Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

モンテーニュ通りのカフェ

2008-05-24 00:30:27 | 映画 ま行
              *公式サイト
               人生に恋をした
                 パリ、8区。
                 夢が座る時間に、
                 カフェも開く
2006年/フランス/106分
原題:FAUTEUILS D'ORCHESTRE
監督:ダニエル・トンプソン
出演:セシル・ドゥ・フランス、ヴァレリー・ルメルシェ、アルベール・デュポンテル、クロード・ブラッスール、クリストファー・トンプソン、シュザンヌ・フロン

驚いたのは、エンドロールが終わって場内が明るくなり始めた時に、何人かの観客から「ぱちぱちぱちぱち・・・」と拍手がスクリーンに向かって起こったこと~こ、こんなこと初めてだったよ~!!

フランス・パリ、モンテーニュ通りにある”カフェ・ド・テアトル”で交差する様々な人間模様にしみじみとして、くすりと笑えてついでに大笑いの場面もあって・・・気持ちは大いに和んだのだけれど、でもねえ、それ以上に胸が一杯になりました。
交わされるそれぞれのさりげない台詞、そしてそれが重ねられることで見えてくる新たな風景がとても新鮮で温かく、なにより優しい。
美術収集家の親と断絶している息子、自分の歩んでいる道に疑問を抱くピアニストとその妻、人気者なのに不満を抱く女優、定年を迎えようとする劇場管理人、新たな映画のキャストを探している映画監督、そしてカフェ・ド・テアトルで「ギャルソン」として働き始めたジェシカがいかにも軽快で可愛らしくて・・・。
作品の中で使われているすべての音楽、美術、演劇もそれぞれに交錯し、それが素敵にコラージュされて幸福感を増幅してくれたようだった。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 海を飛ぶ夢 | トップ | 初めての国立新美術館 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Puff)
2008-05-27 22:32:23
良い映画でしたね!
有名な人も財を成した人も彼らを支える人も、
みんなそれぞれに悩みを抱えていて、
そしてそんな彼らを温かい眼差しで見守っている・・・
なんて素敵なお話なんでしょう~!

ここのカフェは実在するそうなので、
フランスに行くことがあれば絶対立ち寄ってみたいです!
・・・と言ってもわたしの場合しばらくは行く予定が無いのですが。フ
返信する
Puffさま! (rubicone)
2008-05-28 00:38:32
私もこんなカフェに入ってほっと一息ついてみたいな~って、思いながら観てました。同じコーヒーでも違う味がしそうですよね。

しかし、温かな雰囲気にふわりと包まれているような素敵な雰囲気の映画で、いやあよかったです。交わされるさりげない台詞、それでいて心に染み入るような心憎い台詞も散りばめられて
いやあ、ほんといい映画でした~♪
返信する

コメントを投稿