漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

東京物語

2005年09月24日 | 三浦半島・湘南逍遥
 昨日、小津安二郎監督の「東京物語」を見た。
 名作の誉れ高い映画だが、見るのは初めてだった。実は、小津作品自体、見るのは初めてだった。
 日本映画を見る習慣が、長い間なかった。そのせいで、随分見ていない邦画がある。黒澤作品も、一作も見ていない。だが、ここ数年で面白い邦画が随分と増え、日本の映画を見る機会が多くなったから、昔の映画で名作と言われているものくらい見ておこうと思ったのだ。それに、小津作品を見ようと思った理由はもう一つあって、日経に乗っていた誰かのエッセイで、小津監督が映画のシナリオを書くときは、茅ヶ崎あたりの旅館に缶詰になっていたということを読んだからだ。湘南が好きな監督の名画なら、間違いないだろうと思った。
 実際に見ると、想像していたよりもずっと良い映画だった。全く古臭い感じがしない。特にストーリーに起伏があるわけでもないのに、淡々と、ずっと飽きずに見続けられる。なるほど、名監督と呼ばれるだけはあるなぁと、当然のような感想を持った。

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