さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

次回は技巧のサウスポー相手 松本圭佑、次戦は藤田裕史と

2024-04-28 07:12:42 | 関東ボクシング


強敵、ないしは上位相手の試合が続いた日本フェザー級チャンピオン、松本圭佑の次戦決定。
6月25日、Leminoフェニックスバトルで、井岡ジムのサウスポー、藤田裕史と。






藤田裕史、関西リングをベースに闘う技巧派で、会場で何度か試合を見ています。
もう随分前から見た覚えありで、デビューは2010年、もう34歳になるんですね。
元々は地元の姫路木下ジム所属で、後に井岡ジムに移籍しています。

ゆったりとしたリズムで闘い、受け身の試合運びで相手の裏を取る回りで良さが出る選手、というのが、当初見た頃の印象。
目に見えて速いとか強打者ではなく、相手の展開構築を崩すのが勝ち筋でした。
サウスポーですが、スイッチヒッターと言っても良いほど、頻繁に構えを変えていた印象があります。

丸岡航平(VADY→江見)に8回判定勝ちした試合は会場で見ました(後に知りましたが、丸岡にはデビュー戦で敗れていて、これが雪辱戦でした)。
これはまさに上記のような「回り」の試合でした。あと、西谷和宏と引き分けの星があります。

ただ、井岡ジムに移籍してから、柳に風と受け流す感じから、脇を空けて両手を掲げ、構えて出ながら捌く、という感じに変わった(変えられた?)ように。
以前ほど柔軟ではないが、積極的に行く方へ比重を置いている。
前田稔輝に判定負けした試合では、引かずに構えて、打ち終わりを左で捉えてダウンさせてもいます。
ただ、両手を顔から離してプレッシャーかけるのに使うので、前田の速いパンチを目で外しきれず、挽回を許して敗れました。



松本側から見て、言葉を選ばす書けば、マッチメイクとしては、ここらでひとつ楽なのと、格下と、というものです。
スピード、パワー、体格など、松本が明らかに上回るので、まともに行ったらひとたまりもないでしょう。
以前の柔軟で受け身の闘い方でも、若干変えた今のスタイルでも、どちらでも難しい、というのが正直な印象です。

しかし、長きに渡って自らの巧さと、同時に限界も踏まえた上で、どう闘うかをしっかり考えてくるであろうベテランの出方がどういうものか、それには興味あり。
その辺を注目してみよう、と思ってもいます。
また、松本の側にも、減量の不安があり、油断が生じないとも限りません。もちろん、そうでない場合、藤田には苦しいでしょうが。



アンダーでは帝尊康輝が、WBOアジアパシフィック、スーパーミドル級王者のユン・ドクノに挑戦。
そう言えば帝尊、野中悠樹に勝って日本のスーパーミドル級王者になったんじゃなかったでしたっけか。あのタイトル、どうなったんでしょう。


アンダーでは、以前取り上げたアマチュアの世界ユース選手権優勝、坂井優太がデビュー戦。
あと、アマチュアの有力選手が相次いでデビュー戦とのこと。

大橋ジム、アマチュアの有望選手がどんどん入ってきますね。
ひとつのジムで抱えきれるんやろうか、と思うくらいですが、それはもう古い認識かもしれず。
何しろ毎月Leminoで興行があり、隔月のFOD配信興行もあり。
これが続くとなれば年に18回、主催だったり共催だったりしながら、カードを組んでいくことになり、試合の場もどんどん「提供」できるし、逆に「せねばならない」とも言えましょうね。

その中から、井上尚弥の再来、後継、まあ何でも良いですが、それに少しでも近い選手が出てくれば、というところでもありましょう。
もちろん、それが極めて難しいことは、大橋会長も承知の上でしょうが。


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