Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

チャリティ販売会@夏葉社

2023-03-05 16:35:51 | 

先日、夏葉社のTwitterでチャリティ販売会が開催されることを知った。

<【お知らせ】3月4日(土)11時〜15時、吉祥寺の弊社事務所にて、チャリティ販売会をいたします。

書店より返本され、再度の販売が難しい本を全品500円で販売します。

売上はすべてトルコ・シリア大地震の支援活動を行う国境なき医師団に寄付します。ぜひ遊びにきて下さいー。>

これは行きたい‼

11時~15時ということだったので、その間に、でもなるべく早い時間に着きたいと出かけた。

事務所の場所の地図もTwitterに掲載されていてそれを見ると、吉祥寺の八幡神社辺りは以前通っていた語学学校があったので見当がついたがその先は初めての場所だったので緊張・・し過ぎて最初は事務所の前を知らずに通り越してしまった。焦って戻り、八百屋さんで尋ねてやっと到着!

道から、ととんと階段を下りたところに夏葉社の入り口はあった。

ここが夏葉社!とその内部は見えないガラスの大きな扉の前に立った。

ん?しかし、妙に静かだ。チャリティ販売会で多くの人がいて、なんとなくざわめいているのではないか、と想像していたのとは違い、しんとしている。こんなに静かなんて・・・どういうこと?といぶかしく思ったのだが、その扉に手書きで貼られた一枚のお知らせを読んで納得。

そこには手書きでこうあった。

<チャリティ販売会 終了のお知らせ

せっかく足を運んでいただいたのに申し訳ありません。

本日開催いたしましたチャリティ販売会は完売のため12時で終了いたしました。

せっかく来たから会社を見学したいという方は遠慮なくお立ち寄りください。夏葉社 島田潤一郎>

そっかあ、完売かあ・・・と少しがっかりはしたものの、そうだろうなあ、という気持ちの方が強かった。

しかしこんな機会でもなければ夏葉社の見学はできないだろうという思いが強く、思い切ってノックしおずおずドアを開けてみた。

部屋の中には新聞などで拝見していた島田さんがいらして、どうぞどうぞ、と中に招いてくださった。

左手側にはこれから全国の本屋さんに送り出すという本の山があり、右手側には本が詰まった棚があった。

その本棚には様々な書籍が並び、それと棚の手前の空間などに玩具が置かれていた。

島田さんは

「1時間ほどで140冊が売れたんですよ。せっかくいらしてくださったのにすみません」

「500円だとこんなにあっという間に売れるんですねえ」

などとお話しくださり、私も来られてよかった、なんていう話をした。

「置いてある本で欲しいものがあったらどうぞ」

と島田さんが聞いて下さったが、そこにあった新刊本は既に手元にあって読んでいたのがこの時は残念に思えてしまった。

それで一冊、既刊で読みたいとずっと思っている本(冬の本、です)があったので伺ってみたら、それは無いということだった。

しかし、来年には増刷する予定と伺うことができた。

本棚を眺め、本の並ぶ事務所を眺めて、夏葉社にお邪魔したんだなあという気持ち、島田さんにお会いしてお話もしたんだなあと、何とも嬉しく朗らかな思いを胸に、またガラスの扉を開けて外に出た。

コメント
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