会期:2007年8月1日(水)~9月24日(月・振休)
9:00~17:00(入室は閉室の30分前まで)
月曜休室(ただし9月17日・24日は開室、18日は休室)
会場:東京都美術館企画展示室
憧れの国の一つ、トルコにある『トプカプ宮殿』。その秘宝展となれば、これは行きたいじゃないですか!!
以前、もう何年になるのでしょう、かれこれ20年くらいになりますでしょうか・・・国立博物館で開催された『トプカプ宮殿』展のことは今でもはっきり覚えてます。小さかった息子を連れて見に行ったのですが、会場は静かで空いていて、そこに時間を吸収して、しんと静まり返って宝物が並んでいたのが目に浮かびます。静かなのに一つ一つが華やかで、きんきらきんに全てが眩く輝き、その輝きに「ほおぉ~」と口を開けて見入っていた息子の顔も同時に思い出します。あの時は一本の華やかな短剣が、チラシを飾っていたっけなあ~!
今回は、大きなエメラルドがはめ込まれ、たくさんのダイヤモンドに彩られたターバン飾りがチラシの表に輝いてます。実際のものは、そのエメラルドの大きさといい、信じられない豪華さでした。
先回のきんきらきんに比べると、全体のトーンは華やかなんだけれど渋めに感じてこの宮殿の持っているものの広さを感じて興味深いものがありました。
水晶を使ったものは、その塊を掘り抜いて思う形にし、そこに宝石の細工を施してありました。また七宝、螺鈿、象嵌の技術には目を奪われました。とにかく細かいものに施されている装飾に息を呑むとともに、一人スルタンに集中した権力の大きさをまざまざと感じさせられます。
ラウダ:ウードに似たこの楽器は、古代に遡る歴史を持つと記されていました。7弦で、高音から2弦、2弦、2弦、1弦と弦が張られています。楽器はこれ一台でした。ネイとか、管楽器も見たかったなあ~!
マラムート1世の花押入り文書:この花押は見事でした。この下方に美しいアラビア文字で文書が書かれていました。
化粧箱の中身:これはどれもこれも小さいものですが、それぞれが宇宙をその中に秘めているような美しさ。右下のはさみは、蝋燭の芯を切るための、それだけのための黄金のはさみ!!おっ、宝石もついてます!
「こんな物を本当に身に着けていたのかな、使っていたのかな」と思うくらい、綺麗に贅沢が施されていて
その時代に思いを馳せます。
ピンクの彼女と私と二人だけだとついつい、
宝飾品だけ見て、帰ってきてしまうのですが…
実際にこれを手にとって使ったり眺めたりしていた人たちがいるんだな~てことに想像をめぐらせるとすごく歴史が立体的に見えてくるような気がします。
ちょっと前に行った「ロシア皇帝の至宝展」もよかったです^^
当時の図録を見たら、1988年8月頃でした
かれこれ19~20年前
時間を見計らって是非また行きたいものです
会場の一室には薔薇水の香りが振りまかれて、雰囲気を盛り上げるのに一役かってました。
ロシア皇帝の至宝展、江戸東京博物館の例の卵のもの凄いのが来日した展覧会ですね。見損ねました・・残念~!
ああ、きれいね~と、88年の時は親子できんきらきんにすっかり魅せられました。とにかくその華やかさに心奪われた展覧会でしたが、今回はなんとなく渋い色合いで、でも豪華さは変わらず、といった感じでした。記事にも書きましたが「七宝、螺鈿、象嵌」、そして刺繍の技術素晴らしかったです。
「ヴァン猫」も懐かしいですね
一度見てみたいですね
しかし、東京ジャーミーで絨毯も見たし、トプカプ宮殿の宝物も見られたし、の今夏でした!!