個人的なこだわりというか、私なんぞが何をどうこだわったところで意味がないんですが、
私は、拙ブログや他のサイトにボクシングについて書くとき、統括団体のアルファベット三文字のあとに
「世界」の文字を書きません。例えば「WBA世界タイトルマッチ」という書き方をしないことに決めています。
チャンピオンが4人おって、何がどう「世界」なのか、という根本的な疑問は当然あります。
ただ、故・白井義男先生の時代や、原田・海老原時代がすべからく、かくあれかしという
タイトルマッチばかりだったわけでもありません。
WBAの前身であるNBA時代にも、欧州連盟や、ニューヨーク州、ペンシルバニア州認定とか、その他諸々、
王者並立の事例はありました。
とはいえ、昨今の世界的なボクシング業界の荒廃は目に余り、単なるローカルファイトに毛が三本生えたような
試合までもが「世界タイトルマッチ」を名乗って、世界各地で挙行されています。
こんなもの「ご近所タイトル」やないか、と罵りたくなるようなものも、ざらに見ます。
一階級一王者はもちろん理想です。何もそれを今すぐ現実に求めるというほど、固いことを言うわけでもないのですが、
せめて一昔...いや、二昔前の二団体時代にもこういう試合はあったよな、と思わせてくれるようなものでないと、
やはり「世界」はつけたくないなぁ、という気持ちがあるわけです。
とはいえ、やはり便宜上「世界挑戦」「世界戦」という言葉の使い方をしてしまっているという矛盾もあるわけですが...。
しょうもない前置きが長くなりました。
今日の試合について、ですが...世界戦でしたね(^^)
心技体、どれを取ってもケチのつけようがない、素晴らしい「世界」を見たと実感出来る一戦でした。
西岡利晃、レンドール・ムンローの両者に、あらん限りの拍手と感謝を届けたい気持ちでいっぱいです。
サウスポー同士の対戦は右リードの巧拙がカギ、なんて言い尽くされたことですけど、
今日の西岡の立ち上がり、右リードの何と素晴らしかったことでしょうか。
長いリーチのムンローが伸ばすロングのパンチの大半を、ボディワークとフットワークで外しきり、
右リードで突き放してはまた動く。攻防一体の見事なボクシングで、これ以上ない好スタートでした。
4Rにちょっと攻め込まれたかな?と思ったら5Rに左を好打、7Rは右フックをみぞおちに決め、
タフなムンローにはっきりとダメージを与える。その後も懸命に粘るムンローを抑えて最終回、
逃げ切りどころか逆に連打で追い込んで試合終了。ジャッジ三者が10点差で揃う大差の勝利で、
欧州最強の指名挑戦者に完勝、5度目の防衛となりました。
今日の西岡は、持って生まれた才能と、長年の経験をフルに生かし切った、最高の試合を見せてくれました。
的確な右リードから、堅固なムンローのガードを左で貫き、接近しても上下の打ち分けを決め、
守っては頭の位置を変えながらサイドに出て、出入りを繰り返す。
左の強打を警戒していたであろうムンローにとり、西岡の総合力の高さは予想以上だったのでしょう。
足を使って離れてもまだ届くムンローのロングパンチや、フェザー級並に見えた体格とパワー、
いったんきっかけを与えたら止まらない連打攻撃は、充分西岡を脅かしうるものに見えましたが、
西岡は常に適切な攻防の取捨選択を行い、ムンローの力を封じきりました。
それにしても、ウィラポンとの4度の対戦が2敗2分に終わったあの頃、今の西岡を想像し得た人は
おそらく彼自身を除けば、そんなにはいないことでしょうね。
私もご多分に漏れないクチで、このブログでも読み返すのも恥ずかしいような感傷を書き連ねたことがありますが(^^;)
今となっては、本当にいい笑いものです...とても嬉しいことです(^^)
そして敗れてなお、尊敬に値する真の戦士、レンドール・ムンローについて。
彼が今日、我々に見せたもの...彼のボクサーとしてのキャリアのみならず、彼の人生、生き様に支えられた、
真の勇気、誇りを、私はけっして忘れることはないでしょう。心から拍手を送りたいと思います。
ボクシングファンなら誰もが、似た気持ちを持つことでしょうね。
まあ私なんか根が軟弱なもんで、終盤なんか「もうええから、自分から座っても、マイッタしても、誰も文句言わんから~」と
思わずTV画面に向かって泣き言が出ましたけど(^^;)
さて、アンダーも凄いカードが揃って、減量苦が無くなったローマン・ゴンサレスは、一度苦戦した相手の
フランシスコ・ロサスを2回にスリーダウンKOで退け、暫定王座とはいえ二階級制覇。
亀海喜寛は元世界王者ホセ・アルファロを6回KO。終わり方がちょっと?でしたが、亀海のボクシング自体は「良」でした。
ホルヘ・リナレスはヘスス・チャベスの棄権によりTKO勝ち。去年の悪夢を振り払ったというところでしょか。
山中慎介も相手があと1回ってとこで棄権してTKO勝ちでした。一応(ってこともないですか)7連続KOとなりました。
今回は生観戦とはいきませんでしたが、WOWOW様による生中継のおかげで、存分に好ファイトの数々を堪能しました。
昨年の同じイベントでは、榎vs細野の新旧強打対決を尻目に、ダブルメインの煽り映像とトークを延々流す、という
ファンにとってはあまりにもあまりな「仕打ち」に、私も文句を書いた次第ですが、今回はそういうことが一切なく、
好カードの数々をかなう限りフルに放送しようという方針だったようです。今日は本当に、何の文句もありません。
WOWOW様、ばんざい(^^)であります。こちらにも感謝、また感謝ですね。
私は、拙ブログや他のサイトにボクシングについて書くとき、統括団体のアルファベット三文字のあとに
「世界」の文字を書きません。例えば「WBA世界タイトルマッチ」という書き方をしないことに決めています。
チャンピオンが4人おって、何がどう「世界」なのか、という根本的な疑問は当然あります。
ただ、故・白井義男先生の時代や、原田・海老原時代がすべからく、かくあれかしという
タイトルマッチばかりだったわけでもありません。
WBAの前身であるNBA時代にも、欧州連盟や、ニューヨーク州、ペンシルバニア州認定とか、その他諸々、
王者並立の事例はありました。
とはいえ、昨今の世界的なボクシング業界の荒廃は目に余り、単なるローカルファイトに毛が三本生えたような
試合までもが「世界タイトルマッチ」を名乗って、世界各地で挙行されています。
こんなもの「ご近所タイトル」やないか、と罵りたくなるようなものも、ざらに見ます。
一階級一王者はもちろん理想です。何もそれを今すぐ現実に求めるというほど、固いことを言うわけでもないのですが、
せめて一昔...いや、二昔前の二団体時代にもこういう試合はあったよな、と思わせてくれるようなものでないと、
やはり「世界」はつけたくないなぁ、という気持ちがあるわけです。
とはいえ、やはり便宜上「世界挑戦」「世界戦」という言葉の使い方をしてしまっているという矛盾もあるわけですが...。
しょうもない前置きが長くなりました。
今日の試合について、ですが...世界戦でしたね(^^)
心技体、どれを取ってもケチのつけようがない、素晴らしい「世界」を見たと実感出来る一戦でした。
西岡利晃、レンドール・ムンローの両者に、あらん限りの拍手と感謝を届けたい気持ちでいっぱいです。
サウスポー同士の対戦は右リードの巧拙がカギ、なんて言い尽くされたことですけど、
今日の西岡の立ち上がり、右リードの何と素晴らしかったことでしょうか。
長いリーチのムンローが伸ばすロングのパンチの大半を、ボディワークとフットワークで外しきり、
右リードで突き放してはまた動く。攻防一体の見事なボクシングで、これ以上ない好スタートでした。
4Rにちょっと攻め込まれたかな?と思ったら5Rに左を好打、7Rは右フックをみぞおちに決め、
タフなムンローにはっきりとダメージを与える。その後も懸命に粘るムンローを抑えて最終回、
逃げ切りどころか逆に連打で追い込んで試合終了。ジャッジ三者が10点差で揃う大差の勝利で、
欧州最強の指名挑戦者に完勝、5度目の防衛となりました。
今日の西岡は、持って生まれた才能と、長年の経験をフルに生かし切った、最高の試合を見せてくれました。
的確な右リードから、堅固なムンローのガードを左で貫き、接近しても上下の打ち分けを決め、
守っては頭の位置を変えながらサイドに出て、出入りを繰り返す。
左の強打を警戒していたであろうムンローにとり、西岡の総合力の高さは予想以上だったのでしょう。
足を使って離れてもまだ届くムンローのロングパンチや、フェザー級並に見えた体格とパワー、
いったんきっかけを与えたら止まらない連打攻撃は、充分西岡を脅かしうるものに見えましたが、
西岡は常に適切な攻防の取捨選択を行い、ムンローの力を封じきりました。
それにしても、ウィラポンとの4度の対戦が2敗2分に終わったあの頃、今の西岡を想像し得た人は
おそらく彼自身を除けば、そんなにはいないことでしょうね。
私もご多分に漏れないクチで、このブログでも読み返すのも恥ずかしいような感傷を書き連ねたことがありますが(^^;)
今となっては、本当にいい笑いものです...とても嬉しいことです(^^)
そして敗れてなお、尊敬に値する真の戦士、レンドール・ムンローについて。
彼が今日、我々に見せたもの...彼のボクサーとしてのキャリアのみならず、彼の人生、生き様に支えられた、
真の勇気、誇りを、私はけっして忘れることはないでしょう。心から拍手を送りたいと思います。
ボクシングファンなら誰もが、似た気持ちを持つことでしょうね。
まあ私なんか根が軟弱なもんで、終盤なんか「もうええから、自分から座っても、マイッタしても、誰も文句言わんから~」と
思わずTV画面に向かって泣き言が出ましたけど(^^;)
さて、アンダーも凄いカードが揃って、減量苦が無くなったローマン・ゴンサレスは、一度苦戦した相手の
フランシスコ・ロサスを2回にスリーダウンKOで退け、暫定王座とはいえ二階級制覇。
亀海喜寛は元世界王者ホセ・アルファロを6回KO。終わり方がちょっと?でしたが、亀海のボクシング自体は「良」でした。
ホルヘ・リナレスはヘスス・チャベスの棄権によりTKO勝ち。去年の悪夢を振り払ったというところでしょか。
山中慎介も相手があと1回ってとこで棄権してTKO勝ちでした。一応(ってこともないですか)7連続KOとなりました。
今回は生観戦とはいきませんでしたが、WOWOW様による生中継のおかげで、存分に好ファイトの数々を堪能しました。
昨年の同じイベントでは、榎vs細野の新旧強打対決を尻目に、ダブルメインの煽り映像とトークを延々流す、という
ファンにとってはあまりにもあまりな「仕打ち」に、私も文句を書いた次第ですが、今回はそういうことが一切なく、
好カードの数々をかなう限りフルに放送しようという方針だったようです。今日は本当に、何の文句もありません。
WOWOW様、ばんざい(^^)であります。こちらにも感謝、また感謝ですね。
ロマゴンは見事でしたが新井田さんとの試合と比べてやや膝が棒になってたなと感じました。実際左を強振した後バランス崩したり、危ないもらい方もしたので難攻不落とまでは思いませんでした。もし宮崎君があの素早い出入りと早い右クロスを繰り返せたらとちょっとだけ想像しちゃいました。
山中君はきちんと勝ちましたね。こりゃ来年の岩佐君とのチャンピオンカーニバルは超満員確実ですね。一方亀海君は完勝でしたがチャンピオンカーニバルで相手いますかね。もう返上でしょうか。
西岡、珠玉の12ラウンズでした。
リナレスの高速ジャブ。亀海の空間支配、ロマゴンの戦慄アッパー、
いやー、いいもん見せてもらいました。
帰宅して録画をしっかり見て、これも堪能。
ジョーさんの「西岡のマスターピースですよ!」とか、香川さんの「西岡が、置いてきたものを取り戻し始めました」とかの文学的表現も耳に心地よく、ボクシング中継はこうでなくては! とまた堪能。
やっぱ、これがボクシングだよなぁと、ビールがうますぎて酩酊状態です!!
それだけに、とても感慨深いです。努力が報われてよかった。次はあのモンティエルが有力なんですね。
西岡>ジョニゴン>モンティエル 三段論法成立を期待します。
それから長谷川ですが… その心痛は察するにあまりあるものだと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
言うまでもなく強豪ですし、そう簡単にはいかないでしょう。しかしモンティエルのあの細い脚がもつれる光景を想像すると・・・・
本当に「素敵な続編」ですね!彼のキャリアは哀しみと共に終わるのだと思いこんでいた時期からすれば、夢のようです。
加古川に天才少年ありと言われながら、デビュー二戦目のKO負け、新人王トーナメントでの惜敗、苦戦もあったA級昇格後、そして日本タイトル獲得と前後してのKO街道、ウィラポン戦での2敗2分、アキレス腱断裂、再起後の苦闘...この後の暫定王座獲得は彼に与えられた最後の幸福なのかと思っていたのですけど...やはり西岡は本物だったという、俗な言い方ですがそれが全てじゃないでしょうか。それも、我々が思う以上の凄い本物だった、と。
ロマゴンは圧倒的に強いと見える反面、初回の「ダウン」も忘れちゃいけないですね。ロサスのような選手を序盤に倒す強さは間違いないものではあるのですが。
山中vs岩佐は、ホールまでお出かけしたくなるようなカードですね。岩佐の方はつぶさには見ていないんですが、こちらも凄い評判で。亀海のようなレベルの日本チャンピオンは貴重なんですが、残念ながら返上の可能性もありそうですね。
>レノンバッファさん
いいですねー、生観戦した勝ち組の皆さんがうらやましいです。私はどうしても試合終了後、当日終電で自宅に帰り着けないことが判明して、観戦は諦めました。もし土曜日ならばなんとかなったのですが...。
西岡は、我々が勝手に託した果てしない夢を、34歳になって遂に実現してくれています。全世界のボクシングファンに、日本にも世界のトップ相手に伍する真の天才ボクサーがいる、と知らしめる存在になってほしいという夢。昨年、メキシコでのKO勝ちに続き、昨日の試合はスカイスポーツのハイビジョンチャンネルで英国に生中継され、彼の地のファンを驚愕させ、賞賛が集まっているとのことです。西岡には、さらにワールドワイドな舞台へと歩を進めてほしいですね。彼なら出来ます、やれます。誰が相手でも、場所がどこでも。
>SATOYAMAさん
私の友人の熱狂的な西岡ファンの方に「関光徳さんには5度目があったんですから、西岡もまだ次がありますよ」と言って慰めたことがあります。実際、暫定とはいえ5度目で戴冠したことだけでも、類例なき幸運だったと思っていましたが...。
モンティエル戦は有力といえるかどうかはわからないですが、彼がメキシコ人初の4階級制覇を目指すなら、当然話としては出てくるでしょうね。今日の報道ではIBF王者スティーブ・モリターの名も出ていましたが、米大陸や欧州の著名選手との絡みなら、どれでも歓迎ですね。
長谷川のご母堂に関しては、今回はあえて記事は書きませんが、心からご冥福をお祈りします。
当たり前ですが、ボクサーひとりひとりに、等しく重い人生があり、ボクシングという闘いと共に、その和らぐことなき険しさは確かに存在します。その現実の前に、私は今、どのような言葉も持ち得ません。
>類人猿さん
西岡とモンティエルがもし闘わば、敏捷な防御の応酬だった長谷川戦よりも派手な試合になりそうに思います。仕留める可能性も、仕留められる可能性も、共に高い、長谷川戦とは違った意味でスリリングな展開と言えばいいでしょうか。実現するとしてもすぐにとはいかないようですが。
西岡!よくやった!長く、信じて応援してきた事が報われ、御礼返しを頂いている感じです。
西岡には、挫折と大怪我を乗り越えた事で、でっかくぶっとい筋金が備わりました。
香川氏も言った、ウィラポンとの四戦、負けてよかったとは言いませんが、今思えば、あの経験があってこそだと感じます。チャンピオンになる前、ウィラポンⅡの西岡が全盛期という意見を聞いた事ありますが、んなわけありません。あの頃も速くて巧かったでしょうが『強く』はなかった。
ボクシングは技術と強さは別だと思います。その技術を強さにもっていけるかいけないかが全てだと考えます。
一つこんな事を思っていまして、西岡の防衛戦て、本人もトップランナーで言ってたんですがボーナスステージみたいなもんと。俺も西岡には、とにかく世界を獲ってほしい獲らないといけない選手だと長く長く思ってた分、世界獲ってくれただけでも満足というかお腹一杯というか、もういつ負けてもいいから、とにかく全てを出して頑張ってって感じなんです。とにかく世界獲るまでが、長くいろいろありましたからね。
しかしモンティエルには負けられん、日本が誇るスーパーチャンプ二人がやられるわけにはいきません。その使命感たる気持ちを持って、是非戦ってもらいたいですね!
最後にひとつ、ウィラポンから世界とっていたら、今の強さは誇れなかったと思います。
挫折を乗り越え強くなる、と言いますが、西岡の場合元々が相当強かった上に、さらに強くなったのでは、とここ最近見ていて思いますね。とにかく出だしというか、プロになる前から評判が物凄くて、デビュー戦からしてなかなか組めなくて、ちょっとした間違い(あまり詳しくは書けないんですが)で組めてやれやれ、みたいな...変な話、デビューするにも一苦労、みたいなスタートだったそうです。それが二戦目で担架送り、新人王も獲れず、という新人時代の挫折、そして世界戦まで行ってからの挫折と大怪我...本当に修羅場をくぐって今、米大陸でも欧州でも知られる日本人ボクサー、というところまで来てますが、そもそもそういう期待を私なんかは大昔からしているクチでして、その頃の壮大な期待からすれば、まあこのくらいなってもらわんと(^^)という感じになりつつありますね。モンティエル戦は彼がメキシコ人初の4階級制覇への意欲が強いようですので、実現はすぐにとはいかなくても、いずれあるかもですね。左でばつんとやってもらいたいです(^^)
>さんちょうさん
次はモリターか、モンティエルか、あるいは他の強豪か。西岡にふさわしいワールドワイドな注目が集まるようなカード実現に期待したいところですね。早熟の天才にして大器晩成、西岡利晃の本当の出番はこれからだ!という感じで、私も楽しみでたまらないです.
WOWOW加入しようかな~でもネットで観れるしな~と中途半端な理由で延々悩んでいるクズ人間でして汗.
強かったですね,ムンロー.もうちょっと汚い闘い方をしてきてたら,西岡とはいえ,勝敗は正直分かりませんでしたね.
難敵相手に勝負を決めたのは,西岡の厳しさと見ました.それは距離の厳しさであり,闘志の厳しさであり,判断の厳しさであると思います.正直,フィジカルは少し弱ってきているかも知れませんが,西岡選手の強さは「厳しさ」にあると思いますので,誰と闘っても,あの時ああすれば~という試合にはならないと思います.
長谷川戦でのモンティエルを観て,モンティエルの頭の良さ,技の完成度(この選手,ずっとボクシングのこと考えて,新しい技をいろいろ開発してるんちゃいますかね笑)を改めて知り,少しファンになってしまいました.ただ,西岡選手なら,彼の「技」に対しても「厳しさ」という武器で,さながら侍の如く闘ってくれると思います.モンティエルとの試合がいつか実現してほしいです.
ムンローは今回の試合で、その良さを出すきっかけをほとんど摘み取られたという風に見えました。西岡の右リード、サイドステップ、的確な出入り、上下の散らしなど、おっしゃるとおり終始「厳しい」対応が続いた故、だと。
スタミナについては不安視する声もあるようですが、西岡のボクシングは常に無理のない、無駄のない、筋が通って理にかなった技術、戦術によって御されており、故に最後まで落ちないのだと見ます。私は今回の試合、もっと踏み込まれて、それこそ押し合い、揉み合いになって消耗させられて、そこをどう乗り切るかと思っていたので、そういう展開がほとんどないままに試合を終わらせた西岡に、心底驚嘆しています。
モンティエル戦は上にも書いたとおり、メキシコ初の4冠制覇がかかる、その点で実現の可能性を信じたいですね。