ARも良いが、気になるDS-3000はどう鳴るのか?繋いでみた。
ARとそっくりな鳴り方だ。
ふっ、と音が後ろに下がった。
DS-3000で有ることを忘れた。あれっ?ARの弾力感のある音が無くなった・・・
そうだ、DS-3000だった。
刺激的にならない。大人しい。ARはノンNFB、DS-3000はNFBを大量に掛けた音。
でもなぜか安心する。もう少しこうなれば・・・が無い。今はまだ馴染んでないのかと思う。もう少し鳴らしてやらなければ。
少しキレが悪いか、とも思う。でもこの肉感で、透明感は難しい様にも思う。
個性のない肉感。前は細い、神経質な、などと思ってた。望んでたのではないか?ちょっと思ってたのと違うが、悪くない。〇〇〇の音。それが無い。DS-3000の音?
素晴らしい、のだけれども、ちょっと戸惑う。不満は無いのでもう少し鳴らしていこう。
間違いなく過去最高な音だ。
そうだ、セッティングを替えよう。今は仮のセッティングだ。
一晩経って、日中に少し音量を上げて聴いてみた。最近よく聴く秋元薫。
全体に音場が上の方に行く。
高音のシャンシャンという音は少し繊細さに欠ける。
その下の音域。中高音か。とても良い。
声を挟んでとても軽く響く。押さえつけられたものから解放されたよう。
こんな音入ってたの?ってのも幾つも有る。
今まで聴こえてた音がはっきりしたというのも有るかもしれない。
さらっとした、リンリンとした感じはこのムラード型の特徴の様だ。ヤマハの音に似てるかも?
故上杉氏は良く女性をたとえ話に持ち出していた。そういうのって、低域より中高域を重視するのではないか?なんて思う。低音が強いと、声が太くなる。これは求めてる音ではない。
というのも私は女性の歌をよく聴くのでその方が嵌る。
なんて言ってるうち、アンプがあったまってきた。低音が出てきた。
いま、うるさい音はどうなったか?というとかなり収まった。完全ではない。若干濁りのような感じがしないでも無い。でも中音の位相ずれのような響きを聴くとかなりのとこまで来たと思われる。
声も肉感が有って良い。
300Bアンプのような透明感のある声も良いが、こちらは実在感が有り捨てがたい。
やっと音楽に集中できる。
もう一つ、春の祭典を掛けてみた。
このCD、ノイズリダクションが掛かったような鳴り方だが、そんなことは無い様だ。細かいニュアンスが出てなかっただけの様だ。
しかもズンという超低域。素晴らしい。SWいらないんじゃないか?と言うほど良く出てる。まあ、トランジスタアンプほどの太さは無いのだが、下の方の伸び、衝撃波のような響き。やっと出た。真空管アンプでもやっぱり出るんだ。
何故か罪悪感が有る。
曲調が恐ろしいからか?
音量を上げてるからか?
アンプが破綻しそうだからか?