私もついつい「ローヌ系品種」などと言ってしまいますし、一般的にも最も有名な生産国フランスでの言い方がされるのですが・・・・・
例えば南ローヌのシャトーヌフ.デュ.パプなどで使われるグルナッシュはスペイン発祥と言われ彼の地ではガルナッチャ、イタリアでもガルナッチャ、サルデニアではカンノーナウ、と呼ばれています。
豊かなアルコールで酸が丸く赤や黒の果実の要素に不思議と柑橘的な香りが「フッ」と香るイメージが私にはあります。
グルナッシュと同じ南ローヌでライバルの葡萄はムールヴェードル。
これもスペイン発祥でモナストレルと呼ばれています。オーストラリアでマタロと言われているのもムールヴェードルですが最近ではマタロでの表記は減っているようですね。
あとローヌ系の代表はシラー。少し涼しい北部ローヌでは主流です。
これに関してはスペインでは無く「フランスのローヌが本場」と言っていいようです。
他にカリニヤンなどもスペイン系でカリニエーナが本名。
シャトーヌフ.デュ.パプがそうであるように沢山の葡萄が地中海地域にありますが、あまり「ローヌ系」と呼ばないほうがスペイン発祥の葡萄に叱られずに済むかもしれないなあと、ふと思いました。
さて時折温暖化で云々という事を書いていますが、地中海品種の場合、その影響は控え目に感じています。
もともと暑かったから、なんでしょうか?
或いは元来有ったイメージがデフォルメされたくらいに感じるからでしょうか?
なんて言っているとアメリカを筆頭にこの寒波です。
太陽の活動が穏やかになっているとかのニュース。
どうなるんでしょうね?
今月も地中海品種、大活躍です。