小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

幸せを呼ぶ”焼肉デート”

2010-04-18 09:12:31 | Weblog
昨日は花風社さんと作業療法士&医学博士の岩永先生、神田橋先生のお弟子さんと
有楽町のキッチン・マ・メゾンで会食しました。
私も神田橋先生の本に載せるイラストがアップ。
それをお見せすることもあってご相伴にあずかりました。

岩永先生は私の描いた似顔絵とそっくりです(あ、初対面ね)が、
思った通りのおだやかな方ですが、芯の強い方でした。

みな自閉症を中心に障害者に関わる仕事をされているのですが、共通して言えることは、
障害者に努力をさせる主義だということです。
意外なことに、そうした主義の人というのは、障害者の世界では少数派。
多くの人は、障害については「周りが理解して、気を使うべきだ」というのがマジョリティーで、
がんばらせることは「かわいそうだから、やめるべきだ」と考えているようです。

たしかに、世の中にはがんばりようのない障害というのがあるのも事実。
しかし、障害のレベルによっては、驚くべき発達を遂げる発達障害者も少なくありません。
自閉っ子的・心身安定生活!の著者、藤家寛子さんなどは、最初ににお会いした時などは、
雨を痛く感じるほどの感覚過敏で、また食事も満足にとれないほどでした。
それが、本人の精進に加え、神田橋先生や岩永先生の力添えもあって、
何と彼氏(ができた!)と一緒に焼肉デートをするまでに成長したのです。
焼肉なんて、前は食べるどころか、煙を嗅いだだけでぶっ倒れるくらいだったのにね~。

焼肉デートなんて、人並みの幸せかもしれないけど、それができるようになるなんて素晴らしい。
をじさんは涙が出るほど嬉しいぞ。

「かわいそうだから、やめるべきだ」という考えも、障害のレベルによってはわからなくもない。
でも、最近は医療の発達で、短命とされていたダウン症の人なども60過ぎ、70まで生きる世の中。
障害があっても、親より長生きする子だって多いだろうに、やっぱり甘く育てるのは如何なものか。
なにか、そこに「ゆとり教育」と同じニオイを感じてしまいます。

画像はベストセラー「続・自閉っ子、こういう風にできてます!」のカバー絵。
ボールに乗ってる男性が岩永先生。鳥さんが藤家さんで、通称「ちゅん平」と呼ばれています。
コメント (6)
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