2011年/イギリス/101分
監督:スティーブ・マックイーン
脚本:スティーブ・マックイーン、アビ・モーガン
撮影:ショーン・ボビット
美術:ジュディ・ベッカー
音楽:ハリー・エスコット
出演:マイケル・ファスベンダー、キャリー・マリガン、ジェームズ・バッジ・デール、ニコール・ベハーリー
ストーリー:人との繋がりを一切持たず、喜怒哀楽の感情を排して生きてきたブランドンは恋に落ちることも趣味に没頭することもなく、仕事以外の時間は全てセックスに費やしていた。ところが、恋人に捨てられた妹のシシーが突然転がり込んできてから、日常に変化が訪れる。~ぴあ映画生活
予告編でその海の底のような暗く沈んだ映像とグレン・グールドのピアノの音が印象に刻まれて是非観たかった作品だった。
セックス依存症の兄とそこへ突然転がり込んでくるリストカットを繰り返す妹、彼らの間に何があったかは一切語られることはない。
しかしそのことより、作品全体を支配する拭うことのできない孤独、溶けることは永遠にこないのではなかろうかと感じさせる絶望と隣り合わせの孤独に打ちのめされる。こんな風に孤独を人はその形、大きさ、深さはどうであれ持ち続けて生きていかねばならぬものなのだと突きつけられて、そのあまりの辛さに絶句する。
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