38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

いも、いも、いも。

2006年11月01日 | 農と暮らしの日記
とにかく、いもである。
わが家の食卓はいま、いもに満ちあふれている。これはおとといで、さつま芋の小さいの、じゃが芋の虫食いとか芽が出てしまったの、里芋の小さいのと親芋。どれもふつうの野菜セットなどには入れられないもの。こんな「いも」たちがいま、わが家の食卓を支えている。

今日の夕食はさつま芋の天ぷら食べ比べ。
きのう渚が学校の芋掘りでとってきたのと、うちの畑の2品種と。やっぱり甘みがあるのは「べにあずま」かなと思う。鳴門金時が粉っぽく感じる。でも、品種の差よりも、たまたま今年のうちの畑と学校の畑の違い(これは絶対大きいはず)とか、たまたまその芋がどうなのか、とかいう気もする。

こんな「いも」暮らしの藤田家族。
就農前は想像もしていなかったのだけれど、ちょうど一年ほど前に研修先の相原農場でお会いした研修卒業生の小林さんが、「うちは芋があったら米は食べないで芋を食う」と聞いて、「ふぇー」と思ったのを、いま思い出している。そのときは、芋は米の代わりにはならないだろうと思ったけど、いま、少なくとも僕は米じゃなくて芋でいい。このひと月くらい、ご飯のお代わりの代わりに「芋」というのは、かなり当たり前になっているし(藤田家族の中で、僕だけ)。

そんなこんなで、渚も真も「いも」。
お母さん(薫)に読んでもらう絵本も「いも」だ。『おおきなおおきなおいも』(赤羽末吉)福音館書店。なんだかたまらない、この世界。渚も真も「いも」の絵ばっかり描いている。



今日も午前中は収穫と出荷。
スーパーに持っていったあと、就農前に暮らしていた神奈川・三浦半島のお客さんに送る野菜を収穫、荷造りする。渚と真がお世話になった小さな保育園「おひさま保育室」の秋のおまつりで、ありがたくも藤田家族の野菜を使っていただけるということで、秋冬野菜のあれこれを箱詰めする。

このおまつりは園の最大の”非日常”イベント。
山遊び、海遊びなど日常的に毎日がイベントみたいな保育園なので、まつりは”非日常”。近くの神社の境内を舞台に、保護者や保育者のみなさんがいろんな屋台を出したりライブをやったりして、ふだん子どもたちだけが楽しんでいるのをうらやましくてしょうがない親たちのエネルギー発散イベントみたいな感じでもある。



午後は、畑の片付け。
11月中に玉葱やキャベツを定植する場所を作るための作業。そのあと、明日のスーパー出荷のための収穫を少し。人参のまびき菜も出そうと思うので、日没後の暗いなか、手の感触を頼りに人参をまびく。去年の研修先でも同じようなことがあったなーと懐かしモードに入りながらの作業。

夜、市街地でのある会合に出席。
とくに荷物を持って行かなくてもいいときは、この4~5kmの距離を自転車で走る。夜に市街地で、となると飲むことも多いし、今日のようにそうでないときでも、夜の運転は不慣れなこともあるので、所要時間が10分か20分かの違いでしかないから、クルマより自転車で、ということで不都合はない。

明日も好天は続く予報。
少し気温が下がってきたようだけれど、虫たちも草たちも健在。まだまだ休む暇はない。
コメント
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