ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ワインの勉強

2018年07月19日 02時03分47秒 | ワインの事
ワインに限らず、皆さんも色々な勉強をされています。

私達にとってはワインが勉強は欠かせないものです。

とりわけスクールなどでの受講生は鰻上りですし、そこからスピンオフした講座なども人気のようです。

或いは各自でグループを作っての勉強もアチコチで見かけます。

立派なことです。


しかし、時折「行先を見失った勉強会」の例も見聞きします。


例えばテイスティングは私のとっては「そのワインの品質を見極める為」であったり「そのワインをどうして美味しくサーブするかを検討する為」であったりします。

その時に大事なことは「ブラインド」である、と言われますが、必ずしもそうではありません。

そのワインのデータや背景、葡萄の特性、その産地と他の有名産地の栽培や醸造の差などを予め予習したり、オープンにしてテイスティングする方が地力がついたりするものですし、その基本の上で「比較」が活きてくるのですね。


「シャルドネは樽熟しているから色が濃いはず」と思い込んでいるとスタンダードのシャブリなどは「そうでもない」ですし、

「リースリングはペトロ―ル香がする」なんて覚えていると「そうでもないクラシックなドイツワイン」に当たると混乱を招いたり・・・


あと勉強するときに危険なのは

「ネット情報に踊らされること」

「科学的なことの一部に反応しすぎること」

等だと思います。



ブラインドでテイスティングして、間違ったネット情報や浅い知識で裏付けを取ろうとすると「アレ?」な結果になります。

で、その「アレ?」がお客様であったり、後輩に伝わると信頼を損ねるかもしれません。


あ、いつもの言い訳ですが、私が完璧に知っているはずはありません。

ですが、年齢なりの「裏付け」はお話しできますので、若い勉強会の幹事さんは「樋口の参考程度の意見」を聞いて頂いても結構ですよ。



さて今日も熱波です。

充分な対策をとってお出かけください。


          樋口誠