陶磁器で作られた陶磁器人形・フィギュリンはその表情、肌合いなど魅力的だ。
先だって帰省した際、実家に置いてあったフィギュリンを連れてきた。
ゲーベル社のフンメル人形で楽器を弾く女の子、裏には”W.Germany”の文字がある。
この楽器を弾く女の子の姿と顔の表情から音楽を奏でている今その時にかける一心さ、まじめさ、健気さが伝わってきて、ああ、いいなあと思う。
この人形はその昔、父が海外出張の折に仕事で忙しい中、彼の地でお土産として買ってきてくれたものだ。
壊れやすいこの子をそおっと大事にスーツケースの中に入れて持ち帰ってきてくれた父のことが思い出される。
また別の出張の機会にはデンマークでロイヤルコペンハーゲンの本を読む少女のフィギュリンを持ち帰ってきた父。
私は陶磁器が好きだし、フィギュリンも好きで大事にしているが、そういう思いはこうした父の持ち帰ってくれた土産の人形を眺めていたからかもしれないな、と思ったりもする。
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