2006年/アメリカ/114分
原題:GOYA'S GHOSTS
監督:ミロス・フォアマン
出演:ハビエル・バルデム、ナタリー・ポートマン、ステラン・スカルスガルド、ランディ・クエイド、ホセ・ルイス・ゴメス、ミシェル・ロンズデール 、マベル・リベラ
観終わってからかなりの時間が経って、主人公のイネスと神父ロレンソを見ていたゴヤと彼の絵が一番印象に残っていることに気付いた。
とにかくゴヤの絵が画面一杯に何枚も映し出されることに感激~特にエンド・クレジットはまるで美術館にいるような気分。またまるで工場のような銅版画を作る過程も興味深かった。もう、それが見られただけで満足だった。日本で見る「プラド美術館展」じゃなくてマドリッドで彼の絵を見たいもんだなぁ~!
ゴヤは作品の中で激動の時代を上手く立ち回って生き抜いた人物として描かれている。でも上手く立ち回ることによってしか描きたいものを描き続けることは出来なかったのだろうとその時代背景がしっかり伝わることで納得できる。そしてそうすることで画家としての生涯をまっとうさせたんだということがひしひしと伝わってきた。聴力を失い、眼鏡をかけながら刑場の様子を一心不乱に描く姿に彼の絵に賭ける凄まじい気迫を感じる。
18世紀末から19世紀初頭の動乱のスペインの歴史がわかりやすく描かれ、重厚なエピソードが俳優の熱演に彩られて絢爛と展開する。しかし、作品全体の印象が淡々としたものに感じらてしまったのは何故だろう。
この作品、ご覧になられたのですね~やはり、画面いっぱいにゴヤの絵が広がるのを劇場で見られたのは圧巻でしたよね~。そして俳優陣、あのナタリー・ポートマンの姿には息を呑みました。
でも、わん太夫さん『ブーリン家の姉妹』もご覧になたんですね~。
今年のクリスマスは、教会での演奏会は残念ながらないんです。
ティツィアーノの頃と比較しても、
宮廷画家というものは微妙に社会的地位が変化しているのですね。
ゴヤは悩みぬいて悩みぬいて絵を描いていたんですね。
やはり最後の場面終了後のゴヤの作品のスライドショー・・・・
あれが全てを物語っていますね。
ゴヤが到達したのが『ボルドーのミルク売り娘』だったので、
救われた気がしました。
ナタリー・ポートマン、『ブーリン家の姉妹』でも好演していましたね
ところで今年は演奏会は無いのでしょうか
日本でのプラド美術館展は2002年、2006年と2回行きましたが、それでも圧倒されましたもの。ゴヤの絵が一堂に会して眼前にどわぁ~っとその世界が繰り広げられたら・・・想像を絶しますわ~!打たれたみたいになっちゃったんでしょうねぇ!
この作品、画面いっぱいの彼の絵がやっぱり一番印象に残ってます。
なんとなく分かる気がします。
プラドでゴヤを見た、ということを自慢したいわけではありません(rubiconeさんもスペイン通だから、そんなことできません)、でも、あの映画を見ながら私の頭の中を占めていたのは、プラドで感じた実際のゴヤ体験だったんです。
それほどに、実際のゴヤの絵というのはその前に立つと強烈なんです。
だから、ストーリーそのものへの思いというより、映画を通して蘇ってきた「ゴヤ体験」、これが大きかったんだろうなあと、今、rubiconeさんの記事を拝読して、ああそうだったのかあと、思ったことです。
しかし、俳優陣、その中でもナタリー・ポートマンの愛らしさそして変貌は凄かったですよね~そして、あの憎らしいばかりのハビエル・バルデム!!
いや、なんとも充実してましたよね~。
ゴヤの絵も本編のみならずエンドクレジットでも観れましたしね、、
あ、それから、ボスの「快楽の園」等も映し出されていましたね。
rubiconeさんはゴヤの絵はどれが一番印象的ですか?月並みですが私はやはり「着衣のマハ」「裸のマハ」でしょうか。。。
俳優陣たちの熱演に魅せられましたね~
ラストの彼らの後ろ姿は何時までも後に残るものがありました。
凄く良いラストだと思いましたです~