ということで年頭最初の更新でございます。
さっき録画を見終えました。
西岡vsガルシアですが、西岡、非常に良かったですね。
前回の獲得試合は五度目の挑戦であの西岡がついに!という感動があった反面、
そのレベル、クォリティには疑問符をつける意見もありました。
しかし今回はしっかり足を使ってガルシアのパンチと頭突きをかなう限り外しては
強烈な左カウンターを何度も決め続けました。
得意の左カウンター、返しの右、そして左アッパーは、
以前のカミソリのようだった若き西岡のそれに匹敵する威力を感じました。
そして二度倒されながらも驚異の粘りを見せたガルシアを、
採点上大差でリードしていたにもかかわらず、さらに攻め立てて
最終回にフィニッシュした、その闘う姿勢も見事でした。
両拳を傷めていたそうですが、なおさら見事、と言わざるを得ません。
今日の試合を見終えて思ったことですが、
私は若き西岡が4たびウィラポンに挑み、二敗二分という結果に終わった課程を
つぶさに見てきた結果、西岡というボクサーを過小評価していたのかもしれません。
プロデビュー前から日本のトップ選手をスパーで圧倒したという武勇伝、
世界挑戦に至るまでの好調時の強さ、パンチの切れ味などをよくよく思い出して、
その上で今回の試合を見ると、今更ですが西岡利晃は相当な逸材であり、
むしろウィラポンとの4度に渡る闘いこそが、例外的な不運だったのであり、
今、彼が世界戦をひとつ勝ったからといって、取り立てて感動するのは的外れなのではないか、と。
もちろん、コンビネーションパンチを打つバランスを持っていないため、
好機にフィニッシュを逃す傾向など、以前からある特徴、欠点も残ってはいますが、
以前よりガード、ブロッキングが巧くなっていますし、
厳しい試合でも粘り強く闘う心身のスタミナもついて、逞しくなった印象です。
天才西岡利晃、32歳の今後には、まだまだ期待をかけて良いと思えますし、
そう思えることが何より嬉しいですね(^^)
小堀vsモーゼスは、モーゼスの前の試合を見て、
あのリーチと強いジャブで突き放されて距離を作られたら、
ちょっとそれを打ち崩すのは難しいか、と悲観的に見ていました。
実際、立ち上がりはモーゼスが広いスタンスでしっかり構えて、
長いジャブで突き放す展開で始まりました。
しかし2R、小堀が相手のスリーパンチの終わりに左フックを合わせて
モーゼスをぐらつかせてから、序盤は一進一退となります。
小堀が時折ロープ際に詰めて連打、モーゼスは右アッパーのカウンターで反撃。
この辺りでは互角でしたが、中盤からモーゼスが足を使い出し、
小堀の出鼻をジャブで叩き、スリーパンチコンビネーションを控えるようになると、
小堀が思うように攻め口を見つけられなくなってしまいました。
これ、モーゼスが最初から足を使って動いていたら、
序盤は劣勢でも、中盤以降小堀が追い上げる展開になっていたでしょうが、
序盤に踏ん張って小堀を突き放そうとしたあとでの切り替えだったので、
小堀にしたら厳しいところでした。
小堀がモーゼスをロープ際に詰めても、右アッパーのカウンターを警戒してか
思うように連打出来ない場面がありましたし、実際右アッパーを食ってもいました。
3-0判定のうち、2ポイント差がふたりというのはちょっと小堀に甘い、
という印象を持ったくらいで、厳しく言えば、実力差がそのまま結果に表れた、
そういう試合に見えました。
しかし、世界ライト級のトップランカーを相手に、あれだけ圧力をかけ、
最後まで闘い抜いた小堀佑介というファイターの存在は、
日本のボクシングファンにとって、誇りに思うべきものです。
この試合で相当なダメージを受けたとは思いますが、
かなうならば、心身の休息を経て、再起を期待したいです。
結果は「明暗を分けた」とも言える二試合でしたが、
正月早々、熱く濃密な二試合、24ラウンズをたっぷり堪能しました。
もう、お腹いっぱいであります(^^)
熱い試合を見せてくれたボクサー達に、拍手を送りたいと思います。
さっき録画を見終えました。
西岡vsガルシアですが、西岡、非常に良かったですね。
前回の獲得試合は五度目の挑戦であの西岡がついに!という感動があった反面、
そのレベル、クォリティには疑問符をつける意見もありました。
しかし今回はしっかり足を使ってガルシアのパンチと頭突きをかなう限り外しては
強烈な左カウンターを何度も決め続けました。
得意の左カウンター、返しの右、そして左アッパーは、
以前のカミソリのようだった若き西岡のそれに匹敵する威力を感じました。
そして二度倒されながらも驚異の粘りを見せたガルシアを、
採点上大差でリードしていたにもかかわらず、さらに攻め立てて
最終回にフィニッシュした、その闘う姿勢も見事でした。
両拳を傷めていたそうですが、なおさら見事、と言わざるを得ません。
今日の試合を見終えて思ったことですが、
私は若き西岡が4たびウィラポンに挑み、二敗二分という結果に終わった課程を
つぶさに見てきた結果、西岡というボクサーを過小評価していたのかもしれません。
プロデビュー前から日本のトップ選手をスパーで圧倒したという武勇伝、
世界挑戦に至るまでの好調時の強さ、パンチの切れ味などをよくよく思い出して、
その上で今回の試合を見ると、今更ですが西岡利晃は相当な逸材であり、
むしろウィラポンとの4度に渡る闘いこそが、例外的な不運だったのであり、
今、彼が世界戦をひとつ勝ったからといって、取り立てて感動するのは的外れなのではないか、と。
もちろん、コンビネーションパンチを打つバランスを持っていないため、
好機にフィニッシュを逃す傾向など、以前からある特徴、欠点も残ってはいますが、
以前よりガード、ブロッキングが巧くなっていますし、
厳しい試合でも粘り強く闘う心身のスタミナもついて、逞しくなった印象です。
天才西岡利晃、32歳の今後には、まだまだ期待をかけて良いと思えますし、
そう思えることが何より嬉しいですね(^^)
小堀vsモーゼスは、モーゼスの前の試合を見て、
あのリーチと強いジャブで突き放されて距離を作られたら、
ちょっとそれを打ち崩すのは難しいか、と悲観的に見ていました。
実際、立ち上がりはモーゼスが広いスタンスでしっかり構えて、
長いジャブで突き放す展開で始まりました。
しかし2R、小堀が相手のスリーパンチの終わりに左フックを合わせて
モーゼスをぐらつかせてから、序盤は一進一退となります。
小堀が時折ロープ際に詰めて連打、モーゼスは右アッパーのカウンターで反撃。
この辺りでは互角でしたが、中盤からモーゼスが足を使い出し、
小堀の出鼻をジャブで叩き、スリーパンチコンビネーションを控えるようになると、
小堀が思うように攻め口を見つけられなくなってしまいました。
これ、モーゼスが最初から足を使って動いていたら、
序盤は劣勢でも、中盤以降小堀が追い上げる展開になっていたでしょうが、
序盤に踏ん張って小堀を突き放そうとしたあとでの切り替えだったので、
小堀にしたら厳しいところでした。
小堀がモーゼスをロープ際に詰めても、右アッパーのカウンターを警戒してか
思うように連打出来ない場面がありましたし、実際右アッパーを食ってもいました。
3-0判定のうち、2ポイント差がふたりというのはちょっと小堀に甘い、
という印象を持ったくらいで、厳しく言えば、実力差がそのまま結果に表れた、
そういう試合に見えました。
しかし、世界ライト級のトップランカーを相手に、あれだけ圧力をかけ、
最後まで闘い抜いた小堀佑介というファイターの存在は、
日本のボクシングファンにとって、誇りに思うべきものです。
この試合で相当なダメージを受けたとは思いますが、
かなうならば、心身の休息を経て、再起を期待したいです。
結果は「明暗を分けた」とも言える二試合でしたが、
正月早々、熱く濃密な二試合、24ラウンズをたっぷり堪能しました。
もう、お腹いっぱいであります(^^)
熱い試合を見せてくれたボクサー達に、拍手を送りたいと思います。
小堀選手の闘志も見事でした。ライト級の世界トップレベルの選手と互角以上の打ち合いが出来るということ自体が凄いことですが、打ち合いに関することよりも、技術差が明白になった中盤以降も前に出続けたことに感銘を受けました。ゆっくり休んで、またリングに戻ってきて欲しいですね。
モーゼスは、なんとなくハーンズを思い出させるなぁと思って観ていました。打たれ強くないですが、強さは確かなものがありますね。ナミビア二人目のチャンピオン、頑張って欲しいです。
素人考えですけどね。
西岡は苦しい経験を経て、それを力に変えた感がありますね。元々センス抜群の選手ですがそれ故の不足も強く感じさせましたが、この間の試合にはそれが感じられませんでした。ジョニー・ゴンサレスは馬力と強打を併せ持つ強敵ですが、西岡なら充分対抗出来ると感じます。大いに期待ですね。
小堀は世界ライト級の真の頂点とはいえないにせよ、アルファロ、モーゼスという世界のトップ10クラスの強豪と二試合戦って一勝一敗、大いに称えられるべき戦績だと思います。
>類人猿さん
モーゼスの防御は、ガードやブロックよりも距離を取ることに主眼が置かれてる感じですね。手を下げることによって相手を良く見られるメリットを優先し、目で外せるものは外す、というところでしょうか。こればかりは選手がやりやすいようにやるのがベストなんでしょうが、距離を詰められてしまったら、米大陸の強豪選手に太刀打ちできるかどうか、ちょっと不安ですね。
「な、何が当たったんだ!?」って感じです。
素晴らしかったです。
だけど、小堀の敗戦がとにかくショックで・・
序盤、行けるかと思ったんですがねぇ・・・・。
この階級、またチャンスを掴むのは容易なことではないでしょう。モチベーションを維持することもしかり。
それでも
できることなら辞めるなんて言わないで続けてほしい! と心から思います。
西岡はファイターをさばくのがうまいですね。
ジャブとかそんなに使わないのに、本当、フットワークがよく、いいポジションをとるのがうまいと思います。
左アッパー、すごいキレと打ち抜きですね!
ラストのアッパーのたたみかけはすごく迫力がありました。
強い右フックが打てるようになると、もっと楽にいけるんでしょうが、あれが西岡のスタイルでしょうね。とにかく、たくましくなったと思います。
小堀は残念でしたね。序盤、相手のパンチによく反応して、強烈なプレッシャーをかけていたけど、ジャブとスピードにやられましたね。
彼のファイトはすごく魅力があるので、ぜひ再起してほしいと思います。
観戦に行かれたのですねー。羨ましいです。
私はバンタム級時代の西岡世界戦には何度も足を運んだのですが、ご存じの通り結果が以下略でしたので、もうこれは我々が見に行くと負けるんじゃないかと思って、TV観戦に切り替えたら連勝です(^^;)
幸せというものは、人の思いを裏切る形で訪れるようです。
小堀は再起を表明しましたね。これまでの彼の充実したキャリアと、世界戦二試合で見せた試合内容は、世界ライト級トップ10、東洋では(パッキャオを除けば)ナンバーワンのレベルを証明するものだったと思います。こういうボクサーが即引退という事態が避けられたことは喜ぶべきことです。何か、再起戦が即大きな試合になる、とかいう話も漏れ伝わってきますし、期待したいですね。
>とみーさん
西岡の防御は、以前のようにフットワークに依存していた頃は派手なものでしたが、今はより実践的というか、パリーやブロックとの併用がうまくいっていますね。バランスが取れてきたというか。フィニッシュの過程も良かったし、迫力も感じました。相手が決定的にスピードで劣り、ああいう展開だったから、ということを差し引いても、西岡の充実を感じました。右フックは、若い頃は左で相手を釣っておいて右フックをカウンターするKOパターンがありましたが、最近はあまり見せませんね。
おっしゃるとおり、小堀はスピードの面で差があり、そこへリーチの差があり、相手がそれをフルに生かして闘ったので、非常に厳しかったですね。モーゼスは序盤は踏ん張って突き放し、中盤以降は足を使って動いて、小堀に良い距離を与えずに闘い終えました。
その敗因、そして不足した面については「ボクシングストレートリポート」さんで、小堀を世界の舞台に押し上げた萩森氏が、厳しく分析されています。リングの内外で厳しい闘いとなりましょうが、小堀の再挑戦、大いに期待し、応援したいですね。