ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

モナストレル

2019年07月05日 02時34分54秒 | ワインの事
ヨーロッパの熱波の話を一昨日に書きました。

で、関連して2003年のスペイン訪問を思い出して書いたのですが・・・

スペイン大使館のミッションですから「この産地をもっと認知させたい」という思いが大使館にあったんだろうと思います。

訪問先の主なエリアはムルシア州のフミリアでした。

そこの主要品種がモナストレル。

フランスでムールヴェドル、オーストラリアではマタロと呼ばれることがあります。

多くの人にはフランスのローヌ南部での「ブレンド用」として知られているかもしれませんが、有名なシャトーヌフデュパプの生産者「シャトードボーカステル」でも主要品種として使われていますし、決してマイナーな品種として片づけられるものではないんです。

しかし現実にはあまり知られていません。

なにしろ乾燥に強く暑さに耐える葡萄なんです。

「今に合っている」と思うんですが・・・


私が行った翌年にスペイン皇太子の結婚式があり、日本の皇太子=今上天皇も出席されたことでニュースにもなっていましたが、その婚礼で使われたワインもフミリアのワイン。(その場で使われたのはプティヴェルド種のものでした・・・)

2004年から何年かの間に何度かモナストレル種を踏むむフミリアのワインを使ったものです。

あ、話題性ではなく「いいワインだ」と思ったからです。


あれから16年経ちましたが「少~しずつ存在を示してきたかな」と感じています。

オーストラリアでもシラーズ単体でなく「GSM」「SGM」と頭文字でムールヴェドル=モナストレルを示したワインが当り前になっていますし・・・

ということで「熱波」をきっかけにモナストレルのワインを「久しぶりに使おかな」と思いまして、数日中にお目見えしそうです。

「あの料理にいいなあ」「この料理にも行けそう」と楽しみになってきています。

お楽しみに‼


                  樋口誠

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