トンネルのなかでは春どり一番手の野菜が生育中。
写真のは蕪(かぶ)。この3月は気温が低く、例年なら彼岸の連休中にトンネルなしであれこれ播き始めるのが普通だけれど、来週もまた2~3℃の日が続く予報だからちょっと躊躇してしまい、となると、例年より1週間か10日ほどは長く、このトンネルの野菜たちが頼みの綱となる。「1週間か10日ほど長く」この野菜を頼りにするということは、それだけぶん、収穫を遅らせながら生育を進め、大きくして(つまり目方を増やして)とるようにするということ。
同じ作付けから、どれだけの出荷ができるか。
それは、この時期の葉ものの場合はとくに、種播きの量で決まるのではなく、収穫の仕方で決まる。ならば大きくなるまで出荷を遅らせればいいのかというと、うちのような「野菜セット」を“提携”で出荷している場合には、小さくてもいま出さないといけない、という時がある。今週は休みで、来週大きいのを出しますから、というわけにいかない面がある。ま、逆にいえば、来週なら大きいのがいくけど、今週はこんな小さいのでごめんなさい、というのが“通る”わけだから、それは生産者としては恵まれているのかもしれない。
*
「春分の日」の世の中3連休の中日、日曜。予報は昼頃から雨。朝の内は晴れている。
朝:かなりゆっくり、家族みんなで7時過ぎに起き出してきた。
昨夜はバレーボールの卒団式で、渚と真、それに薫も一緒に出かけて帰宅が夜遅くなり、しかも今日は練習が休みときたら、もうこんなときしか「朝寝坊」なんてありえない、ということ(なんだと思う)、僕は関係ないけど一人だけ早起きしてガチャガチャしても迷惑でしょうから、早起きしたいのは山々だけど苦痛に耐えつつ、あったかい布団の中で本当は見たくもない夢も見ながら待機した。で、同じく7時過ぎ起き。
午前:8時頃から、蕪、チンゲン菜、ルッコラの種播き、今日と明日出荷分の野菜の収穫、戻って昼ごはん。
午後:13時頃からほうれん草の種播き。予報より少し遅れて雨が降り始め、戻って今日宅配便で出すセット(連休で明日月曜出荷だと火曜午前着ができないので前日出し)の荷作り。
夕方:17時に渚と真と一緒に漁港近くの鮮魚店へ。
この店は開店1周年ということで、まぐろの解体ショーがあると新聞の折り込みチラシにあったから、暇を持て余している子どもたちを連れて出かけた。3連休の小学生の過ごし方としては、食育やキャリア教育の視点から見ても実に優れた企画であると言えるでしょう。先に太刀魚と半額になっていた徳島産の芽かぶ(180円→90円)を購入して、まぐろへ。「鹿児島産の本まぐろ、ちょっと小さめの30kg」だそうで、5枚に下ろす途中までで、どうやらその先あまり解体ショーしても買いたい人がいないでしょーという感じだから包丁の手が止まってしまっていた。何人かが背側の赤いほう(590円/100g)とか中落ちを買い求め、うちもまあ珍しいもの見せて頂いたのでそのまま立ち去り難く、胸ビレ周辺の落としたやつを購入。
帰路、出荷先のスーパー「フジグラン西条」に寄って買い物。
そのあと通用口にまわって空き段ボール箱を頂いて帰る。僕が車まで運び、「全部載るはずだから工夫して詰めぇよ」と無責任な指示してあとは任せたらさすがに小学生でも2人いればあれこれ知恵も回るらしく、ばっちり工夫して詰めた。
夜:18時過ぎから晩ごはん。
買ってきたまぐろのややこしいところから、まずは主に真が食べたそうな部位をスプーンでかき出して(大トロよりトロトロのほとんど脂だけみたいなところ)、それから出刃で適当にぶった切ったのをフライパンで焼いた。これより高い値段で中トロや中落ちを買って帰ったお客さんもいたけど、渚はとくにこのややこしいのが気に入ったらしく、どの辺りがどんな肉質でどんなふうにおいしいか(逆に、いまいちか)研究しながら食べられるのが楽しかったようだ。「魚はアラに限る」を信条とする僕はご満悦。というか節約。って言ってもかなり「散財」、野菜セット1個ぶん。家族3人がこんなので喜んでいるのを横目にあきれているのは薫である。
<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、春どり大根、春キャベツ、菜の花(小松菜、蕪、チンゲン菜などから)。
写真のは蕪(かぶ)。この3月は気温が低く、例年なら彼岸の連休中にトンネルなしであれこれ播き始めるのが普通だけれど、来週もまた2~3℃の日が続く予報だからちょっと躊躇してしまい、となると、例年より1週間か10日ほどは長く、このトンネルの野菜たちが頼みの綱となる。「1週間か10日ほど長く」この野菜を頼りにするということは、それだけぶん、収穫を遅らせながら生育を進め、大きくして(つまり目方を増やして)とるようにするということ。
同じ作付けから、どれだけの出荷ができるか。
それは、この時期の葉ものの場合はとくに、種播きの量で決まるのではなく、収穫の仕方で決まる。ならば大きくなるまで出荷を遅らせればいいのかというと、うちのような「野菜セット」を“提携”で出荷している場合には、小さくてもいま出さないといけない、という時がある。今週は休みで、来週大きいのを出しますから、というわけにいかない面がある。ま、逆にいえば、来週なら大きいのがいくけど、今週はこんな小さいのでごめんなさい、というのが“通る”わけだから、それは生産者としては恵まれているのかもしれない。
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「春分の日」の世の中3連休の中日、日曜。予報は昼頃から雨。朝の内は晴れている。
朝:かなりゆっくり、家族みんなで7時過ぎに起き出してきた。
昨夜はバレーボールの卒団式で、渚と真、それに薫も一緒に出かけて帰宅が夜遅くなり、しかも今日は練習が休みときたら、もうこんなときしか「朝寝坊」なんてありえない、ということ(なんだと思う)、僕は関係ないけど一人だけ早起きしてガチャガチャしても迷惑でしょうから、早起きしたいのは山々だけど苦痛に耐えつつ、あったかい布団の中で本当は見たくもない夢も見ながら待機した。で、同じく7時過ぎ起き。
午前:8時頃から、蕪、チンゲン菜、ルッコラの種播き、今日と明日出荷分の野菜の収穫、戻って昼ごはん。
午後:13時頃からほうれん草の種播き。予報より少し遅れて雨が降り始め、戻って今日宅配便で出すセット(連休で明日月曜出荷だと火曜午前着ができないので前日出し)の荷作り。
夕方:17時に渚と真と一緒に漁港近くの鮮魚店へ。
この店は開店1周年ということで、まぐろの解体ショーがあると新聞の折り込みチラシにあったから、暇を持て余している子どもたちを連れて出かけた。3連休の小学生の過ごし方としては、食育やキャリア教育の視点から見ても実に優れた企画であると言えるでしょう。先に太刀魚と半額になっていた徳島産の芽かぶ(180円→90円)を購入して、まぐろへ。「鹿児島産の本まぐろ、ちょっと小さめの30kg」だそうで、5枚に下ろす途中までで、どうやらその先あまり解体ショーしても買いたい人がいないでしょーという感じだから包丁の手が止まってしまっていた。何人かが背側の赤いほう(590円/100g)とか中落ちを買い求め、うちもまあ珍しいもの見せて頂いたのでそのまま立ち去り難く、胸ビレ周辺の落としたやつを購入。
帰路、出荷先のスーパー「フジグラン西条」に寄って買い物。
そのあと通用口にまわって空き段ボール箱を頂いて帰る。僕が車まで運び、「全部載るはずだから工夫して詰めぇよ」と無責任な指示してあとは任せたらさすがに小学生でも2人いればあれこれ知恵も回るらしく、ばっちり工夫して詰めた。
夜:18時過ぎから晩ごはん。
買ってきたまぐろのややこしいところから、まずは主に真が食べたそうな部位をスプーンでかき出して(大トロよりトロトロのほとんど脂だけみたいなところ)、それから出刃で適当にぶった切ったのをフライパンで焼いた。これより高い値段で中トロや中落ちを買って帰ったお客さんもいたけど、渚はとくにこのややこしいのが気に入ったらしく、どの辺りがどんな肉質でどんなふうにおいしいか(逆に、いまいちか)研究しながら食べられるのが楽しかったようだ。「魚はアラに限る」を信条とする僕はご満悦。というか節約。って言ってもかなり「散財」、野菜セット1個ぶん。家族3人がこんなので喜んでいるのを横目にあきれているのは薫である。
<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、春どり大根、春キャベツ、菜の花(小松菜、蕪、チンゲン菜などから)。