38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

中秋の月に、大根を播く。

2010年09月22日 | 農と暮らしの日記
旧暦の8月15日だそうで、いわゆる「中秋」の名月
猛暑、雨なしの夏がまだ続くなかにあって、こともあろうにこの月見の夜空は雲が覆っている。写真は19時頃、たまたま雲の切れ間から十五夜お月さんが姿を見せた。そんな日没後の時刻に畑で何をしているかというと、大根の種播き。

とはいっても、月明かりで、というわけにはいかない。
いや、周囲が漆黒の闇なら名月をたよりに種を播くなんて風流このうえないわけだけれど、写真のように、小学校の校庭の夜間照明が畑にまで届いているので、その明かりで。しかも、播いているのだ大根だから問題ない。これが人参とか蕪とかなら厳しいが、大根は種が大きく、指先でしっかりひと粒ひと粒を認識できるから、仮に見えなくても播ける。

そんなにしてまでなぜ夜の種播きかというと。
予報では「今夜遅くから雨」なので。先週からずっと出ている傘マークがいよいよ、といううわけ。しかも夜だけちょっと降るというのではなく、明日の予報も「雨で夕方からは曇り」という具合だから、まあその言葉どおりにずっと降り続いているわけではないだろうけど、ぱらっと降ってあとはカンカン照りという感じでもなさそうなので、種播き後の水やり1回の手間を省くつもりでの突貫仕事なわけである。



水曜、セット出荷なし。晴れ、午後は曇りがち。日中は34℃前後。
朝:ごはんのあと、畑の水やり1時間ほど、人参除草を3時間ほど。
午前:食後に市街に出て種を少し買い、戻ってトラクタ耕耘1時間、管理機で畝立て、播種機や手播きで小松菜、ほうれん草、大根を少しずつ播く。19時過ぎ終了、帰りに明日出荷分の里芋を少し収穫。こちらは携帯電話のライトで照らしながら。薫は午後も人参除草の続きをして、雨の前に9月播き人参除草一通り完了。

夜:20時から晩ごはん。里芋の小さいので衣かつぎ、食後に白玉団子、雲に隠れてしまった月を思い遣りながら、ささやかな中秋のお祝い。



21時半現在、まだ雨は降っていない。
本当に降るんだろうか。少なくとも朝の水やりを休めるくらい降るんだろうか。予報の感じだと、夕方の水やりも休めそうな雨のはずだけれど、この夏のおかげで、そこまでは期待しない頭になってしまっている。せめて朝の畑しごとが収穫だけで済めば、それだけで万々歳。
コメント
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