analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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EL34PPmono NFBに手を漬ける6 カソード電圧が変?

2019-06-22 00:01:43 | MfD‐4 (Mullard)

音量を上げると歪っぽく聴こえる。こうなるともう聴く気にならない。

一つ気になること、二段目位相反転段の12AU7のカソード電圧が高い事。確か設計70Vのところ83Vくらい出てたのではないか?それに依り増幅しすぎで歪んでないか?

これについて仮定を立てる。カソード抵抗は間違ってることは無いが、もしかして上杉さんの間違いではないか?

これを捨てきれない。抵抗を変えようと思う。その前に確認のために電圧を測ってみよう。

Rchから電圧測定。奇跡は起きず、カソードは83Vほど。

そういや二段目の入力はAC10V程だったな。これが来てればもしかしたら二段目の増幅が行われてカソード電圧も上がるか。

測ってみると3V程を行ったり来たり・・・

何じゃこりゃ、発振じゃないか?

こいつは前にやったことが役に立つか?

入力に0.47μFのコンデンサが付いている。こいつはどっかから信号拾ってないか?すぐ隣のデカップリングコンデンサーを疑った。マイナス側のリードが0.47μFのコンデンサと触っている。これのアース側を電源のデカップリングコンデンサーのアースと繋いだ。

電圧測定すると、少し電圧が上がってゆらゆらしてる。今度はアースを二段目のカソードのアース側に繋いだ。

余計電圧が上がってゆらゆら。こりゃだめだ。

初段は12AX7で、高μ管だ。こいつは発振の可能性が高いという。しかしこいつは動作点が低く発振は無いと考えてた。しかもプレートから5pFのコンデンサーで発振防止してるじゃないか。

この発振防止のコンデンサーを疑った。容量を測ると3pF。まあ、一応有るか。絶縁も大丈夫。

なら外してみよう。これってPFBに似てるんだよね。

画像の矢印のリードがそのコンデンサーのもの。

測定すると二段目のグリッドのAC電圧は数ミリボルトで収まった。

やった。

今までの発振対策:OPTの一次と二次の配線入れ替えたり、アース配線を替えたりカップリングコンデンサーの配置換えたり はもしかしてこれだったのかな?

まあ、良い。

Lchも同じく測定してみたがこちらは問題無い。

が、NFBで周波数特性が変わることが分かったので此方もコンデンサー外した。

念のため、外したことによって発振したらバカなんで、測定。

問題無い。ほっとした。

 

簡易的にだが、ARで音出しをしてみた。

気のせいか、中音がクリアになった。低音の量感がもっと多かったように思うが全体にフラットになった。音量は上げられないが、良い感じかも?

音量上げて試聴はお預け。

いいねぇ~。

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