LCRフォノの電圧調整をする。段間トランス~12AU7の電圧をそう少し下げるため、2.7kΩから3.3kΩに抵抗を替えた。
電圧は209.3Vに若干下がったが、初段E80Fのプレートも若干下がった。まあ、後で調整か。
視聴。期待はしてなかったが、やっぱりな結果だ。あまり改善してない。あまり、というのは心なしか前よりはほんの少し出てるような気もする。まあどっちにしても低音はまだまだ足りない。
LCRフォノの電圧調整をする。段間トランス~12AU7の電圧をそう少し下げるため、2.7kΩから3.3kΩに抵抗を替えた。
電圧は209.3Vに若干下がったが、初段E80Fのプレートも若干下がった。まあ、後で調整か。
視聴。期待はしてなかったが、やっぱりな結果だ。あまり改善してない。あまり、というのは心なしか前よりはほんの少し出てるような気もする。まあどっちにしても低音はまだまだ足りない。
NFタイプ、CRタイプともフォノイコを鳴らして見て分かった。LCRフォノイコは低音が出ない。これから解析に入るか。
まずはチェック。RIAA部の確認、初段周りの確認、終段のSRPP部のチェックをした。
問題はなさそうだ。インダクタの確認はやってないが、まあ、大丈夫だろう。
一つ疑問に思っているのはA8713のトランスだ。此奴をパワーの入力に使ったら低音が無くなった。よって10kΩの物に替えたら低音が出てきたので、この20kΩという一次インピーダンスが曲者と考えた。このA8713自体の周波数特性という疑いもある。確か2巻き線をパラに使ってインピーダンスを下げ、12AU7の動作点を決めてる、ようなことを記事で読んだ気がする。よってこの一次側に流れてる電流を変えてインピーダンスが変わらないか?それによって周波数特性が変わらないか?と考えた。
以下の考え方で良いのか悪いのか分からない。が、やってみて何か分かることもあるかも知れないのでやってみる。
懸案の、12AU7の動作点変更。194Vのところ218V程でてる。12.4%高なのだが、もうほんの数パーセント下げ、10%以下にしたい。ドロップ抵抗の2.2kΩを2.7kΩにした。
結果は214V程。思ったより下がんなかった。10%程だから範囲っていえば範囲だが、いまいち下がんなかったのは理由は電流値か。ここで思い出した。Ⅰ型の時も同じようなことをやったのだ。だから丁度2.7kΩなんて抵抗値が手持ちであったのだ。やっぱり電流値が下がらなくて、結構な抵抗を付けたんだっけ。その割にはなんも変わらなかったんだ。
まあ、続行。計算したら0.021Aだった。その値より段間トランスの一次側直流抵抗は312Ωになる。元設計の橋本のトランスは1340Ωなので直流抵抗が小さすぎる。じゃあ電流値がが大きく成れば抵抗値も上がるかと試算したら、逆に小さくなってしまった。橋本の抵抗値に近付けるのは0.007A位に下げないといけない。そうするには12AU7の動作点を変えてやる。
カソード抵抗を上げて電流を絞ってやるかとも思ったが、カソード電圧も、プレート電圧もいい所に行っているので変更はやめにする。
ひとまず12AU7の動作はこれで行く。
前回のNFタイプのフォノイコの音は想像からそう離れてはいなかった。TAE-1タイプと記したが、実はTAE-3タイプだったらしい。TAE-1タイプはマツキンタイプのことである。数年前、10年になるかもしれない、一回間違えて、電源スイッチ下のレタリングを直したはずだが、その時も勘違いだったようだ。
こうなったらCRタイプも聴いてみる。
TAE-4タイプだ。故K.I.さんが銀座ヤマハの顧問をしてた時、CR型以外は認めなかったそうな。
そう思って聴くと、
CR型は原音再生型と思う。何も足さない、引かない。最初はつまらない音だと思ってたが、今聴くとそうでもない。真摯に向かって聴く、そんな感じ。音楽について色々考えてしまうような、こちらから入っていく音、そんな感じか。何故か安心感がある。SNがこれと言って良いわけではない。しかし一音一音が良く分かる。全体のキャラクター的な音色も感じられない。NFタイプはちょっと青いメタリック系の色のイメージだ。そうなるとこのCR型は優秀という感じになる。
今のシステムで能力を発揮したか、今の状態ではLCRフォノイコより良い鳴り方だ。
K.I.さんの唯一無二、上杉さんのどれも優秀、ちょっと言い過ぎかもしれないがどちらの考えも良いと思う。オーディオでは、個人でやってると「これが一番」という考えで探求心を持つと思うが、CR以外認めない、はオーディオをつまらなくすると思う。対外的に考えると、どれもそれぞれ優秀、その中でこれが好き、という考えになると思うが、それでも良いのではないか。
屁理屈っぽいか。
久しぶりにCDを掛けてみた。このままでも十分でないかい、という程低音が出ていた。雄大な音場が出るほどまでは行かないが、十分だ。パワーはこのままで良い。
LPをLCRフォノイコで掛けると低音が無くなる。では試しにということで、他のフォノイコを鳴らしてみることにした。
TAE-1タイプだ。CR型も有るが重なってた物を、たまたま掴んだらこれだった。まあ、CR型は音量が小さく、ハイ落ちのような気もしてる。
久しぶりに音出し。ありゃ、右が出ない。RCAケーブルを弄ってるうち、うんともすんとも言わなくなった。ありゃ、どっか死んだかな。と思ったらプリの電源が落ちてた。
繋ぎ直して早速音出し。鳴らしたのはオーマンディ・フィラデルフィアのナッツクラッカー。このLP、最後の方で「ズゥーン」と重低音らしきものが入ってる。
・・・このTAE-1タイプはこの低音を鳴らした。LPでも可能なんだ。っとするとLCRフォノイコがおかしいのか。そいや低音が無いと感じてきたのはLCRフォノイコを組んだあたりかも知れない。
LCRフォノイコのⅡ型は組んでそのまま、だ。調整、出来たら測定をするか。
それにしてもTAE-1タイプ、以前は「貴婦人のような」という表現が合ってたと思ったが、今では「古い画像」を見てるようだ。普通の音に成り下がってる。それ程LCRフォノイコが良く出来てるということだ(低音を抜かして)。まあ、LCRフォノイコはRIAA部の調整でなんとか低音を出せないか?とも思う。
EL34PPmonoの入力トランスを何とかしなければ、と思ってたが、今の回路で行けそうな気がする。
最初はソニーのプリメインを持ち出すために場所を確保する予定だった。
システムを少し後ろに下げて手前にプリメインを置くつもりだったが、スピーカーを移動したとき、DS3000の専用台DK-5を外して見ようと思った。スピーカーを下げれば低音が出るかも知れない、と。
結果は外れだ。
中音が被ったように聴こえる。低音はあまり変わらない。一番は音場が広がらなくなった。広がらない代わり、中央で密度が上がり、位相ずれっぽい感じがまた減った。ハープシコードは太い感じになり、繊細さが減った。鋭いザリッてのが無くなり滑らかに成った。良いのか悪いのか、原音を聴いてないので分からない。
こうなるとDK-5は有った方が良い感じだ。以前はこれがあると薄い感じになってしまう感じだった。
セッティングはやってもみなければ分からない。でも馴染むかもしれない、もう少し様子を見る。
先日、高音が聴こえるようになったと書いたがあれは椅子の座り方が変わったのでツイーターの高さが丁度耳の位置に来たのだと思う。私の左耳は高音が聴き取りづらくなっている。良かった、まだ聴こえるんだ。
それからシステムを下げたのは、スピーカーに近寄りすぎと思ったからだ。二本のスピーカーの間にまだ音場が出来てないところが試聴位置のような気がした。今は二本のスピーカーと試聴位置が正三角形を成すより少し下がっている。中音におとがあつまるように聴こえるのは離れたからだろう。
久しぶりにサウンドトラックを掛けた。もう30年くらい前のレコードだ。
高音のちっちっちっという音が聴こえた。レコードがすり減って無くなってたと思ってた。
今まで聞こえなかった楽器が聴こえた。
音色は、中音の音色は、なんか、こう、ぞりって感じ?いまいち心地よくない。
しかしLCRフォノイコを作って数日、日毎に音が変わる。何を今更なんだけど。
けど悪い感触はしない。時々作ってすぐ、「ああ、こいつは解体して作り直すな」ってなのが有るけど、これには無い。もう最善を尽くして制作したので、手の入れ所は無い。
最初は位相ズレのようだったけど、落ち着いてきた。そして、演奏は音量を上げたときの方が良い。低音は無いが、音場がパーっと広がる。
一番いいのはピアノ。鋭いピーンという感じで来る。
こんなに良く鳴っているのに、電源落とした後のイメージはあまり良くない。やっぱり低音が無いのが「不完全」だから、その思いが頭を離れない。
そろそろEL34PPstereoを始めよう。
オーディオがちょっと乗らない。
EL34PPstereoが不調だ。出力トランスがだめっぽい。電圧増幅段と位相反転に12AY7というちょっとマイナーな真空管を使っているが、これがどうなのか?ちょっとハイ落ちなのでは?という思いが止まらない。作り立ての15年ほど前はEL34Sと比べても遜色は無かった。最近入力トランスのEL34PPmonoと比べるからいけないのだ。
画像が載らないと思ったら時間差で来た。バグかと思った。
この現在メインのEL34PPmonoの検証も兼ねて新規でEL34PPstereoを組もうかと思う。
今考えてるのはウルトラリニアで入力トランス無し。現在のEL34PPstereoのパーツを極力使い、この辺で上杉さんの物から探してみる。
一つはㇺラード型の物。
前段の真空管が2本でおさまりが良い。
ここで欲が出た。パラシングル。回路構成は
シングル
プッシュプル
ウルトラリニア
三結プッシュプル
があると思うがパラシングルを聞いたことがなかった。
普通のシングルの清涼さをパラで殺し。プッシュプル程出力が取れない、と勝手にイメージが出来上がった。
低音の伸びが心配だし、出力トランスがシングルで探さないとならない、今のFX40-5(一個)が余ってしまう。
聞かず嫌いはいけないだろうと思う。
けど心はULPPだ。低音を伸ばしてサブウーファーに使うという目論見がある。
古典と思えるムラードに傾いている。左右対称な回路もいい。
配線は(パーツかい?)手持ちの高純度のものがなくなってきたので代わりを探したい。オヤイデの配線材を使ったことがあるが、悪くはないが魅力もない。気分的なものだが6NAWGが好い。内部配線用にゾノのスピーカーケーブルも買ったっけ。
抵抗はどうするか。東京高音?あんなものを使ったら破産だ。けど良いんだよなー。そだ、アムトランスのAMRGだ。カーボンの音が乗るが、音作りもしてみようと思う。
カップリングコンデンサは安定のオイル。今まで使ったのはASC、メタライズドなどがあるが、オイルが一番いい。というかオイルでないとだめだ。
OPTはソフトンか。
シャシは鈴蘭堂。ノグチのお助けシャシもいいが、撓むので心もとない。
整流はダイオード。やっぱ整流管だよ、などと使ってみたが、ダイオードも悪いイメージもない。でもメインは整流管だろうな。
この時間が楽しい。
やはり今のEL34PPmonoは低音が足りないバランスだ。これではいけない、LCRフォノⅡ型の能力を発揮できない。
試しにEL34PPstereoを鳴らしてみる。
トランスを外していたので繋ぐ。セッティングして電源オン、音出し。
30秒後「ブー」。ボリューム絞っても止まず、電源オフ。ありゃりゃなんだ?
各部測定する。電源入れた後、Rchのカソードの電圧を測ると、10V程まで上がるとまた下がってしまう。
なんでだ?カソードパスコンがダメか?外して容量チェック。おかしくない。導通はO.L.になるまで時間がかかるがO.L.になったので大丈夫かも。ちなみにLchはパスコンの極性が間違ってた。直す。
うーん、カソードバイアス抵抗がぶっ壊れた?10W220Ωの抵抗値を測ったが問題ない。
配線をチェックし、アースも流れてるか確認した。考えたくないが、OPT。
左右入れ替えてみた。ノイズがLchに移った。がーん、これか。
購入して15年か。寿命なのかもしれないが早かったな。無理な使い方をしたのか?60Hzに変わったからな。
代替えを調べた。ソフトンのRE40-5この辺か。復活したタンゴトランスはFC40-5というタイプがFX40-5と互換あるか問い合わせ中。オークションにはなさそうだが、もう少し調べよう。
この後組むのはmonoと思っていたが、ステレオで組むこととなると思う。入力トランスなしで今のmonoアンプの音を出せないか検討しよう。
EMINENTで最強システムとなった。だが、EMINENTはこんなもんじゃない。ハズだ。ちょっと調整してみよう。アームの水平は大丈夫のようだからオーバーハングを調整する。
ほとんどアンダーハングだった。
これで鳴らした。少したって変わった。面でわっ、とくる。来た。個々の楽器の浮き上がりは少ないが、全体のエネルギーはMMにはないものと思う。
LCRフォノイコⅡ型とEMINENT、STAGE202とのマッチングも悪くない感じ。
ハムが若干聞こえるが、音は上出来なんじゃ。
こうなってくると気になることが一つ。やはり低音が無い。っていうか足りない。今まではこれでいいと思ってたが、フォノイコの特性をパワーが殺してるようだ。スピーカーのDS3000の能力も殺してるみたいだ。うーん。
それでは最強システム、+EMINENTにする。
ああ、やっぱりというか、シュアⅣ程のワクワク感は無い。
ただ、やっぱりシュアは音を作っている。EMINENTはそのままの音、という感じ。しかし、なんというか、余裕が感じられる。シュアは声が頭の上から聞こえて面白い。EMINENTは正面だ。
集中して聴く。
やっぱり音が湧き上がる。やっぱり、だが、この言葉は正直音を聴いて思い出した。湧き上がる感じはEMINENTだ。この余裕感がシュアとは違う。
シュアは音が飛んでくる。EMINENTは音が湧き上がる。この差が大きい。
久しぶりに掛けたが、EMINENT健在。ああ、良かった。
気になることが一つ。某評論家が、「マイソニックはエネルギッシュに鳴る」と言っていた。うちではどうもそうならない。湧き上がる音はエネルギッシュには感じられない。
アンプ系が固まったところで今度は機械的に詰めていこう。そしてインピーダンスも。どうもEMINENT+STAGE202は音(エネルギー)が殺されてる感じがする。こんなもんじゃない。
Rchも電源トランスのタップを260Vから230Vに下げ、試聴した。
黒い聖母像への連祷、だ。
これが上手くかからないことは無いが、心地よいかどうか。
勿論良かった。ふわっと真綿のよう、よりはもう少し密度というか重量感があり、スポンジ?のようなエコー感が特に良い。驚くべきはこれがMMカートリッジということ。
もはや空間感は少し前の私のMCカートリッジ並。ちょっとするとMMということを忘れてしまう。「これで良いじゃん」なんて思う。
次は本命、刀根麻理子。
これはちょっと本気で聴く。
・・・参った。ちょっと前の最強システム、EMINENTに匹敵してしまう。音色に特徴がある分、表現力がこちらが上に感じる。
以前のような、「腫れ物を触るような」純度バリバリの声ではなく、それでいて歌のニュアンスは凄く伝わってくる。
やはり抵抗に良いものを使い、左右を分け、配置に無理をしなかったのが功を奏したと思われる。
Ⅰ型はもしかしたら何か欠陥があったのではと感じてしまう。広がりに関してはH-LCR-EQ以上ではないか。
若干ハムが聴こえるが思ったほどではない。むしろAC点火でこれなら満足である。
こうなると不安になってしまう。EMINENTがこれより上を行くのか。
やっぱ正規な電圧でないとね。
ということで整流管~チョークに抵抗を追加。
まずは100Ω適当。電圧はほんの少ししか下がらない。誤差ほどだ。
次は思い切って500Ω。まだまだだった。
手持ちの抵抗を探す。1kΩの5Wがない。・・・・こんなに大きな抵抗付ける?タップ下げてみよう。
今260Vだ。一個下げると230Vか。ちょと下げすぎ?でも測定したら此れ以上無いほどの電圧じゃん。
まあ、例のごとく12AU7のプレートが高いがこれは段間トランスの直流抵抗が少ないからではないか?そうなのか?設計者、パラ接続でなくシリーズ接続の抵抗値でやってねか?なんて邪推する。
そのうち合わせよう。
ちょっと鳴らしてみた。音が小さくなるか、と思ったがそんなことはなかった。なんで?何が違うの?動作点が違ってるはずなのに。
後でゆっくり試聴することにする。
だんだん完成に近づいた。
LCRフォノイコの電源ケーブルは2本必要だ。何にしようか。もうプラグ、インレットを買って自作する元気は無い。しかしプラグは高価くなったなー。
先日ハードオフで電源ケーブルを買っておいた。最初はオーディオテクニカのメガネ~プラグのを買って、メガネをIECインレットに改造しようと考えてた。しかし改造せずとも中古で出ていた。インレットも成形品でスマートだ。私が買ったものは電源プラグが2端子だと思っていた(AT-PC1000)。3端子(AT-PC1500)はそれだけでしっかり接続できて精神的にも安定感があって良し。よし、もったいないが1500を2本、探そうと思った。
今日見たら私が買ったのは1500の方だった。
よしラッキー。色も変だと思ったんだ。1000は茶色で1500は青っぽいハズ。私のは紫?
もう一本探そう。まだヤフオクにあるかな?
オーテクにはもう少し高級なものが有るが、プラグ、インレットともごついの、市販の物のようなものになってしまった。これでは買う気がしない。
オーテクの電源タップも使っている。ここの製品は「一番・最高」ではないけれども、何か安心感のようなものが有る。最近はピュアオーディオから離れてるからなーちと寂しい。
では音出ししてみる。最初は怖いので、フルレンジを繋ぐ。一発で出たのでメインのDS3000に繋ぎ直し音出し。
ん?位相ずれ?片方のスピーカーケーブルのプラスとマイナスを入れ替える。今度は明らかに位相ずれ。声がどこかに行ってしまった。ケーブル戻す。
分かりやすいようにポップスを掛けた。Ⅰ型は濃い音色の感じで広がりはあまりなかったが特に特徴というか癖が無く、他のフォノイコでは耐えられなくなるような音だった。しかしこのⅡ型は違った。広がりが有り若干音色が薄く、硬めの音を出す。Ⅰ型とはまるで違う音を出されてびっくり、同時に最初からこの音を出されて嬉しくも思った。
音に関しては改良の余地は見当たらない。ただRchからハムが聴こえる。後で見てみよう。
左右の広がりはⅠ型と雲泥の差。Ⅰ型は増幅部は左右セパレートだったが、電源は共通だった。今回は電源も含めて左右分けた。これが効いてると思う。
音色が若干硬い。これはなぜだろう?インダクタに某メーカーのファインメットを使ったからか?
大事なことを忘れてた。今回は抵抗器を超高級品で揃えた。
アルファ抵抗
ヴィシェイ抵抗
東京高音抵抗
デール抵抗
Ⅰ型はタクマンやデールの金属皮膜を使ってた。これだ。
もうカラーコードの入った抵抗器は使えない。
なんてことをしてしまったんだ。
あんな高級な抵抗でアンプ作ったら・・・
今回も幾らかかったのか?でもトランス類はけちったんだけど。
もひとつ、大事なことを思い出した。
Ⅰ型を作るとき、海神無線の店主にアドバイスもらった。RIAA部もヴィシェイを使うと良い、と。あんな高い抵抗そんなに使えるか!と思ってたので代わりの抵抗を薦めてもらった。今回抵抗値の関係で、ほぼ東京高音で固めた。これも効いてるんだ。店主、ありがとう。
かつてオーディオクラフトにPE-6000signatureというのが有ったはず。20年程前で100万超えてた。ヤマハのフォノイコが確か40万くらいで超たっけー思ってた時だ。「なんだそりゃ」なPE-6000。でも今考えると安い。部品代の値段に思えてくる。1年で販売終了らしい。やはり採算合わなかったのか?
きっと歴史に残る銘品。名機。お金あったら欲しい。
2時間ほど鳴らしたか、ビルエバンスのLPを掛けた。ピアノが滑らかになった。ほほー。こんな音出すのか。そして、「薄い」というイメージは少し後退した。音がしっかりしてきた。濃いか薄いか?で聞かれたら薄い、だが。
もうしばらく聴いて、各部の電圧を調整しよう。もしかしたら段間トランスのA-8713の供給電圧が高すぎかもしれない。それによって12AU7の負荷インピーダンスが変わってしまったら困る。
もう一つ、今回の制作で、パワー、フォノイコがモノラル:この言い回しは誤解を招くか、左右セパレートだ。 になった。このセパレーションも効いてると思う。プリをどうするか。マークさんのML-1Lはプリもセパレートだった。私の知ってる中で、左右セパレートなプリアンプは無かったように思う。一つ、上杉さんが管球王国で発表した真空管アンプが有ったか。これが出来たらさぞ楽しいのだろう。いま、私のプリは不満が無いのでやるつもりは無いが、不満が出てきたらセパレート化しても良いかと思う。ボリュームは左右セパレートだと使いづらいので、一筐体で左右セパレート:電源も合わせて、なんて面白そうじゃないか。
低音は少ないが、また、過去最高を更新した。しかも今はメインではないシュアのTYPEⅣMRだ。
Rchも電圧測定してみた。
順調にいってたが、最後、初段のE80Fのプレート電圧がおかしい。60V程の電圧が出るはずなのに16V?カソードは良い感じなんだけどな。
テスターが接触不良?でもない。スライダックで電源50Vにしたら70Vほど出てる。ん?直ったか?スライダックをぐいっと電源を100Vに。スルスルスル・・・っと16Vまで下がる。うんおかしい。
すぐ見つかった。プレート抵抗(150kΩ)とグリッド抵抗(220kΩ)が逆だった。
早速交換。電圧は正常になった。
電圧はほぼ良くなった。E80Fはばらつきがあるので若干の差はこの所為と思う。
うーんそれでは次は試聴だが、ハムがどうだか。