穴にハマったアリスたち

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感想:週刊少年マガジン(2010年5月26日)、その他

2010年05月26日 | 週刊少年漫画「マガジン」「サンデー」感想
■波打際のむろみさん #45「圧倒的自然災害とむろみさん」

巻末コメントより:
 「水族館でリュウグウノツカイフィギュアを買いました。見えなかった部分も詳細に…!」

といったわけで作られた今週のお話。
どんだけ嬉しかったのか、実によく分かります。
リュウグウノツカイの珍しいアングルが、こんなにも!

あとどういうわけか、今週号はむろみさんの尾鰭が目立ってた気がする。
痛々しい…。
本当、なんとかして欲しいです。

■月光条例 第22条「[千一夜の月]9 サクシャを知る者」

狂った「アラビアンナイト」の世界で交戦中の面々。
捕えられた天道くんは、人質になっていた「はだかの王様」たちと合流しました。
そして判明する幾つかの事実。

爺さん:
 「読んでくれる<読み手>が多ければ多いほど、そのキャラクターは強く元気になるんじゃよ」
 「心当たりあるじゃろう」

脳裏に浮かぶ狂気のシンデレラ&赤ずきん。奴らは確かに強くて元気だった。
「読者数が多い方が強い」は直感的に理解できるし、「読者がゼロになるとお伽噺は死ぬ」というのも良く分かります。
物語の死は、誰もがそれを忘れ去った時。

そういったわけで、お伽噺の人たちは、読者を神のように大事にしています。
この場にいる唯一の人間・天道くんも照れ臭い。照れ臭いので、すぐに気がついてこう言った。
いや読者はただ読んでいるだけだ。「神」と呼ぶべき相手は、物語を作った「作者」だ。

長老一同:
 「「<作者>とはなんでしょう?」」

薄ら寒い何かが背中を伝う。
お伽噺界の長老陣、揃って「作者」の概念を理解していなかった。
これはどう考えればいいんだろう?
「作者不詳」のお伽噺ばかりなので、自然発生的に生まれたと言えばその通り。
でもそうだとしても事は単純でない気がする。

一方、お伽噺の登場人物の中にも、この「作者」の存在に気がついたキャラクターがいた。

???:
 「もうボクは幸せの『青い鳥』を探すのはやめたんだ」
 「わかっちゃったんだ…『シアワセ』なんてねえ、カンタンなんだよ」

 「これからかわいそうな『おとぎばなし』のみんなに、ボクが『シアワセ』を運んであげるんだ」
 「ボクが<作者>に言って、おはなしを、書きなおしてもらってあげてねえ」

「幸せ」の真理を悟りやがった。
気がついたのは、「青い鳥」のチルチル少年。
よりにもよって彼か。幸せは山の向こうではなく、我らの頭上にあった。

テーマがメタ的になってきた上、キーパーソンが「青い鳥」。これ以上ない人選に震えます。結末がよくわからない。

■バクマン 86ページ「勝ちと負け」

亜城木さんの目指している「シリアスであるがゆえに笑える漫画」として、真っ先に思いついたのは「遊戯王」でした。
たかがカードゲームごときに熱中し過ぎている様は、当人たちが大真面目だからこそギャグになる。
そして馬鹿馬鹿しいと思いながらも、熱いし真似したくなる。

最終目的がアニメ化なんだし、そういう方向もアリだと亜城木さんに伝えたい。

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