38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

雨後の晴天、芋掘り日和。

2010年09月25日 | 農と暮らしの日記
来週後半の野菜セットに入れるさつま芋を掘った。
雨のあとなので、先日までのカチカチの畑がさすがに柔らかく掘りやすくなっていて助かる。さつま芋は掘ってからしばらく置いたほうがおいしくなるので、本当はもっと早く掘って在庫にしておきたいところだけれど、この時期はまだまだどんどん大きくなっていくので、できるだけ畑に置いておきたいというのも本音。

ただ、今年のさつま芋はなぜか傷みやすいものがときどき出る。
収穫したときにはなんともないようなのに、うちで保存している間に、またはセットに入れて出荷したあとに、全体がぐしゃぐしゃっと腐ってしまうものがあり、複数のお客さんから「さつま芋ダメでした~」という連絡を頂いた。もちろんこの場合は相当額を返金(実際には翌回の代金から差し引き)するわけだけど、せっかく季節感あふれるさつま芋が届いて楽しみにしていたのに……ということなので、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

なぜ今年だけこうなるのか、原因はまだよくわかっていない。
今日もさつま芋をたくさん作って直売所に出荷しているSさんちの前をトラクタで通りかかったので、降りてって尋ねてみたけれど、とくに今年の芋が傷みやすいということはいまのところないそうだ。ただ、「100年に一回とかいうて、とにかくこんな夏は特別じゃわや」とおっしゃって、例年より小さくてくびれが多いという、袋詰めの済んだ芋を見せてくれた。「こんなんじゃけんの」。たしかにまあ値段もかなり安くしていて、普段からお手頃価格の直売所だからそれくらいじゃないと売れないんだろうなという感じの芋だ。

100年に一度か30年に一度か。
とにかく特別な夏だったけれど、なんとなく、これが特別じゃなくなってくるという予感は多くの人が共有しているようだ。となれば特別、特別とは言っていられない。



土曜、曇り時々晴れ。
午前:畑の畦草刈り、さつま芋掘り。
午後:さつま芋の取り込み、あちこちの耕耘作業。

子どもたちは明日の運動会を前に登校日。
午前中は普通に授業で、午後からは運動場で準備する子どもたちの姿を見かけた。テントも子どもたちが骨組みを並べて建てている様子を見て感心。僕たちの頃はそんなことしてなかった気がする。いや、僕がしてなかっただけかもしれない。運動会はただ走る、跳ぶ、踊るということだけでなく、こうした準備とか応援とか係の仕事とかいろんな場面を通じて、学ぶことが多くあるんだろうなと思う。先生方も普段とは違う動きをしていたりするから、それを見てまたいろいろ学んだり考えたり。

明日の予報は晴れのち曇り。
気温ももちろん30℃以下で、絶好の運動会日和になりそう。でもこれがまた絶好の畑しごと日和だったりもするわけだ。



白菜をそろそろ植えられるかなと思って出してみたけど、まだだった。
葉は3~4枚になってきているが、第1弾と同様、根がやはり全然巻いていないからセルトレイから引っ張り出せない。あと2~3日、だけどそうするとまた地上部が大きくなりすぎてしまい、逆に生育の遅いものはそれに埋もれてさらに生育が遅れ、バラツキが広がってしまう。

でもまあしょうがない。
週明けから秋雨前線が停滞して、毎日いつ雨が降ってもおかしくないような天気図になるようだ。といっても降らないかもしれない。猛暑・乾燥から一転、涼しくてさらに「雨」ということでラジオ番組などでもしきりに「恵みの雨」という言葉が聞かれるけれど、本音をいえば、一昨日の雨でとりあえずはOKで、この9月下旬というのは秋冬作の種播き、植え付けがそれこそ一日刻みでスケジュールされているから、しばらくは「曇り」くらいでお願いしたいところ。勝手なものですが。でも「雨」というだけで脳天気に喜んでばかりいるわけではないので、よろしく!と、誰に言っているのかわからないけど、とにかくそういう状況です。



台風12号は関東沖から三陸沖へと進んだ。
就農して5年目、本当に台風が四国にやってこない。就農する前に当地では大きな台風の被害があったから、お天道さまも気遣ってくれているのかもしれないけれど、もともと雨の少ない瀬戸内は台風に農業用水を頼る部分もあるから、まったく台風が来ないとなると、これからの当地の農業(だけじゃなく生活用水も)はどうなっていくのか心配だ。
コメント
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