音の世界遺産 #1:ジェリ・ムサ・ジャワラ
『グリオの世界、豊穣のコラ』
演奏者:ジェリ・ムサ・ジャワラ(コラ、歌)
ゲスト:ニャマ・カンテ(歌、踊り)
グリオもわからなけりゃ、コラも「なんのこと?」状態の私。そこで・・・
*グリオ:「民族の記憶」を口承で伝えてきた文字を持たなかった西アフリカの社会で器楽演奏と朗唱によって物語を伝える語り部。
*コラ:形はリュート、弾き方はハープという楽器。半分に切った瓢箪(これがでかい!)皮を張り、胴を突き抜けた棹に巻き付けた輪で調律する撥弦楽器。(解説より)
プログラム:<第一部>トラディショナル
<第二部>コンテンポラリー・コラ・ミュージック
何と言ってもこの夜は「コラ」に尽きます
音色は琴にも似てますが、それよりずっとハープに近いと感じました。弦の数は21弦、32弦の2台がアコースティック・コラ、エレキ・コラは22弦でした。
馴染みのある弦楽器は(リュートでもチェロでもギターでも)胴・棹の部分に対して弦は平行に張られていますが、コラは垂直に張られています。(古代中国の楽器『くご』をご存知の方はその弦の張り方を想像していただけるとわかりやすいでしょうか)
そして演奏する時は弦を自分の体の側に向けて、胴を足の間に挟みます。なので観客は胴の裏側を正面に見ることになります。32弦の方は見える側に装飾が施されきれいでした。そういう構えなので奏者の身体に一番近い弦が一番低い音の弦でした。
音量はそう大きくはない楽器なのでしょうか、マイクを使ってました。私は2列目だったのでマイクなくても大丈夫じゃないのかな、と思いました。繊細な音で、超絶技巧も随所にちりばめられた演奏でした。
<第二部>のコンテンポラリー・コラ・ミュージックというのは私にはまるでブルースのようでした。伝統だけでなく生きている音楽としてコラの可能性を摸索している様に聞こえました。
コラの生音聞いて感じたことなどを新たにブログに書いてみました。コラの演奏の指遣いについては、あくまで想像です。
rubicone さん、指遣いを確認されていましたら、
間違ってないか、御指摘下さい。
実際、どうやって演奏するのか興味津々でした。思わず「へ~」でした。繊細な音でしたよ
それにしてもチラシがステキ! 私も捨てられない人ですが、引っ越しの時にずいぶん処分してしまったのが悔やまれます、、、。
ミューズのチケットは風情も何も無いですよね。
リュートの仲間は西アジアで生まれて、あっという間に全世界に散らばっていったと聞いてます。
ふ~ん、、、アフリカの楽器なのね?