ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

点と点を結ぶテイスティング

2017年04月19日 01時46分30秒 | ワインの事
例えば一昨日、昨日と行っていた「小さな企画」は過去に使っていたシャトーモンテュスの「置いていたワイン」を使ってのもの。

2010年にワインメーカーズディナーを開催したときにグラスワインにしていたものです。

その時の実感で2002年のプレスティジもラ.ティルの畑のものも「当分は若者で居続ける」と感じたわけです。


或いは仕事終わりにするテイスティングも「残りわずかになったボトル」のものをするのですが、そのほうがワインのポテンシャルが記憶出来るからです。

またインポーターが持ち歩きで試させてくれることが増えています。

そういう場合、「3日前に開けました」
   
       「先週から持ち歩いています」

などと言うこともよくあります。


実は私はそのほうが有難い。

30種以上もグラスワインを開けていると「何日くらい元気でいるか?」は大事な命題なのですね。


「若い時と数年後、更に数年後」

「開けたてと一日後、更に数日後」

「セラーに置いているワインと暖かい所に置いているワイン、或いは冷蔵庫でずっと冷えているワイン」

などの同じワインの「点と点を結ぶテイスティング」は非常に重要です。

「今使うにはどうするか?」

「何年後に何日か開けっ放しでも大丈夫か?」

なかなか楽しい仕事です。


ちなみに一昨日に開けていたシャトーモンテュスのプレスティジは15年経って「今がハタチ」くらいの若さでした。

2日目の深夜に40㏄程ボトルの底に残ってた分の感想です。

実はあと2本残していまして、今度は何年後かに開けようと思っています。

あ、「ワインは熟成しなければダメ」と言うのではありませんよ!

違う使い方が出来る、と・・・・


「小さな企画」のお陰で少しスパースが出来てきましたので、今使っているグラスワインも「これは‼‼」と言うワインは横に除けて数年後に登場すべく待機させておきたいと思います。


          樋口誠

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