原題:La voz dormida
2011年/スペイン/123分
監督:ベニト・サンブラノ
原作:ドゥルセ・チャコン
出演:インマ・クエスタ、マリア・レオン、マルク・クロテット、ダニエル・オルギン
ストーリー:スペイン内戦終結から2年。マドリードの刑務所では、共和国活動派の恋人や妻、母たちが次々と収監され、死刑が執行されていた。妊娠中に収監された姉オルテンシアを助けるため、南部のコルドバからやってきたペピータは、姉から山岳地帯でゲリラ活動を続ける義兄への連絡係を頼まれる。一方、刑務所内で出産したオルテンシアは、子どもを守るため、ひとりの女性看守にある願いを託す。~映画.com
新宿「k'sシネマ」で開催中の『ラテン!ラテン!ラテン!』、「Action Inc.が届けたラテン映画10年間の軌跡」というこの映画祭は4月25日(土)~5月15日(金)まで開催されている。
私が観た『スリーピング・ボイス』は今回初公開された作品である。
スペイン内戦の時代的なというか時間的な近さ、そしてフランコ死後今年でまだ40年!、ということを改めて思った。
内戦直後の混乱の中で共和国派の活動家、また彼らに協力した容疑で逮捕された女性たちの収監される女性刑務所と、そこに面会に訪れる人々・・・。乱暴な軍事裁判、それによる判決、そして刑の執行が繰り返される日常。暴力と理不尽が横行する混乱の中にあっても失われない人間性に一縷の希望を見ることができた。その当時の軍と教会の立つ位置も如実にわかり興味深い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます