Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

牧野邦夫―写実の精髄―展、再訪

2013-05-01 22:53:57 | 展覧会・建築・器
           
GWの谷間を狙って練馬区立美術館で開催中の『牧野邦夫―写実の精髄―展』に連れ合いと出掛けました。
私は再訪なのですが先日この展覧会は凄いよ!と興奮して話していたので、この日二人で出掛けることになったのでした。
静かな会場ですが、先日より明らかに鑑賞者は多くなっていました。でも、じっくりゆっくり間近でこの日も一点一点に対峙出来たのでよかったです。やはり、彼の絵は顔を寄せてじっくり見たい!!いやしかし、120点が練馬美術館に集結している、というのは凄いことだと改めて感じました。
圧倒的な技術で描かれる写実に交錯するめくるめく幻想と匂い立つ官能、マニエリスムとバロックそしてシュールさとを併せ持つような彼にしか描き出せない絵画の世界に酔いました。
最後の会場「資料展示」のガラスケースの中にあったバートン版大宅壮一訳「千夜一夜物語」全13巻(集英社刊)に彼が約140点の挿絵を描いた全集が展示されていたのですが、それを一目見た連れ合いが「やっぱり彼だったのか!」と一言。展覧会を見ながら高校生の時に家でこの全集を見たことを思い出していたのだそうです。その何とも官能的な挿絵の記憶は未だに鮮やかに脳裡に残っていると言ってました。あの本は未だあるだろうか・・・と。
コメント
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