38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

人参の味と香り。

2006年11月22日 | 農と暮らしの日記
収穫したばかりの人参。
先週までは土が乾いて「掘り出す」のもひと苦労だったのが嘘のよう、このところの雨続きで畑は黒々と湿り、片手でするりと抜ける。

「人参がおいしい」とよく言われる。
このところ野菜セットには必ず入るし、サンプルでお店などに持っていったり、かたちが悪くて出荷できないのをもらっていただいたりすると、「香りが強い」「いままで食べていた人参より味が濃い」とかいう反応が多い。

僕は、実は味覚に自信がない。
外食をすると(最近はほとんどないが)、たいていのものは「おいしいな~」と思いながら食べていて、一緒にいた人があとで「ありゃ、まずかったな~」と言うのであわてて「んー、そうですかー、味付けがいけないんですかねー」などと取り繕ってしまうことがよくある。

でも、「あまりおいしくない人参」はわかる。
「こんなのを食べていたら、”人参ぎらい”になるのかもなー」と思うような(たいてい「ハンバーグ定食、ご飯おかわり自由!480円」とかのつけあわせだ)。でも、それは味の薄さが気になるので、人参ぎらいというのは逆に味や香りのきついのがきらいなんではないか、そしたらうちの人参はまさにそれ?などと思ってしまい、子どものいるお客さんには「味と香りが人参らしいですよ!」とか軽々に言わないほうがいいかもしれない気がしたりする。



今日も朝から出荷・納品、収穫、荷造り。
遅昼にして、なんとか今日出すぶんは薫とふたり、フル回転で仕上げてしまう。途中、10時すぎには久しぶりに「お茶」の時間をとる。このところ余裕がなく、お茶なしで作業していたのだけれど、今日は生協の納品がちょっと遅い時間なので。それから、11月22日、「いい夫婦の日」ということもあり。

午後は明日ぶんの収穫。
どうしても時間が足りなそうなので、渚を連れて行き、他の野菜をとっているあいだに、人参を抜かせる。「これくらいの大きさのをとりたいから、茎がこんな感じのを選んで抜いたらええだろ?」。そう言って何本か引いてみせ、続いて渚に何本か引かせて大丈夫そうだったので、「5本抜いたらまとめて置いて、それを10組」。

終わったら、僕が刈った葉もの類をキャリーに集めさせる。
こりゃ早い。やっぱりふたりいると早い。すでに日没、野菜がよく見えないけれど別の畑に軽トラを飛ばし、白菜をとる。これは見えなくても頭のところを押してみてふかふかしてなければOKなので、日没後の収穫向き野菜かもしれない。

夕食後、こさえて荷造り。
終わって机しごとをしていたら日付が変わってしまっている。さらにブログ書いている場合ではないが、日課なので。



明日は終日雨の予報。
気温も上がらないという。北海道は本格的な雪になっているというニュース。いよいよ、季節は冬に向かう。

コメント
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