38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

春の畑に、携帯ラジオ。

2007年04月11日 | 農と暮らしの日記
成育中のブロッコリ。
いまのところ、出荷予定は5月下旬から6月あたりか。植えてしばらく全然大きくならず、それどころか土色になってどうなることやらという状態だったのが、なんとかこんなふうに緑濃くなってきた。と思ったら、もうアオムシたちが葉の上を歩いている。ただ歩いているわけじゃなくて、食べ歩いているのだが。



今日もまた、あちこちで除草。
夏の除草が鎌を振り回したり刈り払い機でガソリン燃やしまくったりと攻撃的なのに対し、春は芽が出たばかりの小さな野菜たちを守るためにそっと指を動かす除草なので、イヤホンでラジオなんか聴きながらの、のんびりした畑しごとだ。今日は鶴見辰吾が自転車に凝っている話とか、ワイシャツのことを関西でカッターシャツというのは「勝った~シャツ」とかいう商品名が語源だとか、若者が「職業」として政治家を選ぶ時代だとかいうのを聴いた。

ほぼ一日中、NHKである。
うちにはテレビがない(ことになっている)ので受信料を払っていないが、NHKはラジオの聴取料をとって、こういう(?)放送をこの先もしっかり続けてほしい。と思ったりするが、そんな制度がなくてよかったというのが、もちろん本心である。



明日も晴れの予報だが、夜は下り坂とのこと。
週間予報にも傘のマークがちらほら出てきた。実際に降るかどうかはその日になってみないとわかないけれど、そろそろ「春らしい」雨続きの日々に入ってきてもいい頃ではある。
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やっと、やっとの野菜セット。

2007年04月10日 | 農と暮らしの日記
端境真っ最中、息絶え絶えの野菜セット。
中央の人参は昨日収穫が終わって畑を片付けた、最後の在庫。とり遅れて形がいびつなのがわかっていたので、長く収穫されずに残されていたものだ。

以下、右上から時計まわり。
キャベツ、冬の間に収穫が終わっているはずのもの。セットをつくるために、他には出さずに畑に少し残してある。
蕗(ふき)、家の裏に野良生えしていたので、同じく庭にあった山椒を添えて。
ほうれん草、春播きのものにうまくつながらず、ちょっと固くなりかけている冬のほうれん草を少しずつとっている。
左下の袋は蓬(よもぎ)、じゃが芋畑に生えてきたので、除草を兼ねて。
人参まびき菜、冬に播いてトンネルが飛んでしまったのをそのままにしたものだから、大きく育つ前にトウが立ってくる見込み。だから、正確にはまびき菜というより、「早どりミニミニ人参」かもしれない。
サニーレタス、これはいったん鎌で刈って収穫したあとの切り株からまた伸びてきた葉。5~6株ぶん集めて普通のサニーレタス1個くらいの量。
レタス、1個300gくらいと小さいけれど、この先あまり大きくなりそうじゃないので、早めにとっている。
ねぎ、播いてから1年になるのにこの大きさ。トウが立つ前に急いで出荷中。

……という野菜たち(これで約1,200円)。
集めて写真を撮れば、なんとなく立派なセットに見える気がするが(しないか)、こんな悪あがきもいつまで続けられるか。GW頃なんて、どうなっているんだろう。就農初年度の昨シーズンはセットを始めたのが6月に入ってからだったので、この時期の苦労は初体験。さてさて、どうなるやら。



今日も乾燥した晴天。
昨日に続いて、人参や葱苗の除草、あちこちの水やり、それから、夕方にはスナックエンドウの誘引など、ちょこちょこと歩きまわる。

朝のスーパー出荷時、「人参終了」のPOPを出してきた。
代わりに、昨秋からずっと掲げ続けていた「使いやすい大きさの人参」のPOPを持ち帰る。カラーコピーとフェルトペンの手書き文字が、ちょっと色褪せた感じ。お疲れさま。

予報はこのところずっと、「乾燥」と「霜」の注意報。
明日も晴天、「春に三日の晴れなし」はどこへ?
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冬の人参、ついに終了。

2007年04月09日 | 農と暮らしの日記
写真は、じゃが芋の畑。
3月の頭に植えて、左側の男爵はほぼ芽が出そろい、右手のメイクインは、「この感じなら、芋が腐ってしまったんじゃなくて、やっぱり男爵より全体的に発芽が遅いんだなー」と安心できる程度にまで(去年もそうだった)、ちらほらと発芽が進んできた。

それにしても、この畑はスギナがすごい。
別のじゃが芋畑は蓬(よもぎ)がすごくて、そちらは除草を兼ねて摘み、それを野菜セットに入れたりしているけれど、スギナはさすがに値段をつけにくい。「かき揚げがうまい」とか「干してお茶にする」とか聞くが、いまのところ、我が家では”雑草”。(ただし、土筆(つくし)はセットに入れてます……)



で、本日のタイトルの「人参」である。
このブログにおける登場回数では最多と思われるこの人参(僕が好きだから)、ついに今日で出荷が完全に終了した。昨年の7月と8月に播いて、秋、冬、春と実に半年間も”天然の野菜庫”である畑でじわじわっと生育(~老化)してきた。「この量でいつまで出荷できるんだろう(冬のあいだ、もつのか?)」という当初の心配から、やがて「まだ残っているけど、いつトウが立ってくるのだろう。もしかしたら、暖かくなってくると腐ってしまうのか?」という不安へと、微妙に変化していく僕の胸の内をよそに、ありがたくも、なんとか出荷にたえる状態で桜の季節を迎えることができた。

これはたぶん、”ラッキー”なんだと思う。
人参は畑で生きたまま安定した品質を保っていてくれるということにかけては「優等生」的な野菜なのかもしれない。それでも、今回の秋冬人参は「うまくいったなぁ」と思う。生育途中の「まびき菜」「まびき人参」から始まり、土を固くしてしまった失敗により、まびきが不完全なまま迎えた最盛期(11~1月頃)にも、大きいものは保育園の給食に、中くらいのものは生協や野菜セットに、小さめのものはスーパーにと、それぞれ販路があった。おかげで、いま我が家の台所にも在庫はない。



今日も起きてすぐに収穫に出て、朝の出荷。
一日中、あちこちで除草や水やり、畑の片付けのためのトラクタ作業など。

新学期は傘の列、というのが例年の風景だが、今年は晴れのハレの日。
今週も乾燥した日が続く予報。
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二日続きの、花見弁当。

2007年04月08日 | 農と暮らしの日記
先月播いた葱(ねぎ)が芽を出し、いまのところ順調に成育中。
これから草が出てくるので、7月予定の移植まで目が離せない。去年も同じ思いでがんばっていたつもりなのだが、なぜかいつの間にか草に埋もれ、移植できたのは育苗したうちの1割くらいだった。あとは育苗床にとどまったまま、「小葱」として野菜セットなどに入れさせてもらった。



朝の出荷の帰りに県議選の投票に寄り、午前中は人参の除草。
植え場所の選択を誤ったか、スギナの勢いが強く、発芽したばかりの人参を圧倒している。しばらくはまめに抜き取り、なんとか人参が優位に立つ状況までもっていきたいが、さて。

昼、なんと二日続きの花見弁当。
きのうはブログに書いたとおり、昼は武丈(ぶじょう)公園に出かけたのだけれど、夜桜に行った近所の庵が気に入り、家族みんなで出直してみたいと思ったので。薫手作りの蓬餅をお重に詰めて、渚と真は縄跳びを持って。思い切って午後は野良着を脱いで、机しごとをしようと決める。

……が、なかなかそういうわけにもいかない。
花見の帰りみちにある畑で冬の白菜畑だけ片付けて帰ろうと思い、そのついでに明朝出荷ぶんの人参の収穫もしていたら、あっという間に3時になる。さらに、おととい播いた人参の畝が乾いているのが気になって水やりに出かけ、戻ったら4時。

とはいえ、この時間に家にいられるのは贅沢だ。
渚が数字のパズル(ナンプレっていうのか?)をやるのを横で見たり、ちょっとのぞいたパソコンでメールの返信をしたり、そしたら、机の片づけをしたくなり、そのうちもう晩ごはんのお呼びがかかる。今夜はみんな大好きお好み焼き。残り少なくなった貴重なキャベツがたっぷり入っている。



……というところに電話あり。
「野菜がほしいんですが、いまから行っても大丈夫ですか?」。外を見るとまだちょっと明るい。「大丈夫です!」。真と一緒に一輪車にコンテナと鎌を載せて畑に出かけ、キャベツ、レタス、ほうれん草などあれこれとっているうち、完全に真っ暗になるが、ほの明るいうちから手を動かしていると、不思議と暗闇にも目は利き、真も畝間を僕に先んじて歩き、収穫できそうなのを「これは?」「あれは?」と提案してくれ、約20分で収穫完了、戻って家族総出でこさえの作業。渚はそれぞれの野菜の分量をメモしたうえで、僕が指示した単価を電卓で掛け算して値付けし、真もなぜか、はけた野菜を拾い上げてこさえてきれいに並べている(遊んでいるだけだが)。

20時を前に、無事、引き渡し。
それにしても、わざわざ足を運んでうちの野菜を持って帰ってくださるお客さん、つくづくありがたい限り。ばたばたと薫と子どもたちは布団に向かう。絵本を読む声も、いまは聞こえなくなり、僕のかたわらでは統一地方選挙の開票特番がラジオから流れる。

明日から新年度の一週間が始まる。
野菜はますます少なくなり、セットには”野のもの”が増えている。育てているのは「野菜」じゃなくて「人菜」なんだなと、ふと思う。
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昼も夜も、花見。

2007年04月07日 | 農と暮らしの日記
市内を流れる加茂川の土手、武丈(ぶじょう)公園の桜。
弁当を持って、家族4人で花見を楽しむ。薫は真を乗せて自転車で(うちから約20分)、僕は渚を助手席に乗せて約10分。桜はそろそろ散り始め、葉も少しずつ出始めてはいるけれど、まだまだ「見ごろ」の週末、人出もそれなりにあり、”花の楽しみ”はもちろん、”花見気分の楽しみ”もまずまず。

桜の下で弁当を広げれば、バーベキューの焼き肉の香り。
まあ、にぎやかなBGMが鳴ってないだけ、ましかも。子どものころに来たときの記憶からすると、人出も少なく、また、酒宴の賑わいもおとなしくなっている気がする。



午前中、茄子、ピーマンなどの鉢上げ。
2月に播いた苗がそれなりに大きくなり、9cmポットに移す。

午後、きのうの里芋植え付けの続きを仕上げる。
最後はマルチがなくなり、2列半ほどはマルチなしで「初期除草」覚悟の植え付け。その後、3月播きの人参の除草など畑のあちこちでちょこまかと作業。

夜は、またまた花見。
地区の農業者の集まりで、僕は初参加だけれど、毎年恒例とのこと。近くの山裾にある庵に集い、桜の古木を見上げてござを広げ、控えめな明かりを灯す。夜の風に散る花びらが、仕出し弁当の折りに、また、紙コップのビールに舞い落ち、「これぞ夜桜」という趣に酔う。(さすがにビールはちょっと寒く、飲めば飲むほど酔いが醒める感じ。)

明日の日曜日は雲がとれて、好天の予報。
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里芋の植え付け。

2007年04月06日 | 農と暮らしの日記
写真は蓬(よもぎ)の「ちぢみ」と蓬パン。
じゃが芋畑の”雑草”として生えてきたもので、摘み取って野菜セットに入れたり、こうしてうちの食卓に載せたりと、”雑草”ではあっても”害草”ではなくかなりいい感じの”益草”である。じゃが芋にとってはどうだかわからないけれど。



朝は納品・出荷、午前中は野菜セットづくり。
その後、昨日マルチを張ったところに里芋の植え付け。本当は数日そのままおいて地温を高めたところに植えようと思っていたのだが、春の天気はどうなるかわからないので、とりあえず植えてしまって、それから地温が高まるにつれて発芽の準備を始めてくれればいいかな、という、ちょっと適当だけど「えいやっ」という感じで。

マルチを張った畝への植え付けは次のような手順。
まず、マルチに包丁で穴をあける。今回は株間を30cmとしたので、初めはその間隔を「さくり紐」(30cmごとに印をつけてある紐。神奈川での研修卒業の日、師匠の相原さんからいただいたもので、いわば藤田家族の”家宝”である)で測ろうと思っていたのだが、「マルチそのものに、きっとそういう目盛りの代わりになるものがあるに違いない」と思いついて調べてみたら、ずばり、あった。

それはマルチに印刷されている商品名のロゴ。
今回使ったのは「ノーポリ」というブランドの「サンポリ」というマルチで、その文字が繰り返し印刷されている。それを測ってみたら、「ノーポリ」の小さいロゴマークから「サンポリ」の「リ」の字までがちょうど30cm、そこから次の「ノーポリ」のロゴまでが30cmだ。よっしゃ! これでいちいち測らないで済む。さすが、農業資材というのはよくできている。

そこで、包丁片手に穴をあけて歩く。
「ノーポリ、サンポリ、ノーポリ、サンポリ……」とひとりつぶやきながら包丁を地面に突き刺して歩く男がひとり。あやしい。まあこれがわけのわからない名前だからまだよかったかも。ブランド名が「フジタ」とかだったら、「フジタ、ぶすっ! フジタ、ぶすっ!」……。ちょっとこわい。こわくないか。

穴をあけたら、そこに芋を突っ込んでいく。
覆土が5~10cmくらい必要だというので、思いっきり差し込むのだけれど、包丁で切った小さな穴からなので、それほど深く押し込むことはできない。ちょっと浅めの覆土で、まあこれも適当ながらよしとして、どんどん植える。



春の人参をまた少し播く。
時期的にはもうぎりぎりかもしれないし、まだまだ播けるのかもしれない。が、とりあえず、うちとしてはこの春最後の人参のつもり。収穫は7月から、うまくいけば8月いっぱいまで。



週末は当初の雨模様の予報から、まずまずの好天の見込み。
桜はまだ大丈夫のようだ。
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蓬(よもぎ)の香り

2007年04月06日 | 藤田家族の食卓から
蓬(よもぎ)の「ちぢみ」と蓬パン。
まさに春の香り、あれこれの工夫で楽しめる野の恵みである。(敏)
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里芋のマルチ張り。

2007年04月05日 | 農と暮らしの日記
きのう強風のため挫折した里芋のマルチ張りを、本日決行。
午後の約3時間、薫と二人でなんとか7列ぶんを張り終えた。左側は畝立てだけしてまだマルチを張っていないところ。マルチを張ったあとは数日おいて、地温が高まってから里芋を植える予定。

去年の里芋はマルチを使わなかった。
それだけが原因ではないのだが、草の管理に失敗し、しかも過乾燥で生育が著しく悪く、当然ながら収量もひどかった。今年はその反省もあって草の管理はなんとかしようと思っていたこともあり(それだけではないのだが)、思い切って「化学製品」のマルチを使うことにした。「化学農薬」や「化学肥料」を使わなくても「化学製品」であるマルチやガソリンを多用して、はたしてそれが「有機農業」かというと、いまのところ僕はそっとうつむくしかない。



今朝は6時前に収穫に出る。
きのうの注意報通り畑には久しぶりの霜が降りているが、野菜の収穫に支障はない。あれこれとって戻り、朝ごはん(薫が焼いた蓬(よもぎ)パンなど)を2分くらいで急いで食べて出発。助手席には渚を乗せる。

まず、野菜セットの配達1件。
次に保育園に納品、スーパーへの出荷とまわり、最後は月に一度の商店街の「五日市」。しかし、なぜか雰囲気がさびしい。いつも隣で大繁盛の「芋けんぴ屋さん」もいないし、全体的に出店が少ないようす。人通りもいまひとつである。

しかし、こちらも野菜が少なく店頭がさびしいので、ちょうどいいかも。
今日並べたのは、レタス、ほうれん草、ねぎ、そして、畑を片付けるために一気に抜いたB品の人参、じゃが芋畑の蓬(よもぎ)。いつものお客さんたちも相次いで来てくださり、正午前にほぼ売り切れ、午後からは用事があったので早々に撤収。

戻って昼ごはんのあと、上記のマルチ張り。
薫と真はお友だちたちと「花見」の予定が入っていたのだが、やはり一人と二人とでは作業が二倍と2分の1ではなくて何倍も違うので、急遽キャンセルしてもらい、そろって畑に。真は途中かなり眠そうだったが、持ってきたおやつを食べたり、それだけではお腹がいっぱいならなかったのか、「黒土プリン」も20個くらいきれいにつくっていた。



じゃが芋は男爵がほぼ発芽完了。
同じ日に植えたメイクインは少し遅れて、半分くらいの発芽。ついでに草も順調に発芽している。黒々としていた畑が、知らぬ間に緑の野原に変わっていく。花冷えのうちにも、季節はたしかに進んでいる。

明日も低温ながら好天の予報。
温室の管理に気を遣う日が続く。
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春の嵐、東京は雪?

2007年04月04日 | 農と暮らしの日記
蕗(ふき)の炊いたん。
野菜の少ないこの季節に、貴重な野の味。これはいまお借りしている家の庭に生えていたものなので、厳密に言うと(厳密じゃなくても)、「藤田家族」の野菜ではないけれど、何せ野菜が少ないので、ありがたくいただいてセットにも入れている。じゃが芋の畑に次々出てくる蓬(よもぎ)もそういう意味ではうちの野菜ではないが、なぜか畑のものだと庭のものより「うちの」という気がする。



6時過ぎから収穫に出て、朝いちの出荷と納品。
戻って「里芋のビニルマルチを張ろう」と勢い込んで出かけたのだけれど、急に風が強くなってきて、とても無理。やむなく家に戻り、しばらく温室内で育苗の種をいくつか播く。

寒気のため、全国的に大荒れとのこと。
東京では19年ぶりだかの4月の雪となったそうだ。僕が学生だった頃らしいが、覚えていない。この季節のことで思い出すのは、大学を卒業して会社に入りたてのとき、いきなり春闘のストで明るいうちにみな机の上を片付け、その時間から開いている近くの飲み屋さんに”花見”に行ったこと。なんだか妙に「古い」会社で、いろいろとおもしろかった。僕が入るちょっと前までは昼休みに屋上でバレーボールしていたらしい。



午後、少し風がやんだ気がしたので再出動。
しかし……、やはり無理だった。しかも、ちょっとみぞれっぽい雨まで降ってきた。こういう日は焦っても仕方がない。隣の畑に移り、三角ホーでキャベツの中耕・除草、していたら普及所(正しくは県の地方局の農政普及課)の方々が4月のご挨拶に畑まで来てくださった。田んぼの米糠除草でお世話になった鬼スポンサーの大西さんも他地区に移られたそうで、つくづく「転勤」というのがある仕事は大変だと思う。ご苦労さまです。

夕方、明朝出荷ぶんの野菜の一部を収穫。
明日の天気はどうか。気温はしばらく低いようだ。
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桜満開、風は冷たく。

2007年04月03日 | 農と暮らしの日記
旧西条藩陣屋跡、大手門前の桜。
朝の納品・出荷で通りかかり、「そういえば花見もしてないし……」ということで、軽トラで立ち寄り。

現在は県立西条高等学校の正門である。
春休み中だが、今日は定時制の2次試験?とやらが行われているらしい。門をくぐって久しぶりに校内に入る。そういえば、ここで入学式の集合写真を撮ったな。先日書いた今治西高校の桜も、きっといまはこんなふうに咲き誇っているのだろう。

正門を自転車で入ってきたのは制服姿の在校生。
歴史ある大手門も、在校中に3度しか巡り会わない満開の桜も、僕が感慨深くファインダーを覗いたいずれの存在も”当たり前”の日常の風景として彼らはやりすごしているように見える。ま、それでいいのだろう。



朝は上記の”朝の花見”の前後に、市街で所用あれこれ。
市役所で国民健康保険の手続きもした。退職後2年間は在職中の健康保険組合の「任意継続」という資格にしていたが、それも切れた。幸い、家族一同、大きなけがや病気もなく、新しい年度を迎える。

戻って野菜セットの荷造り、追加の収穫など。
野菜がますます少なくなり、今日はたとえばこんなセット。人参、キャベツ、レタス、サニーレタス、ねぎ、ほうれん草、小松菜ふうの菜っぱ、人参まびき菜、キャベツのトウ、よもぎ、山椒の新芽、など。



昼ごはんのあと、里芋を植える予定の畑の耕耘。
さらに、昨日に続いての畑の除草、発芽し始めた葱の苗の水やりなど、ちょこちょこと動きまわる。春休み中の渚・真も毎日のように畑に出て、「そこ歩くな!」「踏むな!」とか僕にうるさく叱られながらも元気に遊びまわっている。

明日も気温が低い予報。
晴れの日が続き、畑の準備には都合がいい。いまのうちにできることをどんどん進め、春の長雨に備えたい。

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キャベツも、開花。

2007年04月02日 | 農と暮らしの日記
冬のキャベツも、いよいよ花が咲き始めた。
昨夏セルトレイに播いて育苗し、秋に植えたもの。予定では年末年始あたりに収穫してしまうはずだったので、この時期まで残っていたのが予定外、長らくご苦労さまといったところである。



朝の出荷、納品のあと、野菜セットをつくる。
日中はあれこれの畑しごと。最後まで残っていた大根の畑の片付け、ほうれん草などの畑の除草(手でむしったり、鎌でそぎ取るように刈ったり)、それから、温室内でまた少し種播き、などなど。夕方は明朝出荷ぶんの野菜の一部を収穫、荷造り。

また少し気温の低い日が続いている。
一気に春爛漫というわけにはいかないようだ。
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壬生川で、イタリアン。

2007年04月01日 | 農と暮らしの日記
スパゲティは、「アマトリチャーナ」。
ベーコン、オニオン、赤唐辛子のトマトソースで、”怒りん坊”という意味だそうだ。手前の皿は、水菜とあったかきのこのサラダ。しめじ、白しめじ、えのき、しいたけが入っている。そして、「石鎚産ポーク肉のソテー ローズマリー風味」。

藤田家族の食卓から」、ではない。
なんと、”料理教室”に薫と二人で参加してきたのです。「西条市 食の創造館」という施設がオープンすることになり、そのプレイベントのようなかたちで、市内・近郊の著名なシェフやパティシェら(たぶん。ちょっと未確認です)による日替わりの指導を直接受けられるというもの。施設内にある「キッチンスタジオ」に約30人が集まり、5班に分かれて上記の3品をつくった。写真は僕たちの班の作品(メニュー、レシピは共通です)。

で、今日の講師は「MARUBUN」の真鍋明シェフ
JR小松駅前の本店のほか、松山でもダイニングキッチンやピッツェリアを展開している社長さんでもある。……と聞くと緊張してしまいそうだが、さすが多くのファンを持つ人気店を率いる方だけあり、限られた時間に盛りだくさんの内容なのに、スタジオ内にゆったり和やかな雰囲気を生む進行ぶりで、「食べる」だけでなく「料理する」楽しさもイタリアンの魅力かも、と再認識した時間であった。「藤田家族」のイタリアンは全体的にあっさり系だが、今日みたいな”こく”のあるのもおいしい。

食後にはロビーで「コムコムカフェ」(ホテルひうちつどい)の水出し珈琲。
ぜいたくな半日だ。足がJRの各駅停車というのもよかった。伊予西条~壬生川(にゅうがわ)往復520円。車窓はあちこちに五分咲き前後の桜、桜、桜。ま、どちらかというと僕はそれより、あちこちの畑の力強い玉葱、玉葱、玉葱、に目を奪われ、うちの玉葱(になる予定)の可憐な?姿を思って、先ほどまでのぜいたくな気分に若干の陰が生じたのだが。



戻って、日没まで収穫と荷造り。
ほぼ一日、湿った曇り空だったのが、ついにポツポツと降り始め、濡れながら、ほうれん草、レタス、キャベツ、ねぎ、人参などをとる。ついでに、育苗用の土も畑からふるって帰る。

そんなところへ、お客さんあり。
スーパーなどに出荷しているうちの野菜を見て、「ほかにも何かありますか?」とわざわざ訪ねてくださった市内の方で、いまとってきたばかりの泥だらけの野菜あれこれを、「そのままでいいです、いいです」とたくさん買ってくださった。朝から夕まで、出会いのある日というのは、こういうものなのかもしれない。



雨はいったんあがったが、今夜もまた少し降る予報。
新年度の新しい一週間が始まる。
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