小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

インド式教育vs日本式教育

2010-01-25 11:05:49 | Weblog
昨日、龍馬伝を見終わって(相変わらず面白いっす)チャンネルを回していたら、
最近、日本でも何校か設立されたインド式教育学校の模様をやってました。
20年ほど前、教員を辞めてインドに行った時は、親から激しく反対されたものですが、
いや~、日本人の親がインド式教育の学校に自分の子供を送るんだから、
時代は変わったものです。

2ケタの九九や、授業すべてを英語行う様子など、ほかの番組でも見たような内容でしたが、
インド人の生態が垣間見れるようで面白かった。
実際のインドは、日本よりはるかに締めつけが強い窮屈な社会なのですが、
彼らの柔軟な発想と、粘り強い追求精神はこのような教育から生まれることがよくわかります。

インド式学校に入った日本人の子供が、どう育つかはわかりません。
自分のことを棚に上げて言うのも何ですが、
偏った人間になりそうな感じもするので、諸手を挙げて賛同はできませんが、
日本の教育のように、低い方にレベルを合わせない点は評価できると思います。
教員時代、私は授業日数の関係から中学1年生に地理や国語を教えていたことがあるのですが、
教務主任の先生から、ある項目を指して
「それは2年生で教える内容ですから、まだ早いですね」と言われてびっくりしたことがあります。

2年生で習うことを1年生で知っていたらいけないわけ?
理解できるうちに何でも覚えた方が良いと思えるけど、そうじゃないんですね。
みんな平等に進むのが良い教育という解釈です。
今考えてみれば、低いレベルに教育水準を合わせた最たるものが、
あの「ゆとり教育」だったわけですね。

面白いことに平等でない社会であるゆえか、インドは共産党が強い国でもあります。
共産主義の考え方は、国が貧しいうちは上手く機能するようですが、
本格的な経済発展をはじめると、中国のようにどこか妥協しないといけないようです。
インドもこれからはどうかな・・・。
私の友人、コルカタのボースさんも学生時代は共産主義に心酔していたひとりですが、
結婚して個人経営者になったとたん、コミュニズムとは決別したそうです。
インド人は方向転換するスピードも早いようで、
そのあたりのしたたかさも日本人が学ぶところがあるかもしれません。

画像は動物本の挿し絵。猛毒のヤドクガエルくんたち。
アマゾンの原住民は吹き矢の毒にヤドクガエルを使うそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする