analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

電力伝送アンプでSP‐50を鳴らしてみる その2

2023-10-19 00:09:32 | MfD‐4 (Mullard)

電力伝送のアンプであれだけ良く鳴ったのだから電圧伝送のアンプではどうか?

これがまた・・・

ホログラフィックにはならず普通の鳴り方になった。

多分電力・・を聴かなかったらこれはこれでいい感じだったと思う。

電力・・・では、当時こんな音が出てたら脅威、なんて思うが、

電圧・・・では、まあこの程度なら当時も出てたろうな、と予想できそう。

当時とはこのスピーカーが発売された1960年代後半。

 

なんか面白みに欠ける音。

 

位置を下げてみた。

これで弦バスのぶぅん、が出てきた。

が、なんか籠る。だいいち音場が広がらない。

戻す。

やっぱこれだよな。

 

20231010

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あれれ?

2023-04-04 00:02:03 | MfD‐4 (Mullard)

プリとパワーを繋いで測定してる間、違うアンプを使って鳴らしている。

ミュラードタイプのPP、UL、ステレオタイプだ。

これがまた良い音だ。

もちろんサブとしててで、メインのアンプには到底及ばない。

けど、聴いててもういい、とならない。

メインのパワーアンプの初段を12AX7にしたような、抜けは悪いがいつまでも聴いていたくなる。

メインのパワーでは後味が良くない。キツイ感じのイメージがある。

なんだ?おかしいな。

 

お遊びで今聴いてるステレオアンプのOPTのタップを替えてみた。

16ΩだからEL34の負荷が半分になるハズ。

FX‐40‐5の一次側はPPなので2.5kか。出力管1本当たりでは1.25kになるのかな。

たしかA1級だったはず。B級ではなかったよな。

なんか一音一音が浮き上がったような感じがする。

低音は軽くなった。下まで伸びてないようだ。

 

 

あれ?これって今のメインシステムの音じゃ・・・

プリのOPTの一次側を10kから20kにしただけじゃダメなのか?

負荷を重くした方がいい音だったと思ったが、何かの間違いだったのか?

多分声がキツいんだ。

だから途中で聴くに堪えなくなる。

 

もしかして、調整間違ってた?

 

20230331

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MfD-8.3 から MfD-8.2へ戻す。

2019-08-23 00:05:44 | MfD‐4 (Mullard)

このパワーアンプに付いてずっと弄ってきた。

日記の数もダントツで伸びた。他にも手を入れてバランスを取っていかないと、と思いながらも止められない。

フェイスブックにきつい音が出る、と投稿したら、かの吉柴さんからアドバイスを頂いた。

電源部を見直す、と。

整流管の後に100μFのコンデンサーを付けているが、これは大きすぎ。5U4GBは最大40μFとなっている。

元の設計ではダイオード整流だったので100μFでも良かったらしい。

これを正規の物にするが、元に有った100μFはどうするか?

もしかしたらチョークをパラにしてから声がきつくなったような気がする。まずはこれをシリーズにして、真ん中の接続部に100μFをもって来よう。

チョークをパラにした状態で試聴してみる。おお、少しきついのが無くなったかな?

そして40μFを整流管後に、100μFをチョークとチョークの間にした。

再度試聴。惜しいんだよな。もう少しなんだよな。

こうなったら整流管後のドロップ抵抗を外そう。多分電圧が上がってしまうので電源トランスの二次側のタップを400Vから330Vに下げよう。330Vはちと低すぎなんだよな。360V位だったら良いんだけどな。

初段、位相反転段はまあ、良いところに行った。出力段の電圧は少し低めかな?360V程になったので、ちょっと低いかな?まあ、試しに聴いてみる。

ああ、なんだろうこの中音。今までは濁ってたのかな。クリーンになって、空間に漂うようになった。

ただ、高音の伸びが少し無くなったような気もする。

そして、音が全体に頼りない。なんか、なよっというか、身が詰まってないというか・・・。

出力管のカソード電圧も25Vほどに、依ってカソード電流も0.05Aと0,01Aほど下がった。悪くはないが、多分長くは聴いていられない。

 

なんとなく思った。声がきついのは初段の12AU7を12AX7にしたからだと思うようになった。多分色々換えて音を聴いてみて、なんとなくそう思うようになった。

 

初段を12AU7に戻した。一緒に初段・二段目のドロップ抵抗を3kΩを3.9kΩ(大きめの緑の抵抗)に、初段のプレート抵抗を100kΩから22kΩ(右の黒い抵抗)に、初段のドロップ抵抗を51kΩから100kΩ(右下の白い抵抗)に換えた。電源トランスのタップも330Vから400V(画像の左)に戻した。これはほぼMfD-8.1になる訳だ。

これで試聴。まあ、音量上げて聴いてるわけでは無いのだが、大分きつさが取れた。というか、無くなった。

中音がきれい。これは凄い。今までは、なんか物足りない、それがこれで解消した。

増幅部だけやっててもダメなんだ。

ただ、やはり高音の伸びが足りない。X7のシュワっとした感じが無い。頭打ちな感じがする。でも電源いじる前に聴いた物足りなさは無い。中音の抜けが良くなったからか?

 

きつさは解消されたが、高音の伸び、音色はやはりU7は好みではない。

あーあ、アンプ設計は難しいな。でも目途付いた。

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次のアンプ

2019-08-22 00:05:08 | MfD‐4 (Mullard)

よもや今のアンプから興味が失せるとは思わなかった。

音は良いのだが、データが良くない。多くは歪率。

EL34PPの回路図をネットで探すと、位相反転段は大体ミューラード型だ。

しかし、どうもミューラード型は私には合わない気がする。

もう一度入力トランス付きのアンプMfD-3に挑戦するか?

過去のラジ技誌を久しぶりに開く・2007年7月号。ここからキットで買ったOPT、BW-PP-5kとの付き合いが始まった。

このトランスは、ISOのFX-40-5と入れ替えて音場が広がり、凄いと思った。今、記事を読み直すと、どうもそんな事だけではない能力を持っているような書き方がしてある。

「シングルを凌駕するPP」

そんなわけあるか。

待てよ、回路を組み直さなくても、OPTだけ入れ替えれねか?

Rchのみ入れ替えた。

 

音出しの前に測定しておく。

各部の直流電圧は極普通だった。当たり前か。

各段の交流電圧を測る。出力の歪みが下がってる。おかげで3%歪み時の出力が上がった。効率を無視してバランス巻を重視したとか記事に有ったのでこれは嬉しい。後段=負荷(OPT)が変わると前段も変わるのか、歪率が下がり、各段の交流出力電圧も上がる。

周波数特性も変わる。高域は変わらないのだが、低域は右肩下がりだったのが、なだらかな下がり方になった。

黄色のラインだ。

まだ片チャンしかやってないのだが、なるほど三極管チックな音がする。こりゃ期待できる。ひずみっぽさも無いかな。

今回OPTを換えようと思ったのは、今使ってるFM-45P-5kが歪の原因?と考えたからだ。もちろんそんなことはあってはならないのだが。

なので、また出力段のプッシュとプルのEkを測ってみた。

上側の二股に分かれてるやつだが、FM-45P-5kとそう変わらなかった。

 

いやあ前はOPTの能力出し切ってなかったな。インプットトランスのA-8713に振り回された。ラジ技誌では、どうせ10cm角のフルレンジコーンでしか鳴らしてないんで低域は分からなかったんだろう、そんな風に思ってた。

 

 

本気で作り直したくなった。理由は、

音量を上げると煩い感じがする。これは、入力信号の1kHzを入れて出力段のカソード電圧をプッシュとプルで測ると、有るところで電圧の差が広がっていく。これが大きいと所謂DCバランスが取れてない、となるのではないか。これは某HPの達人さんが言ってたのだが、位相反転段には欠陥のミューラード型は使わない。確かこのようなことだったと思う。トランス、もしくはP-K分割が良いと。

カップリングコンデンサ―の足を延長して取り付けているので、電圧増幅段の位置を変える。

電源部のアース線が長いので、コンデンサーとチョークの位置を換えたい。これは電源トランスとチョークの温度が高いので、整流管からも少し離したいというのも有る。

整流管の後のコンデンサーは100μFから40μFにしたい。

入力トランスを使い真空管を一本減らす。こうすれば330Vタップでも行けるのではないか。足りなければブリーダー抵抗の調整。

などである。

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MfD-8.3とする。おとは?

2019-08-21 00:01:22 | MfD‐4 (Mullard)

MfD-8.2のOPTを入れ替えたので型番をMfD-8.3とする。

鳴らしてみた。

記事にある通り、三極管に近い音。これは驚き。バランス巻の効果と思う。今までのOPTは、ヴォーカルが二人で歌っているよう。三百Bの純粋な音には及ばないが、かなり近いとこまで行った。それでいて音色の濃さがある。これなら心置きなく聴ける。

翌日、少し音量を上げて聴いてみた。

あれ?なんかおかしい。広がらない。迫力が出ない。なんかインピーダンスのミスマッチの様な感じ。

コアがスぺ―サーを挟んだものなので、透磁率、磁束密度が下がった?

少し鳴らし続けたら良くなった。なにせ一年ぶりぐらいだからOPTから水分飛んでなかったかな?もう少し鳴らしてみよう。

声のきつい感じは無くなったと思ったが、まだほんの少し残ってるようだ。

 

 

FBでアドバイスをいただいた。

この声のきついい感じは電源が原因だという。

言われてみれば、もしかしたらチョークをパラにしてからかもしれない。

これをシリーズに戻した。

 

まずこれで聴く。ほんの少しきつさが取れた?

もう一個のアドバイス、整流管の直後のコンデンサーを40μFにした。これは整流管5U4GBの規格による容量だ。100μFにしてたがブロックコンデンサーなので、改造となるとかなり厳しい。それも有って作り直しを考えてるのだが。

元に付いてた100μの片方は、シリーズにしたチョークの巻線と巻線の間に変更した。

これは、あまり変わらない?

 

計算してみた。

コンデンサーのインピーダンスは1/(2πfC)で求められる。

32Ωとなった。

割と小さいかな?

合わせてチョークのインピーダンスも計算。2πLfにより3.1kΩ。

おお、こいつは結構大きい。パラにしたときは2.5Hだったので785Ωとずいぶん小さくなった。

 

これをどうするの?インピーダンスを下げるのだったら、このチョークだな。

もう少し勉強が必要だな。

 

次にやることは、なんだ?こんなシンプルな電源回路、何に手を入れる?

試しにドロップ抵抗を外そう。それだけだと出力管の電圧が上がる。SG耐圧が厳しい。

なので、電源トランスのタップを換えよう。360V位のが欲しいのだが、330Vになってしまう。まあ、試しだ。

 

出力管のプレート電圧が346Vとなった。うーんやっぱ低い。

音は・・・一応出てるが、音量を上げてみないと分からない。

っと、タンテが高速回転してる。STOPを押しても止まらない。

変な臭いもしてるので、ヘッドが当たってるかな?

そしてタンテ全体が揺れる。ダイナミックバランスがとれてないんだ。なんてこった。まあ、高速で回るわけではないので、まあ良いか。

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なんかもう一超え

2019-08-20 00:02:01 | MfD‐4 (Mullard)

現在の音は多分良いところにあると思う。

だが、なんか物足りない。もう少しほぐれるか、もう少し透明感が欲しいとか。

 

NFBを掛けたらどうなるか?

30kΩの抵抗を取り付け、スピーカー端子16Ωの配線を引っ張りだし、その間にDMMを電流測定レンジで接続し、電源ON。

きゅいーん とOPTの辺から音がした。速攻電源OFF。

発振、ダメか。

この後、リードを刺し直すのを忘れ、電圧レンジで測定しようとして、ワニ口から「パチっ」とやってしまった。電流レンジ、また壊したかな?と思ったが、電流を再測定したら大丈夫そうだ。

 

 

 

初段を何とかできないか。12AU7を初段に使ってた時はなんか高音の伸びが物足りなかった。X7にして納得いくようになった。

まず、ハムを何とかしよう。

入力の端子から初段グリッドに行く配線がデカップリングコンデンサーを横断してるので下側を通してみた。

 

音出し。っと、音でねぇ。なんだ?どした?

反転して電圧測定。位相反転段は電圧が低い?へ?

初段の電圧、でなーい。

真空管を外してみた。さっきハンダ付け、真空管外さないでやっちゃったから・・・。

真空管のゲッターがなんか変。

ピンの方を見ると・・・

割れてるじゃん。

 

 

 

なぜに納得いかないのか。

初段のゲインが大きすぎる。大きいのは音が出てるので良いのだが、歪が大きいというか、出力の割に早めに歪が3%に達してしまう。

「真空管というのは高い電圧を掛けてやらなければ良さが出ない。」

という。これだ。

初段を12AU7に戻せばいいのだが、これはやりたくない。

いや、高電圧で使ってやれば変わるのかな?

うーん、12AX7が余っちゃうんだよな。

 

 

なんとなく、後味の悪い音。なんか歪っぽい。

段々歪っぽくなるのか、耳がそう聴こえてしまうのか。多分後者。

しかし、音楽を聴く気になれない。

 

 

段々回路に疑問がわいてきた。

ミューラード型位相反転回路。これってプッシュとプルの差が致命的ではないか?なぜにグリッドの抵抗が1Mではなく2MΩ?しかも片方コンデンサーでアース。

プッシュとプルのバランスが完璧ではない。ある程度のずれは仕方ないらしい。

初段は多極管ではなく双三極MT管を使用。しかも低電圧駆動。これって歪増えない?

極標準的、基本的な回路と思っていたが、結構手が加えてある。これで音づくりして無いか?

意図的にバランスを崩して、そしてカップリングコンデンサー、などでバランスを取る。

今の私にはまだ早すぎる。回路の勉強をして、まともな音を出すこと。

中域のきれいな音(=高低域を切る)

響きのきれいな音(=位相ずれ)

などと考えると、余計なことをせず、きっちり組む。これ大事じゃない?

 

MfD-8.2、段々興味が薄れてきた。

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MfD-8.2 5751では?

2019-08-18 00:09:22 | MfD‐4 (Mullard)

初段を12AX7のパラにして、感度がずいぶん上がってしまった。

音を聴く分には全く問題無いのだが、なんか、もう少し良くならないか?と考えた。

感度良すぎ・・・

 

っと、X7の類似管で5751がある。ヒーターが6.3Vの時、0.35Aと0.05A大きく、増幅率が78倍とやや小さい。

これを使ったら、いい具合の感度にならなくね?

合わせて初段・二段目のドロップ抵抗を2kΩから3kΩにした。感度が少し悪くなればと思った。最近この、以前なら嫌悪した、酸化金属皮膜抵抗を使うのがうれしい。

 

早速測定。

3%歪みで出力3.9W(8Ω)、3.9W(6Ω)。あやや、小さい。この時0.146Vin。

12AX7の時は0.191Vinで13.5W出てたので、5751で0.191Vinならいくらになるか?5.8Wで3.7%となった。

なんか、ずいぶん下がってしまった。高信頼管なので悪いはずがなく、真空管が劣化してるのかな?

まあ、安直に交換できないな、この管は。

 

合わせてF特を測ったが、これはあまり変わらない。赤のライン。

それから少し気になっていること、ハムが少し大きくなった。

うーん、しょだんぺけなな、難しい。

 

 

 

そして5751の音。 

結構良い。びっくり。一個一個の音がほぐれて、浮き上がる。対策・改良品という気がする。 

銘柄はGEだ。 

 

ヤフオクでは高価な取引の様でびっくり。 

ちょっともったいない。 

けど、私にはあまり価値を感じない。 

GEは以前、12AY7でPK分割のPPアンプを作ったが、ハイ落ちで余り良いイメージが無い。一本はすぐに切れてしまったし。 

今更ながら、もっと買っておけばよかった。

 

音量を上げて聴いてみた。 

あれ?変だな。中高音のきつさが出ている。 

一音一音の分離間のようなものは、20分ほどで出てきた。 

うーんダメなんかな。 

 

 

VRを同じ位置でJJの12AX7に替えてみた。 

思ってたより音量が上がった。 

最初ドキッとしたが、どうやらきつさは無さそう。 

いや、少し有るかな?もう少し聴いてみよう。

 

まあ、それよりも低域が厚くなった。こちらの方が鳴らし切ってる感じだ。もしかしたら5751って、入力トランスに直流畳重したような、インピーダンスのミスマッチのような・・・・

 

5751とスペックとか何か違うものがあるのかな?

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MfD-8.2 初段変更

2019-08-17 00:47:20 | MfD‐4 (Mullard)

初段を12AU7から12AX7に変更した。

なんでU7で無ければいけないのか?なんでU7を選んだのか?それが分かるかな?と思った。

一応音は出た。けど、各部の電圧がよろしくない。調整する。

 

まず、初段、二段目のドロップ抵抗を10kΩ・20kΩパラで6667Ωだったものを3.9kΩにした。

二段目のEpだけ測ってまだ足りない。1kΩにした。これで二段目のEpが165V、156Vがそれぞれ186V、176Vとなった。もう少し上げたい。Ekは106Vまで上がってしまった。これはH-K間電圧も問題になるので、もう少し下げたい。初段のEpが93Vから106Vに上がった。なので初段のドロップ抵抗を51kΩから68kΩに換えた。

 

初段は106Vから86V程に下がった。しかし二段目はEpが200Vを超えたので目論見どうりだったが、Ekが91.1Vともう少し下げたい。

初段のドロップ抵抗を68kΩから82kΩに換えたがイマイチ。

本を確認したら、初段のドロップ抵抗は100kΩだったのでそれに交換。

初段も二段目も少し高めになった。初段・二段目のドロップ抵抗を1kΩから2kΩに換えたら。良い感じに近づいた。

取り敢えず聴いてみたが、良い感じじゃないですか。

ってことで、各部のAC電圧と歪みと周波数特性を計測。

出力は、8Ω負荷で13Wを超えた。のだが、入力電圧が0.9Vだったが0.2Vまでかなり下がってしまった。

 

念のため、F特を測った。

緑のラインなんだが、初段を換える前とあまり変わらない。

 

 

 

 

 

 

しばらくぼーっと考えた。

U7にしたのは単に増幅度の問題だけか。普通だったら入力感度0.2Vなんて使いづらい。しかしうちのプリCfD-8の出力があまり大きくないので今は良い感じなのだ。

ああ、そうか。NFBを掛けるのにはちょうど良いのだな。

音質では考えて無いのかな?設計でX7にして、結果出てきた音を聴いて、上手くいったダメだった・・・なのかな?

設計的にはダメなのかもしれないが、うちではこれがよい。

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メインスピーカーでは?

2019-08-16 00:03:14 | MfD‐4 (Mullard)

NS-690Ⅲがパッとしない。

DS-3000でお口直しとするか。

これだよこれ。このレンジ、低音、高音のキレ。

 

まあ、良いのは良いのだが、なんか後味が良くない。これもなんかもっさりという感じの記憶が残る。

はて?

 

釣りにはまってるからか、音楽に没頭できない。そうか?そうなのか?

音が良くない。

良いって言ったじゃないか。

けど、なんか詰まんない。

プリか?その前にパワーの中を見直そう。

じろじろ見る。現時点の私の中では最高の出来。

もう手を加えるところが無い。

 

つらつらと本を見ていた。故上杉氏の真空管アンプ設計製作集。

その中で、TAP-3というのがあり、こいつは初段が12AX7のパラだ。TAP-29typeを製作したとき、初段がパラにならないものかと考えてたのを忘れてた。ただし、TAP-3はNFBが掛かっている。

早速替えてみよう。

その前に動作例を見てみた。残念ながらRp100kΩの時、Rkが三ケタ(510Ω)の物は無かった。

まあ、試してみよう。

初段のRpを22kから100kΩに換え、電圧を測る。

Epが93V程。Ekが0.522Vとなった。

二段目はEpが150~160V程。低すぎじゃね?

二段目ドロップ抵抗の10kΩと20kΩパラを3.9kΩに交換。余り上がらないので1kオームとした。それでも10V程しか上がらなかったが、これで一旦聴いてみることとした。

なんだ、結構まともに鳴るじゃん。

そうか、私は12AX7の音が好きなんだな。

ちょっと作られたっぽいが、凛となる。TAP-2typeを作って、良い音だなぁ、と思ったことを思い出いた。

キヲツケってした感じ。対して12AU7の時は、なんかダルーな音なんだな。

故上杉氏はEL34PPにはミューラード型の位相反転段を好んで使ってた。そして、初段は12AU7、12AX7を使う。

この使い分け、および動作点的に問題無いか?が知りたい。

もう少し勉強だな。

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MfD-8.1 検証してみる

2019-08-15 00:05:48 | MfD‐4 (Mullard)

MfD-8.1の今回手入れしたところ。

位相反転段と出力段のカップリングコンデンサーの付け替え。

出力段のアース配線の単純化。

位相反転段の負荷抵抗の付け替え。

電源ドロップ抵抗を75Ω→100Ωに変更。

NFB用のOPT二次側16Ωの配線を外した。

出力段の真空管ソケットの取り付け角度を変える。プッシュは90度、プルは270度回して向かい合う感じで。

合わせてヒーター配線の引き直し。

 

カップリングコンデンサーの配置替えが今回の歪みっぽい音が無くなった原因と思えるのだが、なぜ?が分からない。特に高圧配線と近いわけでは無いのだが・・・。

出力段のアースに関しては、共通アースが無くなったとするとノイズが減るらしい。ので今回はノイズではなく歪だと思うのだが。納得は行かない。

位相反転段の負荷抵抗は、うるささの原因がノンNFBで歪っぽくない音が出てた時にも変更前の位置と同じなので考えられないのだがなぁ。でも考えられなくもないんだよなぁ。

電源ドロップ抵抗はうるさかった時にも代えて歪み・F特を測ってた。これでは無いと思う。

NFB用の配線は、原因とも考えられるけど、これも今までずっとこれでやってたんだよな。ちと考えづらい。

真空管ソケットの角度も良い感じだと思うけど、検証して無いので何とも言えない。

今回一気にやってしまったから検証が出来なかった。

 

部品の配置でこんなに音が変わるって、これからは良く考えて配置しないと。

昔は酷いワイヤリングでも音は出てたんだよなぁ。

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MfD-8.1 鳴らしてみる。

2019-08-14 00:05:13 | MfD‐4 (Mullard)

では鳴らしてみよう。なんとなく自信はある。

いつもの秋元薫。最近のリファレンス。

やった、歪っぽく無い。これだ。

低域の迫力は少し落ちるが、あのノンNFBの音だ。

しかもあの時より広域が伸びていて繊細。私の好みの音だ。

やっと出た。

スピーカーは問題無かったんだ。

左右の広がりとか、声の純粋さとか、今までももっと良かった時もある。しかし今の音はトータルでは一番だ。バランスが良い。

最近気にしてるところ。コーラスがソプラノで聴こえるか?調子悪い=高音が伸びてないとコーラスがソプラノでは無くアルトで聴こえる。ソプラノで歌われるともう最高。

腫れ物のような声が出てた時は、低音の量感が無かった。しかしSN感は一番だった。

左右の広がりが出てた時も低音が無かった。これは位相ずれだったのだと思う。

今は、これのためにこれを犠牲、というのが無い。

良く聴くともっと問題が出てくるのかもしれない。しかし今はこの音が一番。

過去最高の音だ。

やっとここまで来た。

 

まずは「まともな音」。変に凝った、変わった回路ではなく、シンプルな回路。これて突き詰める。

ほんとはOPTが良く分からないが、まあまあ良いところまで勉強できた。

 

ここまで来ると、どんなスピーカーでも鳴らす。

駆動力。そしてSN。あと、無歪。

「このスピーカー、あのアンプだと鳴るんだけどこれだとなー」が無い。

SP-50

AR-4X

NS-10MM

そしてDS-3000。

何でも来い。

 

以前、FASTというアンプを聴いた。

ソナスファベルのたしかミニマを鳴らしていた。小型スピーカーからこんな色々な音が出るのか、と思った。

次にタノインの何だったかな?署名?スピーカーを聴いた。この古典スピーカーからこんなにワイドレンジな音が出るんか。私の自作では無理だな。と思った。

その時は駆動力、と確か島元さん?が言っていた。そのころから駆動力を意識したのかな?

ただし、それぞれのスピーカーの個性、柔らかさ、滑らかさが感じられなかった。

この両立を目指してきた。どっちかっていうと駆動力寄りだが、良いところへ来たのではないか。そう思う。

 

トランジスタアンプでは出ないつややかさ、音(音場ではない)の立体感。そのうえで駆動力。それが出たのではないか、そう思う。

 

艶を出すために、とか、立体感を出すために、とかの技術は私には無い。

最近努めてきたのは管の性能発揮、だ。基本に忠実に。

キホンってなんだ?

それを勉強しながらやってきた。

アンプはDCだけでやってきたが、ACをやり始めて色々分かってきた。

冷たいよな、雑誌とか、技術書にはそういうのは書いてないんだもん。今になって、あ、そういう事ね。って。ちんぷんかんぷんな文章も、今は少し分かってきた。

少しは進化したかな。

 

自作をやらない人は気の毒だと思う。

世間の評判にあやかって、せぶんさいこう。とか言ってる。それを見下すような文章を何度も見たが、なんとなく分かってきた。

銘機を鳴らす喜びはあると思う。しかし自分の好みの音は出てるのか?まあ、他人の好みをとやかく言う資格はない。

周りが良いと言ってるものを好みとしてるのでは?

自分で作って好みの音が出たときの喜びは何とも言い難い。

せぶんのぼりゅうむはくらろすたっとにかぎる。

私も若い頃はそう思ってた。

ガリが多く、ノイズの出るVRが良いの?

今の私だったらアルプスのVRをセブンに付けちゃうな。

今回MfD-7(TAP-29type)を作って思った。はちびーは整形美人だ。

すっぴんがいい。

だいぶ話が反れたが、という訳で今は三結プッシュプルのノンNFBアンプ。

まあ、この辺にしておこう。見下すのは日本人の悪い癖だ。

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小さめのスピーカーで鳴らす。

2019-08-11 00:01:06 | MfD‐4 (Mullard)

システムが良く鳴ったら他のスピーカーを鳴らしたくなる。癖みたいなもの。DS-3000を温存したくなる。

まずはサンスイのSP-50。

こいつはパリッと乾いた感じがしていた。今のアンプで鳴らすと少し乾いた感じが無くなるが、おっきくは変わらない。乾いた低音が出てるが、イメージを遡るとやはり上寄りのバランスだ。

バッフルとかにフェルトとかを張って遊んでも良いかな?なんて思う。

 

次に本命?ARのAR-4X。

こいつがとても良い。どうしちゃったの?って感じ。国産とは一線を隔している。画している、の方かな?

サックスの鋭さは無くなったようだが、シンバル以外金属的な音がしない。ビロードでも無い、スポンジでも無い、もうちょっと有機的な、なんだろうなぁこの肌触り。温泉の湯気のような温かさ?こしあんのような感じ??

ここにきてSP-50との差がさらに広がった。しかし50年前のスピーカーの音とは思えない。

 

ではMfD-8.1の電流を測ってみるか。

整流管後で129mA。思ってたより少ないな。なんで電源トランスがあんなに熱くなるんだろう。長くは触ってられない感じ。

ドロップ抵抗を上げて電圧抑えてるんだけどな。

 

代わりのアンプを持ってくる。300Bのシングルだ。

最初は下が伸びて無く薄い感じの音色で私には合わないなーと思ったが、段々威力を出してきたようだ。

全体の力は弱い気がしてどうしてもメインにはなれない。でも一音一音が飛んでくる。力がある。

スピーカーとの相性なんだな。レンジの狭いスピーカーで聴くのにはとてもいい感じに鳴る。音が生きている。

ふと、スピーカーの存在が減った。音場がスピーカーの後ろに下がった。これはたまらん。小一時間ほど鳴らしてアンプもスピーカーも本領発揮か。

でもこのアンプ、DS-3000のような重たいスピーカーは合わないんだなー。

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MfD-8 調整7 はあ、もう一度改造。

2019-08-10 00:03:41 | MfD‐4 (Mullard)

これでダメだったらもう回路変更か配置を検討し直しだ。

記憶を遡る。音が歪っぽく聴こえたのは、発振対策してからだ。発振対策をしたのはOPTの配線をプッシュとプルで入れ替えた、カップリングコンデンサーの配置を変え、それに付随してグリッドリーク抵抗の位置を変えた。合わせて出力段のアースを変えた。この辺が始まりだったと思う。

元に戻してみるか。

前にカップリングコンデンサーのリード線を短く切ってしまったのでアムトランスの単線を両端に継ぎ足してある。片側は真空管の6番ソケットへ、もう片方はアクロテックの6NAWG18リード線を介して位相反転段のソケットへ。

元の配置から接点が3か所増えている。単線の接点には熱収縮チューブを被せている。

グリッドリーク抵抗はガラスチューブを被せ、以前は「卍」に似た形にリードを曲げ取付け。

カップリングコンデンサーは位相反転段のプレートから来てるので、一緒にプレートに付いている抵抗の取り付けを変えた。三次元的にリードを曲げてるので「コ」の字ににだけ曲げた。同じくカソードバイアス抵抗、グリッドからアースしてるコンデンサも取り付け直した。ソケット端子から水平方向にいったん出してたのでワイヤーが三次元的になってたが、これも「コ」の字に近い形になるようにした。アース側は気が変わってアース側を出力段に向けた。

各HPを見るとグリッドに高圧を近づけない、と有るのだがソケットが一番近い。矛盾だよなと思いながら・・・。

ついでにアースもシンプルに。継ぎ足し継ぎ足しだったのを、一本単線を通して、そこにカソードバイアス抵抗、グリッドリーク抵抗、OPTの二次側0Ωとスピーカー端子、前段のアースをそれぞれ落とした。

電源トランスも熱くなるのでドロップ抵抗を75Ωから100Ωに上げた。画面上中央の黄色いメタルクラッド抵抗25W。

これでだめだったら無駄になるが、気力が萎える。

Lch、片チャンだけ何とか終わり、音出し。いつもの事だが、なんかいい感じ。ステレオで聴かないと分かんないのだが。

 

 

Rch、Lch両方とも改造が終わった。はやる気持ちも無く、落ち着いている。 

電圧測定を行う。いきなり整流管後の電圧が470Vと高い。ドロップ抵抗を見たら30Ωと間違っていた。早速100Ωに交換。 

 

Lchは初段が若干高いが、Rchは若干低め。まあ、10%には入ってるので良しとする。 

周波数特性。下の方から測定。おお、良い感じ、と上げて行く。問題は上だ。 

と、良い感じに伸びた。一旦少し上がってからロールオフ。おお、良い感じ。これなら高音が少し伸びてない不満も解消されよう。 

 

青と茶の重なったか、近い線が今回の物。黄色は変更前の物。 

さて、音出し。 

 

なんという事か、すべて問題が解消されてる。なのにいつもより私のテンションが上がらない。 

中高音の解像度がまた上がった。聴こえてたのだが、はっきり聴こえるようになった。 

低音は少し物足りないかな。でもこの前に聴いた地響きのようなものは何だったんだろう?今思うと位相ずれのようにも思える。時に位相ずれの音は妙な迫力を伴う。 

はっきり言って、特徴のない音。でも何というか、ちゃんと出てるのでつまらなくはない。うるさく聴こえたときはなんかつまらなかった。 

スタンドを換え、スピーカーの位置を下げると広がりは無くなるのだが、普通に広がる。そして音像の密度感が上がる。薄く漂ってしまう感じが無くなり、濃くなる。これは調子のよい時にしか聴く気になれない。調子の悪いシステムで聴くとなんかつまらなくなる。 

ツイーターが耳の高さに来るというのも良い。 

濃い低音。ほんとひっさびさに聴いた。オーディオを始めた頃、オンキョーのM-3Ⅱで出てた音だ。重く、なんか大きな塊をイメージさせる?そういや奥行き感も有るんだな、この低音。 

苦しんだが、ようやっとまともに鳴った。 

アナログを掛けよう。

折角なので型式を変える。MfD-8.1。

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MfD-8 調整6 それでは試聴

2019-08-08 00:03:40 | MfD‐4 (Mullard)

片チャンだけで良い感じだったが、両チャン鳴らした。やはり中高音の楽器が増えた。これはSNが良くなったから、という訳では無いと思う。なんか、ノイズに相殺されてたというような感じか。

今回のアースの引き直しには工作原理設計のあるHPを参考にさせていただいた。私がやってたアースラインの引き回しは、電源のリップルを引き込んでしまう。という訳で引き直したわけだが、リップルが音を相殺?電源って50Hzじゃん。関係無いな。もっと高い周波数だ。

中高音の歪みっぽいのはまだ若干残っている。いつも出ているわけではない。声を張った時かな?収まるときも有り、アンプを鳴らしてすぐは聴こえなかった。段々、じわじわ来る。アンプが暖まってないから?と思い今日は昼過ぎからずっと電源を入れている。

 

いま、一つ思うこと。やはり真空管か?新品と入れ替えてみようかと思う。

 

小音量ではなんかつまらない音だ。特に特徴のようなものは無く、過不足無く鳴っている。試しにstereoタイプと入れ替えると雲泥の差だ。良くは成っていると思う。その良さが伝わらない。

高音はF特を測ったら高音は20kHzで-1dB切っている。明らかにハイ落ち。それが少し繊細になったようにも聴こえる。アースの処理ってそんなに大事なんだ。ノイズに影響するのかと思ったが、質にも影響するんだ。ようやくアースに拘る人の気が分かったような。

 

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MfD-8 調整4 デカップリングコンデンサー と アース変更。

2019-08-07 00:04:42 | MfD‐4 (Mullard)

アースを見直そうかと思い、中を覗いていたら、初段のデカップリングコンデンサーが変に見えた。

アムトランスの単線の中継配線を使い、それまた細い線で接続・・・

やり直そう。Rchからひっくり返した。

左のラグ端子にまとめてたが、左右のラグ端子に渡すのはちょっと抵抗有んだけど、仕方ない、って、スプレイグの電解コンデンサーが大きく収まらないので違うものにした。合わせて追加した10μFはやめることにした。先日測定しても15Hzの揺らぎは取れなかったので、他の原因と思われるからだ。

入力回りは0.47μFのコンデンサーと言い、狭くて難儀した。が、何とか収めた。

 

初段の負荷抵抗をカソードに間違えて繋いだり、電源供給の抵抗忘れてたり間違いが多かったが何とか音出しに持ちこんだ。

Lchも同じくしてる間、Rchだけ鳴らしてた。

あれ?コーラスがよく聴こえるな。まあ、左右で聞くのはもう少し後だが、その時ゆっくり・・・・

 

このコンデンサーは以前は電源の一部と考えてたが、どうやら信号を他段と切り離す?ものと考える。

そうなるとカソードのアースに近いところが良い。

古い人は電源のアースに落とす様だ。まあ、どちらが合ってるというよりそれぞれの考えとも思う。

信号が通る、だけではなく、リップルも来てるとしたら信号と分けなければならないし。

 

 

折角なんでアースの変更を試みた。 

※エクセルの期限切れか、図形のコピペが出来なくなったので文章で表記する。

 

電源のラインと増幅のラインを分けていた。 

増幅のラインは電圧増幅・位相反転は独立で入力端子のマイナス側へ。 

出力段のアースは電源のマイナスに繋ぐ。 

電源は入力端子のマイナス側へ。 

入力端子のマイナス側からシャーシーアースポイントへ。 

 色々弄ったが、最終的には電源のマイナスを出力段のマイナスに繋ぎ、そこから電圧増幅・位相反転段へ繋ぐ。 

ここの線を太くして、そこから入力端子のマイナス側へ接続、アースポイントへ落とした。 

電源のコンデンサーが電源トランスから遠いので電源ラインのア-スの配線が長くなってしまったが仕方ない。 

下流から上流へ上がっていく配線に出来たし、線のハンダ付けも前よりマシになった。

 

特にノイズ等問題があったわけでは無かったが、何故かいろいろやってしまう。 

最初にアースを考え始めた頃の、下流から上流へ、これが一番いい様だ。 

電源と増幅を分ける、という考えも有るが、私は繋いだ方が良いと思う。

 

アースは歪とかには関係ないはずだし、効果が有るのはハムノイズだったと思うので中高音の歪には効果が無いと思うがやってみた。 

音出ししたら、小さい? 

慌てて電源切る。ひっくり返したら、またプレート抵抗が間違ってた。 

手振れするほどの慌てっぷりよ。正式な音出しは後ほど。

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