DP7000の回転がロックしない。今まではVari/Normの切り替えスイッチを何回か押したら直った。購入当初はやはりロックせず、焦ったものだった。その時はカセットデッキのヘッドクリーナーで、タンテの検出ヘッドを掃除し、磁気記録部を洗剤で掃除したら直った。これでしばらく使っていた。今回は様子が違った。どれも効果無し。買ってから約22年。1976.8発売とHPに有るので38年。寧ろ良く持ったもんである。
DP7000はあまり出回ってないのかも知れなく、DP3000、DP80の修理がWEBで見て取れる。それによると、トランジスタ、FETの異常、と言うのが有った。ノイズを出すのだそうだ。それと半固定抵抗の劣化。これはまあ解かる。あとは水晶発振器の交換が有ったが、これだったらお手上げである。あとは抵抗器の破損。抵抗体とリードを接続するキャップが取れた画像は初めて見た。
配線を追っていくとこの基盤が回転コントロール部らしい。
2SA458、2SC653、FETの2SK40がこの基盤で使われてるトランジスタである。K40は若松通商に在庫が有ったが、他は代替えを探した。
A458はC1815、C653はA1015となった。秋月電子に在庫が有った。
交換してみよう。しかし秋月は凄い人だ。
いま、メニューインのクロイツェルを聴いている。TAE-3型フォノイコで聴いてた時のような「腫れ物」に触るようなひりひりした感じは無い。→悪い意味ではなく、ベールを剥がして剥がして・・・・その音の事である。低音も無くはないが、だいぶ少ない。広がり感も無い。だがしかし、元に戻そうという気は起きない。不思議だ。本来このレコードは録音が良いと思っていた。しかし今の音は古いというか、懐かしい。どこぞのコンサートホールで鳴っているようではなく、古い木造の、そう音楽室の様な湿気っぽい雰囲気がある。もしかしてちょっと変わった、珍しいだけかもしれない。
とは言いつつも、中音の、この独特な鳴り方。今までのトランスを使わないTAE-3型フォノ → TAC-1型プリ → 6CA7PPULstereoのような、広がりが有り低音も迫力十分、だがのっぺり凹凸の無い2次元的な音ではない。余計な物をそぎ落とした、この音。言い過ぎかもしれないが佐久間アンプを思い出させる。数年前何回か行ったコンコルド。あの時は佐久間アンプの特徴がよく解からなかった。なんか綺麗、位にしか思わなかった。今ならなんとなく解かる気がする。トランスを通すとナローレンジで曇った音。そんな風に思ってたがここまでやって解かるものがあるのではないか。フォノには初段の後にインピーダンス変換、そしてEQカーブ用、パワーの入力トランス。なぜかプリアンプにはトランスが合わなかった。
DS3000にはもったいない鳴らし方とも思うがDS3000だからこの音が出てるのだと思う。ほんとはもっと高能率の2ウェイかフルレンジの様なスピーカーが合うような気もしながらDS3000を鳴らしている。
いま、鳴らしている。幸い雨で、結構な音量である。
ああ、酔っぱらってるからか、凄くよく聴こえる。上下を諦め、中音:声にエネルギーを凝縮、但し余計な物は一切無い。柔らかいか硬いかで言ったら硬いのだが、硬質感は無い。寧ろ柔らかい、と言うのは曖昧、エネルギーを出し切ってないのではないか。そう思える音である。
音場は広がらない。ここは何とかしたいところではある。以前オーディオフェアで聴いたトランジスタアンプの音。これに近い。スピーカーの周りには広がらず、左右のスコーカ―同志を結んだ中心に声が来る。ほんとは広がってほしいが、これが本当の音、広がるのは位相ずれ、と思えてくる。っして、音場の深さとは違う、何と言うか、声の深さ、とでも言おうか、を感じる。今までの音、トランジスタの音は2次元ではないかと思える。
ただし、低音は少ない。でも、正面にサブウーファーが有るではないか。これが生かせる。
今までの結果から二次側の全インピーダンスを11kΩにして、一次側の1.1kΩの10倍としてみようと思った。そのためには二次側巻線両端の抵抗は30kΩ、各10k巻線にパラうのは82.5kのまま。
これで狙うのは高音の上昇。まあ、言ってみればかまぼこのバランスを取る。周波数特性はかまぼこ型だが、高域が若干下がりがきつい。
今。音出ししてるが、低音はまあ、良いかも。高音は若干パチパチできついかも。部品も酸化被膜だし、慣らしていくか、もう少し待つ。でもこの前の低域が伸びてる抵抗値のを聴いているのでもう一回それを確認したい。
左がmono、右がstereoの片chで鳴らしてる。低音は右(stereoの片ch)から聞こえ、声はなんとなく左(mono)に寄る。
突然ターンテーブルがロックしなくなった。うにゃんうにゃん・・・と。以前はVari/Norのスイッチを何回か押すと接点が復活するのか直ってた。今回は全く変化なし。合わせてNorで回転微調整つまみを回すと回転が乱れた。挙句の果ては逆回転・・・。
前から思ってた、内部の点検掃除を始めた。
まずは微調整つまみ。接着剤でオレンジのつまみが固定されてるが無理矢理剥がす。
そしてヴォリュームを解体清掃、
綺麗になったかな?
組み戻す。
そしてVari/Norのスイッチ。
接点を掃除。
まあ、どうだってレベル。
摺動端も掃除。
結果は?駄目だった。Norなら聴ける。でもNorはだめだ。もう寿命か?トランジスタなら厄介だな。