さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

興行ラッシュの6・19 井上尚弥は世界の主役となれるか

2021-05-15 01:51:56 | 井上尚弥




井上尚弥、マイケル・ダスマリナス戦正式決定を受けての会見を行ったとのこと。
本人のコメントにもあるとおり、ウーバーリvsドネア、リゴンドーvsカシメロの勝者と、今後対戦するためにも負けられない、という位置付けの試合です。

もっとも「会社の違い」などもあり、これらのカードがすんなり行かないこともあり得るのでしょう。
もしSバンタム転向が早まるなら、ムロジョン・アフマダリエフやスティーブン・フルトンらが将来の強敵かもしれません。
とはいえ、これらもまた「会社の違い」が壁かもしれません。そんなこと言ってたら切りが無いですが。


ま、先の話はおいといて、今日発売の専門二誌でも、かつて対戦した木村隼人への取材などを中心に、半ばダスマリナス特集に等しい記事が大きく載っていました。
私はホールで、木村vsダスマリナス戦をけっこう良い席から見てたんですが、一連の評とは少し違って、そんなに動く選手でもなかったような記憶があります。

木村が「0.1テンポずれる」と評した左の打ち方も、正直「打つ前、一瞬肩を引く」動作が目について、これは巧い選手なら大抵外してしまうやろうなあ、という印象でした。
今は違うかもしれませんが、「一辺倒」というのは言い過ぎにしても、左のパンチ中心の攻めなので、相手に左回りされたら追えないんじゃないか、とも見えました。

とはいえ、IBFイリミネーションにきちんと勝ったのを含め、キャリアを重ねてきた選手ですし、パンチ自体はけっこうあります。
カリム・グリフィ戦の映像も見ましたが、粘り強さ、勝負強さも兼ね備えてはいますね。

が、戦力的には「間違い」が起こらねば...というしかない相手です。
国内上位や他の選手相手なら、けっこう手強い、と言えるかもしれませんが、何せ井上尚弥ですから、と。



ただ、試合自体の話ではないのですが、6月19日は、当初予定になかった「世界ライト級王者」テオフィモ・ロペスのIBF指名試合がスライドしてきて、これは話題の新興トリラーの興行。
その他にもPBC、ショータイムがWBCミドル級王者ジャモール・チャーロの試合を行い、DAZNではハイメ・ムンギアの試合があるとのこと。
ビッグマッチ、とは言えないですが、週末のメインイベントとしては十分な試合が、同日に4つ重なることになります。

井上は前回のマロニー戦も、ジャーボンテ・デービスvsレオ・サンタクルスという好カードと重なりました。
まあ、今回はあのカードよりは落ちるもの、と言えるでしょうが、それでも良い話ではありませんね。

変な話、単に勝つでなく、クリアに勝つだけでなく、あまり好きな表現ではないですが「インパクトのある」勝利が求められる、と言わざるを得ないでしょう。
本当に、真剣勝負のボクシングを色眼鏡で見るような物の見方になってしまい、複雑な気持ちでもありますが...。

しかし、井上尚弥なら、そういう様々、諸々を乗り越えて、当日、世界の主役(のひとり)として恥じない内容、結果を残してくれると期待します。
今後もコンスタントに、充実したカードを闘っていくためにも、と。



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ということで、久し振りですが、本日の一曲。
スピッツ「紫の夜を越えて」。



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