ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

方言

2018年06月10日 02時19分16秒 | ちょっと休憩
大阪生まれの大阪育ちの私の言語は間違いなく大阪弁です。

良いか悪いかは別にして基本的に大阪弁を話すわけです。

ソムリエ協会の仕事をしていますと全国から理事が集まりますので会議では様々な言葉が飛び交いますし、各地に出掛けますので尚更言葉の嵐に出くわします。

私にとっては、それが自然だし楽しいのですが、実際のところは判らないと=通じないと話が進みませんので修正された言葉が話されているはずです。

かく言う私も母が東京の人ですから、両親が大阪の方に比べれば「ちょっと違う大阪弁」ということになるかもしれません。

というか、大阪弁で括れないのも方言でして、私の場合は堺ですから泉州弁を話す友達が多かったわけでして河内弁などともニュアンスが違います。


しかし、ま、「広い意味での大阪弁」ということは間違いないはずですし、昭和の中期までは通じた言葉も体の中では生きています。



皆様はどうお考えか判りませんが、私は方言は大事にしたいな、と思っています。

各地の言葉には「それなりの成り立ち」があるのですし、そのイントネーションや聞きなれない言葉が楽しいではありませんか。


そういう点をワインに当てはめると「シノニム」と言われる葡萄の異呼称はまさに「葡萄の名前の方言」です。

シラーがオーストラリアではシラーズ

ガルナッチャはグルナッシュでありカンノウナウ

ネッビオーロはキアベンナスカとも言い

ドイツでレンベルガ―と呼ばれる葡萄は近隣の国ではブラウフレンキッシュやケクフランコシュ、フランコフカモドラなどと呼ばれ

クロアチアでのトリビドラッグはカリフォルニアでジンファンデルとして本家より知られ、プーリアでもプリミティーヴォとして名を馳せています。


しかし最近では、その名を「標準語化」するような流れも見受けられます。

例えばロンバルディアでキアベンナスカは、お隣のピエモンテのネッビオーロの知名度に負けてか、ラベルに「ネッビオーロ」と書かれたりします。

またオーストラリアでもシラーズでなくシラーと書かれるものも増え・・・・


私的には「地方や国なりの呼び方でええやん」と思っています。

あまり標準語化すると楽しく感じません。


あ、ソムリエとしてはお客様に説明できる知識は必要ですが・・・・


さて今日も「ほぼ大阪弁」で頑張ります(笑)


             樋口誠

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