定しながら音楽を掛けている。

驚いたことにオフセットの揺れが減った。

無信号時で1mV以下、音楽が鳴っても3mV以上振れない

最後に換えた100Vのコンデンサー、これって劣化してたのかもしれない。

 

これで思い残すことは無くなった。(ほんとか?)

 

20201022

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TA‐F555ESXⅡ スピーカーケーブル換えてみる

2020-10-26 00:04:46 | TA‐F555ESXⅡ

中域がきつい。

悪くは無いのだが、もう少し何とかならないかな。

スピーカーケーブルを7N‐S1040Ⅲにしてみた。

キツさは取れたのだが、音像が奥にずらっと並んだ。

これってEMINENTがイマイチの時の音だ。

 

もしかしたら普通の電線:キャブタイヤが良かったりして。

でもうちのはバナナ端子にしちゃったんだよな。

近くに有るのはエクシーマ、これもバナナ。

あと、物置になんか有ったかな?

 

 

今まではベルデン497(Ⅱ?)を使っていた。

これって侮れない?

なぜかタノンイのスピーカーを使ってる人はこのケーブルのようである。

何となく解る気がする。

 

一時偽物の話が有った。

その時私の持ってるものは偽物、と判断した。

しかし、このケーブルは世界中で製造されていて、その国により微妙に仕様が違うらしい。

なるほど。

でも撚り方が反対なのはどうなの?

磁界の発生の方向が変わるんじゃ・・・

 

物置から探してきた。

オーディオテクニカ AT6S33

これ、買った記憶が全くない。

そもそもオーテクのケーブル買わない。

あそこのケーブル、音が乾く。カサカサになる。

でも試しに・・・

1040Ⅲよりはいいかも?

音場が広がるけど、向こうにずらっと並ばない。

少し浮き上がる。粒立ちが良い?

ベルデンとアクロリンクの中間少しかさつく。

一日鳴らしてたら落ち着いた。

さらっとしてるが良い感じ。メリハリは無く、落ち着いた音楽を掛けるのには良い。

 

 

トランジスタと真空管のアンプでは、電線の評価が変わる。

何故かな。

電流増幅(石)と電圧増幅(球)と思ってたが、そもそもこの解釈が違ってたかもしれない。

真空管は入力信号電圧を上げると真空管に流れる電流が増える。

トランジスタはどうなんだ?やった(測った)こと無いから分からん。

 

オーテクは結構鳴らしてこなれてきた。あっさりした感じはだいぶ後退した。

フラットで無難な音。

なんかもう少し面白い組み合わせが有るかと思い、漁ってみた。

ローカルメールオーダーの8Nケーブル。

ちょっと長い(4m)なので、1mのオーテクより劣るかなと思ったが、こちらが良い。

全体を消化して枠内で鳴らす。

なんのこっちゃ。

ベルデンは横の枠が分からない、ステージに寄って聴いてる感じ。

8Nは全体をデフォルメしてすべて鳴らす。

薄く、まとまりの良い音。少し生き生きとした、弾力のある音。

これは私が今まで聴いてきた、慣れた音だが、これを聴くとベルデンのあの迫力も気になる。後でまた換えてみよう。

 

20201022

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TA‐F555ESXⅡレコードを鳴らす。MM

2020-10-24 00:02:31 | TA‐F555ESXⅡ

前回SYNERGYで鳴らしたレコードが結構良く鳴ってた。

若いころにこのアンプで聴いたアナログの音はもっとブリブリしてたような記憶がある。

あの時はMMカートリッジだったハズなので、今手元にあるデンオンのDL‐8に交換してみた。

悪くは無いのだが、おもちゃみたいな音。

DL‐8のおもちゃみたいな音をF555ESXⅡで目一杯引き出してる、そんな感じ。サブだから、と割り切ってなら聴ける。

メインではちと・・・。

 

 

でも真空管で鳴らした時ほどは乾いてない。

金属的な音で生き生きしてる。

だから聴いてられる。

切れもあり中低音:チェロの辺りが解像良く聴こえる。

SYNERGY程横に行かないが、少し中央に寄って鳴っている。

 

あーこれも良いじゃん。

声の周りにラッパを低い音で鳴らしたような効果音が聴こえる。

今まで聴こえなかった音。

よくよく聴くと中音:声の周りの解像度が高い。

 

 

もう一つ聴いておこう。

シュアのⅤxMR。

きつい音を出すかと思いきや、うわっ、っと余裕綽々で出てきた。

もはやこのカートリッジというかスタイラスのきついというイメージは無いな。

フラットでワイド。

詰まらない?

うーん、個性が欲しいかも?

贅沢だ。

ならザイカのA‐81を噛ましてみるか。

最初は詰まんない音、と思ったが、音量上げたら化けた。

音像は痩せたが、その分響きが出てきた。大層心地よい。

このトランスは本来増幅で使うらしいが、それこそつまらない感じになる。

そこで逆に減衰で繋いでみるとワイドレンジになる。

出力×周波数がこのトランスのエネルギー(不変)なのではないかと思う。

 

 

以下は妄想。

この86年ごろまでは、オーディオをまじめに作ってたが、メーカーは行き詰ってしまったのではないか。

こんな良いものを作ってしまったら次どうする?

音(デバイス)を変えるか。

これがオーディオ衰退につながった?

コスト度外視で作ってたが、利益を出せと言われるようになった?

良いものを安く作ろうとしたが、受け入れられなかったのではないか。

売れたものはやはり良い。

「好みの問題だ」と一風変わったものを求めてきたが、本筋を聴いてしまうとやはり良いものは良い。

 

「売れるものは利益が上がらない 安価に作れたものは売れない」

製造販売のジレンマ?

まだ日本は利益度外視の商品が魅力的のようである。

 

20201020

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦42 仕上げ2

2020-10-23 16:18:00 | TA‐F555ESXⅡ

ノブを塗装してみた。

錆びが出てたので布やすりで軽く落とし、ダークグレーメタリックで吹いた。

やってよかった。

艶塗装は変に浮き上がって見えるのでどうかと思ったが、フロントマスクが締まって見えるようになった。

先日こすった天板は、少し錆が残っているが、このままでいこうと思う。

 

20201020

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TA‐F555ESXⅡ レコードを鳴らす。

2020-10-22 00:03:24 | TA‐F555ESXⅡ

スライダックにはアンメーターを付けてあるので、100Vのまま本体の電源スイッチを入れてみた。

フルスケール5Aなのだが、振り切ってからすぐに戻ってきた。

前は振り切ってほんの少し溜めが有った。

整流後で61.3V程になった。

スライダックを外しコンセントダイレクトで電源入れてみたが、特に壊れる様子はない。

整流後で60.8V。

どこかのHPでも修理後整流後で61V言ってたので、これで普通なのかもしれないと思う。

 

CDはさんざん鳴らしたので今度はLP。

クラシック、ジャズと鳴らした。

この質感が良い。

真空管とまでは行かないが、パリッと乾かない。

つるんとしない。

少し高域が伸びてない気もするが、最近私の耳は高域が聞き取れないので問題無い。

MCだと少しそれらが感じられるが、昇圧トランス噛ますといい感じになる。

色々なところでプリメインでLP聴いてきたが、どこもなんか力を出し切って無い感じだった。

インピーダンスのミスマッチのような。

でもここではそれが無い。

エネルギー的にはCDと同等。(カートリッジはSYNERGY)

これなら視聴に耐えるかな。

高校の時に聴いた、このアンプのLP掛けたときの音を彷彿させる。

あの時はもっとブリブリ鳴ってたと思うけど。

おお、今まででベストなトランジスタアンプだ。

 

中古で修理しようと思ったけど、JUNKで二万。

他にも修理する人結構居るんだな。

 

20201020

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TA‐F555ESXⅡ 鳴らしている。

2020-10-21 00:00:46 | TA‐F555ESXⅡ

昨日からトータル10時間弱鳴らしている。

先ほどから少し輪郭が出てきた。

トランジスタが馴染んできたように思う。

 

最高域は伸びてる感じが薄いが、全体にかっちり、フラットなイメージ。

中域はFA7ESと比べると濃い。他のアンプより濃いかと言われるとそんなことはない。FA7ESは向こうが透けて見える感じで、セル画の様。此方は透けて見えない分抜けが悪いように聞こえるがそれもない。

極めて真面目な音。FA7ESと比べられてしまうとあちらは明るい音、こちらは根暗な音。どうしても否定的になる。

でも身の詰まった音はじっくり聞くと良さが分かるはず。

玄人好み?

内部を見てしまったせいか、もう少し抜けを良くする方法があると思う。

何度も言ってるが、ジャンパー線の使い方。セレクター等信号経路に結構使ってる。

使用部品は、電解コンは結構良いものを使っている。

フィルムコンもマイカにしている。

抵抗はカーボンだ。

しかし、大電力部に2Wセメント抵抗、A‐Class段基板などにヒューズ抵抗を使っている。

可変抵抗などはそこそこ良いものだ。

 

音だった。

この音は何だろう。

出力段トランジスタは2SA1492・2SC3856になる。(多分555ESXも)

これがキモか?

確かではないが、555ESR(多分555ESGも)はA1186・C2837

555ESL・555ESA・555ESJはK1529・J200(FET)

FA7ESはk1530・J201(FET)。

になる。

(私の中ではもしかしたら、FET=薄い音というイメージかもしれない。)

驚いたのが、上の価格帯のヤマハのAX‐2000。こいつはXⅡと互換のあるA1491・C3855を使っている。

ならばAX‐1200は?情報が無かった。多分出力が違うので違う石と思う。

持ってんだから、あとで見てみよう。

 

 

話がそれた。

空間感はあまり無い。広がりもそこそこ。

スピーカーより前に広がるというか、前に音が飛んでくる。

筋肉質というか、岩石的な音?かっちり。

余裕みたいなものはあまり感じない。

横の広がりは、響きが広がりを作ってるのではなく、楽器の定位が横いっぱいだ。

広がらなくって凝り固まる、って、私の嫌いな音じゃね?

自分で弄ったアンプだからひいき目に見てる。

もしかしたら真空管アンプの方向性もこちらに行くかもしれない。

そういえば、濃いめの音を目指す、なんて思ってたな。

音の構成が他のアンプと違う。

濃いめの音=充実した音。

これだ。

どちらかというと寒色系の音。ヒーンと響くが、真空管アンプの様に嫌味にならない。

うるおいとか柔らかさはあまり感じられない。この辺はトランジスタアンプの範疇を出ない。

 

 

ラックスのL570と鳴き合わせてみたい。

ってかL570聴いてみたいなぁ。

 

20201019

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦41 仕上げ

2020-10-20 00:02:11 | TA‐F555ESXⅡ

昨晩ダイオードを交換してから4時間ほど鳴らした。

オフセットは2mV程増加し、バイアスは20mVから17mVに下がった。

これなら使用に耐える感じだと思う。

 

今朝も3時間ほど鳴らした。昨日とほぼ変わらない。

バイアスを少し調整した。

A‐Class段基板の100Vの電解コンデンサーが4個残ってるが、これは部品が到着してからになる。

そしてD401のダイオードHZ6C3LをNZX6V2Dに交換しておいた。

下画像右の丸がNZX6V2D、左が前回のNZX7V5Bになる。

電圧は8mV(設計は7.8mV)、昨日交換したところは7.7mV(同7.4mV)となった。

これで1時間ほど鳴らした。

バイアスは両方14.7mV。

整流後電圧は58V。

AC電源94V・0.8A。

ヒートシンク温度34℃くらい。

 

電源オフでも「ボッ」っと言わなくなった。

AC電源30V程でパイロットランプが緑になり、60V程でリレーが入る。

電源投入直後は右の音が小さいが、

10分ほどで左右同じになる。

中音:声に少し突き刺さるようなきつい感じがある。これはDIRECTポジションにすると落ち着く。

 

現状はこんな感じ。

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦40 来た。キター。

2020-10-19 00:05:13 | TA‐F555ESXⅡ

TA‐F555ESXⅡの各部の電圧を測っている。

おかしいのは2SC945のベース電圧。ここは7.4Vのはずだが1.8V程でハンチングしている。

もう一つ、2SK246ののドレイン電圧が4.6Vのところー7V程でハンチングしている。

トランジスタ、ダイオードは、ベース・ゲート電圧をツェナーで固定するらしいので、このツェナーがおかしいのかと思う。

あとは中点や元電圧(±58V近辺)、各部品の電圧を測ろうとするとリレーが切れる。

 

ネットで「オフセット電圧」について色々見たが、異状な時はA‐Class段基板のヒューズ抵抗、これが定番で、ダイオードについての記述は見当たらなかった。

そういやダイオードの劣化って聞いたことないもんな。

 

 

 

マウザーエレクトリクスに注文してた部品が来た。

予定は明日だったが一日早く着いた。

国内と同じく輸送状況も分かって親切だ。

私は留守だったが、家にはヤマト運輸が来たとのこと。

 

到着した品物も間違いなさそう。

本体には7とV5Bと有る。メーカーが分かればこれで規格が分かる。

メーカーが分かればだが。

・ ・

・ ・ ・

早速取り付けた。

まずはツェナーのNZX7V5B Vz=7.4V。

上の画像はRchだが、Lchのツェナーダイオード(黄色い矢印)。

元の部品を外して基板拭いて取り付けるだけ。すぐに終わったので早速電圧を掛けてみた。

Lchのオフセット、バイアス及び電源整流後にテスターをセット。

 

今まではスライダックで早めに60V程に上げないとオフセット電圧が電源電圧で出ててリレーが切れない。

スライダックで60V = 整流後40V 位まではオフセット電圧は40Vほど出てて、それからスライダックを上げるほどにオフセット電圧が下がる。調子悪いと下がってこない。そうするとリレーが入らない。

 

大丈夫だと思うのだがツェナーを取り扱ったのは今回が二回目。

上手く行くかは分からない。

よってスライダックをゆっくり上げていった。

そうすると、低電圧(スライダックで20V程)でオフセットが出なくなり、バイアスも少し(3mV程)出てきた。

 

これはやったかも。

もうスライダック50V行かないうちにリレーが入った。

来た来た。

 

スライダックで92Vのとき、電源電圧57.4V(ビビりなので58Vには上げれない)。

2SC245のベース電圧は7.7Vとなった。少し高いな。

オフセットは42mV±0.3mVほどの揺れしかない。ハンチングというほど早くなく、ゆっくりだ。

 

やった。いやいや、待て待て。

時間が経っても安定してるかだ。

電圧測定しながら音楽を掛ける。

一息ついたらオフセットを0.0mV、バイアスを14.1mVに合わせた。

ヒートシンクも触れるほどで熱くならない。

 

ついに来たかも。

もう二カ月くらい掛かったな。

何回諦めようと思ったことか。

回路図が無かったらとても私には無理だった。

 

ただもう一個残っているテスト。

今まではスライダックでゆっくり電源を上げたが、直で電源スイッチを入れても大丈夫か。

一回スライダックで電源を合わせておいてアンプ本体の電源を入れたら5A振り切ったんだよな。

そして電源電圧が何ボルトになるか

60V超えるんじゃないかと思ってる。

それらをやってまた壊したら遣る瀬無いので今のうちに色々音楽を掛けている。

なぜかアンプの発売時期に近い音楽ばかり聴いている。

アンプは今のところ順調だ。

 

20201018

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