小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

平等教育~あなたたちはみんな同じなんです

2010-01-15 15:44:08 | Weblog
先日、たまたまA市の教育委員会の人と話をする機会がありました。
最近・・というか、ずいぶん前から「女らしく」とか「男らしく」という表現は、
教育の場において、使ってはいけない言葉になっているそうですね。
「自分らしく」はOKなのに、「女らしく」とか「男らしく」がダメというのは、
ずいぶん偏った話です。
これは女子と男子を差別してはいけない、ということなのでしょうが、
ある意味、平等教育の弊害でしょうね。
個性を尊重しろと言いつつ、生命の根幹である性別の違いを否定するのですから、
何だか、よくわかりません。
その教育委員会の人はまともな人だったので、立場上、
自分が言えないもどかしさを語ってくれました。

自然の中において、男女の違いがあるのは当たり前のことです。
明らかに”違い”があるのに、両者が”同じ”存在だと無理やり言わせるのは、
平等教育とは言い難く、かえってファシズムに近いのではないかと考えたくもなる。
もちろん法のもと、社会の中で与えられる権利や機会に不平等があってはいけませんが、
男子と女子を同じ場所で着替えをさせたりといった風潮は如何なものかと思います。

小学校1年の時、担任の先生から「あなたたちはみんな同じなんです」
と言われ、びっくりした記憶があります。
今考えてみれば、その先生は、”努力する人としない人に、違いが出てくるんですよ”
という話をしたかったのでしょうが、子供にそんなの何だかよくわかりません。
家に帰って、母にその話をしたら
「そんなバカな話ないでしょ! アタマの良し悪しはあるわよ。
 まったくF先生も何言ってんのかしら!」と激怒しました。
父からは「勉強しないと、いくらもとのアタマが良くてもダメなんだ」と言われました。
親はよくわかっていたんですな。

平等や自由が、最初から当然の権利として自分たちにあるもんだと教えるのは、
教育上あまりよろしくないと思います。
人類の歴史上、それらを得るためにどれだけの血が流され、
また、今でも国や地域によって、そのための戦いが続いていることを思えば、
簡単に自由とか平等が当たり前にあるものとは考えられないはず。

さて続きは長くなるので、次回ということで。
画像は2月発売予定、カメレオンのイラストです。
コメント (4)
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