*公式サイト
2007年/イスラエル=フランス/78分
原題:Meduzot
監督:エドガー・ケレット、シーラ・ゲフェン
出演:サラ・アドラー、ニコル・ライドマン、ゲラ・サンドラー、ノア・ノラー
不思議で、同時に奇妙でもあるふわふわ感に彩られた一編の詩~
その映像も、そこで語られる物語も、そこにあるすべてが現実的なようでいて、それに触ろうとすると消えてしまう泡のような、或いは近寄るともっと遠くにいってしまう蜃気楼のようだ。その中を、その不安を確固たるものに変える「何か」を求め続けながら、あてどなく漂い続ける人々の姿。
そこに描かれている心に抱える傷、不満、その結果としての苛立ちと自信喪失といったもの全てが、ある瞬間それが自身の反映ではなかろうかと気付くと、それまで他人事だった距離が一挙に縮み、ぽっと現れた浮き輪の少女にバティアとともに天使を見、探していた。
太陽に照らされた景色はあくまで明るく輝くが、それが明るければ明るいほど、美しく輝けば輝くほど、内面に抱く孤独の暗さ、深さが浮き彫りになって切なくなる。ヘブライ語の響きにドイツ語、英語が混ざり、ふとした瞬間にイスラエルの現状が垣間みえる。
この作品を観た翌日のNHK「世界遺産」は偶然にも「テルアビブ」だった。そこに映された世界遺産としてのテルアビブはやっぱり海があったけれど街全体が白くて「ジェリーフィッシュ」で感じたそれとは全く違う表情を見せていて興味深かった。
2007年/イスラエル=フランス/78分
原題:Meduzot
監督:エドガー・ケレット、シーラ・ゲフェン
出演:サラ・アドラー、ニコル・ライドマン、ゲラ・サンドラー、ノア・ノラー
不思議で、同時に奇妙でもあるふわふわ感に彩られた一編の詩~
その映像も、そこで語られる物語も、そこにあるすべてが現実的なようでいて、それに触ろうとすると消えてしまう泡のような、或いは近寄るともっと遠くにいってしまう蜃気楼のようだ。その中を、その不安を確固たるものに変える「何か」を求め続けながら、あてどなく漂い続ける人々の姿。
そこに描かれている心に抱える傷、不満、その結果としての苛立ちと自信喪失といったもの全てが、ある瞬間それが自身の反映ではなかろうかと気付くと、それまで他人事だった距離が一挙に縮み、ぽっと現れた浮き輪の少女にバティアとともに天使を見、探していた。
太陽に照らされた景色はあくまで明るく輝くが、それが明るければ明るいほど、美しく輝けば輝くほど、内面に抱く孤独の暗さ、深さが浮き彫りになって切なくなる。ヘブライ語の響きにドイツ語、英語が混ざり、ふとした瞬間にイスラエルの現状が垣間みえる。
この作品を観た翌日のNHK「世界遺産」は偶然にも「テルアビブ」だった。そこに映された世界遺産としてのテルアビブはやっぱり海があったけれど街全体が白くて「ジェリーフィッシュ」で感じたそれとは全く違う表情を見せていて興味深かった。
これ、もう一度見たら、もう少し分かりそうです。
謎だらけの作品でしたね。
素晴らしい作品でした。でもきっと、あまりわかってもらえないでしょうねw
終わった後、心の中で拍手しましたよ。
自分の中に巣食う感情を目の前に見て、辛いような切ないような、誰に感情移入するというのでは全くなく、でも・・・なんて言ったらいいのかなぁ・・・ほんと、観ている自分もくらげのようにぼわ~ん、ぼよよ~~んと浮いたり沈んだりする奇妙な心持ちになってしまいました。
でも、確かに「でもきっと、あまりわかってもらえないでしょうねw」にうん!うん!!とつい大きく頷いてしまいました
イスラエル映画という事で、お国のことが表現されているのでは、という思いは見事にひっくり返され、でもふっと現状を感じさせていましたね~。
rubiconeさんと同じくわたしもツボにはまりました・・・!
声高々にメッセージを訴えるのとはまた違い、
行間を読み感じ取る、そんな映画でしたね。
あの浮き輪の少女がまた可愛くて!
大きな目でじっと見つめるあの表情♪
キャーッと手を広げて叫ぶあの格好が
未だに頭に浮かんで来ます。うふふ
特に海の中でプーーッと泡を吐き出すシーンが好きでした。
いろんなシーンが印象的でしたね。。。
苛立ち、淋しさ、孤独・・・どれもこれも思い当たる感情を目の前にまざまざと見て、でも救いようがあるユーモアも同時に感じられて、とてもとても不思議な感覚を味わってました。
水浸しになった部屋に沈む「もの」がなんだか水族館の生物のようにも見えたり、とほんとに色んなシーンが印象的でした!!
切ない心の奥の感情を、ぐいっと引っ張り出されたようでいて、それが辛くないあったかい気持ちも思い出します。
あの水の中にぷくぷくと吐き出される泡がゆっくりと上下するように、心の中にもいろんな感情の詰まった泡が上下しているんじゃないかしらん・・・と感じさせてくれる、そんな作品でしたよね~。大事にとっておきたい、です!
今年の CINEMA of the year ですよもう(今のところ)
イスラエルにはこういう映画を撮る人(ご夫婦?)がいるんだなあとためいきつきました。
うん、きっと↑でおっしゃるように、分かってもらえないというか、分かる人が分かって(分かるというよりツボにはまる、っていうことですよね)そっと涙すればいいじゃないかあと思いました。
今日、座席には5人でした!
ゆったりした中で、心行くまで作品世界にどっぷり浸かれたのではないですか~。特にこの作品の場合は最高の状況だったんじゃないですかうふっ。
海と水をずっと感じて、ぶくぶく・・・ふわふわぁぁぁ~