昨日は、妻と義母が昼過ぎまで荷物の整理をしていました。
大きな絵が置いてあったスペースに義母の段ボールが3つ。
実家に1ヶ月置いて開けてなかったものですね。
いや〜、最初からどこかに引っ越すつもりだったのかね〜(苦笑)。
段ボールの1つに本がぎっしり詰まっていて、その中の1冊に新潮社から出ている「古今和歌集」がありました。どうやら妻が買ったものだそうです。
そういえば名前は知っていても、どんなものか知らなかったなと思い、仮名序と呼ばれる紀貫之が書いた序文を読んでびっくり!
す…素晴らしい。
やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。
世の中にある人、事業(ことわざ)、繁きものなれば、心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり。
花に鳴く鶯、水にすむ蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌を詠まざりける。
力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女の仲をも和らげ、猛き武士の心をも慰むるは、歌なり。
さながら和歌というものが、見たもの感じたものを絵を描くように、人の心をうつしだすものだということが完結な文章で書かれています。
以前、サントリー美術館で見た「歌枕」はこのことだったんだな。
肝心の和歌は読みはじめたばかり。感想はまた後日。